上 下
3 / 3

3箱の中の猫

しおりを挟む
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

僕を待つ君、君を迎えにくる彼、そして僕と彼の話

石河 翠
現代文学
すぐに迷子になってしまうお嬢さん育ちの綾乃さん。 僕は彼女を迎えにいくと、必ず商店街のとある喫茶店に寄る羽目になる。そこでコーヒーを飲みながら、おしゃべりをするのが綾乃さんの至福の時間なのだ。コーヒーを飲み終わる頃になると、必ず「彼」が彼女を迎えに現れて……。 扉絵は、遥彼方さんのイラストをお借りしています。 この作品は、小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。

想い出写真館

結 励琉
キャラ文芸
<第32回岐阜県文芸祭佳作受賞作品>  そのさほど大きくない私鉄の駅を降りて駅前の商店街を歩くこと数分、そろそろ商店街も尽きようかという少し寂しい場所に、その写真館は建っている。正面入口の上には福野写真館という看板がかかり、看板の下には昔は誰でもお世話になったカラーフィルムのロゴが今も残っている。  入口の左右のウインドウに所狭しと飾られているのは、七五三や入学記念、成人式といった家族の記念写真。もう使われなくなったのか、二眼レフのカメラも置かれている。   どこにでもある写真館、いや、どこにでもあった写真館と言った方が正しいか。  デジタルカメラ、そしてスマートフォンの普及により、写真は誰でも、いつでも、いくらでも撮れる、誰にとってもごくごく身近なものとなった。一方、フィルムで写真を撮り、写真館に現像や引き延ばしを頼むことは、趣味的なものとしては残ってはいるが、当たり前のものではなくなっている。  人生の節目節目に写真館で記念写真を撮って、引き延ばした写真を自宅に飾るということは根強く残っているものの、写真館として厳しい時代となったことは否めない。  それでも、この福野写真館はひっそりではあるが、三十年以上変わらず営業を続けている。店主は白髪交じりの小柄な男性。常に穏やかな笑顔を浮かべており、その確かな撮影技術とともに、客の評判はよい。ただ、この写真館に客が来るのはそれだけ故ではない。  この写真館は客の間で密かにこう呼ばれている。「想い出写真館」と。

★【完結】俺 パパです 死んじゃいました(作品230814)

菊池昭仁
現代文学
突然 交通事故で死んでしまった父親が 他人の体を借りて娘に会いに行く その時娘は・・・ 泣かせるギャグ・コメディです

ひいきが勝てません!

おくむらなをし
現代文学
サトルはプロ野球好きで、とある弱小チームの大ファン。 ある日、自分の行動で、贔屓のチームの勝ち負けが変わるのでは、と思い立つ。 そこから、彼の様々な試みが始まるのであった。 ◇この小説はフィクションです。全15話、完結済み。

囚鳥の誘い

家霊
現代文学
「引きこもり」予備軍の青年には何もない。 そればかりか、一日が終わるごとに脆弱な心身は苦しみの沼へと沈んでいく。 彼の拠り所とは何か。それは自分より弱い存在への汚れた憐れみだけだ。 しかしそれでは一時的な充足しか得られない。 そんな彼に末永く継続する幸せを与えたモノは何か。

★【完結】Silver Rain(作品230608)

菊池昭仁
現代文学
パリで暮らす初老の作家と両親を亡くした若い女 二人は本当の親子のようにお互いを労って生きた

処理中です...