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黒の帳 『一つ目の帳』
争奪戦
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学校に着き、紅陵さんに別れを告げて、私たち三人は教室に向かった。
教室に入って見えたのは、当然のようにいくつか空いている席だ。…ああ、よかった。下崎君、東君、中西君、昨日のこの三人組は、今日は居ないみたいだ。
「おっはよー鈴ちゃん」
「よぉ紫川」
「今日も可愛いねっ☆」
…居た、すぐ後ろに居た。
当然のように臀部を触られる。私がぱちんと手を叩くと、ゲラゲラ笑って走っていった。
龍牙と天野君は今のことに気づいていないみたいだ。三人組を見てげんなりしている。
「うっげー、アイツら今日も居んのか」
「よし、一週間くらい不登校にしてやるか。俺と片桐なら余裕だ」
「そこまでしなくていいよ」
守ってくれる優しさは嬉しいけれど、学校に来られなくなるほどのことは止めて欲しい。
「…お、おは、おはようございます」
「如月先生、おはようございます」
「紫川くん、今日のホームルームは、林間学習のメンバーを決めませんか?人数はかなり揃っているみたいですし…」
如月先生も教室に入ってきた。出欠をとって終わりではなく、そのままメンバー決めをしたいらしい。
教室を見渡すと、今日居ない人は二人だけだと分かった。佐藤君と新村君。佐藤君も新村君も親しい友達が居るみたいだから、彼らのグループ決めはその人たちに手伝ってもらおう。
「先生、今日は佐藤君と新村君が居ませんよ」
「ありがとうございます。因みに、体育は四限目ですよ。この高校…時間割がコロコロ変わりますからね。メンバー決めの時に、皆に伝えてください」
時間割を伝えるのは、私。それなら、体育が今日あるってこと、皆は知らないんじゃないだろうか?それを言うと、先生は苦笑いして話してくれた。
「…黒板に大きく書いておいたんです。明日金曜日は体育があります、と。ただ、何限目にあるかを書き忘れてしまって…」
「そうなんですか、皆にどう話しましょうか?」
「紫川くんにお任せしますよ。…その、私はもう失礼しても?」
「大丈夫ですよ。名簿が出来たら職員室まで持っていきます。……あっ、先生」
「はい?」
私は先生の首に、何か赤いものがぽつと出来ているのを見つけた。虫刺されだろうか。最近はどんどん暖かくなっているし、蚊が出るのかもしれない。
「その首…虫刺されですか?」
「……………チッ…あのゴリラ…」
「如月先生?」
「いっ、いえ、何でもないです!あー意識したら痒くなってきました。後で保健室に絆創膏でも貰いに行きますよ。では私はこれで!」
逃げるように去っていく如月先生の耳が、少し赤い気がした。…変な先生。
よし、如月先生に任されたんだ、頑張らなくちゃ。私は鞄から、先生に昨日もらった冊子を取り出した。
「…なあなあ鈴、今から何するんだ?」
「林間学習って聞こえたぞ」
「ああ、五月に二泊三日の林間学習があるんだって。それのグループ決めとか部屋決めを、今からやろうと思って」
とりあえず、この喧騒をどうにか静めよう。私が大声を出して聞こえるだろうか。
…そもそも、皆が私の言うことを聞いてくれるだろうか。
最初のうちは皆、私を持ち上げてやんややんやと言っていたけれど、最近は無い。自分が美人だと言うのは言い過ぎだろうけど、美人は三日で飽きると言うし、私にはもう興味が無いのかな。
迷った私は、見慣れた三人組のうち、二人に声をかけた。今日は一人欠けているが、この人たちなら聞いてくれそうだ。
「…おはよう、遠藤君、菊池君」
「おっ、おはようさきちゃん!」
「おっはよー鈴ちゃん。何かご用?」
「昨日、林間学習のことを決めるって言ったでしょう?今からやりたいなーって思ってて…」
「おっけーおっけー、コイツら黙らしたらいいんしょ?」
「おいお前らー、さきちゃんが話したいことあるって!!」
「んー」
「何々?」
遠藤君と菊池君は快諾してくれた。遠藤君が大声で皆に呼びかけると、皆が遠藤君の言うことを聞いてくれる。優しいなあ。
皆が私を囲み、机に置いた冊子を覗き込んでくる。よし、話をしよう。私のすぐ後ろには龍牙と天野君も居るし、きっと上手くいく。私の話を聞いてくれなかったら、天野君に手伝ってもらおう。どうせ私の顔なんてそんなものだ。皆、騒ぎ立てるのは最初だけ。そう決まっている。
「…今日の体育は四限目にあるんだって。それと、これが本題なんだけど、五月の下旬に林間学習があって、それで、そのグループとか部屋決めを」
「はいはいはいはいはーい!俺鈴ちゃんと一緒がいい!」
「東うるせぇ!!」
「だったら俺だって紫川と一緒がいいんだが!?」
「お前ら二人ばっかずりぃぞ!!特に天野!お前そんなに仲良くなりやがって、鈴ちゃんのこと狙ってんなら俺が許さん!!」
「俺らが静かだからって調子乗んなバーカ!!」
「今俺の事馬鹿っつったの誰だコラァ!!!」
「あ"ぁ!?文句あんのか!!」
全然違った。皆の、私への興味は失われていなかった。天野君が怖くて皆静かにしていただけみたいだ。でも、皆…林間学習のメンバー決めだけは静かに出来ないみたいだ。同じ部屋とかグループって、そんなに大事かなあ。
目の前で繰り広げられる怒鳴り合いに、私はたじたじとしてしまった。天野君まで騒いでいる。
どうしよう、このままだと話し合いどころか喧嘩になってしまう。
困っていると、私を押しのけて龍牙が前に出た。
何をするつもりだろう。
「お前らうるせえーーーーっ!!!鈴がビビってんだろうが!?鈴の話全部聞いてから喧嘩しろよ!」
「えっ、マジか」
「本当だ」
「鈴ちゃんごめん…」
「…チッ」
龍牙が大声を出して、皆を静かにしてくれた。喧嘩をすること自体は咎めないのが龍牙らしいなあ。
皆が静かにしてくれたところで、もう一つ大事なことに気づいた。
「…黒宮君」
「ひっ……、しょ、小生用事が…」
「皆おいで?一緒に決めようよ」
そう、黒宮君率いる眼鏡をかけている五人組だ。今の不良さんたちの言い合いにすっかり怯え、逃げ出そうとしている。林間学習には彼らも行くんだ。不良さんたちが怖いのなら、せめてグループや部屋は好きな場所にしてもらって、楽しんで欲しい。
「ふふふ、呼ばれているのは黒宮君だけっ、よって僕たちはおさらばするよっ」
「今市君、君もおいで」
「な、何で覚えてるのっ」
「どうせ適当に言ってるだけさ!僕たちのことなんか誰が誰だか分からないに決まって」
「君は山口君。一番背が高いのが宇野君。沼津君、もう怪我は大丈夫?」
「……僕、黒宮氏に同行するっ」
「僕も!」
「僕も僕もっ!」
「黒宮氏失礼するよ」
逃げ出そうとしていた五人組は、一変して、嬉々として私の傍へ歩み寄った。こういうのを手の平返しと言うんだろうな。
名前を覚えているのは当たり前なのに、どうしてそこまで感動するんだろう。
とにかく、皆と話せる状況になれた。
決めるのは、部屋のメンバーと、お昼ご飯を作るメンバーだ。部屋は一日目と二日目で変えてもいいなあ。
「はい!決める前に一個」
「何?龍牙」
「鈴のメンバーは俺と天野を絶対入れるぞ」
「は!?」
「んなクソみてぇな独裁許さん!!」
「鈴は絶対そっちの方がいいだろ、な?」
龍牙にそう尋ねられた。確かに、そっちの方が安心する。龍牙や天野君が居ない時に、中西君たちのような人と何かあったら…と考えるとゾッとするな。
「うん、私もそっちの方が」
「なあ紫川、同じ奴らと居ちゃあ行事の意味が無ぇんじゃねぇの?」
「そうそう、もっと色々な奴と仲良くならなくちゃダメだろ」
他の人たちが口を揃えてそうだそうだと言ってくる。
確かに皆の言う通りかもしれない。
そもそも、私が天野君と仲良くなったのは、一旦龍牙たちと離れたからだ。天野君みたいに、新しい友達が出来るかもしれない!
お昼ご飯くらいは龍牙と天野君以外でもいいかもしれない。そう言おうとした途端、龍牙と天野君に話しかけられた。
「鈴、騙されんな。コイツら頭ん中ピンク色だぞ。脳が下半身に直結してる」
「俺らが抜けたとこに収まろうとしてるだけだからな?よく考えろよ」
…すっかり忘れていた。龍牙と天野君の言葉を聞いた途端、皆が目を逸らし始めた。図星ということだろう。
何それ。私は、仲良くしたかったのに…いや、皆を責めちゃいけない。勘違いする私が悪いんだ。
「…やっぱり私、龍牙と天野君と一緒のグループがいい」
「そうしろ」
「さんせーい」
「「「えーーーー」」」
「じゃあ、お昼ご飯から決めよっか。五人グループだから~」
私は不良さんの喧騒を、申し訳ないが無視して話を続けた。
途中、四人部屋で、私、龍牙、天野君ときて、あと一人を誰にするかで血を見そうになった。乱闘寸前の皆に迫られ、私が出した答えは黒宮君だ。
不良さんたちには申し訳ないけれど、彼らのことは信じられない。危ないところを二度も助けてくれた黒宮君なら、大丈夫。
それに、黒宮君たちは五人組だから、四人部屋で一人あぶれてしまう。不良さんと同室になるよりはいいんじゃないだろうか。
お昼のグループは、私たち三人に加え、遠藤君と菊池君になった。新村君は大丈夫かなあと聞いたけれど、二つ返事で二人からOKが出た。杞憂で済むといいんだけど。
何人かは納得がいっていなかったが、無事にメンバー決めが終わった。
教室に入って見えたのは、当然のようにいくつか空いている席だ。…ああ、よかった。下崎君、東君、中西君、昨日のこの三人組は、今日は居ないみたいだ。
「おっはよー鈴ちゃん」
「よぉ紫川」
「今日も可愛いねっ☆」
…居た、すぐ後ろに居た。
当然のように臀部を触られる。私がぱちんと手を叩くと、ゲラゲラ笑って走っていった。
龍牙と天野君は今のことに気づいていないみたいだ。三人組を見てげんなりしている。
「うっげー、アイツら今日も居んのか」
「よし、一週間くらい不登校にしてやるか。俺と片桐なら余裕だ」
「そこまでしなくていいよ」
守ってくれる優しさは嬉しいけれど、学校に来られなくなるほどのことは止めて欲しい。
「…お、おは、おはようございます」
「如月先生、おはようございます」
「紫川くん、今日のホームルームは、林間学習のメンバーを決めませんか?人数はかなり揃っているみたいですし…」
如月先生も教室に入ってきた。出欠をとって終わりではなく、そのままメンバー決めをしたいらしい。
教室を見渡すと、今日居ない人は二人だけだと分かった。佐藤君と新村君。佐藤君も新村君も親しい友達が居るみたいだから、彼らのグループ決めはその人たちに手伝ってもらおう。
「先生、今日は佐藤君と新村君が居ませんよ」
「ありがとうございます。因みに、体育は四限目ですよ。この高校…時間割がコロコロ変わりますからね。メンバー決めの時に、皆に伝えてください」
時間割を伝えるのは、私。それなら、体育が今日あるってこと、皆は知らないんじゃないだろうか?それを言うと、先生は苦笑いして話してくれた。
「…黒板に大きく書いておいたんです。明日金曜日は体育があります、と。ただ、何限目にあるかを書き忘れてしまって…」
「そうなんですか、皆にどう話しましょうか?」
「紫川くんにお任せしますよ。…その、私はもう失礼しても?」
「大丈夫ですよ。名簿が出来たら職員室まで持っていきます。……あっ、先生」
「はい?」
私は先生の首に、何か赤いものがぽつと出来ているのを見つけた。虫刺されだろうか。最近はどんどん暖かくなっているし、蚊が出るのかもしれない。
「その首…虫刺されですか?」
「……………チッ…あのゴリラ…」
「如月先生?」
「いっ、いえ、何でもないです!あー意識したら痒くなってきました。後で保健室に絆創膏でも貰いに行きますよ。では私はこれで!」
逃げるように去っていく如月先生の耳が、少し赤い気がした。…変な先生。
よし、如月先生に任されたんだ、頑張らなくちゃ。私は鞄から、先生に昨日もらった冊子を取り出した。
「…なあなあ鈴、今から何するんだ?」
「林間学習って聞こえたぞ」
「ああ、五月に二泊三日の林間学習があるんだって。それのグループ決めとか部屋決めを、今からやろうと思って」
とりあえず、この喧騒をどうにか静めよう。私が大声を出して聞こえるだろうか。
…そもそも、皆が私の言うことを聞いてくれるだろうか。
最初のうちは皆、私を持ち上げてやんややんやと言っていたけれど、最近は無い。自分が美人だと言うのは言い過ぎだろうけど、美人は三日で飽きると言うし、私にはもう興味が無いのかな。
迷った私は、見慣れた三人組のうち、二人に声をかけた。今日は一人欠けているが、この人たちなら聞いてくれそうだ。
「…おはよう、遠藤君、菊池君」
「おっ、おはようさきちゃん!」
「おっはよー鈴ちゃん。何かご用?」
「昨日、林間学習のことを決めるって言ったでしょう?今からやりたいなーって思ってて…」
「おっけーおっけー、コイツら黙らしたらいいんしょ?」
「おいお前らー、さきちゃんが話したいことあるって!!」
「んー」
「何々?」
遠藤君と菊池君は快諾してくれた。遠藤君が大声で皆に呼びかけると、皆が遠藤君の言うことを聞いてくれる。優しいなあ。
皆が私を囲み、机に置いた冊子を覗き込んでくる。よし、話をしよう。私のすぐ後ろには龍牙と天野君も居るし、きっと上手くいく。私の話を聞いてくれなかったら、天野君に手伝ってもらおう。どうせ私の顔なんてそんなものだ。皆、騒ぎ立てるのは最初だけ。そう決まっている。
「…今日の体育は四限目にあるんだって。それと、これが本題なんだけど、五月の下旬に林間学習があって、それで、そのグループとか部屋決めを」
「はいはいはいはいはーい!俺鈴ちゃんと一緒がいい!」
「東うるせぇ!!」
「だったら俺だって紫川と一緒がいいんだが!?」
「お前ら二人ばっかずりぃぞ!!特に天野!お前そんなに仲良くなりやがって、鈴ちゃんのこと狙ってんなら俺が許さん!!」
「俺らが静かだからって調子乗んなバーカ!!」
「今俺の事馬鹿っつったの誰だコラァ!!!」
「あ"ぁ!?文句あんのか!!」
全然違った。皆の、私への興味は失われていなかった。天野君が怖くて皆静かにしていただけみたいだ。でも、皆…林間学習のメンバー決めだけは静かに出来ないみたいだ。同じ部屋とかグループって、そんなに大事かなあ。
目の前で繰り広げられる怒鳴り合いに、私はたじたじとしてしまった。天野君まで騒いでいる。
どうしよう、このままだと話し合いどころか喧嘩になってしまう。
困っていると、私を押しのけて龍牙が前に出た。
何をするつもりだろう。
「お前らうるせえーーーーっ!!!鈴がビビってんだろうが!?鈴の話全部聞いてから喧嘩しろよ!」
「えっ、マジか」
「本当だ」
「鈴ちゃんごめん…」
「…チッ」
龍牙が大声を出して、皆を静かにしてくれた。喧嘩をすること自体は咎めないのが龍牙らしいなあ。
皆が静かにしてくれたところで、もう一つ大事なことに気づいた。
「…黒宮君」
「ひっ……、しょ、小生用事が…」
「皆おいで?一緒に決めようよ」
そう、黒宮君率いる眼鏡をかけている五人組だ。今の不良さんたちの言い合いにすっかり怯え、逃げ出そうとしている。林間学習には彼らも行くんだ。不良さんたちが怖いのなら、せめてグループや部屋は好きな場所にしてもらって、楽しんで欲しい。
「ふふふ、呼ばれているのは黒宮君だけっ、よって僕たちはおさらばするよっ」
「今市君、君もおいで」
「な、何で覚えてるのっ」
「どうせ適当に言ってるだけさ!僕たちのことなんか誰が誰だか分からないに決まって」
「君は山口君。一番背が高いのが宇野君。沼津君、もう怪我は大丈夫?」
「……僕、黒宮氏に同行するっ」
「僕も!」
「僕も僕もっ!」
「黒宮氏失礼するよ」
逃げ出そうとしていた五人組は、一変して、嬉々として私の傍へ歩み寄った。こういうのを手の平返しと言うんだろうな。
名前を覚えているのは当たり前なのに、どうしてそこまで感動するんだろう。
とにかく、皆と話せる状況になれた。
決めるのは、部屋のメンバーと、お昼ご飯を作るメンバーだ。部屋は一日目と二日目で変えてもいいなあ。
「はい!決める前に一個」
「何?龍牙」
「鈴のメンバーは俺と天野を絶対入れるぞ」
「は!?」
「んなクソみてぇな独裁許さん!!」
「鈴は絶対そっちの方がいいだろ、な?」
龍牙にそう尋ねられた。確かに、そっちの方が安心する。龍牙や天野君が居ない時に、中西君たちのような人と何かあったら…と考えるとゾッとするな。
「うん、私もそっちの方が」
「なあ紫川、同じ奴らと居ちゃあ行事の意味が無ぇんじゃねぇの?」
「そうそう、もっと色々な奴と仲良くならなくちゃダメだろ」
他の人たちが口を揃えてそうだそうだと言ってくる。
確かに皆の言う通りかもしれない。
そもそも、私が天野君と仲良くなったのは、一旦龍牙たちと離れたからだ。天野君みたいに、新しい友達が出来るかもしれない!
お昼ご飯くらいは龍牙と天野君以外でもいいかもしれない。そう言おうとした途端、龍牙と天野君に話しかけられた。
「鈴、騙されんな。コイツら頭ん中ピンク色だぞ。脳が下半身に直結してる」
「俺らが抜けたとこに収まろうとしてるだけだからな?よく考えろよ」
…すっかり忘れていた。龍牙と天野君の言葉を聞いた途端、皆が目を逸らし始めた。図星ということだろう。
何それ。私は、仲良くしたかったのに…いや、皆を責めちゃいけない。勘違いする私が悪いんだ。
「…やっぱり私、龍牙と天野君と一緒のグループがいい」
「そうしろ」
「さんせーい」
「「「えーーーー」」」
「じゃあ、お昼ご飯から決めよっか。五人グループだから~」
私は不良さんの喧騒を、申し訳ないが無視して話を続けた。
途中、四人部屋で、私、龍牙、天野君ときて、あと一人を誰にするかで血を見そうになった。乱闘寸前の皆に迫られ、私が出した答えは黒宮君だ。
不良さんたちには申し訳ないけれど、彼らのことは信じられない。危ないところを二度も助けてくれた黒宮君なら、大丈夫。
それに、黒宮君たちは五人組だから、四人部屋で一人あぶれてしまう。不良さんと同室になるよりはいいんじゃないだろうか。
お昼のグループは、私たち三人に加え、遠藤君と菊池君になった。新村君は大丈夫かなあと聞いたけれど、二つ返事で二人からOKが出た。杞憂で済むといいんだけど。
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