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ナチュラルな伏線の張り方、教えてください

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 小説投稿へのモヤモヤを語るエッセイ、三週間ぶりです。
 週に一度はエッセイを書こうと思っていましたが、現在(2023年3月)連載の小説「僕は彼女としたいだけ」(身もふたもないタイトル)に手こずっておりました。
 ようやく小説が折り返し地点に到達したので、エッセイを始める気になれました。


 前回もお話しましたが、今、連載中の小説は、書いてすぐアップしています。今までの長編は、ざっくりと終わりまで書き、推敲しながら載せていました。
 なかなか緊張感があります。
 プロットは最後までできているので、多分、終わるでしょう。四月末の完結を目標にがんばります。


 小説を書かれるみなさま、小説の起承転結のうち、どのパートが一番難しいでしょうか?
 私は「承」を書くのが一番辛くて、モチベーションが下がってしまいます。

 小説のネタを思いついたとき、出だしはノリノリで書きます。こんなユニークなネタ思いついた自分、すげくない? と自画自賛でテンション上がりまくりです。
 あ、これ、あくまでも自分比ですよ。

 私は通常、小説の順番通りに書きますが、頭の中で「転」と「結」のイメージがパンパンに膨れ上がっています。
 どんでん返しからのエンディングに早く行きたいよ~と盛り上がっています。
 が、オープニングを書き始めてすぐ行き詰まります。

 ・どんな街が舞台だっけ?
 ・主人公の友だちの名前考えなくちゃ
 ・キャラを旅に出したいけど、きっかけどーしよー?

 そこで前回書いたように、ストーリーを考えます。
 このストーリーを考えるプロセスも楽しいのですが、小説に起こす段で、苦しくなります。

 ビジネスでいうと、第二四半期というのでしょうか。この部分を書くのが、とてつもなくしんどいのです。


 私、ミステリーはあまり読まないし、ましてや書けません。
 が、エンターテイメント小説なら、どんなジャンルでもミステリー要素ってありますよね。
 前のエッセイで例にした、ベタなラブコメなら

 ・彼が冷たかったのは、サプライズプレゼントの準備していたから

 ファンタジーなら

 ・大魔王は、主人公の旅の仲間だった
 ・慈悲深い神が、人類を滅ぼそうとしていた

 などが、定番?のオチでしょうか。
 この手のどんでん返しを成立させるには、伏線が必要です。

 仲間が大魔王なら

 ・「お前と旅できて楽しかったよ」と彼は寂しげにつぶやいた。

 ・「俺にはやらなきゃいけないことがあるんだ。そのためには何を捨てても構わない」

 といった思わせぶりなセリフや、ときどき行方不明になるといったエピソードが必要です。

 神が人類を滅ぼそうとしているなら

 ・「我は人の子を愛する。それゆえ、人の子を苦しみのない世界に導きたい」

 みたいな、神のお告げが下る、でしょうか?

 この手の伏線やフラグは、犯人登場まで終わらせなければなりません。
 なので第二四半期って、ノルマがいーっぱいあるから忙しいんです。


 私がもっと苦しんでいるのは、いかに伏線をナチュラルに張るか、という点です。

「お前と旅できて楽しかったよ」

 なんてセリフ、いかにも「死亡フラグ」って感じです。が、脈絡もなくポンとセリフを出すわけには行きません。

 ・ちょっとしたイベントを起こして、一息ついたとき
 ・旅の休憩中、美しい夕陽を眺めているとき

 そんな演出が必要です。
 となると、どうやってイベントを起こすか考えなければなりません。
 セリフに伏線を仕込む時も、唐突にならないよう会話の流れの中で自然に出さないといけません。


 私は、展開や会話の中でナチュラルに伏線を仕込むという作業が、苦しくて仕方ないのです。この苦しい作業は、起承転結の「承」にあたります。「転」に入る前には、必要事項をクリアしなければなりません。
 第二四半期部分を書くときは、遊びの趣味ではなく仕事感覚になってしまいます。


 このエッセイは優れた小説を書かれる方が読まれています。
 ということで、ずうずうしくも、またまたお願いです。
 ナチュラルに伏線を仕込む技がありましたら、教えてくださいませ。
 また私の小説を読んで「会話がわざとらしい」「展開が唐突過ぎる」など感じたら、極力なるべく穏やかにご指摘いただけると幸いです。
 最近、お願いばかりしている、趣味の小説投稿者でした。
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