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ハワイで孫子の兵法
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昔のマイホームページからコピーペーストしただけの企画、ご無沙汰していました。
いよいよネタがなくなり、ついに読書した感想文ではなく、読書できなかった感想文を披露します。
書物は前回と同じ「孫子(の兵法)」。
孫子の兵法の訳は、沢山バージョンがあります。
で、私が読めなかった、というより読もうとすらしなかったバージョンを紹介します。
なぜ読もうとすらしなかったのか?
それは私が理解できる言語に訳されていなかったからです。
ということで、英語版孫子の兵法「The Art of War」(シンプルだがめっちゃカッコいいタイトル!)をうっかり買っちゃったけど、そのまま放置した話を始めます。
******
Sun Tzu-The Art Of War
Samuel B. Griffith 訳
Oxford University Press
初版 1963年発行
ペーパーバック版 1971年発行
******
1999年 記
Q これ……洋書じゃない。英語、読めるの?
A 珍しく海外旅行をしたの。行き先は、英語不自由でもOKのハワイ。
旅に出ると本を買いたくなりますが、行った本屋には英語の本しかないんです。(ハワイの大きな書店では、日本の本もあるそうです)
ずらっと並ぶタイトルを見てもどういうジャンルの本かさえ検討もつきません。
そんなローマ字の洪水の中、どこか親しみが沸くタイトルを見つけました。
同じタイトルの本が数種類も置いてあります。著者は中国人らしい。
「孫子の兵法」とわかるまでに、10秒もの時を費やしました。
Q 何か面白いこと書いてあった……って不毛な質問だったね。
A ちゃんと紹介ぐらいはできます!
全訳はもちろん、孫子の生きた時代背景・注釈・毛沢東への影響・日本軍への影響・西洋での孫子研究の歴史と盛り沢山です。西洋でこの本が紹介されたのは18世紀の後半のパリでとのこと。ナポレオンの愛読書という話は聞いたことありますが、なるほどと納得。
ね? 紹介になっていたでしょう?
Q 目次を並べただけじゃない。
A ……だってえ英語だもん。
まあ日本語でも積読になる可能性、高いなあ。古代中国についてわかっていないと厳しいぞ。
ともあれ孫子はアメリカで人気あるようですね。
合衆国制作らしい「孫子の兵法」番組を数年前にNHK放送で見ました。クラウゼビッツとの比較で、孫子は軍事だけでなく政治全般について述べているとの内容でした。
ちなみにその本屋はワイキキ近くの小さい本屋で、専門書を扱っているわけではありません。
Q カッコつけて読めない洋書買うから、ますます部屋が狭くなるじゃない
A チャレンジするなら、現代日本語訳の「孫子の兵法」を読んで比べるって方法があるかな。
実はその日本語訳の「孫子」すら読んでなかったりして……。
Q よくそれで、古代中国のページなんか作るよね
A あれは「空想」だよ。「空想」は基本的人権じゃないですか。
おまけ(1999.9.23)---今はちゃんと日本語訳孫子を読んだ。これでどうどうと中国ページ作れるもんねー。
******
2024年6月 記
旅行先のハワイの本屋で孫子の兵法を買う自分、なんだなかーですね。
しかもこれ、会社の大先輩と二人きりの旅行です。
私なりに遠慮していたのですが、どーしても私は衝動を抑えきれず、先輩をホテルに置いて本屋に行ってしまいました。
しかも私、ホテルに戻り先輩の前で小躍りして「こんな本買ったんですよー!」と受かれていました。
先輩は壁に向かってボソッと「オタクには着いていけない」と呟きます。
すでに私は二十代後半の大人でした。いや、社会人としてNGですよね。
さすがに今、当時の先輩の年になると、彼女がなぜ呆れたか、よーくわかります。
この本、リデル・ハートという方が、序文を書いています。といっても私はよく知らないのですが、ミリタリーに強い方ならご存じですかね? イギリスのすごい軍事評論家らしいです。
ハワイの小さな本屋ですが、孫子の兵法はいくつか置いてありました。ほかに中国ものらしい本は、三国志くらいでしょうか?
また著者のサミュエル・B・グリフィスさんがどんな人が検索したら、アメリカ海兵隊准将で、退役後、この本を出したようです。英語版Wikipediaには項目があるので、やっぱすごい人のようです。
で、見つけちゃいました。
『孫子 戦争の技術』 日経BPクラシックス
著 サミュエル・ブレア・グリフィス
2014年9月発行
2,750円
ネットで普通の値段で買えます。
大昔にハワイで買った本の翻訳が今になって読めるなんて、いい時代だなあ。気になるなあ……。多分、買わないけど……。
旅に出ると地元の本を買いたくなります。
私はハワイでお堅い孫子の兵法のほか、全然違うジャンルの本、ハワイのガイドブックを買いました。
その本も英語なので全然読んでいませんが、なぜかホームページで感想文を書いていました。
次回は、教科書には載っていない普通の本ですが、このハワイのガイドブックを紹介します。
いよいよネタがなくなり、ついに読書した感想文ではなく、読書できなかった感想文を披露します。
書物は前回と同じ「孫子(の兵法)」。
孫子の兵法の訳は、沢山バージョンがあります。
で、私が読めなかった、というより読もうとすらしなかったバージョンを紹介します。
なぜ読もうとすらしなかったのか?
それは私が理解できる言語に訳されていなかったからです。
ということで、英語版孫子の兵法「The Art of War」(シンプルだがめっちゃカッコいいタイトル!)をうっかり買っちゃったけど、そのまま放置した話を始めます。
******
Sun Tzu-The Art Of War
Samuel B. Griffith 訳
Oxford University Press
初版 1963年発行
ペーパーバック版 1971年発行
******
1999年 記
Q これ……洋書じゃない。英語、読めるの?
A 珍しく海外旅行をしたの。行き先は、英語不自由でもOKのハワイ。
旅に出ると本を買いたくなりますが、行った本屋には英語の本しかないんです。(ハワイの大きな書店では、日本の本もあるそうです)
ずらっと並ぶタイトルを見てもどういうジャンルの本かさえ検討もつきません。
そんなローマ字の洪水の中、どこか親しみが沸くタイトルを見つけました。
同じタイトルの本が数種類も置いてあります。著者は中国人らしい。
「孫子の兵法」とわかるまでに、10秒もの時を費やしました。
Q 何か面白いこと書いてあった……って不毛な質問だったね。
A ちゃんと紹介ぐらいはできます!
全訳はもちろん、孫子の生きた時代背景・注釈・毛沢東への影響・日本軍への影響・西洋での孫子研究の歴史と盛り沢山です。西洋でこの本が紹介されたのは18世紀の後半のパリでとのこと。ナポレオンの愛読書という話は聞いたことありますが、なるほどと納得。
ね? 紹介になっていたでしょう?
Q 目次を並べただけじゃない。
A ……だってえ英語だもん。
まあ日本語でも積読になる可能性、高いなあ。古代中国についてわかっていないと厳しいぞ。
ともあれ孫子はアメリカで人気あるようですね。
合衆国制作らしい「孫子の兵法」番組を数年前にNHK放送で見ました。クラウゼビッツとの比較で、孫子は軍事だけでなく政治全般について述べているとの内容でした。
ちなみにその本屋はワイキキ近くの小さい本屋で、専門書を扱っているわけではありません。
Q カッコつけて読めない洋書買うから、ますます部屋が狭くなるじゃない
A チャレンジするなら、現代日本語訳の「孫子の兵法」を読んで比べるって方法があるかな。
実はその日本語訳の「孫子」すら読んでなかったりして……。
Q よくそれで、古代中国のページなんか作るよね
A あれは「空想」だよ。「空想」は基本的人権じゃないですか。
おまけ(1999.9.23)---今はちゃんと日本語訳孫子を読んだ。これでどうどうと中国ページ作れるもんねー。
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2024年6月 記
旅行先のハワイの本屋で孫子の兵法を買う自分、なんだなかーですね。
しかもこれ、会社の大先輩と二人きりの旅行です。
私なりに遠慮していたのですが、どーしても私は衝動を抑えきれず、先輩をホテルに置いて本屋に行ってしまいました。
しかも私、ホテルに戻り先輩の前で小躍りして「こんな本買ったんですよー!」と受かれていました。
先輩は壁に向かってボソッと「オタクには着いていけない」と呟きます。
すでに私は二十代後半の大人でした。いや、社会人としてNGですよね。
さすがに今、当時の先輩の年になると、彼女がなぜ呆れたか、よーくわかります。
この本、リデル・ハートという方が、序文を書いています。といっても私はよく知らないのですが、ミリタリーに強い方ならご存じですかね? イギリスのすごい軍事評論家らしいです。
ハワイの小さな本屋ですが、孫子の兵法はいくつか置いてありました。ほかに中国ものらしい本は、三国志くらいでしょうか?
また著者のサミュエル・B・グリフィスさんがどんな人が検索したら、アメリカ海兵隊准将で、退役後、この本を出したようです。英語版Wikipediaには項目があるので、やっぱすごい人のようです。
で、見つけちゃいました。
『孫子 戦争の技術』 日経BPクラシックス
著 サミュエル・ブレア・グリフィス
2014年9月発行
2,750円
ネットで普通の値段で買えます。
大昔にハワイで買った本の翻訳が今になって読めるなんて、いい時代だなあ。気になるなあ……。多分、買わないけど……。
旅に出ると地元の本を買いたくなります。
私はハワイでお堅い孫子の兵法のほか、全然違うジャンルの本、ハワイのガイドブックを買いました。
その本も英語なので全然読んでいませんが、なぜかホームページで感想文を書いていました。
次回は、教科書には載っていない普通の本ですが、このハワイのガイドブックを紹介します。
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