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5 定番ですが、主人公は王子様
(13)王子のお披露目
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「うわあ。すごいや」
パリスの前に、何百人も入れそうな空間が広がっていた。人の背丈の何倍もの高い天井を見上げる。首が痛くなるほどだ。大きな壁には、鮮やかな太陽や船の絵が描かれ、昨日の海を思い出させる。床は鮮やかな石が埋め込まれ眩しいぐらいだ。
案内してくれた老婆は、トロイアの偉い人たちが集まる場所と教えてくれた。トロイアの中心部に相応しい装飾が全体に施されている。
奥には、昨晩、パリスに塩対応したプリアモス王と、王妃ヘカベが座り、二人を囲むよう、三十人もの若者が立っている。若者のほとんどがプリアモスの王子と王女だ。母親はヘカベ妃だけではない。
若者たちの両側に、年配の男たちが二十人ずつ並んでいる。男たちの半分が鎧を着けている。
パリスはヘクトルの後ろに隠れるように、のそのそと玉座の前に進む。
王の長子は堂々と述べた。
「プリアモス王、ヘカベ王妃、皆々方。こちらが私の旅の友パリスでございます」
一同は顔を見合わせた。王宮にやってきた美青年が王の隠し子ではないかとの噂は、誰もが耳にしている。
「昨夜、王と王妃には、彼が何者であるか申し上げましたが、王からぜひ、この場の者に、ご説明願います」
プリアモス王は重々しく頷き、パリスを手招きした。
「これは、アレクサンドロス。アポロンの印を授かって生まれた私とヘカベの息子である」
その場にいる者がザワザワと騒ぎ出した。年長の王女が「アレクサンドロスは死んだはずでは?」と問いただす。
「占い師が、印を授かって生まれた二人目の王子は、王宮の外で育てるべし、と告げたのだ」
パリスは、え? それ話が微妙に違くない? と露骨に顔に出す。第一、あんたたちに育てられた覚えない。
誰も納得がいかないようだ。
長子ヘクトルは「静かに」と、その場を収めた。
「王よ。アカイアの海賊どもは船団を組み、我らの商い船を襲っています。私は、アカイアの盟主、アガメムノン王に、海賊の取締りを願いましたが、口先ばかり。いえ……」
話は唐突に、パリスの出生から物騒な問題に変わった。
「海賊は、アガメムノン王の手先かもしれません」
ヘクトルが拳を握りしめる。
男たちが「やはり」と大きく頷く。パリスには、ヘクトルが何を言ってるのか、さっぱりわからない。
「私は、アガメムノン王の宮廷で、王妃の黄金の首飾りを見ました。あれは、東のヒッタイト帝国へ贈るはずの宝飾でした。我らの船がアカイアの海賊に襲われ荷が奪われましたが、まさかミュケナイの宮で見つかるとは……」
途端、場は騒めきだし「ゆるせん! こちらから襲ってやる!」と勇ましく叫ぶ者もいる。血気盛んな王子や戦士たちをヘクトルが宥めた。
「王よ。ヒッタイト帝国から支援を取り付けてはいかがでしょうか?」
プリアモス王は、ヘクトルの助言に首を振る。
「何度も使者を送っているが、どうにもならぬ。ヒッタイトは内乱が勃発し、それどころではないようだ」
王とヘクトルは、延々と謎な会話を続けている。飽きてきたパリスは、昨晩のオイノネとの触れ合いを思い出し、気を紛らわせた。
どうやってオイノネと仲良くするか……思い切ってアンドロマケさんにお願いしようか? あの人は優しいから力になってくれるかも……。
「が、こちらから打って出るのは愚策。海戦ではアカイア勢に勝てません。それでは次の客人をここへ」
ヘクトルは、広間入り口の見張りに手を振る。
中年男が、案内役に導かれ現れた。
「あ、トリファントスさんだ」
パリスは顔を輝かせた。孤独な重苦しい時間を解消してくれる味方が現れたのだ。
「賢者よ。こちらへ」
ヘクトルがトリファントスを笑顔で出迎えた。
「あ、はあ。俺、こういう場所、前いたとこでも慣れてないんで」
「構わない。貴殿は異国からの旅人だ。アレクサンドロスは王の隣へ」
パリスに塩対応した男など近づきたくないが、この場は逆らえない。
「この者の名はトリファントス。竜巻と共に現れ、テーバイの粗ぶっていたスフィンクスを宥め、私とアレクサンドロスが兄弟であると告げました」
この場で浮いている王子は、ようやくわかる話になってホッとする。
「アカイア人ともトロイア人とも違う面差し……私は、アポロン様がトロイアにもたらした、神の使いと見ました」
「えっ! ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺そんなんじゃ……あ、はい」
トリファントスは手足をバタバタさせるが、ヘクトルに睨まれ身を竦める。
前夜、トリファントスはヘクトルから、みだりに未来人だと打ち明けるなとキツく言い渡されたのだ。
「神とはしばしば人の姿を取って人を試すもの。私はトリファントス殿を王宮の客人として迎え、助言を請うことにしたい。いかがか?」
年長の王女が首を振った。
「兄上、失礼ですが、私はこの方が神の使いとは思えません。神々しさが感じられませんもの」
鋭い指摘にトリファントス本人は頭を掻くばかりだが、ヘクトルは涼しい顔で返す。
「カッサンドラ。神々の伝説を思い出せ。だれも、ただの老婆を神だと見破れなかったではないか」
ここでトリファントスが割り込む。
「あんたが、あのカッサンドラさんですか。えーと、その……俺は、ずっとトロイアに憧れてたんです。でも、怪しいっちゃあ怪しいですよね。嫌なら俺、トロイアを出ますよ」
「いや、トリファントス殿のような賢者がアカイアに行かれるのは、我らにとって大きな痛手……王よ、いかがいたしましょう?」
ヘクトルは、王と王妃に、トリファントスが1500年後の世界からやってきた人間だと明かしている。
「では、トリファントス殿を王宮に留め、アイネイアスを着かせよう」
王子の一人を監視に着けると言われたのに、トリファントスは喜んだ。
「うはあ。今度はあのアイネイアスさんですか。あのローマの……いや、なんでもないっす」
小太りで眠そうな顔をした王子が一歩進み出た。
「トリファントスさん、僕はアイネイアス。プリアモス王の息子じゃなくて遠い親戚だけど、よろしくね」
ヘクトルは再び王に向き直る。
「王よ。このような情勢では、いつ私がアカイアの蛮族に倒されてもおかしくありません」
「ヘクトル! そのようなことを言ってはならぬ! お前が倒れればトロイアは終わりだぞ!」
王子も王女も「兄上やめてください!」と声をそろえて訴える。戦士たちは「ヘクトル様は私たちが守ります!」と叫ぶ。
「アポロンの印を受けた者は、トロイアを守護する宿命。我が子、アステュアナクスもその宿命にありますが幼すぎます。ですが賢者の導きにより、もう一人、印を授かった者が現れました」
ヘクトルは、パリスに歩み寄り、腕を取った。
パリスは、この展開でなぜ自分が関係するのかわからず、ぼーっとしたままだ。
「プリアモス王、私に万が一のことがあったら、アレクサンドロスをトロイアの跡継ぎにするよう、お願いします」
「ヘクトル! 何を申す!」
父王が立ち上がる。
「この子がかわいそうですよ」
成り行きを見守っていた王妃が立ち上がり、パリスを抱きしめる。
他の王子と王女、戦士も神官も兄王子に詰め寄り、パリスお披露目の場は収集がつかなくなった。
当のパリスは、王妃の腕の中で、口をぱっくり開けたまま呆然と立ち尽くす。
――僕がトロイアの跡継ぎ!? 無理に決まってんじゃん!!!!!
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若者たちの両側に、年配の男たちが二十人ずつ並んでいる。男たちの半分が鎧を着けている。
パリスはヘクトルの後ろに隠れるように、のそのそと玉座の前に進む。
王の長子は堂々と述べた。
「プリアモス王、ヘカベ王妃、皆々方。こちらが私の旅の友パリスでございます」
一同は顔を見合わせた。王宮にやってきた美青年が王の隠し子ではないかとの噂は、誰もが耳にしている。
「昨夜、王と王妃には、彼が何者であるか申し上げましたが、王からぜひ、この場の者に、ご説明願います」
プリアモス王は重々しく頷き、パリスを手招きした。
「これは、アレクサンドロス。アポロンの印を授かって生まれた私とヘカベの息子である」
その場にいる者がザワザワと騒ぎ出した。年長の王女が「アレクサンドロスは死んだはずでは?」と問いただす。
「占い師が、印を授かって生まれた二人目の王子は、王宮の外で育てるべし、と告げたのだ」
パリスは、え? それ話が微妙に違くない? と露骨に顔に出す。第一、あんたたちに育てられた覚えない。
誰も納得がいかないようだ。
長子ヘクトルは「静かに」と、その場を収めた。
「王よ。アカイアの海賊どもは船団を組み、我らの商い船を襲っています。私は、アカイアの盟主、アガメムノン王に、海賊の取締りを願いましたが、口先ばかり。いえ……」
話は唐突に、パリスの出生から物騒な問題に変わった。
「海賊は、アガメムノン王の手先かもしれません」
ヘクトルが拳を握りしめる。
男たちが「やはり」と大きく頷く。パリスには、ヘクトルが何を言ってるのか、さっぱりわからない。
「私は、アガメムノン王の宮廷で、王妃の黄金の首飾りを見ました。あれは、東のヒッタイト帝国へ贈るはずの宝飾でした。我らの船がアカイアの海賊に襲われ荷が奪われましたが、まさかミュケナイの宮で見つかるとは……」
途端、場は騒めきだし「ゆるせん! こちらから襲ってやる!」と勇ましく叫ぶ者もいる。血気盛んな王子や戦士たちをヘクトルが宥めた。
「王よ。ヒッタイト帝国から支援を取り付けてはいかがでしょうか?」
プリアモス王は、ヘクトルの助言に首を振る。
「何度も使者を送っているが、どうにもならぬ。ヒッタイトは内乱が勃発し、それどころではないようだ」
王とヘクトルは、延々と謎な会話を続けている。飽きてきたパリスは、昨晩のオイノネとの触れ合いを思い出し、気を紛らわせた。
どうやってオイノネと仲良くするか……思い切ってアンドロマケさんにお願いしようか? あの人は優しいから力になってくれるかも……。
「が、こちらから打って出るのは愚策。海戦ではアカイア勢に勝てません。それでは次の客人をここへ」
ヘクトルは、広間入り口の見張りに手を振る。
中年男が、案内役に導かれ現れた。
「あ、トリファントスさんだ」
パリスは顔を輝かせた。孤独な重苦しい時間を解消してくれる味方が現れたのだ。
「賢者よ。こちらへ」
ヘクトルがトリファントスを笑顔で出迎えた。
「あ、はあ。俺、こういう場所、前いたとこでも慣れてないんで」
「構わない。貴殿は異国からの旅人だ。アレクサンドロスは王の隣へ」
パリスに塩対応した男など近づきたくないが、この場は逆らえない。
「この者の名はトリファントス。竜巻と共に現れ、テーバイの粗ぶっていたスフィンクスを宥め、私とアレクサンドロスが兄弟であると告げました」
この場で浮いている王子は、ようやくわかる話になってホッとする。
「アカイア人ともトロイア人とも違う面差し……私は、アポロン様がトロイアにもたらした、神の使いと見ました」
「えっ! ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺そんなんじゃ……あ、はい」
トリファントスは手足をバタバタさせるが、ヘクトルに睨まれ身を竦める。
前夜、トリファントスはヘクトルから、みだりに未来人だと打ち明けるなとキツく言い渡されたのだ。
「神とはしばしば人の姿を取って人を試すもの。私はトリファントス殿を王宮の客人として迎え、助言を請うことにしたい。いかがか?」
年長の王女が首を振った。
「兄上、失礼ですが、私はこの方が神の使いとは思えません。神々しさが感じられませんもの」
鋭い指摘にトリファントス本人は頭を掻くばかりだが、ヘクトルは涼しい顔で返す。
「カッサンドラ。神々の伝説を思い出せ。だれも、ただの老婆を神だと見破れなかったではないか」
ここでトリファントスが割り込む。
「あんたが、あのカッサンドラさんですか。えーと、その……俺は、ずっとトロイアに憧れてたんです。でも、怪しいっちゃあ怪しいですよね。嫌なら俺、トロイアを出ますよ」
「いや、トリファントス殿のような賢者がアカイアに行かれるのは、我らにとって大きな痛手……王よ、いかがいたしましょう?」
ヘクトルは、王と王妃に、トリファントスが1500年後の世界からやってきた人間だと明かしている。
「では、トリファントス殿を王宮に留め、アイネイアスを着かせよう」
王子の一人を監視に着けると言われたのに、トリファントスは喜んだ。
「うはあ。今度はあのアイネイアスさんですか。あのローマの……いや、なんでもないっす」
小太りで眠そうな顔をした王子が一歩進み出た。
「トリファントスさん、僕はアイネイアス。プリアモス王の息子じゃなくて遠い親戚だけど、よろしくね」
ヘクトルは再び王に向き直る。
「王よ。このような情勢では、いつ私がアカイアの蛮族に倒されてもおかしくありません」
「ヘクトル! そのようなことを言ってはならぬ! お前が倒れればトロイアは終わりだぞ!」
王子も王女も「兄上やめてください!」と声をそろえて訴える。戦士たちは「ヘクトル様は私たちが守ります!」と叫ぶ。
「アポロンの印を受けた者は、トロイアを守護する宿命。我が子、アステュアナクスもその宿命にありますが幼すぎます。ですが賢者の導きにより、もう一人、印を授かった者が現れました」
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パリスは、この展開でなぜ自分が関係するのかわからず、ぼーっとしたままだ。
「プリアモス王、私に万が一のことがあったら、アレクサンドロスをトロイアの跡継ぎにするよう、お願いします」
「ヘクトル! 何を申す!」
父王が立ち上がる。
「この子がかわいそうですよ」
成り行きを見守っていた王妃が立ち上がり、パリスを抱きしめる。
他の王子と王女、戦士も神官も兄王子に詰め寄り、パリスお披露目の場は収集がつかなくなった。
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