僕の月、君の太陽
ある月のない夜。大学生の陽央の元に、父親が朔という小さな女の子を連れてくる。朔は陽央の腹違いの「妹」で、事情があって行き場がないという。 父親に頼まれて、一人暮らしのマンションで朔を預かることになった陽央だが、警戒心が強い朔は、なかなか陽央に心を開こうとしない。そのうえ、子どものくせに強がりで、どんな状況になっても絶対に泣かない。突然現れた朔との生活は、陽央にとって苛立つことの連続だった。そんなとき、陽央の都合で家から追い出した朔が、一緒に住むマンションから離れた場所で迷子になっていたところを保護される。朔がひとりで遠くまで行った理由を知った陽央に、彼女に寄り添おうとする気持ちが少しずつ芽生え始め、陽央と朔の関係は変化していく。 ひとつの家族の、絆の話。*他サイトにも投稿しています。
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とても美しい物語でした。主人公のテキトー大学生っぷりや気持ちの変化、突如彼の前に現れた少女の、悲しみ含みの頑なさからくる、ちょっと得体の知れない感じ。これらが本当に鮮やかで、引き込まれました。
親世代に振り回されながらも、芯の強さを見せる子供たちが、自分たちの手で幸せに生きる場所を築いていけるよう、祈りたくなりました。
穂祥 舞さま
美しい物語だったと言っていただけてとても嬉しいです。そして、引き込まれたというお言葉も…!
主人公の朔と出会ってからの変化やふたりの関係性の変化を感じていただけていれば嬉しいかぎりです!
読んでいただき、素敵な感想まで…ほんとうにありがとうございます✨
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