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5 定番ですが、主人公は王子様
(3)未来人の後悔
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未来人トリファントスは、自分の知るトロイアの悲惨な運命を語った。
ヘクトルは哀れ、ギリシャ軍の不死身の戦士アキレウスに殺されることを。そしてチャラ男のパリスがアキレウスの弱点を突き、兄ヘクトルの仇を撃つことを。
ではアキレウスの弱点とはどこか?
二人は未来人の回答を期待するが、見事に打ち砕かれた。
「忘れた! いくら頭叩いても出てこない! なんでだよ! くそ親父の面白くねえ算術問題は覚えてるのに! この! こんにゃろ!」
トリファントスが頭を叩き出したので、パリスは中年男の腕を抑えた。
「おじさん、だめだよ! ヒポクラテス先生が言ってた。頭は絶対大事にしろって! 腕や脚がなくても生きていけるけど、頭がやられたら人間終わるんだって!」
「いや、無理言わせてすまなかった。おかげで大切なことがわかった。感謝するぞ」
ヘクトルは未来人の肩をさすった。
「パリスは弓が得意だ。こいつは矢で不死身男の弱点を刺したのではないか?」
パリスとヘクトルになだめられ、トリファントスは自分を取り戻した。
「ああ、パリスは弓矢でアキレウスを倒した……と思う」
「不死身の戦士の弱点か。となると、通常の剣の攻撃では当てにくい箇所だ。頭、腹、腕の可能性は低い」
若者と中年男は、ハッと顔を見合わせ目を輝かせる。
「不死身の戦士でも、大勢の弓隊で取り囲み何度も射れば、勝てるかもしれぬ」
「ヘクトルすごい! でも、一人の戦士を大勢で囲むって卑怯じゃない?」
パリスは大男の顔を不安げに覗き込んだ。
「確かに卑怯だ。が、旅で軍事に強い人間たちと出会い、俺は考えを変えた。道にこだわって国を失うなら、卑怯の汚名を被っても国を守るべきだ」
「さすが英雄。ちっちゃいことには、こだわらねえな」
未来人から尊敬の目で見つめられ、ヘクトルはどや顔を作った。
一方パリスには気がかりなことがあった。
「ねえ、おじさん、ヘレネさんがどの国の王妃かは、わからないのかな?」
「すまねえな。そっちは元から知らねえ。叙事詩には書いてあるだろうが、俺、文学苦手で」
「パリス、どこの国かは関係ないだろ! 人妻を連れて帰るんじゃない!」
若者は兄かもしれない男に腕を引っ張られた。
「お前はトロイアの王宮に着いたら出るな! それが災いを避ける最良の方法だ」
「えええ! で、でも……」
「お前の故郷の病のことか? それなら、ヒポクラテス先生を村に行かせればいい。先生に渡す礼は、トロイア王宮から出させる」
「あー、その手があったかあ」
パリスは肩を落とした。できれば自分の力で故郷を救いたかった、と。
「でもヒポクラテス先生、財宝に目が眩む人じゃないよ」
「薬ならどうだ? トロイアでしか取れない薬草や木の実と引換えなら? 王宮に戻ったら、薬師に聞いてみよう」
「うーん、それは……」
充分にありえる。そもそもパリスがヒポクラテスの弟子を続けられたのも、チャラ男の技であちこちの薬草を手に入れていたからだ。
「それで故郷が助かるならいいか」
――でも、トロイアの王宮なんてところに閉じこめられて、いいことあるのか? パリスの心を見透かしたかのように、ヘクトルが余計なプランを押し付ける。
「お前はトロイアで結婚するんだ。いい娘を紹介してやる」
「えええー! 結婚なんてまだ早いよ~」
「何度も言ってるだろ? 惚れた女を嫁する以上の幸せはない! かわいい嫁さんがいれば、チャラく遊ぶ気にはなれん。なあ、トリファントス殿」
突然結婚観を求められて、未来人は目をぱちくりさせる。
「あ、すまねえ。こんな年だが、俺、独身なんだ」
「そうか。まあ、1500年も経てば、世界は変わるからな。年取って独り身でもおかしくないか」
そうじゃないんだな、と、トリファントスは元の世界を思い出す。
彼が独身だったのは、父が「ずっと家にいろ、無理に嫁をもらうことはない」と口酸っぱく繰り返したからだ。幸か不幸か、トリファントスは、父の意志を無視してまで娶りたい女に出会わなかった。
「さて、未来からの客人よ。続きを教えてくれないか。パリスがアキレウスを倒したのに、なぜ、トロイアは滅びたのだ?」
「それは……オデュッセウスが木馬を……あれ?」
再びトリファントスは記憶をたどるが、トロイアの物語にまつわる事柄にかすみがかかったようだ。
英雄アキレウスの弱点といったローマ帝国民の常識のほかにも、大事なことを忘れたようだ。
「ヘクトルさん、パリスさん。すまねえ、オデュッセウスという男が木馬を……のあとが思い出せねえ」
「いやいやトリファント殿。さっきは我を忘れてすまなかった。貴殿はトロイアを守るための大いなる知恵を授けてくれた。そのためには……パリス!」
「だからあああ! 僕はまだ結婚なんてやだよ~!!!」
兄かもしれない男のマリッジハラストメントに、パリスは抵抗する。若い男子としての切なる願い。
しかし切なる人権侵害の訴えは、波の音、カモメの鳴き声、船頭たちの歌、櫂のきしみにかき消されてしまった。
太陽神アポロンの恵みによって煌めく海。古代船の揺れに慣れた未来人は、相変わらず、頭をまわしていた。
「アキレウスの弱点!? オデュッセウスに木馬ってなんだ? ヘレネの旦那ってだれ?」
いくら頭を叩いても、出てくるのは父が記した二次方程式の問題だけ。
過去の世界に転移して、予言者として活躍する異世界ファンタジー。だれもが一度は憧れる夢。
トリファントスは、だれもが憧れる立場になった……はずだった。
「親父に『どーせお前は算術できんのだから、叙事詩ぐらい覚えろ』って言われたが、ムカついてシカとした。こんなことになるなら、ホメロスもエウリピデスも読んどきゃよかった」
だれもが老いると「若いときにもっと勉強しておけばよかった」と後悔する。偉大な数学者の息子も、例外ではなかった。とはいえ1500年前の異世界に飛ばされるような「こんなこと」は普通はないから、やむを得ないだろう。
悩めるトリファントスは、あることに気付く。
「あれ? そういえば俺、忘れてたわ」
トリファントスは、偉大な数学者ディオファントスから、人形としての生き方を強いられてきた。父には殺されそうになった。父への恨みや憎しみが、彼を形作っていた。
が、この世界に移った彼が、父へ望むことはただひとつ。
「親父、84歳まで絶対生きろよ」
アレキサンドリアには様々なものを置いてきてしまった。
トロイアにまつわる記憶と父親へのどす黒い執着を、忘れてしまった。
未来人トリファントスがトロイア戦争の肝心なポイントを忘れたのは、なぜか?
それは、完璧万能の予言者の存在は、神の摂理に反するからだ。神は、世界の調和を保つため、未来人の心に働きかけたのだ。
とりあえずそうしといた方が今後の展開が楽だよな~、という造物主の身勝手な都合からではない! ゆめゆめ疑ってはならない!
どれほど疑われようがクレームを入れようが設定を変える気はないので、ご了承のほどを願う。
ヘクトルは哀れ、ギリシャ軍の不死身の戦士アキレウスに殺されることを。そしてチャラ男のパリスがアキレウスの弱点を突き、兄ヘクトルの仇を撃つことを。
ではアキレウスの弱点とはどこか?
二人は未来人の回答を期待するが、見事に打ち砕かれた。
「忘れた! いくら頭叩いても出てこない! なんでだよ! くそ親父の面白くねえ算術問題は覚えてるのに! この! こんにゃろ!」
トリファントスが頭を叩き出したので、パリスは中年男の腕を抑えた。
「おじさん、だめだよ! ヒポクラテス先生が言ってた。頭は絶対大事にしろって! 腕や脚がなくても生きていけるけど、頭がやられたら人間終わるんだって!」
「いや、無理言わせてすまなかった。おかげで大切なことがわかった。感謝するぞ」
ヘクトルは未来人の肩をさすった。
「パリスは弓が得意だ。こいつは矢で不死身男の弱点を刺したのではないか?」
パリスとヘクトルになだめられ、トリファントスは自分を取り戻した。
「ああ、パリスは弓矢でアキレウスを倒した……と思う」
「不死身の戦士の弱点か。となると、通常の剣の攻撃では当てにくい箇所だ。頭、腹、腕の可能性は低い」
若者と中年男は、ハッと顔を見合わせ目を輝かせる。
「不死身の戦士でも、大勢の弓隊で取り囲み何度も射れば、勝てるかもしれぬ」
「ヘクトルすごい! でも、一人の戦士を大勢で囲むって卑怯じゃない?」
パリスは大男の顔を不安げに覗き込んだ。
「確かに卑怯だ。が、旅で軍事に強い人間たちと出会い、俺は考えを変えた。道にこだわって国を失うなら、卑怯の汚名を被っても国を守るべきだ」
「さすが英雄。ちっちゃいことには、こだわらねえな」
未来人から尊敬の目で見つめられ、ヘクトルはどや顔を作った。
一方パリスには気がかりなことがあった。
「ねえ、おじさん、ヘレネさんがどの国の王妃かは、わからないのかな?」
「すまねえな。そっちは元から知らねえ。叙事詩には書いてあるだろうが、俺、文学苦手で」
「パリス、どこの国かは関係ないだろ! 人妻を連れて帰るんじゃない!」
若者は兄かもしれない男に腕を引っ張られた。
「お前はトロイアの王宮に着いたら出るな! それが災いを避ける最良の方法だ」
「えええ! で、でも……」
「お前の故郷の病のことか? それなら、ヒポクラテス先生を村に行かせればいい。先生に渡す礼は、トロイア王宮から出させる」
「あー、その手があったかあ」
パリスは肩を落とした。できれば自分の力で故郷を救いたかった、と。
「でもヒポクラテス先生、財宝に目が眩む人じゃないよ」
「薬ならどうだ? トロイアでしか取れない薬草や木の実と引換えなら? 王宮に戻ったら、薬師に聞いてみよう」
「うーん、それは……」
充分にありえる。そもそもパリスがヒポクラテスの弟子を続けられたのも、チャラ男の技であちこちの薬草を手に入れていたからだ。
「それで故郷が助かるならいいか」
――でも、トロイアの王宮なんてところに閉じこめられて、いいことあるのか? パリスの心を見透かしたかのように、ヘクトルが余計なプランを押し付ける。
「お前はトロイアで結婚するんだ。いい娘を紹介してやる」
「えええー! 結婚なんてまだ早いよ~」
「何度も言ってるだろ? 惚れた女を嫁する以上の幸せはない! かわいい嫁さんがいれば、チャラく遊ぶ気にはなれん。なあ、トリファントス殿」
突然結婚観を求められて、未来人は目をぱちくりさせる。
「あ、すまねえ。こんな年だが、俺、独身なんだ」
「そうか。まあ、1500年も経てば、世界は変わるからな。年取って独り身でもおかしくないか」
そうじゃないんだな、と、トリファントスは元の世界を思い出す。
彼が独身だったのは、父が「ずっと家にいろ、無理に嫁をもらうことはない」と口酸っぱく繰り返したからだ。幸か不幸か、トリファントスは、父の意志を無視してまで娶りたい女に出会わなかった。
「さて、未来からの客人よ。続きを教えてくれないか。パリスがアキレウスを倒したのに、なぜ、トロイアは滅びたのだ?」
「それは……オデュッセウスが木馬を……あれ?」
再びトリファントスは記憶をたどるが、トロイアの物語にまつわる事柄にかすみがかかったようだ。
英雄アキレウスの弱点といったローマ帝国民の常識のほかにも、大事なことを忘れたようだ。
「ヘクトルさん、パリスさん。すまねえ、オデュッセウスという男が木馬を……のあとが思い出せねえ」
「いやいやトリファント殿。さっきは我を忘れてすまなかった。貴殿はトロイアを守るための大いなる知恵を授けてくれた。そのためには……パリス!」
「だからあああ! 僕はまだ結婚なんてやだよ~!!!」
兄かもしれない男のマリッジハラストメントに、パリスは抵抗する。若い男子としての切なる願い。
しかし切なる人権侵害の訴えは、波の音、カモメの鳴き声、船頭たちの歌、櫂のきしみにかき消されてしまった。
太陽神アポロンの恵みによって煌めく海。古代船の揺れに慣れた未来人は、相変わらず、頭をまわしていた。
「アキレウスの弱点!? オデュッセウスに木馬ってなんだ? ヘレネの旦那ってだれ?」
いくら頭を叩いても、出てくるのは父が記した二次方程式の問題だけ。
過去の世界に転移して、予言者として活躍する異世界ファンタジー。だれもが一度は憧れる夢。
トリファントスは、だれもが憧れる立場になった……はずだった。
「親父に『どーせお前は算術できんのだから、叙事詩ぐらい覚えろ』って言われたが、ムカついてシカとした。こんなことになるなら、ホメロスもエウリピデスも読んどきゃよかった」
だれもが老いると「若いときにもっと勉強しておけばよかった」と後悔する。偉大な数学者の息子も、例外ではなかった。とはいえ1500年前の異世界に飛ばされるような「こんなこと」は普通はないから、やむを得ないだろう。
悩めるトリファントスは、あることに気付く。
「あれ? そういえば俺、忘れてたわ」
トリファントスは、偉大な数学者ディオファントスから、人形としての生き方を強いられてきた。父には殺されそうになった。父への恨みや憎しみが、彼を形作っていた。
が、この世界に移った彼が、父へ望むことはただひとつ。
「親父、84歳まで絶対生きろよ」
アレキサンドリアには様々なものを置いてきてしまった。
トロイアにまつわる記憶と父親へのどす黒い執着を、忘れてしまった。
未来人トリファントスがトロイア戦争の肝心なポイントを忘れたのは、なぜか?
それは、完璧万能の予言者の存在は、神の摂理に反するからだ。神は、世界の調和を保つため、未来人の心に働きかけたのだ。
とりあえずそうしといた方が今後の展開が楽だよな~、という造物主の身勝手な都合からではない! ゆめゆめ疑ってはならない!
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