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黒の帳 『一つ目の帳』
+ 天野視点『そういう話題は止して欲しい』
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学校に着いた俺は、昨日と同じ席に座り、根暗野郎の護衛をした。
…まあ、俺が居るから誰も絡んでこねぇな。抑止力ってやつだ。イヤホンをつけ、特に興味は無いが流行りの曲を流した。
俺にだって、好きな曲くらいあるんだ。
ぽけまる。
ゲームにもアニメにもなってて、映画だって毎年出てて、俺が産まれる前からあるチョー有名な作品だ。主人公と一緒にいるぺかちゅうなんか、ぽけまるをあんまり知らない奴らでも分かる。俺は進化前のやつが好きだけどな。ギザ耳が可愛いんだ。
俺はぽけまるの数え歌とか、アニメのオープニングとか、そういうのが大好きだ。イヤホンで聞くなら絶対それがいい。歌詞が明るいから、聞いていると元気になれる。
でも、俺は入れない。だって、もしダチとか知り合いがスマホを覗いたら?たまたまイヤホンが抜けて大音量でぽけまるGETだぜ!が流れたら?俺は間違いなく死んでしまう、恥ずかしさで。
だって、あれだろ?ぽけまるって多分だけど、子供向け、オタク向けだ。俺みたいな不良が好きだと知れたら、絶対笑い物になる。
だから俺は、今日も興味の無い甲高い声の女の曲、何か知らねー気取った男の曲、そんなものばかり入れている。…まあ、恋の曲には最近興味が湧いてきたが。
ふと横を見ると、根暗野郎がスマホをいじっていた。お、クソ真面目もついに勉強サボんのか?
こっそり覗いてみると、内容が見えた。どうやらMineをしているらしい。
…これ、ぽけまるのスタンプじゃねぇか。家でこっそり見た、ぽけまるの映画に出てきたアイテムだ。絵柄だって間違いねぇ。でも根暗野郎が送ったわけじゃない、根暗野郎に送られてきたんだ。相手は誰だ?
『昼絶対忘れんなよ!』
昼…なんのことだろう。Mineの上の方を見ると、『うーちゃん』と書いてあった。話し相手はうーちゃんか。
いや誰だよ、女か?
根暗野郎は暫し考え、返事を打ち始めた。送信ボタンを押すと、それが画面に表示される。
『体育館前だよね』
『絶対行くから待っててよ!』
うーちゃんは同級生か?同じ高校だろうか。
今日の昼メシは裏番への情報収集のために屋上へ行く予定だ。もしかしたらそれと関係があるのかもしれない。聞いてみよう。
曲を止めてイヤホンを外し、根暗野郎に話しかけた。
「昼どこ行くんだ?」
「うわっ!?」
すまん、驚かせた。
でもひねくれた俺の口からは謝罪の言葉が出ない。
「今日のお昼は龍牙の所に行くんだ。…仲直り出来るかも」
つーことは今のMineは片桐?
アイツ、ぽけまる好きなのかな。
「裏番は?」
「今日は止めかな。ごめんね、昨日行くって言ったのに。また明日行こうよ」
…?
根暗野郎の言っていることはおかしい。
この関係は、片桐と仲直りが出来るまで、と言ったはずだ。それなのに、何で明日も一緒に居る前提なんだ?
「俺、片桐と元に戻れたら終わりっつったよな?」
「うん」
「今日戻れたら、もう終わりじゃねぇのかよ」
「…何言ってるの?」
「あ?」
根暗野郎はフッと笑った。馬鹿にするような笑いではなく、嬉しそうな笑いだ。何が嬉しいのだろうか。
「それはパシリの話でしょ?裏番さんと天野君と私の三人でお昼を食べるかどうかはまた別の話だよ」
……あ?
こいつ、俺に脅されて、一緒に昼行くってわけじゃねえのかよ。ただ、俺と食いたかったのか?いや、裏番も一緒だしな、違う。
で、でも、なんでこんな、嬉しそうに笑うんだよ。
しかもリンさんに似た優雅な含み笑い。
…だーっ!昨日重ねないって誓っただろ!
リンさんと根暗野郎は、重ねちゃいけねえ!
リンさんにも根暗野郎にも失礼だ。
とにかく、こいつの今の発言の理由を聞こう。
「俺にどういう扱いされてんのか分かってんのか?」
「確かに荒いけど、新鮮で楽しいよ?それに天野君、思ってたより悪い人じゃないし!」
「……お前の中の俺のイメージどうなってたんだ?」
「…正直言うと、ストレス解消のサンドバッグとか、お財布代わりとか、昨日だって傘取られると思ってた。でもそんなことしなかったし、そもそもそんな人だったら泣いてる人…しかも男なんか慰めないよね」
俺の印象最悪だな。
まあ初対面で殴られそうになったし、今朝は本当に殴ったし、当たり前だ。でもコイツは、俺の事を悪い人じゃないと言った。
優しすぎないか、お人好しすぎないか。
そして、根暗野郎は、気になる言葉を俺に残した。
「それに、私…天野君のこと」
そこでチャイムが鳴ってしまい、根暗野郎は駆け出していった。
「あっ、もう行かなきゃ、じゃあね!」
「おい!!」
ま、待て、何なんだ、今の意味ありげな言葉は。
も、もしかして、好きとか?
いや、いやいやいやっ、考えすぎだっ!!
こんな教室で告白とか意味分かんねぇしっ!
俺は、釘でも打たれたかのように、その場から動けなかった。追いかけて言葉の続きを聞きたかったが、そんなことをしたらまた赤い顔を見せてしまいそうで、出来なかった。
優しかったのはそういうことなのか?
俺に、同情してたんじゃなくて、俺のことが、好きだから?
いや、いや、勘違いすんな。ただのお人好しなだけだったら、俺めっちゃ恥ずいじゃん。
「どうしたの、そんな楽しそうな顔して」
「…い、いや、俺のこと好きなのかなーって」
「誰が?僕が?」
うん?
見上げると、そこに居たのは
横 山 凛
「わ"あ"あぁーーーーーーーッ!!!!」
「あはは、うっさ」
いつものきゅるんとした笑みを浮かべた、俺のトラウマが居た。昨日のがどんだけ怖かったと思ってんだコラ。殴るぞ。
俺の悲鳴を聞いた奴らがこっちを見ている。見んなコラ。殴るぞ。そこ笑うな、オイ!
「昨日は悪いことしちゃったね。やっぱし、ヌードモデルは誰でも嫌か」
「ったりめェだコラァ…」
横山は悪びれる様子もなくそう言い放った。
こ、こいつ、俺がどんな恐怖を味わったか…!!
「ねえねえ、紫川鈴についての追加の情報ないの?」
「ねーよ、帰れ」
「うーん、自分で調べた方がいっかあ…」
横山はう~んと唸っている。ふと、周りから視線を感じた。ちらりと目を向けてみれば、クラスの何人かが顔を赤くして横山を見ている。うわ、めんどっ。横山モテモテだな。
そのやっかみを俺は喰らいたくない。俺がリンさんと話したという裏番に突っかかるのと同じで、アイツらも俺に突っかかってくるかもしれない。お前ら、横山の本性知らねぇからそんな顔出来んだろ。
教室内がザワついてきた上、具体的な会話も聞こえてきた。
「…チョー可愛いね」
「俺、百合好きなんだけどさ、さきちゃんとあの子めっ……ちゃエロいと思う、絶対最高」
「…………確かに。混ざりたい」
「百合に入る新村は死ね」
「遠藤と同じ意見でぇーす」
「何だとっ、俺は感想を述べただけだぞ!!」
「「うるさい新村」」
アイツら仲良いのか悪いのかどっちだよ。
ユリってなんだ、サキってなんだ、女の名前か?
訳が分からねえ。
「おい横山」
「ん~?あ、そうだ。僕の用事終わったから。安心して、何もしないよ。昨日はごめんね♡」
「…アイツら、あんな好き勝手言ってるけど、いーのかよ」
「ああアレか、別に話しかけられてるワケじゃないし。一々気にしてたらキリがないよ。…じゃあな優人、リンさん探し頑張りな」
横山はそう言い残すと、弁当箱を持って教室を出ていった。アイツ、最後の口調は男らしかったな。昨日や初対面の時といい、態度がコロコロ変わる奴だ。平常時のあのきゅるきゅるあざとい男子モードに何人引っかかってんだか。
俺も早く昼飯をとろうと、購買に向かうことにした。
…まあ、俺が居るから誰も絡んでこねぇな。抑止力ってやつだ。イヤホンをつけ、特に興味は無いが流行りの曲を流した。
俺にだって、好きな曲くらいあるんだ。
ぽけまる。
ゲームにもアニメにもなってて、映画だって毎年出てて、俺が産まれる前からあるチョー有名な作品だ。主人公と一緒にいるぺかちゅうなんか、ぽけまるをあんまり知らない奴らでも分かる。俺は進化前のやつが好きだけどな。ギザ耳が可愛いんだ。
俺はぽけまるの数え歌とか、アニメのオープニングとか、そういうのが大好きだ。イヤホンで聞くなら絶対それがいい。歌詞が明るいから、聞いていると元気になれる。
でも、俺は入れない。だって、もしダチとか知り合いがスマホを覗いたら?たまたまイヤホンが抜けて大音量でぽけまるGETだぜ!が流れたら?俺は間違いなく死んでしまう、恥ずかしさで。
だって、あれだろ?ぽけまるって多分だけど、子供向け、オタク向けだ。俺みたいな不良が好きだと知れたら、絶対笑い物になる。
だから俺は、今日も興味の無い甲高い声の女の曲、何か知らねー気取った男の曲、そんなものばかり入れている。…まあ、恋の曲には最近興味が湧いてきたが。
ふと横を見ると、根暗野郎がスマホをいじっていた。お、クソ真面目もついに勉強サボんのか?
こっそり覗いてみると、内容が見えた。どうやらMineをしているらしい。
…これ、ぽけまるのスタンプじゃねぇか。家でこっそり見た、ぽけまるの映画に出てきたアイテムだ。絵柄だって間違いねぇ。でも根暗野郎が送ったわけじゃない、根暗野郎に送られてきたんだ。相手は誰だ?
『昼絶対忘れんなよ!』
昼…なんのことだろう。Mineの上の方を見ると、『うーちゃん』と書いてあった。話し相手はうーちゃんか。
いや誰だよ、女か?
根暗野郎は暫し考え、返事を打ち始めた。送信ボタンを押すと、それが画面に表示される。
『体育館前だよね』
『絶対行くから待っててよ!』
うーちゃんは同級生か?同じ高校だろうか。
今日の昼メシは裏番への情報収集のために屋上へ行く予定だ。もしかしたらそれと関係があるのかもしれない。聞いてみよう。
曲を止めてイヤホンを外し、根暗野郎に話しかけた。
「昼どこ行くんだ?」
「うわっ!?」
すまん、驚かせた。
でもひねくれた俺の口からは謝罪の言葉が出ない。
「今日のお昼は龍牙の所に行くんだ。…仲直り出来るかも」
つーことは今のMineは片桐?
アイツ、ぽけまる好きなのかな。
「裏番は?」
「今日は止めかな。ごめんね、昨日行くって言ったのに。また明日行こうよ」
…?
根暗野郎の言っていることはおかしい。
この関係は、片桐と仲直りが出来るまで、と言ったはずだ。それなのに、何で明日も一緒に居る前提なんだ?
「俺、片桐と元に戻れたら終わりっつったよな?」
「うん」
「今日戻れたら、もう終わりじゃねぇのかよ」
「…何言ってるの?」
「あ?」
根暗野郎はフッと笑った。馬鹿にするような笑いではなく、嬉しそうな笑いだ。何が嬉しいのだろうか。
「それはパシリの話でしょ?裏番さんと天野君と私の三人でお昼を食べるかどうかはまた別の話だよ」
……あ?
こいつ、俺に脅されて、一緒に昼行くってわけじゃねえのかよ。ただ、俺と食いたかったのか?いや、裏番も一緒だしな、違う。
で、でも、なんでこんな、嬉しそうに笑うんだよ。
しかもリンさんに似た優雅な含み笑い。
…だーっ!昨日重ねないって誓っただろ!
リンさんと根暗野郎は、重ねちゃいけねえ!
リンさんにも根暗野郎にも失礼だ。
とにかく、こいつの今の発言の理由を聞こう。
「俺にどういう扱いされてんのか分かってんのか?」
「確かに荒いけど、新鮮で楽しいよ?それに天野君、思ってたより悪い人じゃないし!」
「……お前の中の俺のイメージどうなってたんだ?」
「…正直言うと、ストレス解消のサンドバッグとか、お財布代わりとか、昨日だって傘取られると思ってた。でもそんなことしなかったし、そもそもそんな人だったら泣いてる人…しかも男なんか慰めないよね」
俺の印象最悪だな。
まあ初対面で殴られそうになったし、今朝は本当に殴ったし、当たり前だ。でもコイツは、俺の事を悪い人じゃないと言った。
優しすぎないか、お人好しすぎないか。
そして、根暗野郎は、気になる言葉を俺に残した。
「それに、私…天野君のこと」
そこでチャイムが鳴ってしまい、根暗野郎は駆け出していった。
「あっ、もう行かなきゃ、じゃあね!」
「おい!!」
ま、待て、何なんだ、今の意味ありげな言葉は。
も、もしかして、好きとか?
いや、いやいやいやっ、考えすぎだっ!!
こんな教室で告白とか意味分かんねぇしっ!
俺は、釘でも打たれたかのように、その場から動けなかった。追いかけて言葉の続きを聞きたかったが、そんなことをしたらまた赤い顔を見せてしまいそうで、出来なかった。
優しかったのはそういうことなのか?
俺に、同情してたんじゃなくて、俺のことが、好きだから?
いや、いや、勘違いすんな。ただのお人好しなだけだったら、俺めっちゃ恥ずいじゃん。
「どうしたの、そんな楽しそうな顔して」
「…い、いや、俺のこと好きなのかなーって」
「誰が?僕が?」
うん?
見上げると、そこに居たのは
横 山 凛
「わ"あ"あぁーーーーーーーッ!!!!」
「あはは、うっさ」
いつものきゅるんとした笑みを浮かべた、俺のトラウマが居た。昨日のがどんだけ怖かったと思ってんだコラ。殴るぞ。
俺の悲鳴を聞いた奴らがこっちを見ている。見んなコラ。殴るぞ。そこ笑うな、オイ!
「昨日は悪いことしちゃったね。やっぱし、ヌードモデルは誰でも嫌か」
「ったりめェだコラァ…」
横山は悪びれる様子もなくそう言い放った。
こ、こいつ、俺がどんな恐怖を味わったか…!!
「ねえねえ、紫川鈴についての追加の情報ないの?」
「ねーよ、帰れ」
「うーん、自分で調べた方がいっかあ…」
横山はう~んと唸っている。ふと、周りから視線を感じた。ちらりと目を向けてみれば、クラスの何人かが顔を赤くして横山を見ている。うわ、めんどっ。横山モテモテだな。
そのやっかみを俺は喰らいたくない。俺がリンさんと話したという裏番に突っかかるのと同じで、アイツらも俺に突っかかってくるかもしれない。お前ら、横山の本性知らねぇからそんな顔出来んだろ。
教室内がザワついてきた上、具体的な会話も聞こえてきた。
「…チョー可愛いね」
「俺、百合好きなんだけどさ、さきちゃんとあの子めっ……ちゃエロいと思う、絶対最高」
「…………確かに。混ざりたい」
「百合に入る新村は死ね」
「遠藤と同じ意見でぇーす」
「何だとっ、俺は感想を述べただけだぞ!!」
「「うるさい新村」」
アイツら仲良いのか悪いのかどっちだよ。
ユリってなんだ、サキってなんだ、女の名前か?
訳が分からねえ。
「おい横山」
「ん~?あ、そうだ。僕の用事終わったから。安心して、何もしないよ。昨日はごめんね♡」
「…アイツら、あんな好き勝手言ってるけど、いーのかよ」
「ああアレか、別に話しかけられてるワケじゃないし。一々気にしてたらキリがないよ。…じゃあな優人、リンさん探し頑張りな」
横山はそう言い残すと、弁当箱を持って教室を出ていった。アイツ、最後の口調は男らしかったな。昨日や初対面の時といい、態度がコロコロ変わる奴だ。平常時のあのきゅるきゅるあざとい男子モードに何人引っかかってんだか。
俺も早く昼飯をとろうと、購買に向かうことにした。
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