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4章 カリマとエリオン
35 魔法使いの少年
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エリオン達は聖王アトレウスの古都、ニコスの故郷アルゴス領を目指す。
この数日、何度も刺客に襲われた。
早朝、霧の中を進むカリマは、槍のニコスに話しかけた。
「ネクロザールは本当に、あたし達が邪魔なんだね。道端で具合悪そうにしゃがんでるお婆さんに話しかけたら、いきなり襲われるし……」
「カリマ殿。師が魔王ネクロザールから狙われているのは、反逆の他にも理由がある。魔王は、師の持つ特別な力が欲しいのだ」
「特別な力?」
ニコスは重々しく頷く。
「我らは師の言葉のみならず、恵みの力で何度も救われてきた。もしネクロザールが師の力を手にすれば、このゴンドレシア大陸は、奴の思うがまま!」
エリオンの特別な力? カリマは首を傾げた。
カリマは、エリオンと残りの六人の男たちを見比べる。
美青年エリオンは、セオドア、ホアキン、セルゲイの青年たちと同年代だ。彼より明らかに若いのは、魔法使いの子供ジュゼッペだけだ。
ニコスはカリマの父世代、フランツに至っては祖父世代の男だ。
子供も若者も老人も、この美しい若者を神のごとく崇めている。
もしかすると、セオドアのように高貴な血筋なのか?
「みんながエリオン様を尊敬するのは、やっぱり聖王の子孫とかあるの?」
ニコスはわずかに口元を緩めた。
「師の尊さとは、生まれを超えたところにある。そのお力とは、師の輝ける眼だ」
少女はほどなく、戦いのなかでエリオンの特別な力を知った。
戦闘でカリマは、物陰に隠れて弓を射ることが多い。エリオンはカリマの傍で、戦士達を励ます。
後方にいても敵からの攻撃は完全には避けられない。ある戦いで、敵の矢が右の上腕に刺さった。
「くっ! これぐらい!」
カリマはしゃがみこみ、矢を抜こうとする。
「待て!」
傍のエリオンが、カリマの上腕に手をかざす。
すると矢がスルッと抜け、痛みも治った。袖に血が少しにじんでいるだけだ。
「お前の美しい腕に、傷がついてしまった」
エリオンが悲しげに眉を顰める。
痛みから解放されたカリマは、一心不乱に矢を敵の陣営に放った。
カリマは、エリオンの特別な力を理解した。
傷を一瞬で癒す力。この力があれば、魔王は無敵の軍となろう。
エリオンも入れてたった七人で、ラサ村を魔王の代官から取り戻せたのは、戦士たちの力だけではなく、エリオンの癒しの力も大きいのだろう。
カリマは野宿の夜、隣で横たわるエリオンにぼそっと呟いた。
「……あたしたちみんな、エリオン様の癒しの力に救われたんだね」
「カリマよ。私の旅は、ただネクロザールを倒すためのものではない。聖王アトレウスの正しい姿を伝え、間違った世界の姿を変えたいのだ」
間違った世界を変える……この旅は、姉の敵討ちだけでは済まされないのだ。
カリマは村を出てから、エリオンの癒しという不思議な力を知ったが、もうひとつ不思議な力を知った。
九歳のジュゼッペ少年の魔法だ。
戦いにおいて彼は、しばしば敵の体を凍り付かせる。また地面から土塊を取り出し敵の動きを阻む。ときには風を巻き起こし、敵を吹き飛ばす。
ラサ村に、魔法使いはいない。カリマにとって魔法とは、夢物語のできごとだった。子供の華麗な技に、女狩人はただただ目を見張るばかり。
夜、火を囲み、仲間と語り合う。
「すごいねジュゼッペ君。小さいのにあんなにすごい魔法を使えて」
「僕がすごいんじゃないよ。竜がすごいんだ」
「竜?」
カリマにとって魔法も竜も、物語の世界のできごとだ。
「竜って伝説の? 大昔、人が生まれる前にいたんだよね? 人の何倍も大きくて尻尾が長く、翼を羽ばたかせ空を飛ぶんだよね」
人が大地に生まれ、竜たちは天に昇った。天とは、人間たちが生の終わりにたどり着く所。今では、聖王と聖妃が治めるところ。
「全部の竜が天に還ったんじゃないよ。じゃないと僕は、魔法が使えない」
カリマは首を傾げつつ、なんとか話に食らいつく。
「あたしには竜が見えないけど、ジュゼッペ君には見えるんだ」
ホアキンが助け舟を出してくれる。
「ほら、カリマ姉ちゃんが混乱するでしょ?」
短剣使いが加わり、ジュゼッペの謎の言葉がわかるようになった。
多くの竜は天に還ったが、一部の竜は、人には見えない姿となって地に残った。
残った竜は、選んだ人間に姿を現し、時には力を貸し与えた。魔法使いとは、竜に選ばれし者。魔法とは、竜の力を借りることに他ならない。
「そうか。あたしや他の人には竜が見えない。でもジュゼッペ君は竜が見えるから、お願いして魔法が使えるんだ」
少年はわずかに頬を緩ませた。
「あたしも竜が見たいなあ。修業すれば魔法使いになれるの?」
「それはできないよ。よく聞かれるけど、竜に選ばれない限り、魔法は使えないから。努力とか関係ないんだ」
「あはははー、そりゃそうだよね。誰も彼もが簡単に魔法が使えたら、大変なことになるし、あ……」
話し込んでいるうちに、囲む火が小さくなっていた。
カリマは、炎を仰いで風を送る。
「ジュゼッペ君、こういう火起こしに魔法は使えないのかなあ。お話の竜って、火を吹いていたし」
途端、ジュゼッペとホアキンの顔が凍りついた。
「ごめん……あたし、変なこと言っちゃったみたいだね」
ホアキンは額に汗をたらしてぎこちない笑顔を浮かべた。
「あのね、火の魔法はエリオン様が禁止されてるのよ。他の魔法と違って、火ってどんどん広がるでしょ? 味方や関係ない村人を巻き込むわけにいかないしね」
思い起こすと、ジュゼッペは火の魔法を使ったことはない。
「エリオン様は、色々考えてるんだね」
三人は微笑み顔を見合わせた。カリマはなぜか、ホアキンとジュゼッペの微笑みに陰りを感じた。
不思議な力は竜の力。魔法使いとは竜に選ばれし者。
「じゃあ、エリオン様も竜が見えるの?」
少女は傍らで横たわる巻き毛の美青年に問いかけた。
が、彼は問いに答えない。かすかに寝息を立てている。もう夢の世界の住民となったようだ。
ラサ村を出て、間もなく半月になる。
眠るときはいつもエリオンと一緒だ。
彼は優しく頭を撫でたり、そっと抱き寄せたりするが、淫らな関係を持ちかけるわけではない。
当初は眠れぬ夜を過ごしたが、どんな美青年が相手でも、半月近く繰り返せば胸の高まりは治まる。
ただ戸惑いだけが膨れ上がる。
「なんでエリオン様は、あたしを仲間として認めてくれたんだろう」
少なくとも戦闘ではほとんど役に立っていない。セオドアが怒るのはもっともだ。
「マルセル、どうしてるかなあ」
故郷の幼馴染を思い出す。
五人の男たちの悲劇を聞かされ、カリマは、マルセルへの感謝の念を一層強くした。
彼が耐えてくれたから、ラサ村は滅ぼされることなく残った。
遊び場にした洞窟、こっそりと舐めたワイン、教会の小さな聖王像、村では誰もがカリマを村一番の弓名人と褒め称えた……少女は早くも望郷の念に駆られる。
「駄目! まだ始まったばかりなのに!」
頭を振って弱い心を追い出す。
ラサ村に帰るのは、魔王を倒したときだ。
この数日、何度も刺客に襲われた。
早朝、霧の中を進むカリマは、槍のニコスに話しかけた。
「ネクロザールは本当に、あたし達が邪魔なんだね。道端で具合悪そうにしゃがんでるお婆さんに話しかけたら、いきなり襲われるし……」
「カリマ殿。師が魔王ネクロザールから狙われているのは、反逆の他にも理由がある。魔王は、師の持つ特別な力が欲しいのだ」
「特別な力?」
ニコスは重々しく頷く。
「我らは師の言葉のみならず、恵みの力で何度も救われてきた。もしネクロザールが師の力を手にすれば、このゴンドレシア大陸は、奴の思うがまま!」
エリオンの特別な力? カリマは首を傾げた。
カリマは、エリオンと残りの六人の男たちを見比べる。
美青年エリオンは、セオドア、ホアキン、セルゲイの青年たちと同年代だ。彼より明らかに若いのは、魔法使いの子供ジュゼッペだけだ。
ニコスはカリマの父世代、フランツに至っては祖父世代の男だ。
子供も若者も老人も、この美しい若者を神のごとく崇めている。
もしかすると、セオドアのように高貴な血筋なのか?
「みんながエリオン様を尊敬するのは、やっぱり聖王の子孫とかあるの?」
ニコスはわずかに口元を緩めた。
「師の尊さとは、生まれを超えたところにある。そのお力とは、師の輝ける眼だ」
少女はほどなく、戦いのなかでエリオンの特別な力を知った。
戦闘でカリマは、物陰に隠れて弓を射ることが多い。エリオンはカリマの傍で、戦士達を励ます。
後方にいても敵からの攻撃は完全には避けられない。ある戦いで、敵の矢が右の上腕に刺さった。
「くっ! これぐらい!」
カリマはしゃがみこみ、矢を抜こうとする。
「待て!」
傍のエリオンが、カリマの上腕に手をかざす。
すると矢がスルッと抜け、痛みも治った。袖に血が少しにじんでいるだけだ。
「お前の美しい腕に、傷がついてしまった」
エリオンが悲しげに眉を顰める。
痛みから解放されたカリマは、一心不乱に矢を敵の陣営に放った。
カリマは、エリオンの特別な力を理解した。
傷を一瞬で癒す力。この力があれば、魔王は無敵の軍となろう。
エリオンも入れてたった七人で、ラサ村を魔王の代官から取り戻せたのは、戦士たちの力だけではなく、エリオンの癒しの力も大きいのだろう。
カリマは野宿の夜、隣で横たわるエリオンにぼそっと呟いた。
「……あたしたちみんな、エリオン様の癒しの力に救われたんだね」
「カリマよ。私の旅は、ただネクロザールを倒すためのものではない。聖王アトレウスの正しい姿を伝え、間違った世界の姿を変えたいのだ」
間違った世界を変える……この旅は、姉の敵討ちだけでは済まされないのだ。
カリマは村を出てから、エリオンの癒しという不思議な力を知ったが、もうひとつ不思議な力を知った。
九歳のジュゼッペ少年の魔法だ。
戦いにおいて彼は、しばしば敵の体を凍り付かせる。また地面から土塊を取り出し敵の動きを阻む。ときには風を巻き起こし、敵を吹き飛ばす。
ラサ村に、魔法使いはいない。カリマにとって魔法とは、夢物語のできごとだった。子供の華麗な技に、女狩人はただただ目を見張るばかり。
夜、火を囲み、仲間と語り合う。
「すごいねジュゼッペ君。小さいのにあんなにすごい魔法を使えて」
「僕がすごいんじゃないよ。竜がすごいんだ」
「竜?」
カリマにとって魔法も竜も、物語の世界のできごとだ。
「竜って伝説の? 大昔、人が生まれる前にいたんだよね? 人の何倍も大きくて尻尾が長く、翼を羽ばたかせ空を飛ぶんだよね」
人が大地に生まれ、竜たちは天に昇った。天とは、人間たちが生の終わりにたどり着く所。今では、聖王と聖妃が治めるところ。
「全部の竜が天に還ったんじゃないよ。じゃないと僕は、魔法が使えない」
カリマは首を傾げつつ、なんとか話に食らいつく。
「あたしには竜が見えないけど、ジュゼッペ君には見えるんだ」
ホアキンが助け舟を出してくれる。
「ほら、カリマ姉ちゃんが混乱するでしょ?」
短剣使いが加わり、ジュゼッペの謎の言葉がわかるようになった。
多くの竜は天に還ったが、一部の竜は、人には見えない姿となって地に残った。
残った竜は、選んだ人間に姿を現し、時には力を貸し与えた。魔法使いとは、竜に選ばれし者。魔法とは、竜の力を借りることに他ならない。
「そうか。あたしや他の人には竜が見えない。でもジュゼッペ君は竜が見えるから、お願いして魔法が使えるんだ」
少年はわずかに頬を緩ませた。
「あたしも竜が見たいなあ。修業すれば魔法使いになれるの?」
「それはできないよ。よく聞かれるけど、竜に選ばれない限り、魔法は使えないから。努力とか関係ないんだ」
「あはははー、そりゃそうだよね。誰も彼もが簡単に魔法が使えたら、大変なことになるし、あ……」
話し込んでいるうちに、囲む火が小さくなっていた。
カリマは、炎を仰いで風を送る。
「ジュゼッペ君、こういう火起こしに魔法は使えないのかなあ。お話の竜って、火を吹いていたし」
途端、ジュゼッペとホアキンの顔が凍りついた。
「ごめん……あたし、変なこと言っちゃったみたいだね」
ホアキンは額に汗をたらしてぎこちない笑顔を浮かべた。
「あのね、火の魔法はエリオン様が禁止されてるのよ。他の魔法と違って、火ってどんどん広がるでしょ? 味方や関係ない村人を巻き込むわけにいかないしね」
思い起こすと、ジュゼッペは火の魔法を使ったことはない。
「エリオン様は、色々考えてるんだね」
三人は微笑み顔を見合わせた。カリマはなぜか、ホアキンとジュゼッペの微笑みに陰りを感じた。
不思議な力は竜の力。魔法使いとは竜に選ばれし者。
「じゃあ、エリオン様も竜が見えるの?」
少女は傍らで横たわる巻き毛の美青年に問いかけた。
が、彼は問いに答えない。かすかに寝息を立てている。もう夢の世界の住民となったようだ。
ラサ村を出て、間もなく半月になる。
眠るときはいつもエリオンと一緒だ。
彼は優しく頭を撫でたり、そっと抱き寄せたりするが、淫らな関係を持ちかけるわけではない。
当初は眠れぬ夜を過ごしたが、どんな美青年が相手でも、半月近く繰り返せば胸の高まりは治まる。
ただ戸惑いだけが膨れ上がる。
「なんでエリオン様は、あたしを仲間として認めてくれたんだろう」
少なくとも戦闘ではほとんど役に立っていない。セオドアが怒るのはもっともだ。
「マルセル、どうしてるかなあ」
故郷の幼馴染を思い出す。
五人の男たちの悲劇を聞かされ、カリマは、マルセルへの感謝の念を一層強くした。
彼が耐えてくれたから、ラサ村は滅ぼされることなく残った。
遊び場にした洞窟、こっそりと舐めたワイン、教会の小さな聖王像、村では誰もがカリマを村一番の弓名人と褒め称えた……少女は早くも望郷の念に駆られる。
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