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黒の帳 『一つ目の帳』
意外な相談相手
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天野君に連れられ、階段裏に押し込まれる。
乱暴に突き放され尻餅をついてしまった。立ち上がろうと手をついたが、天野君に止められた。
「…座れ、座っとけ。んで、待っとけ。いいか、逃げんじゃねぇぞ。逃げたら立てないくらいボコボコにすっからな」
「…、ひ、ぅ」
未だに嗚咽が止まらない為、言葉での返事は諦めて首を縦に振った。私の返答を確認した天野君は階段裏から立ち去って行く。
こんな涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で出て行けるわけがないだろう。前髪で顔が見えないといっても、鼻を隠すか隠さないかの長さだから、情けない泣き顔は丸分かりだ。前髪も涙で少し濡れている。
ため息をつく…、つこうとした。嗚咽に妨害された。ため息さえ満足につけない呼吸に呆れながら、ポケットからハンカチとティッシュを出した。
情けない、本当に情けない。昨日も散々泣いたが、今はそれに嗚咽が混ざっている。拭いても拭いても涙が溢れて止まらない。
「おい、擦るな。擦ったら…分かんねぇけど、なんか、ダメだって姉ちゃんが言ってた。だから、止めろ」
「……ぅ…」
いつの間にか戻ってきていた天野君に腕を掴まれた。片手にはペットボトルが二つ握られている。フェンタとコウラだ。今買ってきたのだろうか。
どうして?
朝教室に入った時からずっと肩にかけていた鞄、それをどすんと横に下ろすと、天野君は私の隣に座った。いわゆるヤンキー座りだ。足痺れないのかな。腕とかピリピリしそう。
「…どっちがいい。言っておくが、炭酸飲めねぇなんて言わせねぇぞ」
「…………ふぇんた」
「ん」
何の気まぐれだろう。どういう風の吹き回しだろう。でも、相手からの施しは大人しく受けていたい。一人で二本も飲んだら沢山砂糖をとってしまうし、買ってくれた彼に申し訳ない。
「…何か、ほら。聞きたいこととか、ねぇのか」
渡された飲料をこくこくと飲んでいると、天野君から質問された。
「何で、じゅーすっ…、ひっ、買って、くれたの?」
「…泣いたら喉痛くなるだろ。水分とっとけ」
「……えっと、じゃあ、なんで、…ぇうっ、すぐ、なぐ…ら、ないの?」
「ピーピー泣いてるお前があんまりにも情けねぇから、殴る気にもなれやしねぇ。ガセなんかもうどうでもいい。…んなことより、他、他あるだろ」
「…ほか……」
どうして急に天野君の質問コーナーが始まったんだ。
本当に、どういう気まぐれだ。私が泣いたせいで気が削がれたというのなら、放っておけばいいだろうに。遠藤君達や黒宮君達ならこの行動は分かるけど、私の素顔を知らない彼からされるなんてよく分からない。
いつもなら親切な人だなあで済ませるけど、相手は天野君だ。初対面で殴られそうになったことはしっかり覚えている。
下手に何か喋れば拳が飛んできそうだ。ここは当たり障りのないことを言っておこう。嗚咽も収まったし、呼吸も楽になってきた。
…天野君には感謝だ。
「…その、座り方」
「あ?」
「足、痺れないの?」
「…………そりゃあ、ずっとやってたら痺れるけど…」
「腕は?そうやって体重かけてたら腕もしびれ」
「っだああああ何でだ!?他に大事なことあるだろっ!?それを聞けよ!何だよその質問意味わかんねぇ!!!」
天野君に怒鳴られてしまった。うーん、駄目か。というか今の言い方では、天野君が聞いて欲しいことがあるように聞こえる。大事なこと。私が天野君に聞くようなこと。
うんうんと唸っていたら天野君がため息をついた。私だって真面目に考えているんだけどな。
「…チッ、俺から聞いてやる。片桐と何かあったのかよ。俺が見た感じじゃ、根暗とかなり仲良いやつに見えたんだが?」
「…………喧嘩したんだ」
「へえ、どんな?」
その後は、口からするすると言葉が出た。誰にも相談していなかったからか、とても分かりやすいとは言えない話し方だった。誰にも話していなかったからこそ、話したくて仕方なかったのかもしれない。私が言葉に詰まると舌打ちされたけど、龍牙から受けた無感情の視線に比べれば何ともなかった。寧ろ、私の話を聞いてくれていることが分かって、嬉しくなった。
自分の見目や売女だとかは伏せて、仲良くなろうとすることが気持ち悪いと言われた、と伝えた。そして、それがどうしようもなく寂しく、悲しかったことも。天野君は、は?とか言いながらも、最後まで聞いてくれた。
悩みを話しきって、少し気が楽になった。
「…それで、あの態度ってワケか」
「うん。私、話し合えると思ってた」
「話し合えばいいじゃねぇか。アイツが嫌がるんだったら、俺が殴ってでも連れて来てやるよ」
「そっ、そんなの駄目。無理矢理は駄目だよ…。というか、何でそこまでしようとしてくれるの?」
私が尋ねると、天野君自身もよく分かっていなかったのか、顎に手を当てて考え始めた。
さっきまで髪を引っ張っていたし、初日は殴られそうになった。どういう心変わりだろう。泣いている人に同情するような人ではなさそうだ、と思っていたのが、勘違いだったのだろうか。
「…お前は近所のクソガキに似てる。ぴーぴー泣いて俺の後トコトコ着いてくる奴なんだ。…放っておくとめんどくせェんだよ、お前みたいな奴は」
成程、泣く私を見て近所の子供を思い出したと。それで放っておけなくなったのか。
「……ありがとう」
「は?馬鹿にしてんだけど」
「いや、その…優しいんだなって。面倒見いいんだね、天野君。私も弟や妹みたいに大事な小さい子が居るんだ。小さい子って喧嘩すると大変だよね」
養護施設に居た、身寄りのない幼子たち。親の虐待から逃れてきたり、親が死んでしまったりして、あそこでなければ生きていけない子たち。自分以外を全員敵扱いする子が居たり、皆が自分の言うことを聞かないと気に食わない子が居たりして、秩序も温かさも無かった。私は彼らから逃れるように、年下の子と集まって隅っこで過ごしていた。
特に仲が良かったのは一つ下二つ下の子たちだ。今は中学生かな、元気にしているだろうか。夏休みは絶対遊びに行こう。
「…んなのはどーでもいいんだよ。根暗、お前今日から俺のパシリな」
「えっ!?」
「交換条件で俺がお前を守ってやる。どうせあれだろ、片桐が居なきゃあのクラスのアホ共にボコられんだろ?」
「いやっ、あの、全然大丈夫。間に合ってます。紅陵さんと知り合いだし、その、ほら、絡まれるのは自己責任でしょう?それを態々天野君に庇ってもらうっていうのは違うんじゃないかな?それと」
「お前に拒否権は無い。守ってやってるっつってんだろ、ありがたくパシられろ、な?」
強引な取引だ。優しいと思ったらそういう魂胆だったのか。
肩を組まれ、凄まじく険悪な顔つきで見つめられる。有無を言わさず、という迫力だ。でも素直に頷くわけにはいかない。何をやらされるか分かったものではないからだ。
「…や、やだよ…」
「嫌じゃねえ。あー、そうだな。片桐と元に戻れたら終わりにしてやる。…つーか、交換条件でもなけりゃ、俺がテメェなんざ守る理由ねぇだろ。俺みたいな不良がこんなキモオタ根暗野郎守ってたらおかしいからな」
「いや、だったらそんな無理しなくても」
「だーかーら、近所のクソガキに似てるっつってんだろうが!?」
「ち、小さい子には優しくしないと」
「うるせぇ黙って頷けばいいんだよ、あ゛!?」
「うわあああぁ!」
す、すごい、力押しで強行突破されそうだ。肩を組む体勢から両肩を掴む体勢に変わり、ガクガクと揺さぶられる。ま、前髪、前髪が!顔がバレたら最後、予感だが、これまでにない程大変なことになるだろう。
これでは堂々巡りだ。承諾するしかないだろう。尚更龍牙と仲直りしなくては。でないとパシリ生活だ。
「わかっ、わ、分かった、分かったよ!!」
「…ふん、最初からそう言やいいんだ」
私の返事を聞き、天野君は満足して離れてくれた。天野君はまだ少し残っている炭酸飲料を鞄に入れて、立ち上がった。これからどこに行くのかな。ぼーっと見ていると、また睨まれた。
「来い。教室戻るぞ」
「あっ、うん」
私が立ち上がるのを待たず、天野君はすたすたと歩き出してしまった。私は急いで立ち上がり彼を追いかけた。
なんか変な約束しちゃったなあ。
乱暴に突き放され尻餅をついてしまった。立ち上がろうと手をついたが、天野君に止められた。
「…座れ、座っとけ。んで、待っとけ。いいか、逃げんじゃねぇぞ。逃げたら立てないくらいボコボコにすっからな」
「…、ひ、ぅ」
未だに嗚咽が止まらない為、言葉での返事は諦めて首を縦に振った。私の返答を確認した天野君は階段裏から立ち去って行く。
こんな涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で出て行けるわけがないだろう。前髪で顔が見えないといっても、鼻を隠すか隠さないかの長さだから、情けない泣き顔は丸分かりだ。前髪も涙で少し濡れている。
ため息をつく…、つこうとした。嗚咽に妨害された。ため息さえ満足につけない呼吸に呆れながら、ポケットからハンカチとティッシュを出した。
情けない、本当に情けない。昨日も散々泣いたが、今はそれに嗚咽が混ざっている。拭いても拭いても涙が溢れて止まらない。
「おい、擦るな。擦ったら…分かんねぇけど、なんか、ダメだって姉ちゃんが言ってた。だから、止めろ」
「……ぅ…」
いつの間にか戻ってきていた天野君に腕を掴まれた。片手にはペットボトルが二つ握られている。フェンタとコウラだ。今買ってきたのだろうか。
どうして?
朝教室に入った時からずっと肩にかけていた鞄、それをどすんと横に下ろすと、天野君は私の隣に座った。いわゆるヤンキー座りだ。足痺れないのかな。腕とかピリピリしそう。
「…どっちがいい。言っておくが、炭酸飲めねぇなんて言わせねぇぞ」
「…………ふぇんた」
「ん」
何の気まぐれだろう。どういう風の吹き回しだろう。でも、相手からの施しは大人しく受けていたい。一人で二本も飲んだら沢山砂糖をとってしまうし、買ってくれた彼に申し訳ない。
「…何か、ほら。聞きたいこととか、ねぇのか」
渡された飲料をこくこくと飲んでいると、天野君から質問された。
「何で、じゅーすっ…、ひっ、買って、くれたの?」
「…泣いたら喉痛くなるだろ。水分とっとけ」
「……えっと、じゃあ、なんで、…ぇうっ、すぐ、なぐ…ら、ないの?」
「ピーピー泣いてるお前があんまりにも情けねぇから、殴る気にもなれやしねぇ。ガセなんかもうどうでもいい。…んなことより、他、他あるだろ」
「…ほか……」
どうして急に天野君の質問コーナーが始まったんだ。
本当に、どういう気まぐれだ。私が泣いたせいで気が削がれたというのなら、放っておけばいいだろうに。遠藤君達や黒宮君達ならこの行動は分かるけど、私の素顔を知らない彼からされるなんてよく分からない。
いつもなら親切な人だなあで済ませるけど、相手は天野君だ。初対面で殴られそうになったことはしっかり覚えている。
下手に何か喋れば拳が飛んできそうだ。ここは当たり障りのないことを言っておこう。嗚咽も収まったし、呼吸も楽になってきた。
…天野君には感謝だ。
「…その、座り方」
「あ?」
「足、痺れないの?」
「…………そりゃあ、ずっとやってたら痺れるけど…」
「腕は?そうやって体重かけてたら腕もしびれ」
「っだああああ何でだ!?他に大事なことあるだろっ!?それを聞けよ!何だよその質問意味わかんねぇ!!!」
天野君に怒鳴られてしまった。うーん、駄目か。というか今の言い方では、天野君が聞いて欲しいことがあるように聞こえる。大事なこと。私が天野君に聞くようなこと。
うんうんと唸っていたら天野君がため息をついた。私だって真面目に考えているんだけどな。
「…チッ、俺から聞いてやる。片桐と何かあったのかよ。俺が見た感じじゃ、根暗とかなり仲良いやつに見えたんだが?」
「…………喧嘩したんだ」
「へえ、どんな?」
その後は、口からするすると言葉が出た。誰にも相談していなかったからか、とても分かりやすいとは言えない話し方だった。誰にも話していなかったからこそ、話したくて仕方なかったのかもしれない。私が言葉に詰まると舌打ちされたけど、龍牙から受けた無感情の視線に比べれば何ともなかった。寧ろ、私の話を聞いてくれていることが分かって、嬉しくなった。
自分の見目や売女だとかは伏せて、仲良くなろうとすることが気持ち悪いと言われた、と伝えた。そして、それがどうしようもなく寂しく、悲しかったことも。天野君は、は?とか言いながらも、最後まで聞いてくれた。
悩みを話しきって、少し気が楽になった。
「…それで、あの態度ってワケか」
「うん。私、話し合えると思ってた」
「話し合えばいいじゃねぇか。アイツが嫌がるんだったら、俺が殴ってでも連れて来てやるよ」
「そっ、そんなの駄目。無理矢理は駄目だよ…。というか、何でそこまでしようとしてくれるの?」
私が尋ねると、天野君自身もよく分かっていなかったのか、顎に手を当てて考え始めた。
さっきまで髪を引っ張っていたし、初日は殴られそうになった。どういう心変わりだろう。泣いている人に同情するような人ではなさそうだ、と思っていたのが、勘違いだったのだろうか。
「…お前は近所のクソガキに似てる。ぴーぴー泣いて俺の後トコトコ着いてくる奴なんだ。…放っておくとめんどくせェんだよ、お前みたいな奴は」
成程、泣く私を見て近所の子供を思い出したと。それで放っておけなくなったのか。
「……ありがとう」
「は?馬鹿にしてんだけど」
「いや、その…優しいんだなって。面倒見いいんだね、天野君。私も弟や妹みたいに大事な小さい子が居るんだ。小さい子って喧嘩すると大変だよね」
養護施設に居た、身寄りのない幼子たち。親の虐待から逃れてきたり、親が死んでしまったりして、あそこでなければ生きていけない子たち。自分以外を全員敵扱いする子が居たり、皆が自分の言うことを聞かないと気に食わない子が居たりして、秩序も温かさも無かった。私は彼らから逃れるように、年下の子と集まって隅っこで過ごしていた。
特に仲が良かったのは一つ下二つ下の子たちだ。今は中学生かな、元気にしているだろうか。夏休みは絶対遊びに行こう。
「…んなのはどーでもいいんだよ。根暗、お前今日から俺のパシリな」
「えっ!?」
「交換条件で俺がお前を守ってやる。どうせあれだろ、片桐が居なきゃあのクラスのアホ共にボコられんだろ?」
「いやっ、あの、全然大丈夫。間に合ってます。紅陵さんと知り合いだし、その、ほら、絡まれるのは自己責任でしょう?それを態々天野君に庇ってもらうっていうのは違うんじゃないかな?それと」
「お前に拒否権は無い。守ってやってるっつってんだろ、ありがたくパシられろ、な?」
強引な取引だ。優しいと思ったらそういう魂胆だったのか。
肩を組まれ、凄まじく険悪な顔つきで見つめられる。有無を言わさず、という迫力だ。でも素直に頷くわけにはいかない。何をやらされるか分かったものではないからだ。
「…や、やだよ…」
「嫌じゃねえ。あー、そうだな。片桐と元に戻れたら終わりにしてやる。…つーか、交換条件でもなけりゃ、俺がテメェなんざ守る理由ねぇだろ。俺みたいな不良がこんなキモオタ根暗野郎守ってたらおかしいからな」
「いや、だったらそんな無理しなくても」
「だーかーら、近所のクソガキに似てるっつってんだろうが!?」
「ち、小さい子には優しくしないと」
「うるせぇ黙って頷けばいいんだよ、あ゛!?」
「うわあああぁ!」
す、すごい、力押しで強行突破されそうだ。肩を組む体勢から両肩を掴む体勢に変わり、ガクガクと揺さぶられる。ま、前髪、前髪が!顔がバレたら最後、予感だが、これまでにない程大変なことになるだろう。
これでは堂々巡りだ。承諾するしかないだろう。尚更龍牙と仲直りしなくては。でないとパシリ生活だ。
「わかっ、わ、分かった、分かったよ!!」
「…ふん、最初からそう言やいいんだ」
私の返事を聞き、天野君は満足して離れてくれた。天野君はまだ少し残っている炭酸飲料を鞄に入れて、立ち上がった。これからどこに行くのかな。ぼーっと見ていると、また睨まれた。
「来い。教室戻るぞ」
「あっ、うん」
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