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4章 カリマとエリオン
42 ネクロザール現る
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カリマは、弓を手にしたまま硬直していた。
剣を振りかざす初老の逞しい男。丸顔を覆う黒い顎髭。胸当てに彫り込まれた模様からして、他の兵士とは違う。魔王第一の腹心のようだ。
その腹心の背後に背の高い男が立ち、長い腕を後ろから伸ばし、剣を持つ手を押し止めている。
「ま、まさか、こいつが……魔王?」
姉と姉の愛する家族を奪った男。数多の領主や村を滅ぼした元凶。さぞかし醜悪な男かと想像していた。
が、男を包む衣は、眩い白い光を放っている。衣よりも眩いのは黄金の髪。
ネクロザールがゴンドレシアを支配して三十年が経つ。顔には初老男の渋みが滲み出ているが、青く輝く双眸は濁りなく澄み切っている。
カリマの想像する魔王とは、あまりにかけ離れていた。この男が「聖王アトレウスの生まれ変わり」と名乗れば、誰もが信じるだろう。
トーガの男は、胸当ての男の腕を捕らえたまま、ささやいた。
「ヴァルガス、余の命を忘れたか?」
「あのエリオンを捕らえるため、同胞はみな喜び勇んで、散っていきました。全ては陛下のご恩に報いるため」
「余の心など捨て置け。しかし君命に逆らうなら、死、あるのみ」
「陛下の御心に叶うなら、このヴァルガス、百万の無垢な乙女の心臓を捧げることも厭いませぬ。しかし!」
魔王の腹心は、丸顔の小さな目をかっと見開く。
「エリオンだけは生かしてはなりません! 陛下! 目をお覚ましください!」
「ヴァルガスよ。二度と言わせるな。余に逆らえば、お前とて死は免れぬ」
カリマも勇者たち、そして広間の兵士たちは手を止め、二人を見つめるばかり。
静寂の中、エリオンが口を開いた。
「ネクロザール、お前が我が勇者たちと話したいと言うから、この者たちを連れてきたのだぞ! この仕打ちはどういうことだ?」
トーガの男は、切れ長の青い目を細めた。
「これはこれはエリオン殿。随分と勇ましくなったな」
腹心ヴァルガスは、眉を吊り上げる。
「エリオン黙れ! これ以上、陛下を惑わすな!」
カリマは、三人のやり取りを聞き、状況がわかってきた。
エリオンの殺害を企てたのは、このヴァルガスという部下の独断専行らしい。魔王にエリオンを殺す気はないようだ。
ネクロザールは、ヴァルガスの腕を捕らえたまま、部下の前に立つ。
「よお、ネクロザール!」
魔王の腹心は、主君の名を呼び捨てた。
「お前とはガキんとき、お互い暗殺ギルドの奴隷だったころからの付き合いだな。お前のおかげで、俺は良い夢を見させてもらったよ」
ネクロザールの頬がわずかに緩んだ。
「お前が大陸の人間を皆殺しにしたいなら、好きにすりゃいい。いくらでも力を貸すぞ」
「ヴァルガス、俺がそういう男ではないと、知っているだろ?」
「ああ、お前は寂しがり屋だから、ちやほやしてやる人間が必要だ。が、今は自分で死にたがってる。死にたいなら好きにしろ」
「そこまでわかっているなら、長いよしみに免じ、罪を減じてやる……この城から、いや、ゴンドレシア大陸から出ていけ! 二度と俺の前に顔を出すな」
「ああ、出てってやるよ。あばよ、王様」
ヴァルガスは背を向け、勇者達が通った隠し通路に戻る。
カリマは安堵の息を漏らす。
その時。
「うぐおおお!」
魔王の腹心は踵を返し、エリオンに斬りかかった。
しかしネクロザールは見逃さず、ヴァルガスの喉に王笏の先を突き刺した。
「ぐっ、ぐふほっ!」
巨体が広間の床に崩れ落ち、鈍い音が響き渡る。
「だ、あれは……だ……やめ……」
「苦しいか? すぐ楽にしてやる」
トーガの男は、床に落ちた部下の剣を取り、頸動脈を断ち切った。
鮮血を浴びた魔王は、悲しげに眉を寄せる。
「ヴァルガス、お前は正しい。間違っているのは俺だ……が……どうにもならないんだよ……」
カリマは身を震わせ、声を絞り出す。
「あんた……自分の部下を殺したのか……信じられない……」
ネクロザールは、血塗られた剣をカリマたちに突きつけた。
「それもこれも、お前たちがだらしないからではないか! 二度も余を煩わせおって! よく勇者と名乗れるものだ!」
「そ、それはそうだけど……で、でも、なんであんたは、エリオン様を?」
魔王は、血塗られた剣に舌を這わせて笑う。
「余には、エリオン殿の力が必要なのだ……ああ、エリオン殿」
ネクロザールはエリオンに向き直った。
「部下の失態を心からお詫びする」
史師はゆっくりと頷いた。
「ネクロザール、お前には私を殺す意志はなかったということでよいか?」
「エリオン殿、余は約束を破る男ではないぞ」
「……嘘を付くな……」
「貴殿は誤解されている」
魔王はエリオンとの対話を打ち切り、兵士たちに告げた。
「忠実なヴァルガスの兵士たちよ。余を恨むなら、ここで晴らすが良い」
甲冑の剣士が首を振る。
ネクロザールはエリオンを顎で指し示す。
「が、この者、エリオンの命を奪おうとするなら、ヴァルガスと同じ運命になることを心得よ」
剣士のひとりが叫ぶ。
「我らはみなヴァルガス様と同じ! ここにあるすべての命を賭しても、エリオンを生かすわけには参りません。陛下は騙されています!」
「左様か……」
ネクロザールは王笏を握りしめ身構える。
勇者たちも兵士たちの次なる攻撃に備えた。
が、エリオンは両の腕を広げ、声を張り上げた。
「兵ども!」
ネクロザールが「何を!」と、眦を釣り上げ、エリオンに手を伸ばす。
ニコスが「史師に触れるな!」と槍を突き出した。ニコスに続いて、カリマたち他の勇者もネクロザールを睨みつける。
エリオンは、バルコニーに顔を向けた。
「ネクロザールに仕えるお前たちの働きは見事であった。務めは充分に果たしたであろう。城から出て、ヴァルガス殿、そして倒れた同胞を連れて、亡き者たちが聖王と聖妃のもとに召されるよう、祈るがよい」
兵士たちは「何をほざくか!」と弓を構える。
「私は、ネクロザールと話し合いに来た。彼は私の敵ではあるが、お前たちが忠誠を誓うこの男から、ゴンドレシアを治める者の魂を受け継ぎたい」
エリオンの緑色の眼が輝く。カリマは、発動される史師の不思議な力を見つめるばかり。
「ここで命を捨てては、お前たちが拝するネクロザールの偉業を、誰が伝える?」
いつしか敵兵たちは涙を流し、エリオンの言葉に酔いしれていた。
史師は、広間中の戦士に訴えた。
「我らがゴンドレシアの民を苦しめることになれば、その時こそお前たちが立ち上がり、我らを倒せばよい。真の忠臣なら、今は引くべき時とわかるはず」
ネクロザールがエリオンに続く。
「お前たちはヴァルガスをよく支えてくれたな。感謝するぞ。案ずるな。ここには、エリオン殿も含めてわずか八人。余の敵にならないことは、お前たちならよくわかろう」
兵士たちは涙を流しながら、大将ヴァルガスをはじめ仲間の亡骸を抱え、広間から出ていった。
ひとりとなったネクロザールは、不敵な笑みを浮かべる。
「助かったぞ、エリオン殿。礼を言う。さすがゴンドレシアの魔……魔術師だ」
「ネクロザールよ。お前に礼を言われたくて説得したわけではない。私は数多の命をこれ以上無駄にしたくないだけだ」
「ははは! ますますお前の力が欲しくなった」
ネクロザールはエリオンに腕を伸ばす。
カリマは弓を構えた。
「エリオン様に触るな!」
「ここにも勇ましい女がいるか……」
ネクロザールは唇を歪める。
エリオンがカリマを庇った。
「お前こそ、私のカリマに触れるな!」
史師は男を睨みつけた。
「ほう、貴殿には女がいたのか……まあよい。さて」
男は王者の杖を振り翳した。
「余はかつてゴンドレシアの統一王アトレウスであったが、千年の時を経て蘇った。この乱れた世を正すために」
魔王は、エリオンに邪悪な微笑みを向ける。
「エリオン殿はなぜか余を魔王と蔑むが、余は一度たりとも『魔王』と称したことはない……魔とは、余が憎むものゆえ」
ネクロザールは、広間正面の扉を開けた。
「よく来てくれたな、勇者たちよ。我らが大陸の行く末を、これから話し合おうではないか」
魔王がトーガを翻す。薔薇の香りが広がり、勇者たちの鼻腔をくすぐった。
剣を振りかざす初老の逞しい男。丸顔を覆う黒い顎髭。胸当てに彫り込まれた模様からして、他の兵士とは違う。魔王第一の腹心のようだ。
その腹心の背後に背の高い男が立ち、長い腕を後ろから伸ばし、剣を持つ手を押し止めている。
「ま、まさか、こいつが……魔王?」
姉と姉の愛する家族を奪った男。数多の領主や村を滅ぼした元凶。さぞかし醜悪な男かと想像していた。
が、男を包む衣は、眩い白い光を放っている。衣よりも眩いのは黄金の髪。
ネクロザールがゴンドレシアを支配して三十年が経つ。顔には初老男の渋みが滲み出ているが、青く輝く双眸は濁りなく澄み切っている。
カリマの想像する魔王とは、あまりにかけ離れていた。この男が「聖王アトレウスの生まれ変わり」と名乗れば、誰もが信じるだろう。
トーガの男は、胸当ての男の腕を捕らえたまま、ささやいた。
「ヴァルガス、余の命を忘れたか?」
「あのエリオンを捕らえるため、同胞はみな喜び勇んで、散っていきました。全ては陛下のご恩に報いるため」
「余の心など捨て置け。しかし君命に逆らうなら、死、あるのみ」
「陛下の御心に叶うなら、このヴァルガス、百万の無垢な乙女の心臓を捧げることも厭いませぬ。しかし!」
魔王の腹心は、丸顔の小さな目をかっと見開く。
「エリオンだけは生かしてはなりません! 陛下! 目をお覚ましください!」
「ヴァルガスよ。二度と言わせるな。余に逆らえば、お前とて死は免れぬ」
カリマも勇者たち、そして広間の兵士たちは手を止め、二人を見つめるばかり。
静寂の中、エリオンが口を開いた。
「ネクロザール、お前が我が勇者たちと話したいと言うから、この者たちを連れてきたのだぞ! この仕打ちはどういうことだ?」
トーガの男は、切れ長の青い目を細めた。
「これはこれはエリオン殿。随分と勇ましくなったな」
腹心ヴァルガスは、眉を吊り上げる。
「エリオン黙れ! これ以上、陛下を惑わすな!」
カリマは、三人のやり取りを聞き、状況がわかってきた。
エリオンの殺害を企てたのは、このヴァルガスという部下の独断専行らしい。魔王にエリオンを殺す気はないようだ。
ネクロザールは、ヴァルガスの腕を捕らえたまま、部下の前に立つ。
「よお、ネクロザール!」
魔王の腹心は、主君の名を呼び捨てた。
「お前とはガキんとき、お互い暗殺ギルドの奴隷だったころからの付き合いだな。お前のおかげで、俺は良い夢を見させてもらったよ」
ネクロザールの頬がわずかに緩んだ。
「お前が大陸の人間を皆殺しにしたいなら、好きにすりゃいい。いくらでも力を貸すぞ」
「ヴァルガス、俺がそういう男ではないと、知っているだろ?」
「ああ、お前は寂しがり屋だから、ちやほやしてやる人間が必要だ。が、今は自分で死にたがってる。死にたいなら好きにしろ」
「そこまでわかっているなら、長いよしみに免じ、罪を減じてやる……この城から、いや、ゴンドレシア大陸から出ていけ! 二度と俺の前に顔を出すな」
「ああ、出てってやるよ。あばよ、王様」
ヴァルガスは背を向け、勇者達が通った隠し通路に戻る。
カリマは安堵の息を漏らす。
その時。
「うぐおおお!」
魔王の腹心は踵を返し、エリオンに斬りかかった。
しかしネクロザールは見逃さず、ヴァルガスの喉に王笏の先を突き刺した。
「ぐっ、ぐふほっ!」
巨体が広間の床に崩れ落ち、鈍い音が響き渡る。
「だ、あれは……だ……やめ……」
「苦しいか? すぐ楽にしてやる」
トーガの男は、床に落ちた部下の剣を取り、頸動脈を断ち切った。
鮮血を浴びた魔王は、悲しげに眉を寄せる。
「ヴァルガス、お前は正しい。間違っているのは俺だ……が……どうにもならないんだよ……」
カリマは身を震わせ、声を絞り出す。
「あんた……自分の部下を殺したのか……信じられない……」
ネクロザールは、血塗られた剣をカリマたちに突きつけた。
「それもこれも、お前たちがだらしないからではないか! 二度も余を煩わせおって! よく勇者と名乗れるものだ!」
「そ、それはそうだけど……で、でも、なんであんたは、エリオン様を?」
魔王は、血塗られた剣に舌を這わせて笑う。
「余には、エリオン殿の力が必要なのだ……ああ、エリオン殿」
ネクロザールはエリオンに向き直った。
「部下の失態を心からお詫びする」
史師はゆっくりと頷いた。
「ネクロザール、お前には私を殺す意志はなかったということでよいか?」
「エリオン殿、余は約束を破る男ではないぞ」
「……嘘を付くな……」
「貴殿は誤解されている」
魔王はエリオンとの対話を打ち切り、兵士たちに告げた。
「忠実なヴァルガスの兵士たちよ。余を恨むなら、ここで晴らすが良い」
甲冑の剣士が首を振る。
ネクロザールはエリオンを顎で指し示す。
「が、この者、エリオンの命を奪おうとするなら、ヴァルガスと同じ運命になることを心得よ」
剣士のひとりが叫ぶ。
「我らはみなヴァルガス様と同じ! ここにあるすべての命を賭しても、エリオンを生かすわけには参りません。陛下は騙されています!」
「左様か……」
ネクロザールは王笏を握りしめ身構える。
勇者たちも兵士たちの次なる攻撃に備えた。
が、エリオンは両の腕を広げ、声を張り上げた。
「兵ども!」
ネクロザールが「何を!」と、眦を釣り上げ、エリオンに手を伸ばす。
ニコスが「史師に触れるな!」と槍を突き出した。ニコスに続いて、カリマたち他の勇者もネクロザールを睨みつける。
エリオンは、バルコニーに顔を向けた。
「ネクロザールに仕えるお前たちの働きは見事であった。務めは充分に果たしたであろう。城から出て、ヴァルガス殿、そして倒れた同胞を連れて、亡き者たちが聖王と聖妃のもとに召されるよう、祈るがよい」
兵士たちは「何をほざくか!」と弓を構える。
「私は、ネクロザールと話し合いに来た。彼は私の敵ではあるが、お前たちが忠誠を誓うこの男から、ゴンドレシアを治める者の魂を受け継ぎたい」
エリオンの緑色の眼が輝く。カリマは、発動される史師の不思議な力を見つめるばかり。
「ここで命を捨てては、お前たちが拝するネクロザールの偉業を、誰が伝える?」
いつしか敵兵たちは涙を流し、エリオンの言葉に酔いしれていた。
史師は、広間中の戦士に訴えた。
「我らがゴンドレシアの民を苦しめることになれば、その時こそお前たちが立ち上がり、我らを倒せばよい。真の忠臣なら、今は引くべき時とわかるはず」
ネクロザールがエリオンに続く。
「お前たちはヴァルガスをよく支えてくれたな。感謝するぞ。案ずるな。ここには、エリオン殿も含めてわずか八人。余の敵にならないことは、お前たちならよくわかろう」
兵士たちは涙を流しながら、大将ヴァルガスをはじめ仲間の亡骸を抱え、広間から出ていった。
ひとりとなったネクロザールは、不敵な笑みを浮かべる。
「助かったぞ、エリオン殿。礼を言う。さすがゴンドレシアの魔……魔術師だ」
「ネクロザールよ。お前に礼を言われたくて説得したわけではない。私は数多の命をこれ以上無駄にしたくないだけだ」
「ははは! ますますお前の力が欲しくなった」
ネクロザールはエリオンに腕を伸ばす。
カリマは弓を構えた。
「エリオン様に触るな!」
「ここにも勇ましい女がいるか……」
ネクロザールは唇を歪める。
エリオンがカリマを庇った。
「お前こそ、私のカリマに触れるな!」
史師は男を睨みつけた。
「ほう、貴殿には女がいたのか……まあよい。さて」
男は王者の杖を振り翳した。
「余はかつてゴンドレシアの統一王アトレウスであったが、千年の時を経て蘇った。この乱れた世を正すために」
魔王は、エリオンに邪悪な微笑みを向ける。
「エリオン殿はなぜか余を魔王と蔑むが、余は一度たりとも『魔王』と称したことはない……魔とは、余が憎むものゆえ」
ネクロザールは、広間正面の扉を開けた。
「よく来てくれたな、勇者たちよ。我らが大陸の行く末を、これから話し合おうではないか」
魔王がトーガを翻す。薔薇の香りが広がり、勇者たちの鼻腔をくすぐった。
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