転校生は悪魔を使役しながら怪異を研究するようです。

私—お————召———。—に—え。故————。—が望——

「またこの夢か...」

物之木高校(もののきこうこう)に通う吉岡悠馬(よしおかゆうま)にはある悩みがあった。

 最近見るようになったこの夢だ。

 ノイズがかかったように聞こえない声。
 薄暗くものの判別ができない空間。
 目覚めも悪い。
 意味不明なものを見せられた挙句、頭痛もする。
 そんな悪夢を見ながら平凡で退屈な日々を送っていた。

 そんなある日、物之木高校に転校生が現れる。
 白に近い金髪、エメラルドのような翠眼。見るもの全てを魅力する美少年だった。
 彼の 名前はガブリエル・ブルダリアス。
 美貌と名前でとてつもないオーラを放っている。

 そんな彼も転校生が必ず経験する、クラスメイトの質問攻めを受ける。
 その様子を隣で見ていた吉岡は、あることに気づいてしまう。
 転校生は一言も喋っていないのだ。
 転校生がなんと言ったか思い出せても、声を思い出すことができないのだ。
 一言も喋っていないのだから当然だ。

 ——この日から吉岡の運命は大きく変化した。


 異形の怪異・悪魔・神・魔術——。

 科学に否定され、歴史の影に隠れたモノたちが、退屈な日常を塗り替えていく。


 これは決して表舞台には出ない、出てはいけないモノと戦う少年少女の物語——


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