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黒の帳 『一つ目の帳』
危機一髪
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「番長!こっちです!!」
「は!?ああああクソッタレっ!!」
番長、その単語を聞いた瞬間、渡来さんが悪態をついて攻撃を止めた。流石に勢いは殺しきれなかったようで、クリミツの顔のすぐ横を勢いよく拳が通過した。
近くにいたら風の音でも聞こえてきそうな速さだ。もしアレを食らったら…、考えただけでもゾッとする。天野君のビンタなんか可愛い方…じゃないな、充分痛い。でも渡来さんにビンタされたら骨が折れそうだ。
「はっ、悪運に感謝しろ天パ。今度会ったら絶対叩きのめしてやるからな」
「……つ、次は、こうはいかにぇ、いかねえからなっ」
クリミツは噛んでしまい顔を赤くした、可愛い。渡来さんは私たちに目もくれずその場から走り去っていった。
余程氷川さんが恐ろしいのか、それともただ単に氷川さんに約束を破ったとバレないようにしたいのか。まあどちらにしろ助かったのだから、気にする必要はないのかもしれない。
「クリミツっ、ごめん。全然助けられなかった」
「バカ鈴、今のはタイマンだからそれで正解だ。な、クリミツ!」
「ぉ…おう!」
バカは余計だ!
クリミツは汗を滲ませ、腕も震えており、龍牙に背中を叩かれたせいで死にそうな顔をしているが、龍牙に笑いかけられたからと咄嗟に作った笑顔で返事をした。なんて健気なんだ。
しかしこれではクリミツが報われない。
勝てないかもしれないのに、龍牙に格好いいところを見せたくて頑張ったんだ。自業自得な気もするが、もう少しご褒美があってもいいんじゃないか。それに、クリミツがあそこで横入りしなかったら私は殴られていた。私はクリミツに助けてもらったお礼もしなくてはならない。
よし、やるぞ!
「龍牙」
「ん?」
「クリミツ、かっこよかったね!」
「…!」
クリミツは私の意図を察したらしく、頬を紅潮させ、期待に満ちた目で龍牙を見つめ始めた。
対する龍牙も笑顔だ!
これは…脈が…?
「ドラゴンレッドみたいでかっこよかった!」
んー?
「ドラゴン…?」
「武闘派のさ、柔道のやつ!喧嘩っ早いんだけど、実はめちゃめちゃ心優しくて、怪人ボルケイノが出てきた時はレッドが~」
龍牙は夢中になって特撮ヒーローの話をし始めた。クリミツは何かを諦めたように寂しそうに笑っている。
そ、そんな、こんなの見ていられない。
私はもう一度龍牙に話しかけた。
「龍牙!」
「それでブルーが…、何?」
「とっ、ときめいた?」
「誰に?」
「クリミツにだよっ!」
「は?んなわけあるか」
「うっ……」
く、クリミツが、言葉でトドメを刺された!
クリミツは渡来さんの蹴りの痛手もあってか、崩れ落ちてしまった。足を押えていて、その顔は酷く辛そうだ。
私はすぐさま駆け寄り、足を押さえるクリミツの手の上から手を重ねた。
「大丈夫!?足痛いよね…」
「こ、心、心も大丈夫じゃない…」
「私はかっこいいと思ったよ!そ、そんなに落ち込まないで!」
「…おかしくないか?」
龍牙が顎に手を当て、そう呟いた。
何のことだろうか。
「何が?」
「さっき、番長こっちですって誰か言っただろ。…でも、いつまで経っても氷川先輩が来ねぇ。ってことは誰かが嘘ついたってことだ。誰がやったんだろう」
「多分、渡来さんが氷川さんと約束してるってことを知ってる人だろうけど…もう今は沢山いるんじゃない?渡来さん、有名人みたいだし」
「…確かに。なあクリミツ、お前はどう思う?」
「足いたい…」
クリミツはもう半泣きだ。
こう言っては可哀想だが…情けない。
そもそも、龍牙に負けるとこを見られたくなくて、逃げろ、というような性格だ。辛いこととか苦しいことがあった時に我慢出来ず、顔に出てしまうのかもしれない。もし勝てたとしても、痛みで半泣きになるのでは、かっこいいところを見せる以前の問題じゃないだろうか。
い、いや、助けてもらったし、
そこまで言うと可哀想だ。
龍牙もクリミツの姿を情けないと思ったらしく、次に告げられた言葉は辛辣なものだった。
「そうでちゅか~みぃくん保健室行く~?」
「いく……あしいたい…」
「は?マジかよ、ダッセ」
「龍牙、そんなこと言わないの!」
クリミツのメンタルが!
クリミツは目に涙を溜め、口をきゅっと結んでぷるぷる震えている。泣くな、泣くんじゃない!
…心做しか龍牙の言葉が刺々しい気がする。
何か気に障ることでもあったのだろうか。
「何でそんなことばっかり言うの。あとクリミツ、泣いちゃダメだからね」
「…俺が戦うつもりだったんだよ」
「でも私が殴られそうだった時守ってくれたのはクリミツだよ」
「だって、クリミツが俺の事」
「あああ~~~~足いたいな~~~~!!」
龍牙が何か言いかけたが、クリミツの声が被さって何も聞こえなかった。大声を出して妨害したクリミツを、龍牙が鋭く睨む。クリミツ、何やってるの、何で龍牙を怒らせるようなことをしたの。
龍牙は舌打ちすると、いつの間にか手にしていた袋から、カツサンドを取り出した。確かその袋、クリミツのお昼が入っていたような…。
「あっ、それ俺の」
「うっせーバカ。俺への詫びだと思え」
「そんな、そんなあ…」
「クリミツに何か嫌なことでもされたの?」
「うん。俺めっちゃ怒ってる」
と、言いつつも、カツサンドを口に入れた瞬間、龍牙は満面の笑みを浮かべた。ちょ、ちょろい。だがそれが可愛い。
龍牙は何故そんなに怒っているんだろうか。
私が静かに視線を送ると、龍牙は観念したように息を吐き、話し出した。
「カツサンド」
「え?」
「それが、買えなかった」
「それ…クリミツのせいなの?」
「ん」
自分が首を突っ込んだのだから、自己責任では?
クリミツが途中から参戦したとはいえ、最初に渡来さんに立ち向かったのは龍牙だろう。それでクリミツを恨むなんてお門違いもいいところだ。
反論しようとしたが、クリミツに腕を引っ張られて気を削がれた。なぜなら、クリミツが本当に泣きそうになっていたからだ。そんなに痛いんだね、ごめん、早く保健室行こうか。
クリミツの姿を見て思うことがあった。
痛いのが嫌なら、相手の気持ちだって分かるはずだ。私のこと、何で殴ったの、何でいじめたの。何で龍牙が好きだからって、何で私に八つ当たりするんだ。
友達でしょ?
幼馴染みでしょ?
違うの?クリミツ、ねえ。
ほんの少し、ほんの少し薄暗い感情が私の中に渦巻いた。
「…す、ず?」
「……あっ、ああ、ごめん、保健室行こう。肩貸すよ」
「俺が肩貸す。鈴、これ持ってくれ」
私に代わって龍牙がクリミツを抱き起こした。私より龍牙の方が力が強いから助かるな。それに、龍牙に支えてもらったクリミツの耳が赤い。クリミツ、よかったね。
でも、クリミツの表情に、怯えが滲んでいるのは、気のせいだろうか。
私、何かした?
でもそれを聞こうとしたら今度は龍牙に遮られた。今日はよく遮られる日だな。
「鈴も、保健室行かなきゃな」
「うん?」
私も保健室に?今の騒ぎで私はどこも怪我をしていない。何故だろうか。
だが、分からないと疑問を露わにした途端、龍牙が凍りつくような笑顔を浮かべた。氷川さんみたいな笑顔だ。わあ、龍牙も出来るんだね。
と、現実逃避しかけたところ、龍牙が腕を振りかぶったのが見えた。
えっ。
「ここだ馬鹿野郎!!」
「いったァ!!!」
龍牙にビンタされた。といっても、力は殆ど籠もっていない。咎めるほどの軽いものだ。
それなのに、何故悲鳴をあげたのか、そう。
龍牙がビンタしたのは、朝天野君に平手打ちされたところだからだ。
「保健室に行ったら、ちゃ~んと話聞かせてくれよな!」
「…」
「返事」
「…はーい」
これ、質問攻めにあうだろうなあ…。
龍牙にどう言い訳するか考えながら、三人で保健室に向かった。
「は!?ああああクソッタレっ!!」
番長、その単語を聞いた瞬間、渡来さんが悪態をついて攻撃を止めた。流石に勢いは殺しきれなかったようで、クリミツの顔のすぐ横を勢いよく拳が通過した。
近くにいたら風の音でも聞こえてきそうな速さだ。もしアレを食らったら…、考えただけでもゾッとする。天野君のビンタなんか可愛い方…じゃないな、充分痛い。でも渡来さんにビンタされたら骨が折れそうだ。
「はっ、悪運に感謝しろ天パ。今度会ったら絶対叩きのめしてやるからな」
「……つ、次は、こうはいかにぇ、いかねえからなっ」
クリミツは噛んでしまい顔を赤くした、可愛い。渡来さんは私たちに目もくれずその場から走り去っていった。
余程氷川さんが恐ろしいのか、それともただ単に氷川さんに約束を破ったとバレないようにしたいのか。まあどちらにしろ助かったのだから、気にする必要はないのかもしれない。
「クリミツっ、ごめん。全然助けられなかった」
「バカ鈴、今のはタイマンだからそれで正解だ。な、クリミツ!」
「ぉ…おう!」
バカは余計だ!
クリミツは汗を滲ませ、腕も震えており、龍牙に背中を叩かれたせいで死にそうな顔をしているが、龍牙に笑いかけられたからと咄嗟に作った笑顔で返事をした。なんて健気なんだ。
しかしこれではクリミツが報われない。
勝てないかもしれないのに、龍牙に格好いいところを見せたくて頑張ったんだ。自業自得な気もするが、もう少しご褒美があってもいいんじゃないか。それに、クリミツがあそこで横入りしなかったら私は殴られていた。私はクリミツに助けてもらったお礼もしなくてはならない。
よし、やるぞ!
「龍牙」
「ん?」
「クリミツ、かっこよかったね!」
「…!」
クリミツは私の意図を察したらしく、頬を紅潮させ、期待に満ちた目で龍牙を見つめ始めた。
対する龍牙も笑顔だ!
これは…脈が…?
「ドラゴンレッドみたいでかっこよかった!」
んー?
「ドラゴン…?」
「武闘派のさ、柔道のやつ!喧嘩っ早いんだけど、実はめちゃめちゃ心優しくて、怪人ボルケイノが出てきた時はレッドが~」
龍牙は夢中になって特撮ヒーローの話をし始めた。クリミツは何かを諦めたように寂しそうに笑っている。
そ、そんな、こんなの見ていられない。
私はもう一度龍牙に話しかけた。
「龍牙!」
「それでブルーが…、何?」
「とっ、ときめいた?」
「誰に?」
「クリミツにだよっ!」
「は?んなわけあるか」
「うっ……」
く、クリミツが、言葉でトドメを刺された!
クリミツは渡来さんの蹴りの痛手もあってか、崩れ落ちてしまった。足を押えていて、その顔は酷く辛そうだ。
私はすぐさま駆け寄り、足を押さえるクリミツの手の上から手を重ねた。
「大丈夫!?足痛いよね…」
「こ、心、心も大丈夫じゃない…」
「私はかっこいいと思ったよ!そ、そんなに落ち込まないで!」
「…おかしくないか?」
龍牙が顎に手を当て、そう呟いた。
何のことだろうか。
「何が?」
「さっき、番長こっちですって誰か言っただろ。…でも、いつまで経っても氷川先輩が来ねぇ。ってことは誰かが嘘ついたってことだ。誰がやったんだろう」
「多分、渡来さんが氷川さんと約束してるってことを知ってる人だろうけど…もう今は沢山いるんじゃない?渡来さん、有名人みたいだし」
「…確かに。なあクリミツ、お前はどう思う?」
「足いたい…」
クリミツはもう半泣きだ。
こう言っては可哀想だが…情けない。
そもそも、龍牙に負けるとこを見られたくなくて、逃げろ、というような性格だ。辛いこととか苦しいことがあった時に我慢出来ず、顔に出てしまうのかもしれない。もし勝てたとしても、痛みで半泣きになるのでは、かっこいいところを見せる以前の問題じゃないだろうか。
い、いや、助けてもらったし、
そこまで言うと可哀想だ。
龍牙もクリミツの姿を情けないと思ったらしく、次に告げられた言葉は辛辣なものだった。
「そうでちゅか~みぃくん保健室行く~?」
「いく……あしいたい…」
「は?マジかよ、ダッセ」
「龍牙、そんなこと言わないの!」
クリミツのメンタルが!
クリミツは目に涙を溜め、口をきゅっと結んでぷるぷる震えている。泣くな、泣くんじゃない!
…心做しか龍牙の言葉が刺々しい気がする。
何か気に障ることでもあったのだろうか。
「何でそんなことばっかり言うの。あとクリミツ、泣いちゃダメだからね」
「…俺が戦うつもりだったんだよ」
「でも私が殴られそうだった時守ってくれたのはクリミツだよ」
「だって、クリミツが俺の事」
「あああ~~~~足いたいな~~~~!!」
龍牙が何か言いかけたが、クリミツの声が被さって何も聞こえなかった。大声を出して妨害したクリミツを、龍牙が鋭く睨む。クリミツ、何やってるの、何で龍牙を怒らせるようなことをしたの。
龍牙は舌打ちすると、いつの間にか手にしていた袋から、カツサンドを取り出した。確かその袋、クリミツのお昼が入っていたような…。
「あっ、それ俺の」
「うっせーバカ。俺への詫びだと思え」
「そんな、そんなあ…」
「クリミツに何か嫌なことでもされたの?」
「うん。俺めっちゃ怒ってる」
と、言いつつも、カツサンドを口に入れた瞬間、龍牙は満面の笑みを浮かべた。ちょ、ちょろい。だがそれが可愛い。
龍牙は何故そんなに怒っているんだろうか。
私が静かに視線を送ると、龍牙は観念したように息を吐き、話し出した。
「カツサンド」
「え?」
「それが、買えなかった」
「それ…クリミツのせいなの?」
「ん」
自分が首を突っ込んだのだから、自己責任では?
クリミツが途中から参戦したとはいえ、最初に渡来さんに立ち向かったのは龍牙だろう。それでクリミツを恨むなんてお門違いもいいところだ。
反論しようとしたが、クリミツに腕を引っ張られて気を削がれた。なぜなら、クリミツが本当に泣きそうになっていたからだ。そんなに痛いんだね、ごめん、早く保健室行こうか。
クリミツの姿を見て思うことがあった。
痛いのが嫌なら、相手の気持ちだって分かるはずだ。私のこと、何で殴ったの、何でいじめたの。何で龍牙が好きだからって、何で私に八つ当たりするんだ。
友達でしょ?
幼馴染みでしょ?
違うの?クリミツ、ねえ。
ほんの少し、ほんの少し薄暗い感情が私の中に渦巻いた。
「…す、ず?」
「……あっ、ああ、ごめん、保健室行こう。肩貸すよ」
「俺が肩貸す。鈴、これ持ってくれ」
私に代わって龍牙がクリミツを抱き起こした。私より龍牙の方が力が強いから助かるな。それに、龍牙に支えてもらったクリミツの耳が赤い。クリミツ、よかったね。
でも、クリミツの表情に、怯えが滲んでいるのは、気のせいだろうか。
私、何かした?
でもそれを聞こうとしたら今度は龍牙に遮られた。今日はよく遮られる日だな。
「鈴も、保健室行かなきゃな」
「うん?」
私も保健室に?今の騒ぎで私はどこも怪我をしていない。何故だろうか。
だが、分からないと疑問を露わにした途端、龍牙が凍りつくような笑顔を浮かべた。氷川さんみたいな笑顔だ。わあ、龍牙も出来るんだね。
と、現実逃避しかけたところ、龍牙が腕を振りかぶったのが見えた。
えっ。
「ここだ馬鹿野郎!!」
「いったァ!!!」
龍牙にビンタされた。といっても、力は殆ど籠もっていない。咎めるほどの軽いものだ。
それなのに、何故悲鳴をあげたのか、そう。
龍牙がビンタしたのは、朝天野君に平手打ちされたところだからだ。
「保健室に行ったら、ちゃ~んと話聞かせてくれよな!」
「…」
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