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4 古代ギリシャで謎といったらスフィンクス!
(14)パーティーチェンジ
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お騒がせな天才数学者ディオファントスの魂は、謎の世界のテーバイから、ローマ紀元1040年ごろのアレキサンドリアに還っていった。
残るは、パリス、ヘクトル、ナウシカのパーティーに、数学者の息子。
いや、足をケガしたスフィンクスもいた。
パリスがふと我に返り、怪物のもとに駆け付ける
「ごめんね、兄さんがカっとなって」
医者ヒポクラテスの弟子は、テキパキとその辺りの雑草を千切り、スフィンクスの出血箇所に当てた。
「おいおい、仕方ないだろ? そうしないと、この人が死ぬところだったんだ」
ヘクトルは苦笑いを浮かべ、旅人の背中をポンポンと叩く。
パリスは傷の手当てをしながら、スフィンクスを見つめる。
「大丈夫? お姉さん」
「いや、我が迂闊だった。いくら謎が欲しいからといって、あのような汚れた魂を呼び込むとは」
「ううん、お姉さんカッコよかったよ。子殺しの魔物の力を借りるぐらいなら、子供にバカにされる方を選ぶって……へへへ、好きになっちゃうな」
「う、お、お主……」
スフィンクスが顔を赤らめ、パリスを見つめる。
が、怪物美女とチャラ男の甘い時は続かない。
「そこまでだパリス! もう手当てはすんだだろう!」
王女ナウシカがパリスの首根っこを掴み、スフィンクスから引き離す。
「ああ、スフィンクス殿。この男の言うことを本気にすると痛い目にあうぞ」
「……わ、我は、かつてファラオの誇り高き守護者だった。たかだか人の男に惑わされる、ものか」
美女の顔を持つ怪物は、俯き、顔を赤らめ、シッポを振っている。
その様子にナウシカはため息を着く。
「あの男は、私にも、よくかわいい、だの言ってるぞ」
「なんとな! お主にも言うておるのか!」
スフィンクスのシッポがピンっと立ち上がった。美女がナウシカの頭のてっぺんからつま先まで舐めるように見つめる。
「……あいわかった。忘れよう……」
「スフィンクス殿、そのように納得されると傷つくではないか。私も十代の乙女だぞ」
怪物と王女の女子トークは、気まずいまま終了した。
スフィンクスの謎を解いた三人と中年男は、無事に下山した。
ヘクトルが、数学者の息子に尋ねる。
「旅の方、そういえば、名前を伺ってなかったな」
「あ? 俺か? ああ、俺の名はトリファントスだ」
ディオファントスの息子がトリファントスって、あまりにイージーなネーミングではないかと、突っ込んではいけない。
「さようかトリファントス殿。貴殿は、大層知恵がある。確か1500年後の世界から来たと言うからには、予言もできるのだろう。我らの力になってくれないか?」
父に殺されそうになり、元の世界を捨てざるを得なかったトリファントスに、断る理由はない。
「ああ! この俺が、トロイアの大英雄の仲間になれるなんて夢みたいだぜ!」
数学者の息子は両手を掲げ、喜びの声をあげた。
彼にとってパリスたちのいる世界は、聖徳太子と紫式部と福沢諭吉が同時代に生きる黄金の国「ザ・ジパング」のようなもの。まさに異世界へ転移したのと同じだ。
「ヘクトルさん、あんたはすごい英雄だ。1500年後の俺たちの時代でも、あんたの武勇は語り継がれている。そうそう息子さんをかわいがっているのも知ってるぞ」
王子が笑顔を向ける。
「そうか。俺の武勇とはどんなものだ?」
顔を輝かせるヘクトルから、トリファントスは目を反らす。
王子は、男の曇った表情から何かを察した。
「……さようか。いや、どうであれ、俺は、やるべきことをするまでだ。さて仲間も増えた。故郷へ帰ろう。本当にパリスが弟なら、父上と母上も喜ぶだろう」
仲間に宣言し、意気揚々と足を進めるヘクトル。
唐突にパリスは大事なことを思い出し、王女に近づいた。
「僕、ナウシカのお父さん、お母さんに会ってきたよ」
「そうか、ありがとうパリス! 父と母はどうしていた?」
顔を輝かせるナウシカを、パリスは心からかわいいと思う。
「お父さんは、学問より早く婿を見つけてほしいって。お母さんは、町に出れば、好きな男に会えるだろうって」
「そうか。父も母も悪い人じゃないが、そこが困ったものよ」
「ナウシカが心配なんだよ。あ、僕、婿にならないかって言われたよ」
王女はパリスの眼をのぞきこんだ。
「お前は、島の王女と結婚なんて嫌だろ? まあ、私も、お前みたいに怪物女すら口説く節操のない男はごめんだ」
「あはは……でもさあ、ずっとヘクトルに着いていくの? わかってるよね?」
「わかってる! ヘクトルは、本当に……子どもが大切なんだ。我を忘れてスフィンクスに切りかかるぐらいに……あのカメオに描かれた綺麗な奥さんと子どもが……」
肩を落としたナウシカの背中を、パリスがさする。
しかしヘクトルは二人の様子を見逃さない。
「パリス! 何度も言うが、ナウシカは島の王女だ。婿になる気がないなら近づくな」
ここで責められたパリスではなく、ナウシカが歯向かった。
「ヘクトル、私の婿は私が決める。一々、口出ししないでくれないか」
ナウシカの剣幕に、ヘクトルは「すまぬ」と引き下がる。
王女は大きく息を吸い、他の仲間にも聞こえるように宣言した。
「……ヘクトル。私はそろそろ島に戻る。父と母にずっと心配をかけているからな」
テーバイの青空に鳥の鳴き声が響き渡る。ナウシカのパーティー離脱宣言に、一同は顔を見合わせた。
まっさきに、トリファントスが切り出した。
「あ、もしかして俺が仲間に入ったせいか? それなら俺は、別行動を取るさ」
システムによっては三人パーティーが最大で、新たな仲間が加わると前の仲間と別れるイベントが発生するかもしれないが、多分、この世界では関係ない。
「そうではない。私も外の世界を大分学んだ。そろそろ父と母を助けようと思う」
「すまねえな……ナウシカさん。そうそう、俺たちの時代では、あんたは、オデュッセウスを助けたことで知られてるな」
オデュッセウス? 聞いたことのない名前に、三人は首を傾げる。
「おっと……あまり言えないが、放浪の旅をしている男が、あんたの故郷の島にやってくる。あんたは、その男の面倒を甲斐甲斐しく看るんだ」
ナウシカの目がランランに輝きだした。ヘクトルとパリスも、男の次の言葉を待つ。
「だけどその男は、故郷に妻と子供を残している。結局、島を出るのさ」
ナウシカは拳を握りしめた。
「私は、妻子持ちだけは二度と好きにならないって決めたばかりなのに、また同じことになるのか!」
「ヤバいってナウシカ!」
パリスが慌てて彼女の口をふさぐがもう遅い。ヘクトルは王女を睨み付けた。
「何だと、今度は妻子持ちか! お前をたぶらかす奴はどいつだ! 俺が懲らしめてやる!」
チャラ男の制止をナウシカは振り切り、大国の王子に叫んだ。
「うるさい! 虫嫌いのお前に、そんなことを言われたくない!」
──虫嫌い──
島の王女に唯一といっていい弱点を指摘されたヘクトルは、すごすごと引き下がった。
新たな仲間を加え、古き仲間と別れ、旅は続く。
パーティーの弱点だった知力は、異世界からやってきた数学者の息子によって、大幅に補強された。
が、十代の乙女が消えて、42歳、いや無事に誕生日を迎えて43歳になった中年男が加わり、パーティーはむさくるしくなった。
むさくるしい一行は、ヘクトルの生まれ育った王宮、そしてパリスの実の父母がいるかもしれないトロイアを目指した。
残るは、パリス、ヘクトル、ナウシカのパーティーに、数学者の息子。
いや、足をケガしたスフィンクスもいた。
パリスがふと我に返り、怪物のもとに駆け付ける
「ごめんね、兄さんがカっとなって」
医者ヒポクラテスの弟子は、テキパキとその辺りの雑草を千切り、スフィンクスの出血箇所に当てた。
「おいおい、仕方ないだろ? そうしないと、この人が死ぬところだったんだ」
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「大丈夫? お姉さん」
「いや、我が迂闊だった。いくら謎が欲しいからといって、あのような汚れた魂を呼び込むとは」
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「う、お、お主……」
スフィンクスが顔を赤らめ、パリスを見つめる。
が、怪物美女とチャラ男の甘い時は続かない。
「そこまでだパリス! もう手当てはすんだだろう!」
王女ナウシカがパリスの首根っこを掴み、スフィンクスから引き離す。
「ああ、スフィンクス殿。この男の言うことを本気にすると痛い目にあうぞ」
「……わ、我は、かつてファラオの誇り高き守護者だった。たかだか人の男に惑わされる、ものか」
美女の顔を持つ怪物は、俯き、顔を赤らめ、シッポを振っている。
その様子にナウシカはため息を着く。
「あの男は、私にも、よくかわいい、だの言ってるぞ」
「なんとな! お主にも言うておるのか!」
スフィンクスのシッポがピンっと立ち上がった。美女がナウシカの頭のてっぺんからつま先まで舐めるように見つめる。
「……あいわかった。忘れよう……」
「スフィンクス殿、そのように納得されると傷つくではないか。私も十代の乙女だぞ」
怪物と王女の女子トークは、気まずいまま終了した。
スフィンクスの謎を解いた三人と中年男は、無事に下山した。
ヘクトルが、数学者の息子に尋ねる。
「旅の方、そういえば、名前を伺ってなかったな」
「あ? 俺か? ああ、俺の名はトリファントスだ」
ディオファントスの息子がトリファントスって、あまりにイージーなネーミングではないかと、突っ込んではいけない。
「さようかトリファントス殿。貴殿は、大層知恵がある。確か1500年後の世界から来たと言うからには、予言もできるのだろう。我らの力になってくれないか?」
父に殺されそうになり、元の世界を捨てざるを得なかったトリファントスに、断る理由はない。
「ああ! この俺が、トロイアの大英雄の仲間になれるなんて夢みたいだぜ!」
数学者の息子は両手を掲げ、喜びの声をあげた。
彼にとってパリスたちのいる世界は、聖徳太子と紫式部と福沢諭吉が同時代に生きる黄金の国「ザ・ジパング」のようなもの。まさに異世界へ転移したのと同じだ。
「ヘクトルさん、あんたはすごい英雄だ。1500年後の俺たちの時代でも、あんたの武勇は語り継がれている。そうそう息子さんをかわいがっているのも知ってるぞ」
王子が笑顔を向ける。
「そうか。俺の武勇とはどんなものだ?」
顔を輝かせるヘクトルから、トリファントスは目を反らす。
王子は、男の曇った表情から何かを察した。
「……さようか。いや、どうであれ、俺は、やるべきことをするまでだ。さて仲間も増えた。故郷へ帰ろう。本当にパリスが弟なら、父上と母上も喜ぶだろう」
仲間に宣言し、意気揚々と足を進めるヘクトル。
唐突にパリスは大事なことを思い出し、王女に近づいた。
「僕、ナウシカのお父さん、お母さんに会ってきたよ」
「そうか、ありがとうパリス! 父と母はどうしていた?」
顔を輝かせるナウシカを、パリスは心からかわいいと思う。
「お父さんは、学問より早く婿を見つけてほしいって。お母さんは、町に出れば、好きな男に会えるだろうって」
「そうか。父も母も悪い人じゃないが、そこが困ったものよ」
「ナウシカが心配なんだよ。あ、僕、婿にならないかって言われたよ」
王女はパリスの眼をのぞきこんだ。
「お前は、島の王女と結婚なんて嫌だろ? まあ、私も、お前みたいに怪物女すら口説く節操のない男はごめんだ」
「あはは……でもさあ、ずっとヘクトルに着いていくの? わかってるよね?」
「わかってる! ヘクトルは、本当に……子どもが大切なんだ。我を忘れてスフィンクスに切りかかるぐらいに……あのカメオに描かれた綺麗な奥さんと子どもが……」
肩を落としたナウシカの背中を、パリスがさする。
しかしヘクトルは二人の様子を見逃さない。
「パリス! 何度も言うが、ナウシカは島の王女だ。婿になる気がないなら近づくな」
ここで責められたパリスではなく、ナウシカが歯向かった。
「ヘクトル、私の婿は私が決める。一々、口出ししないでくれないか」
ナウシカの剣幕に、ヘクトルは「すまぬ」と引き下がる。
王女は大きく息を吸い、他の仲間にも聞こえるように宣言した。
「……ヘクトル。私はそろそろ島に戻る。父と母にずっと心配をかけているからな」
テーバイの青空に鳥の鳴き声が響き渡る。ナウシカのパーティー離脱宣言に、一同は顔を見合わせた。
まっさきに、トリファントスが切り出した。
「あ、もしかして俺が仲間に入ったせいか? それなら俺は、別行動を取るさ」
システムによっては三人パーティーが最大で、新たな仲間が加わると前の仲間と別れるイベントが発生するかもしれないが、多分、この世界では関係ない。
「そうではない。私も外の世界を大分学んだ。そろそろ父と母を助けようと思う」
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「おっと……あまり言えないが、放浪の旅をしている男が、あんたの故郷の島にやってくる。あんたは、その男の面倒を甲斐甲斐しく看るんだ」
ナウシカの目がランランに輝きだした。ヘクトルとパリスも、男の次の言葉を待つ。
「だけどその男は、故郷に妻と子供を残している。結局、島を出るのさ」
ナウシカは拳を握りしめた。
「私は、妻子持ちだけは二度と好きにならないって決めたばかりなのに、また同じことになるのか!」
「ヤバいってナウシカ!」
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チャラ男の制止をナウシカは振り切り、大国の王子に叫んだ。
「うるさい! 虫嫌いのお前に、そんなことを言われたくない!」
──虫嫌い──
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新たな仲間を加え、古き仲間と別れ、旅は続く。
パーティーの弱点だった知力は、異世界からやってきた数学者の息子によって、大幅に補強された。
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