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黒の帳 『一つ目の帳』
+ 天野視点 地獄の時間
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俺は横山に連れられて教室を出た後、よく分からない一階の教室へ入らされた。入らされた後、横山はきっちり鍵を閉めていた。用心深いヤツめ。
連れていかれる間文句を言いまくったが、その全てに横山は取り合わなかった。無言で歩く横山は恐ろしかった。
横山が頭だというのは、あながち冗談ではないのかもしれない。
入らされた教室には、既に何人かの生徒がいた。どうやらここは美術室のようだ。彫刻や書きかけの絵が並んでいる。
「せーんぱい、連れてきたよ」
「ふふ、その子が手がかり?」
「うんっ!何かあったら打ち合わせ通りお願いね」
「分かってるよ」
横山は慣れたように生徒に話しかけた。生徒たちの襟には、二年生の学年章がついている。
二年生?
番長と裏番の味方が多い、あの二年生?
だったら渡来側の俺はヤバいんじゃないだろうか。俺は渡来に無理やり付かされていると言ったとして、それが通じるだろうか。冷や汗が背を伝う。
横山は何故俺をここに連れてきたのだろうか。
「ふふふ、何でって顔してるね♡」
「…横山…?」
「でも、その何でって質問は全部答えられないからね、ごめん!とにかく、僕の質問に答えてね。立って話もなんだし、ほら、ここ座って」
有無を言わさぬ様子だ。二年生もどこか恐ろしい笑顔で俺を見ていた。力任せの渡来とはまた違う恐怖を感じる。恐らくこの場に俺の味方は一人もいない。大人しく従った方がいいだろう。
「…」
「……あの男、誰?」
「男?」
男?中央柳高校の生徒を言っているなら全員当てはまるだろ。ここ男子校だぞ?
横山も自分の問いかけがおかしかったことに気付き、再び問いかけてきた。
「前髪で顔を隠して、君と話していたあの男は、誰?」
「…ソイツに何の用があるんだ?」
「誰かって聞いてんの、答えろ」
根暗野郎のことだろう。名前は確か…紫川鈴。金曜日、片桐に聞いたから覚えている。だが、何故横山がそいつを気にするんだろうか。
俺がすんなり答えなかったからか、横山はイラついたように机の横を弄り始めた。
その光景を見て背筋が寒くなった。
机の横には、荷物をかけられるフックがついている。それを、横山は捻じ曲げた。あれってあんな曲がり方するんだ。しかも曲げるだけでは飽き足らず、ギリギリと握りしめている。握力強いな。
…こっわ。
コイツこういう奴だったのか。猫被りにも程があるだろ。A組の奴らも騙されていたのか。
間違い無い、横山はA組の頭だ。
この威圧感からして、渡来を恐れることもなさそうだ。渡来と行動していた時の俺の心配は杞憂だったのかよ。
「あの声、あの声っ……早く教えてよ、ねえ!」
「…声?わ、分かった、まてまてまてまて、教えるから」
これは答えないと俺が危ない。俺が声について聞こうとした瞬間、後ろの二年生がナイフらしき物を持って立ち上がったからだ。
ヤバい、痛いのはゴメンだ、素直に話そう。
根暗野郎には悪いが、俺の身の安全も大事だ。もしこれで何か問題が起きたら俺が守るから許して欲しい。
「紫川鈴、紫川鈴だ、アイツの名前は紫川鈴!」
「…しかわ、すず。このことはすずちゃんにはナイショね。…それにしても、すず、すずちゃんかぁ…ふふっ、へえ」
横山は根暗野郎の名前を呟くと、慈しむように繰り返してくすくす笑った。時折自分の耳を触り、何かを思い出すようにしては笑っている。
こんな光景を見せられたら、感想は一つしか浮かばない。
「キモッ」
あ、やべっ、声に出ちまった。
勿論、横山がそれを聞き逃すわけがなく、俺の言葉を聞いた途端、背筋が凍るような恐ろしい無表情を浮かべた。無表情が怖いってなんだよ、威圧感やべぇよ。
「…素直に答えてくれたから、許してあげようと思ったのに」
「えっ?」
「せんぱい、やっぱり決行ってことで♡じゃあね~優人くん」
横山はいつもの可愛らしい笑顔を浮かべると、颯爽と教室の鍵を開けて出て行った。いや、俺も連れて行ってくれよ。この二年生たち怖いんだって。
俺もこの場から去るべく、扉に手をかけた。その時だ。
「ダメ。逃がさないよ」
「……っ」
扉に手を置かれ、鍵を閉められてしまう。つーかキモっ、壁ドンみたいなことをされている。
二年生とは揉め事を起こしたくない。渡来側から抜けて番長側に付く予定なんだ、悪い印象は与えたくない。
どうしたらいいか分からず、じっとしていると、背後の二年生の腕が俺の腹に回った。そっとなぞるようなそれに鳥肌が立った。コイツ、何考えてやがる。
「…僕たちね、凛のお友達なんだ。あの子は僕らに協力する、そして僕らもあの子に協力する。そういう関係だ。趣味の点でのお友達。そうだね、同志っていうべきかな」
「なっ、何の話っすか…」
横山と二年生に共通した趣味があるのか?
どうでもいいんだが。
今はそんなことより、俺の価値を定めるような、この体を這う手が問題だ。キモすぎる。女にやってたら一発でお縄だぞ。
「…今日はまさにそうさ。凛は君から情報を聞き出すついでにここへ来た、本来の目的は僕たちに協力すること。名前くらい自分で調べたらいいのにって思ったんだけど…、ふふっ、面白い子だよ」
「こ、この手やめてくれませんか、マジキモイっていうか、遠慮したいんですけど…」
「ああごめんね、もうやらないよ」
謝るくらいなら最初からやるなよ。話は終わったらしい。だが、先輩には扉を開ける気配が無い。不審に思っていると、突然学ランに手がかけられた。脱がそうとするその動きに驚き、手を振り払って距離をとる。
「なっ、何するんすか!?」
「あ、言ってなかったね」
「も~部長の悪いクセ、出ちゃってるよ♡」
「ふふ、じゃあ単刀直入に言わせてもらおうかな」
コイツら、頭おかしい。得体の知れない恐怖を感じた。俺に何をするつもりだ。相手は四人、勝てるだろうか。
こんな奴らが番長側のわけがない。恐らくは、無所属。もしこんな頭がおかしいやつと仲良くしなきゃならないのなら、番長側に付くのは遠慮させてもらおう。
にたにたと気味の悪い笑顔を浮かべ、部長と呼ばれた男は俺に向かって声をかけた。
「君、僕たちのヌードモデルになってよ!」
「断る!!!!!!!」
そんなの即答だ。
誰だって食い気味に即答する。
ここは美術室、コイツは部長、…コイツら、多分美術部だな。よくよく見ると、さっき俺がナイフだと思ったのは絵筆だった。
部長の言葉に、冷や汗が、背を伝うどころか全身にどっと湧き出た。鳥肌なんか言わずもがな、だ。
きもっ、きもいきもいきもい。
ヌードモデル自体に何かを思う訳では無い。気味の悪い不気味なコイツらがそれを言い出すというのが気持ち悪いんだ。それに俺も、裸を晒すなんて気の知れた友人でもごめんだ。
部長は俺の返答を聞いて、しょんぼりした。
いや知らねぇよ。
「僕たち、髪を染めた人の絵も描きたいよねってなってさ」
「でも不良がヌードモデルになってくれるわけないでしょ?」
「だから凛にお願いして、言うこと聞いてくれそうな子を探してきてもらったんだ」
「いやっ、自分で染めりゃいいじゃないすか」
「描く側が染めてどうするの~馬鹿だね~」
「色変えるとか…」
「光の当たり具合とかで色々変わった上での髪色が見たいわけ。絵をかかなさそうだし、あなたには分からないでしょうけどね」
俺が会話を交わす間も、じりじりと美術部の二年が近寄ってくる。
俺が言うことを聞いてくれそう?
聞くわけないだろ。
横山、アイツ嵌めやがったな。
だが怒りより恐怖が勝つ。
だって目の前のこいつらめっちゃ怖ぇもん。
恐怖で足が竦む。嘘だろ、動けるはずだろ。
今なら窓を突き破って逃げられるのに。
動けってば。
「じゃ、真ん中に座っ」
「死ねッ!!!!」
だが、体の硬直は部長に肩を触られたことで解けてくれた。それにしてもキモすぎる。
目の前の部長の股間を思い切り蹴飛ばし、そこらにあった椅子を引っ掴んで窓に投げた。唖然とする部員と悶絶する部長を残し、俺は割れた窓から飛び出した。
危機一髪!
安心するにはまだ早い。走って美術室から遠ざかり、後ろを見るが、奴らは追いかけてきていない。それでも俺は足を止めない。中々の恐怖だったから、走って発散すべきだな。
た、助かったんだ。
俺、自分の身、守れるんだな。
俺は安心感の余り泣きそうになったが、
ぐっと堪えて教室へ戻ることにした。
連れていかれる間文句を言いまくったが、その全てに横山は取り合わなかった。無言で歩く横山は恐ろしかった。
横山が頭だというのは、あながち冗談ではないのかもしれない。
入らされた教室には、既に何人かの生徒がいた。どうやらここは美術室のようだ。彫刻や書きかけの絵が並んでいる。
「せーんぱい、連れてきたよ」
「ふふ、その子が手がかり?」
「うんっ!何かあったら打ち合わせ通りお願いね」
「分かってるよ」
横山は慣れたように生徒に話しかけた。生徒たちの襟には、二年生の学年章がついている。
二年生?
番長と裏番の味方が多い、あの二年生?
だったら渡来側の俺はヤバいんじゃないだろうか。俺は渡来に無理やり付かされていると言ったとして、それが通じるだろうか。冷や汗が背を伝う。
横山は何故俺をここに連れてきたのだろうか。
「ふふふ、何でって顔してるね♡」
「…横山…?」
「でも、その何でって質問は全部答えられないからね、ごめん!とにかく、僕の質問に答えてね。立って話もなんだし、ほら、ここ座って」
有無を言わさぬ様子だ。二年生もどこか恐ろしい笑顔で俺を見ていた。力任せの渡来とはまた違う恐怖を感じる。恐らくこの場に俺の味方は一人もいない。大人しく従った方がいいだろう。
「…」
「……あの男、誰?」
「男?」
男?中央柳高校の生徒を言っているなら全員当てはまるだろ。ここ男子校だぞ?
横山も自分の問いかけがおかしかったことに気付き、再び問いかけてきた。
「前髪で顔を隠して、君と話していたあの男は、誰?」
「…ソイツに何の用があるんだ?」
「誰かって聞いてんの、答えろ」
根暗野郎のことだろう。名前は確か…紫川鈴。金曜日、片桐に聞いたから覚えている。だが、何故横山がそいつを気にするんだろうか。
俺がすんなり答えなかったからか、横山はイラついたように机の横を弄り始めた。
その光景を見て背筋が寒くなった。
机の横には、荷物をかけられるフックがついている。それを、横山は捻じ曲げた。あれってあんな曲がり方するんだ。しかも曲げるだけでは飽き足らず、ギリギリと握りしめている。握力強いな。
…こっわ。
コイツこういう奴だったのか。猫被りにも程があるだろ。A組の奴らも騙されていたのか。
間違い無い、横山はA組の頭だ。
この威圧感からして、渡来を恐れることもなさそうだ。渡来と行動していた時の俺の心配は杞憂だったのかよ。
「あの声、あの声っ……早く教えてよ、ねえ!」
「…声?わ、分かった、まてまてまてまて、教えるから」
これは答えないと俺が危ない。俺が声について聞こうとした瞬間、後ろの二年生がナイフらしき物を持って立ち上がったからだ。
ヤバい、痛いのはゴメンだ、素直に話そう。
根暗野郎には悪いが、俺の身の安全も大事だ。もしこれで何か問題が起きたら俺が守るから許して欲しい。
「紫川鈴、紫川鈴だ、アイツの名前は紫川鈴!」
「…しかわ、すず。このことはすずちゃんにはナイショね。…それにしても、すず、すずちゃんかぁ…ふふっ、へえ」
横山は根暗野郎の名前を呟くと、慈しむように繰り返してくすくす笑った。時折自分の耳を触り、何かを思い出すようにしては笑っている。
こんな光景を見せられたら、感想は一つしか浮かばない。
「キモッ」
あ、やべっ、声に出ちまった。
勿論、横山がそれを聞き逃すわけがなく、俺の言葉を聞いた途端、背筋が凍るような恐ろしい無表情を浮かべた。無表情が怖いってなんだよ、威圧感やべぇよ。
「…素直に答えてくれたから、許してあげようと思ったのに」
「えっ?」
「せんぱい、やっぱり決行ってことで♡じゃあね~優人くん」
横山はいつもの可愛らしい笑顔を浮かべると、颯爽と教室の鍵を開けて出て行った。いや、俺も連れて行ってくれよ。この二年生たち怖いんだって。
俺もこの場から去るべく、扉に手をかけた。その時だ。
「ダメ。逃がさないよ」
「……っ」
扉に手を置かれ、鍵を閉められてしまう。つーかキモっ、壁ドンみたいなことをされている。
二年生とは揉め事を起こしたくない。渡来側から抜けて番長側に付く予定なんだ、悪い印象は与えたくない。
どうしたらいいか分からず、じっとしていると、背後の二年生の腕が俺の腹に回った。そっとなぞるようなそれに鳥肌が立った。コイツ、何考えてやがる。
「…僕たちね、凛のお友達なんだ。あの子は僕らに協力する、そして僕らもあの子に協力する。そういう関係だ。趣味の点でのお友達。そうだね、同志っていうべきかな」
「なっ、何の話っすか…」
横山と二年生に共通した趣味があるのか?
どうでもいいんだが。
今はそんなことより、俺の価値を定めるような、この体を這う手が問題だ。キモすぎる。女にやってたら一発でお縄だぞ。
「…今日はまさにそうさ。凛は君から情報を聞き出すついでにここへ来た、本来の目的は僕たちに協力すること。名前くらい自分で調べたらいいのにって思ったんだけど…、ふふっ、面白い子だよ」
「こ、この手やめてくれませんか、マジキモイっていうか、遠慮したいんですけど…」
「ああごめんね、もうやらないよ」
謝るくらいなら最初からやるなよ。話は終わったらしい。だが、先輩には扉を開ける気配が無い。不審に思っていると、突然学ランに手がかけられた。脱がそうとするその動きに驚き、手を振り払って距離をとる。
「なっ、何するんすか!?」
「あ、言ってなかったね」
「も~部長の悪いクセ、出ちゃってるよ♡」
「ふふ、じゃあ単刀直入に言わせてもらおうかな」
コイツら、頭おかしい。得体の知れない恐怖を感じた。俺に何をするつもりだ。相手は四人、勝てるだろうか。
こんな奴らが番長側のわけがない。恐らくは、無所属。もしこんな頭がおかしいやつと仲良くしなきゃならないのなら、番長側に付くのは遠慮させてもらおう。
にたにたと気味の悪い笑顔を浮かべ、部長と呼ばれた男は俺に向かって声をかけた。
「君、僕たちのヌードモデルになってよ!」
「断る!!!!!!!」
そんなの即答だ。
誰だって食い気味に即答する。
ここは美術室、コイツは部長、…コイツら、多分美術部だな。よくよく見ると、さっき俺がナイフだと思ったのは絵筆だった。
部長の言葉に、冷や汗が、背を伝うどころか全身にどっと湧き出た。鳥肌なんか言わずもがな、だ。
きもっ、きもいきもいきもい。
ヌードモデル自体に何かを思う訳では無い。気味の悪い不気味なコイツらがそれを言い出すというのが気持ち悪いんだ。それに俺も、裸を晒すなんて気の知れた友人でもごめんだ。
部長は俺の返答を聞いて、しょんぼりした。
いや知らねぇよ。
「僕たち、髪を染めた人の絵も描きたいよねってなってさ」
「でも不良がヌードモデルになってくれるわけないでしょ?」
「だから凛にお願いして、言うこと聞いてくれそうな子を探してきてもらったんだ」
「いやっ、自分で染めりゃいいじゃないすか」
「描く側が染めてどうするの~馬鹿だね~」
「色変えるとか…」
「光の当たり具合とかで色々変わった上での髪色が見たいわけ。絵をかかなさそうだし、あなたには分からないでしょうけどね」
俺が会話を交わす間も、じりじりと美術部の二年が近寄ってくる。
俺が言うことを聞いてくれそう?
聞くわけないだろ。
横山、アイツ嵌めやがったな。
だが怒りより恐怖が勝つ。
だって目の前のこいつらめっちゃ怖ぇもん。
恐怖で足が竦む。嘘だろ、動けるはずだろ。
今なら窓を突き破って逃げられるのに。
動けってば。
「じゃ、真ん中に座っ」
「死ねッ!!!!」
だが、体の硬直は部長に肩を触られたことで解けてくれた。それにしてもキモすぎる。
目の前の部長の股間を思い切り蹴飛ばし、そこらにあった椅子を引っ掴んで窓に投げた。唖然とする部員と悶絶する部長を残し、俺は割れた窓から飛び出した。
危機一髪!
安心するにはまだ早い。走って美術室から遠ざかり、後ろを見るが、奴らは追いかけてきていない。それでも俺は足を止めない。中々の恐怖だったから、走って発散すべきだな。
た、助かったんだ。
俺、自分の身、守れるんだな。
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