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5 定番ですが、主人公は王子様
(21)船出
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パリスは叫んだ。おのれの怒りを。王子とは名ばかりで、奴隷と何ら変わらない立場だと、訴える。
怒りをぶつけられたヘクトルは、パリスの訴えを認めて謝罪した。
「すまなかった。お前の気持ちを考えず、俺の宿命を押し付けた」
「へ? いいの? じゃ、じゃあ……」
「俺の弟は……生まれた翌日に死んだ。それだけだ」
強固に跡継ぎだと息巻いていた男の豹変に、パリスは脱力する。
「しかし、旅仲間のお前とは戦いたくない。アカイアのだれかに頼まれても、トロイアの船を襲ったりしないで欲しい」
「そんなことするわけないだろ! 僕は、みんなと仲良くしたいだけだよ」
「絶対、人妻に手を出すな。手を出してもトロイアに連れて帰るなよ」
「大丈夫。幸せな人妻には手を出さないって」
「不幸な人妻もだ。妻を幸せにできるのは夫しかいない。他の男に慰められても、幸せとは違うだろ?」
ヘクトルとアンドロマケは優しく微笑を交わす。パリスは(人前でイチャベタするあんたらに言われてもなあ)と、納得できない。
「これから、どうするつもりだ?」
「ナウシカに、オデュッセウスという男に気を付けるよう、伝えたいんだ」
ヘクトルは大きく頷く。「賢者殿は、その男の働きでトロイアは滅びると言ってたな」
「あとヒポクラテス先生に会って、僕の田舎のことお願いする」
パリスは、オイノネからもらった薬草の袋を握りしめる。
「そうだ。おじいさんを宿に待たせてた! あっ!」
だれもが気がつかなかったが、いつの間にか、杖を突いた老人が輪の中にいた。
「すまんのう。パリスさんがいつまでも来なかったから、来ちゃいけなかったかのお?」
パリスとヘクトルは久しぶり……ではなく四日ぶりに心の底から笑いあった。
「老人よ。デイポボスから聞いた。トロイアに味方するアカイア人に呼びかけるとな。が、むやみに役に立たない奴を寄越されても困る。船乗りに限って認めよう」
「ヘクトル、冷たいなあ」
「いやいや、ヘクトルさんのおっしゃる通りじゃ。わしの目に適う者に声をかけますぞ」
「はははは、じいさん。すごい自信だな。王城にアカイア人を入れるわけにいかないから、これから建てるポセイドン様の神殿まわりに町を造ろう。アカイア嫌いのカッサンドラには叱られるだろうが」
「ありがたいことじゃ。それとな」
ガサゴソと老人は首から紐を取り出す。馬の横顔が刻まれた板を見せた。彼の幼い息子が彫った拙い細工だ。
「わしが声をかけた船乗りには、目印として、馬の木彫りの首飾りを渡すつもりじゃ」
「わかった。しかし、アカイアの船乗りは、そんなに報われないのか?」
「アカイアの領主は立派な屋敷に住み女を囲い贅沢に暮らしているのに、貧しいわしらは、病気の子に薬を買う財もないんじゃ。じゃから……」
「まさか、おじいさんの子供は……」
スエシュドスはただ震えている。
あの拙い馬の細工に、この老人はどんな想いを抱いているのか、パリスは切なくなる。
ヘクトルは旅の間、妻子の姿を彫ったカメオをよく握りしめていた。この老人と同じように、亡き人を惜しみ……あれ?
パリスは幻影をすぐ振り切った。彼の愛妻は、目の前にいるじゃないか。息子も元気に育っている。
当のヘクトルは、老人の肩を優しくなでた。
「お前、本当にアカイアを憎んでいるのだな」
老人は力強く頷いた。伸びた白髪に覆われ表情は伺えなかったが、パリスには、老いた船乗りの悲しみが伝わってきた。
と、感傷に浸る間もなく、砂浜にまた、いくつもの足音が鳴り響く。
先ほどパリスに逃げられた王子デイポボスが、数人の兵士を引き連れて駆け付けた。
「アレクサンドロスを捕まえろ!」
勇ましい戦士デイポボスは、兵士たちに大声をかける。
が、ヘクトルが立ちはだかった。
「兄上どうしたんです!? こいつを捕まえろって言ったじゃないですか!」
トロイアの跡継ぎ王子は微笑んだ。
「これはアレクサンドロスではない。俺の友人、パリスだ」
パリスはスエシュドス老人と二人で、アカイアの地に船で行くこととなった。
旅の目的は、アカイアに反感を持つ船乗りへの声かけというミッション。となると大げさにパーティーを組むより、チャラ男と老人という最少人数の方が好ましい、と場の意見が一致する。
提案者の老人が「わしはパリスさんがいいんじゃ! こん人だけが、わしに優しかった」と強力に主張したことが大きい。
船乗りたちは「船を出すなら今がよい。明日からしばらく海が荒れそうだ」と助言する。ヘクトルも「パリスの結婚式は明日だ。今から王宮に戻ると、父上と母上がうるさいだろう」と判断し、宿屋の女将に干し肉やパンを急ぎ用意させ、パリスたちに持たせた。
知らせを聞いたトリファントスが、監視役の王族アイネイアスと共に駆け付け「パリスさん、行っちゃうのかあ」と、別れを惜しんでくれた。
眠そうな目をしたアイネイアスは「いいなー。僕もいつか外の世界に行きたいな」と、海を眺めて笑った。
が、侍女オイノネとの別れは、名残惜しいだけでは済まなかった。
もう一度、パリスは彼女を強く抱きしめ口づけた。
「パリス様……私はトロイアで一番、いいえ世界で一番幸せな女です」
娘の健気さに、パリスの心が揺れる。彼女を旅に連れて行きたい。おじいさんは嫌いじゃないが、やっぱりかわいい女の子が傍にいてほしい。
パリスは旅の間「仲良く」する女子を探し回る。大体、彼の美貌と不思議な魅力で上手くいくが、自分を慕ってくれる女の子が一緒なら、わざわざ「仲良く」する女子を探す必要はない……不埒な考えが頭をよぎる。
しかし抱き合う恋人たちに、女主人が釘をさした。
「オイノネ、外の危険な仕事は男の方に任せましょう。女の私たちは、パリス様の旅の無事を、アポロン様に祈りましょう」
侍女は女主人の言葉で、ひとつ発見した。
「パリス様ってアポロン様みたいですね。太陽みたいに明るく、美しくて、楽器が上手で、それにお医者様だもの」
パリスもアンドロマケの言葉で気がついた。
この子はナウシカとは違い、戦闘力はゼロだ。老人連れの旅で、か弱い女を守る自信はない。
それにオイノネと「仲良く」するなら、アンドロマケの許可が必要だ。この人は結婚しない限りそういう関係は認めないだろうし、旅に連れていくことはできない。
オイノネが好きだし、もっと仲良くしたい……なのに結婚に踏み切れない。
他の女がどーでもよくなるほどの強い気持ち。その気持ちと引換えに、大切な物を失ってしまう予感がした。
西に傾いた陽が、トロイアの海をキラキラと赤く染める。
ヘクトルにアンドロマケ、デイポボスにアイネイアスと、人数こそ少ないがトロイア王族の主要メンバーが、パリスとスエシュドス二人の船出を見送る。
船乗りたちが、船を担いで浜に置いた。
パリスは老人を支えて船に乗せる。あとに続こうと波に足を入れたときだった。
見送る人の中から、ヘクトルが進み出た。
「パリス! じいさんを大切にな」
バシッと背中を思いきり叩かれる。久しぶり……いや、四日ぶりの痛みだが、決して不快な痛みではない。
大男が笑っている。大国の偉そうな王子ではなく、旅の仲間の笑顔。大きな手で頭をクシャクシャにされた。
(兄さん……)
口からこぼれ落ちそうになるが、パリスは言葉を飲み込んだ。自分から「弟」であることを捨てたのだ。今さら言えない。
船乗りたちが漕ぎ始める。パリスは、船尾で浜辺の人々に手を振った。
『国が滅べば男は殺され女は奴隷にされる』
予言された未来。ヘクトルが阻止したい未来。
「そんな未来、絶対に嫌だ!」
旅の仲間の国に、短い間だけど世話になった国に、そんな目に遭ってほしくない。
「僕、必ずここに戻るからね!」
浜は遠ざかり、もう人々の区別はつかない。パリスの決意はトロイアの人々には届かない。
それでもパリスは叫んだ。何度も声が枯れるまで叫んだ。二度と戻らないと逃げ出したのに、『弟』から解放された今、トロイアが恋しくて仕方ない。
小さな商い船は西の地、アカイアを目指し波を切って進んだ。
パリスの王子生活は、四日間で終わった。
怒りをぶつけられたヘクトルは、パリスの訴えを認めて謝罪した。
「すまなかった。お前の気持ちを考えず、俺の宿命を押し付けた」
「へ? いいの? じゃ、じゃあ……」
「俺の弟は……生まれた翌日に死んだ。それだけだ」
強固に跡継ぎだと息巻いていた男の豹変に、パリスは脱力する。
「しかし、旅仲間のお前とは戦いたくない。アカイアのだれかに頼まれても、トロイアの船を襲ったりしないで欲しい」
「そんなことするわけないだろ! 僕は、みんなと仲良くしたいだけだよ」
「絶対、人妻に手を出すな。手を出してもトロイアに連れて帰るなよ」
「大丈夫。幸せな人妻には手を出さないって」
「不幸な人妻もだ。妻を幸せにできるのは夫しかいない。他の男に慰められても、幸せとは違うだろ?」
ヘクトルとアンドロマケは優しく微笑を交わす。パリスは(人前でイチャベタするあんたらに言われてもなあ)と、納得できない。
「これから、どうするつもりだ?」
「ナウシカに、オデュッセウスという男に気を付けるよう、伝えたいんだ」
ヘクトルは大きく頷く。「賢者殿は、その男の働きでトロイアは滅びると言ってたな」
「あとヒポクラテス先生に会って、僕の田舎のことお願いする」
パリスは、オイノネからもらった薬草の袋を握りしめる。
「そうだ。おじいさんを宿に待たせてた! あっ!」
だれもが気がつかなかったが、いつの間にか、杖を突いた老人が輪の中にいた。
「すまんのう。パリスさんがいつまでも来なかったから、来ちゃいけなかったかのお?」
パリスとヘクトルは久しぶり……ではなく四日ぶりに心の底から笑いあった。
「老人よ。デイポボスから聞いた。トロイアに味方するアカイア人に呼びかけるとな。が、むやみに役に立たない奴を寄越されても困る。船乗りに限って認めよう」
「ヘクトル、冷たいなあ」
「いやいや、ヘクトルさんのおっしゃる通りじゃ。わしの目に適う者に声をかけますぞ」
「はははは、じいさん。すごい自信だな。王城にアカイア人を入れるわけにいかないから、これから建てるポセイドン様の神殿まわりに町を造ろう。アカイア嫌いのカッサンドラには叱られるだろうが」
「ありがたいことじゃ。それとな」
ガサゴソと老人は首から紐を取り出す。馬の横顔が刻まれた板を見せた。彼の幼い息子が彫った拙い細工だ。
「わしが声をかけた船乗りには、目印として、馬の木彫りの首飾りを渡すつもりじゃ」
「わかった。しかし、アカイアの船乗りは、そんなに報われないのか?」
「アカイアの領主は立派な屋敷に住み女を囲い贅沢に暮らしているのに、貧しいわしらは、病気の子に薬を買う財もないんじゃ。じゃから……」
「まさか、おじいさんの子供は……」
スエシュドスはただ震えている。
あの拙い馬の細工に、この老人はどんな想いを抱いているのか、パリスは切なくなる。
ヘクトルは旅の間、妻子の姿を彫ったカメオをよく握りしめていた。この老人と同じように、亡き人を惜しみ……あれ?
パリスは幻影をすぐ振り切った。彼の愛妻は、目の前にいるじゃないか。息子も元気に育っている。
当のヘクトルは、老人の肩を優しくなでた。
「お前、本当にアカイアを憎んでいるのだな」
老人は力強く頷いた。伸びた白髪に覆われ表情は伺えなかったが、パリスには、老いた船乗りの悲しみが伝わってきた。
と、感傷に浸る間もなく、砂浜にまた、いくつもの足音が鳴り響く。
先ほどパリスに逃げられた王子デイポボスが、数人の兵士を引き連れて駆け付けた。
「アレクサンドロスを捕まえろ!」
勇ましい戦士デイポボスは、兵士たちに大声をかける。
が、ヘクトルが立ちはだかった。
「兄上どうしたんです!? こいつを捕まえろって言ったじゃないですか!」
トロイアの跡継ぎ王子は微笑んだ。
「これはアレクサンドロスではない。俺の友人、パリスだ」
パリスはスエシュドス老人と二人で、アカイアの地に船で行くこととなった。
旅の目的は、アカイアに反感を持つ船乗りへの声かけというミッション。となると大げさにパーティーを組むより、チャラ男と老人という最少人数の方が好ましい、と場の意見が一致する。
提案者の老人が「わしはパリスさんがいいんじゃ! こん人だけが、わしに優しかった」と強力に主張したことが大きい。
船乗りたちは「船を出すなら今がよい。明日からしばらく海が荒れそうだ」と助言する。ヘクトルも「パリスの結婚式は明日だ。今から王宮に戻ると、父上と母上がうるさいだろう」と判断し、宿屋の女将に干し肉やパンを急ぎ用意させ、パリスたちに持たせた。
知らせを聞いたトリファントスが、監視役の王族アイネイアスと共に駆け付け「パリスさん、行っちゃうのかあ」と、別れを惜しんでくれた。
眠そうな目をしたアイネイアスは「いいなー。僕もいつか外の世界に行きたいな」と、海を眺めて笑った。
が、侍女オイノネとの別れは、名残惜しいだけでは済まなかった。
もう一度、パリスは彼女を強く抱きしめ口づけた。
「パリス様……私はトロイアで一番、いいえ世界で一番幸せな女です」
娘の健気さに、パリスの心が揺れる。彼女を旅に連れて行きたい。おじいさんは嫌いじゃないが、やっぱりかわいい女の子が傍にいてほしい。
パリスは旅の間「仲良く」する女子を探し回る。大体、彼の美貌と不思議な魅力で上手くいくが、自分を慕ってくれる女の子が一緒なら、わざわざ「仲良く」する女子を探す必要はない……不埒な考えが頭をよぎる。
しかし抱き合う恋人たちに、女主人が釘をさした。
「オイノネ、外の危険な仕事は男の方に任せましょう。女の私たちは、パリス様の旅の無事を、アポロン様に祈りましょう」
侍女は女主人の言葉で、ひとつ発見した。
「パリス様ってアポロン様みたいですね。太陽みたいに明るく、美しくて、楽器が上手で、それにお医者様だもの」
パリスもアンドロマケの言葉で気がついた。
この子はナウシカとは違い、戦闘力はゼロだ。老人連れの旅で、か弱い女を守る自信はない。
それにオイノネと「仲良く」するなら、アンドロマケの許可が必要だ。この人は結婚しない限りそういう関係は認めないだろうし、旅に連れていくことはできない。
オイノネが好きだし、もっと仲良くしたい……なのに結婚に踏み切れない。
他の女がどーでもよくなるほどの強い気持ち。その気持ちと引換えに、大切な物を失ってしまう予感がした。
西に傾いた陽が、トロイアの海をキラキラと赤く染める。
ヘクトルにアンドロマケ、デイポボスにアイネイアスと、人数こそ少ないがトロイア王族の主要メンバーが、パリスとスエシュドス二人の船出を見送る。
船乗りたちが、船を担いで浜に置いた。
パリスは老人を支えて船に乗せる。あとに続こうと波に足を入れたときだった。
見送る人の中から、ヘクトルが進み出た。
「パリス! じいさんを大切にな」
バシッと背中を思いきり叩かれる。久しぶり……いや、四日ぶりの痛みだが、決して不快な痛みではない。
大男が笑っている。大国の偉そうな王子ではなく、旅の仲間の笑顔。大きな手で頭をクシャクシャにされた。
(兄さん……)
口からこぼれ落ちそうになるが、パリスは言葉を飲み込んだ。自分から「弟」であることを捨てたのだ。今さら言えない。
船乗りたちが漕ぎ始める。パリスは、船尾で浜辺の人々に手を振った。
『国が滅べば男は殺され女は奴隷にされる』
予言された未来。ヘクトルが阻止したい未来。
「そんな未来、絶対に嫌だ!」
旅の仲間の国に、短い間だけど世話になった国に、そんな目に遭ってほしくない。
「僕、必ずここに戻るからね!」
浜は遠ざかり、もう人々の区別はつかない。パリスの決意はトロイアの人々には届かない。
それでもパリスは叫んだ。何度も声が枯れるまで叫んだ。二度と戻らないと逃げ出したのに、『弟』から解放された今、トロイアが恋しくて仕方ない。
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