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黒の帳 『一つ目の帳』
大事な存在 〔月曜日Ⅲ〕
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ふわふわと、噎せてしまいそうな程に甘くとろけた香り。
かぱりと開けた入れ物からは、そんな香りがふわふわと漂っていた。
これは貰い物の香水だ。
一昨日…土曜日。携帯のフィルムやカバーを買いに行こうとした私は、知り合いの女の子に会った。同じ養護施設出身の女の子で、今はとある夫婦に引き取られて暮らしている。
その子に、甘い香りのする香水をもらった。その子はキラキラした顔で、鈴くんに絶対似合う、と言ってくれた。その場で振りかけられたのは少し驚いたけど。
この香りは、好きだ。
きっとあの子…早苗ちゃんは、私の好みを分かっていてこれを渡してくれたのだろう。少し早いけど誕生日プレゼント!と笑ってくれたあの子の顔は、養護施設で見た時と変わっていなかった。
スミレが使われているというこの香水。折角もらったのだから、使ってみたい。
自分の貧乏性は見ないふりをして、私は考えた。
この香水を付けて初めて会ったのは、天野君だ。
ワタルさんたちに絡まれていて、大変そうだったところに助けに行ったつもりだったのだが、結局天野君の足を引っ張ってしまっただけだった。
あの時、天野君に強引に襟を引かれて、ぶつかってしまった時。とくとくと鼓動が早まって、何故だか…照れてしまった。咄嗟に、香水の香りが女の子みたいだから恥ずかしい、と言い訳を残したものの、あれは何だったのだろう。
……私の手を引いて、必死に走ってくれた。
照れ隠しのようなことばかり並べて、何だかんだ私を心配してくれた。
その横顔が、少し、かっこよかった、なんて…
………いや、有り得ない。
私が好きなのは、紅陵さんだ。
二人の人間を同時に好きになるなんて有り得ない。そんな浮気性、私は持っていないはずだ。
この香りは付けていくべきなのか。
女の子らしい香りが恥ずかしいと言ったのだから、付けていかない方が怪しまれないんじゃないだろうか。
付けていったら、なぜ土曜日に照れたのか聞かれてしまうかもしれない。
「うーーーーーん…」
いや、悩んでいてもこれは仕方ない。もう天野君たちが外で待っているだろうし、朝のこの時間にもたもたしているのは良くない。
天野君だってそこまで深く考えていないだろう。
誕生日プレゼントなのだから、使わないと早苗ちゃんに失礼だ。
早苗ちゃんを言い訳に使うことに罪悪感を覚えながら、私は教えてもらった通りのやり方で香水を付けた。
「…おはよう」
「はよ」
「おはよー鈴!」
いつも通りマンションを出れば、やっぱり二人が待っていてくれた。そこに、クリミツはいない。
「ねえ龍牙、クリミツは」
「クリミツは今日もサボりーっ! 気にせず行こうぜ」
「……今日もなの?」
金曜日とは違って、ホッとしなかった。少し、クリミツのことが心配になったからだ。
クリミツは龍牙のことが大好きなのに、学校で一緒に過ごそうとは思わないのだろうか。本当はサボりじゃなくて、何かあったんじゃないだろうか。
そんな思いを込めて龍牙を見ると、彼は気まずそうに目を逸らした。
「うん、そう、今日も、うん」
「キョドんなカス桐」
「あ"!?」
確かに今の龍牙は挙動不審だったけれど、その罵倒はどうだろうか。そんな悪口を言った天野君に怒ろうとしたら、先に龍牙が怒鳴った。
天野君は悪びれる様子もなく、龍牙にひらひらと手を振り、私の方を向いた。
「…一つ、言っておく。片桐、お前にもだ」
「何だよ」
「…栗田は…、あー、栗田と関わるのは、もう止めとけ」
「えっ?」
「は!?」
天野君は酷く居心地が悪そうに、眉をひそめてそう言った。私はピンと来なくて首を傾げたけど、龍牙はまたしてもすぐさま反応した。
「お前、クリミツの何知ってんだ。何の理由も無しにクリミツのこと悪くいうなら」
「違う。……あー、俺の言い方が悪かったな。今言ったことは気にしないでくれ、悪ぃ」
天野君はそう言うと、顔を背けて、早足になってしまった。
「天野君、待って!」
「鈴、そんなやつ気にすんなよ!」
一緒に学校に行きたい。その考えだけで天野君の後を追おうとしたのだが、龍牙に止められてしまった。
「でも…」
「…………クリミツのこと、やっぱり嫌いになっちゃったのか? だから、天野のところに行こうと」
「違うっ、そんなことないよ! ただ、私は天野君と一緒に行きたいなって思ったから」
そう言うと、龍牙はとても悲しそうな顔をした。まるで、クリミツ以外に原因があるみたいな顔だった。私が天野君と仲良くすることに、寂しさを覚えているのだろうか。
「大丈夫、一番の親友は龍牙だからね?」
「………うん、しん、ゆう。ともだち、うん、ともだち、だよな。親友……うん」
安心させるように言ったつもりだったけれど、龍牙は一層寂しげな表情を浮かべた。
「…龍牙、大丈夫。私は龍牙から離れないから。寧ろ、龍牙が離れないか心配なんだよ?」
龍牙とは中学で離れ離れになった。高校生の、短くも長くもある三年間を過ぎれば、また離れることになってしまうかもしれない。
私は、いつも置いていかれるから。
離れたくないのに離れるなんて、嫌だ。
じっと見つめると、龍牙は眉を下げて、表情を和らげた。くすっと笑いを零して、しょうがないなあ、とでもいいたげな表情を浮かべている。
「………ううん。俺、どこも行かない」
「ずっと一緒だよね?」
龍牙は、幼馴染みだから。
幼い私をしっかり見てくれた、初めての人だから。
この世の人間の中で、誰よりも付き合いが深く長い人だから。
家族みたいなものでしょう?
龍牙、一緒だよね?
置いていかないよね?
「一緒だって! あーもう、俺が悩んでんのがバカみてーじゃん!」
「…だって」
不安だから。
どうしようもなく、不安だから。
中学生でクリミツが豹変したみたいに、また、何か起こってしまうんじゃないかって。
ずっと続くものなんて無いとは分かっているけれど、龍牙との関係はずっと続いて欲しい。
そう告げようとすると、突然、龍牙が私に向き直った。
「……りんちゃん」
「…な、なあに?」
「…………大丈夫、一番の親友はりんちゃんだからな?」
さっきの私の言葉を、少し変えて龍牙が口にした。でも、私は違和感を覚えた。
「友達じゃやだ」
「ぇ、えっ?」
「……………ぁ」
その違和感が、口をついて出てしまった。
こんなこと言ってどうするんだ。
龍牙を困らせるだけだろう。
家族のような仲に、家族になりたい、だなんて気持ちは、所謂『重い』だろう。
小学生の時のあだ名を持ち出してくるあたり、ちゃんと、その頃からの親友だと伝えてくれているのだろう。
…それだけ、付き合いが長いのなら。
家族じゃ、だめなの?
…だめ、だめ、だよ。
私の脳裏に過ったのは、眩しいほどの笑顔を浮かべる、龍牙だった。
こんなどろどろとした暗鬱な思いを、どうして龍牙にぶつけることができようか。家族のいない寂しがり屋に、この子を付き合わせてはいけない。
自分の重く薄暗い思いを押し潰して、私は、龍牙の眩しい笑顔とは程遠い、引きつった笑みを浮かべてみせた。
「なっ、なんでも、ない。うん、しんゆうだよ」
「………りんちゃん」
「…なあに、うーちゃん」
冷や汗が背を伝うのを感じながら、龍牙を見た。
怖い。
汚い自分が、自分を見られるのが、怖い。
キラキラした眩しい龍牙を汚してしまうんじゃないかって、不安で、仕方ない。
龍牙は手を伸ばし、私の頭をぐっしゃぐしゃにして撫でた。
「親友でも家族でも恋人でも、一緒にいるからな!」
どうして、龍牙は、私の望む言葉を口にしてくれるのだろう。私の思いを、どうして汲んでくれるのだろう。
普段は鈍感なくせに、私の気持ちには過敏になってくれる。私に、気付いてくれる。
それが嬉しくて、私が、龍牙にとって特別な存在なんだと分かって、どうしようもなく、泣きそうになった。
…ねえ、うーちゃん、お願い、
絶対に、置いていかないで。
かぱりと開けた入れ物からは、そんな香りがふわふわと漂っていた。
これは貰い物の香水だ。
一昨日…土曜日。携帯のフィルムやカバーを買いに行こうとした私は、知り合いの女の子に会った。同じ養護施設出身の女の子で、今はとある夫婦に引き取られて暮らしている。
その子に、甘い香りのする香水をもらった。その子はキラキラした顔で、鈴くんに絶対似合う、と言ってくれた。その場で振りかけられたのは少し驚いたけど。
この香りは、好きだ。
きっとあの子…早苗ちゃんは、私の好みを分かっていてこれを渡してくれたのだろう。少し早いけど誕生日プレゼント!と笑ってくれたあの子の顔は、養護施設で見た時と変わっていなかった。
スミレが使われているというこの香水。折角もらったのだから、使ってみたい。
自分の貧乏性は見ないふりをして、私は考えた。
この香水を付けて初めて会ったのは、天野君だ。
ワタルさんたちに絡まれていて、大変そうだったところに助けに行ったつもりだったのだが、結局天野君の足を引っ張ってしまっただけだった。
あの時、天野君に強引に襟を引かれて、ぶつかってしまった時。とくとくと鼓動が早まって、何故だか…照れてしまった。咄嗟に、香水の香りが女の子みたいだから恥ずかしい、と言い訳を残したものの、あれは何だったのだろう。
……私の手を引いて、必死に走ってくれた。
照れ隠しのようなことばかり並べて、何だかんだ私を心配してくれた。
その横顔が、少し、かっこよかった、なんて…
………いや、有り得ない。
私が好きなのは、紅陵さんだ。
二人の人間を同時に好きになるなんて有り得ない。そんな浮気性、私は持っていないはずだ。
この香りは付けていくべきなのか。
女の子らしい香りが恥ずかしいと言ったのだから、付けていかない方が怪しまれないんじゃないだろうか。
付けていったら、なぜ土曜日に照れたのか聞かれてしまうかもしれない。
「うーーーーーん…」
いや、悩んでいてもこれは仕方ない。もう天野君たちが外で待っているだろうし、朝のこの時間にもたもたしているのは良くない。
天野君だってそこまで深く考えていないだろう。
誕生日プレゼントなのだから、使わないと早苗ちゃんに失礼だ。
早苗ちゃんを言い訳に使うことに罪悪感を覚えながら、私は教えてもらった通りのやり方で香水を付けた。
「…おはよう」
「はよ」
「おはよー鈴!」
いつも通りマンションを出れば、やっぱり二人が待っていてくれた。そこに、クリミツはいない。
「ねえ龍牙、クリミツは」
「クリミツは今日もサボりーっ! 気にせず行こうぜ」
「……今日もなの?」
金曜日とは違って、ホッとしなかった。少し、クリミツのことが心配になったからだ。
クリミツは龍牙のことが大好きなのに、学校で一緒に過ごそうとは思わないのだろうか。本当はサボりじゃなくて、何かあったんじゃないだろうか。
そんな思いを込めて龍牙を見ると、彼は気まずそうに目を逸らした。
「うん、そう、今日も、うん」
「キョドんなカス桐」
「あ"!?」
確かに今の龍牙は挙動不審だったけれど、その罵倒はどうだろうか。そんな悪口を言った天野君に怒ろうとしたら、先に龍牙が怒鳴った。
天野君は悪びれる様子もなく、龍牙にひらひらと手を振り、私の方を向いた。
「…一つ、言っておく。片桐、お前にもだ」
「何だよ」
「…栗田は…、あー、栗田と関わるのは、もう止めとけ」
「えっ?」
「は!?」
天野君は酷く居心地が悪そうに、眉をひそめてそう言った。私はピンと来なくて首を傾げたけど、龍牙はまたしてもすぐさま反応した。
「お前、クリミツの何知ってんだ。何の理由も無しにクリミツのこと悪くいうなら」
「違う。……あー、俺の言い方が悪かったな。今言ったことは気にしないでくれ、悪ぃ」
天野君はそう言うと、顔を背けて、早足になってしまった。
「天野君、待って!」
「鈴、そんなやつ気にすんなよ!」
一緒に学校に行きたい。その考えだけで天野君の後を追おうとしたのだが、龍牙に止められてしまった。
「でも…」
「…………クリミツのこと、やっぱり嫌いになっちゃったのか? だから、天野のところに行こうと」
「違うっ、そんなことないよ! ただ、私は天野君と一緒に行きたいなって思ったから」
そう言うと、龍牙はとても悲しそうな顔をした。まるで、クリミツ以外に原因があるみたいな顔だった。私が天野君と仲良くすることに、寂しさを覚えているのだろうか。
「大丈夫、一番の親友は龍牙だからね?」
「………うん、しん、ゆう。ともだち、うん、ともだち、だよな。親友……うん」
安心させるように言ったつもりだったけれど、龍牙は一層寂しげな表情を浮かべた。
「…龍牙、大丈夫。私は龍牙から離れないから。寧ろ、龍牙が離れないか心配なんだよ?」
龍牙とは中学で離れ離れになった。高校生の、短くも長くもある三年間を過ぎれば、また離れることになってしまうかもしれない。
私は、いつも置いていかれるから。
離れたくないのに離れるなんて、嫌だ。
じっと見つめると、龍牙は眉を下げて、表情を和らげた。くすっと笑いを零して、しょうがないなあ、とでもいいたげな表情を浮かべている。
「………ううん。俺、どこも行かない」
「ずっと一緒だよね?」
龍牙は、幼馴染みだから。
幼い私をしっかり見てくれた、初めての人だから。
この世の人間の中で、誰よりも付き合いが深く長い人だから。
家族みたいなものでしょう?
龍牙、一緒だよね?
置いていかないよね?
「一緒だって! あーもう、俺が悩んでんのがバカみてーじゃん!」
「…だって」
不安だから。
どうしようもなく、不安だから。
中学生でクリミツが豹変したみたいに、また、何か起こってしまうんじゃないかって。
ずっと続くものなんて無いとは分かっているけれど、龍牙との関係はずっと続いて欲しい。
そう告げようとすると、突然、龍牙が私に向き直った。
「……りんちゃん」
「…な、なあに?」
「…………大丈夫、一番の親友はりんちゃんだからな?」
さっきの私の言葉を、少し変えて龍牙が口にした。でも、私は違和感を覚えた。
「友達じゃやだ」
「ぇ、えっ?」
「……………ぁ」
その違和感が、口をついて出てしまった。
こんなこと言ってどうするんだ。
龍牙を困らせるだけだろう。
家族のような仲に、家族になりたい、だなんて気持ちは、所謂『重い』だろう。
小学生の時のあだ名を持ち出してくるあたり、ちゃんと、その頃からの親友だと伝えてくれているのだろう。
…それだけ、付き合いが長いのなら。
家族じゃ、だめなの?
…だめ、だめ、だよ。
私の脳裏に過ったのは、眩しいほどの笑顔を浮かべる、龍牙だった。
こんなどろどろとした暗鬱な思いを、どうして龍牙にぶつけることができようか。家族のいない寂しがり屋に、この子を付き合わせてはいけない。
自分の重く薄暗い思いを押し潰して、私は、龍牙の眩しい笑顔とは程遠い、引きつった笑みを浮かべてみせた。
「なっ、なんでも、ない。うん、しんゆうだよ」
「………りんちゃん」
「…なあに、うーちゃん」
冷や汗が背を伝うのを感じながら、龍牙を見た。
怖い。
汚い自分が、自分を見られるのが、怖い。
キラキラした眩しい龍牙を汚してしまうんじゃないかって、不安で、仕方ない。
龍牙は手を伸ばし、私の頭をぐっしゃぐしゃにして撫でた。
「親友でも家族でも恋人でも、一緒にいるからな!」
どうして、龍牙は、私の望む言葉を口にしてくれるのだろう。私の思いを、どうして汲んでくれるのだろう。
普段は鈍感なくせに、私の気持ちには過敏になってくれる。私に、気付いてくれる。
それが嬉しくて、私が、龍牙にとって特別な存在なんだと分かって、どうしようもなく、泣きそうになった。
…ねえ、うーちゃん、お願い、
絶対に、置いていかないで。
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