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黒の帳 『一つ目の帳』
+ 天野視点 やらかした
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ガヤガヤと沸いている薄暗い廃工場。
その錆び付いた扉を開ければ、中身も見た目も非行少年の中央柳高校の学生らが屯している光景が見えた。一年生から三年生まで色々な輩が居て、そんな不良共のリーダーがその中央に鎮座している。俺もそこへ混ざるべく、喧騒へ足を踏み入れた。
「天野、やっと来たか」
「うぃっす」
俺が嫌で嫌で仕方のない、渡来賢吾。リンチ、強姦、窃盗、なんだってする。ここらの族の副リーダーだってやっているし、悪い意味で影響力が大きい先輩だ。極道や裏社会の奴らとの黒い噂を聞かないのが救いと言える。それと、現番長が入学するまでは、渡来先輩が番長だった。
俺なんかが逆らえる相手じゃない。
「全員来たな?」
「そろってんよー」
「よし、お前ら聞け。俺の弟があのクソハーフにやられたのは知ってんな?今日はソイツをどう始末するか作戦立てるぞ。田中、お前何かあるか」
渡来先輩の後ろで楽しそうに見ているのは、渡来先輩の腰巾着だ。名前は知らないが、いつも楽しそうに渡来先輩の悪行を見物している。
渡来先輩の行動に歯止めがかからないのはコイツも一因じゃないだろうか。渡来先輩と同じ三年生であるということが学年章で分かる。
三年生は渡来先輩とコイツだけじゃない。今この場には四十人程の柳高生が居る。一年も二年も三年も混ざっているが、二年は少なく、三年の割合が多い。
中央柳高校の現番長、元い氷川涼は二年の頭でもある。三年生を率いる渡来先輩は番長と対立しているから、三年と二年は大体仲が悪い。やりたい放題でのさばっていた渡来先輩を伸したのが今の番長。渡来先輩にやきもきしている奴らは多かったから、番長を支持する奴は多い。
だが番長は…俗に言うヤクザの一人息子だ。親の七光り、家の権力にものを言わせている、そう考えて反発する奴らもいる。
だがそれも、冬だったか、最近の出来事で一変した。裏番と呼ばれている紅陵零王が、渡来先輩を文字通り一撃で沈めた。噂では、氷川と渡来は激しい攻防の末に氷川が勝ったと言われているから、紅陵の化け物具合がよく分かるというものだ。
そして裏番は番長と仲がいい。となれば反発する二年生は益々肩身が狭くなる。
そんなわけで今渡来側は劣勢だ。今や自分からついている奴より、俺のように渡来が恐ろしくて抜けるに抜けられない奴の方が多いんじゃないかと俺は思う。
だが、裏番と番長は強いが、お人好しではない。結局俺達は機会を窺うしかないのだ、この横暴で諦めの悪いリーダーから離れられる、そんな好機を。
「天野、テメェはどうだ」
「へっ、あ、俺スか!?」
やばい、ぼーっとしてて何も考えてなかった。多分裏番を伸す作戦についての意見だろう。
「さてはお前…話聞いてなかったな?」
「いやっ、サーセン、サーセン、昨日徹夜で遊んでて…」
「まあまあ渡来、謝ってるじゃん。そ、れ、に。ソイツ、今夢中になってるものがあるみたいだから、寝不足も仕方ないんじゃないかな」
迫り来る渡来先輩に焦っていると、助け舟が出された。渡来先輩の腰巾着だ。ありがたいけどコイツマジで誰だよ。
それより、俺はこいつのことを知らないのに、あっちは知っている様子なのが不気味だ。
俺が夢中になっているもの?
何があるっていうんだ。
…一つ、心当たりがある。この世のものとは思えない儚い美貌、脳裏に焼き付いたその光景が頭を過る。いや、まさかな。
「…そうなのか、天野」
「え?いや、知らないっすよ、何の話ですか」
「まーたまた、とぼけちゃって。見たよ?昨日モールで鬼ごっこしてたでしょ。負けたみたいだけど、まあその熱烈なこと。いやー青春だね」
背筋を冷や汗が伝う。やべ、バレてた。
「……どういうことだ?」
「だーかーら、すっごく可愛い子を追いかけてたんだって。名前呼びながら待ってーって感じで」
「…………天野、お前可愛い奴居なかったって言ってたよな」
「いや、マジで知らないっす、んなことした覚えはないです!」
「でも僕確かに見たよ?」
「いやいやいや見間違いですって」
リンさんのことを渡来先輩に知られるわけにはいかない。あんな絶世の美人を見たら絶対に放っておかないだろう。昨日怖がらせたのに、これ以上リンさんに酷いことをするわけにはいかない。…リンという名前が合っているかは怪しくなったけれど。
知らぬ存ぜぬで通すしかないだろう。だが、否定する度に、渡来先輩の腰巾着の顔が曇っていく。
「…何、僕の言うことが間違ってるって?」
「いや、そういうわけじゃ…」
「あ?天野…テメェ俺に嘘つこうってか?」
二人の先輩に詰め寄られた。渡来先輩はその体躯からくる威圧感が凄いし、腰巾着の奴はなんてことの無い顔をしている癖にどこか恐怖を感じる。渡来先輩は何かを確かめるように拳を握って開いてと繰り返している。俺の殴り具合ですか、止めてくれませんかね。
そして、そんな先輩達を止めるような奴らがこの場に居るはずもなく、このままでは俺が叩きのめされるだろうというのは一目瞭然だった。
「あー、……サーセン、あの、あのですね…リン、っていう…」
俺、マジで情けねぇ。
自分可愛さで大事な人を売るなんて。
愛想笑いで口端を引き攣らせながら話した。
リンさんというとんでもない美人に助けられたこと。同じ高校の一年生で、必死に探しているが見つからないこと。モールであったけれど逃げられてしまったこと。
色恋沙汰に興味の無かったはずの俺が美人を追いかけ回したと知り、周りが沸いた。もっとも、渡来先輩は俺が色恋沙汰に興味が無いことさえ覚えていなかったが。
俺が話し終える頃には、渡来先輩の顔がきらきらと輝いていた。クソ、そのやる気別のところに出せよ、裏番とか。
「成程なァ…そりゃあ探す価値があるな。よし、俺も探す。天野、お前付き合え」
「なっ、何で俺が」
「お前しか顔知らねぇだろうが」
「そりゃそうですけど…」
「文句あんのか」
「いや、あの、裏番のことはいいんですか?」
「まだ情報収集の段階だ。俺がやる必要はねぇ。最近真央と別れてよ、それで溜まってんだ。その美人とやらを捕まえて…なァ?そうだ、当然俺が一番だが、今回の奴は…二番目は天野にしてやるよ」
「賢吾君太っ腹~」
「これで美人じゃなかったらウケる」
「はは、童貞卒業させてもらえよ」
「童貞じゃないっス…」
俺がぼそりと呟いた一言はもう先輩方に届いていなかった。
クソ、クソクソクソ、俺が悪い、俺が、悪い。
だけど、どうにもやりきれない。胸に薄暗い物が立ち込める。
先輩や同級生の声が聞こえてきた。
どんな奴だろうな。
天野が一目惚れなんて相当だぞ。
俺小柄な子がいいな。
賢吾くんより先に見つけたら俺らヤれんじゃね?
バカ、天野も誘ってやれよ。
煩い、マジで煩い。放っておいてくれ。
自分のやってしまったことへの嫌悪と後悔、その他色々な負の感情が俺にのしかかってくる。
あー、俺マジで情けない。
根暗野郎のことをヘタレだと言っていたが、この有様だ。
だが、まだ諦めない。リンさんのことは絶対守り抜いてみせる。でも今の先輩にビビるような俺に出来るだろうか。こんな情けない俺ではリンさんも呆れるというものだ。せめて、せめて、もしもの時くらいは男気を見せなければ。…何だか目標が後ろへ後ろへとズレている気がする。最終的に『リンさんを死なせない』とかになりそうだ。
ともかく、リンさんにこの危険を知らせたい。それで、謝って、守りますって言う。いや、俺が会ってしまったら、渡来先輩にリンさんのことを知らせてしまうことになるのか?
一体、どうしたらいいんだ。
その錆び付いた扉を開ければ、中身も見た目も非行少年の中央柳高校の学生らが屯している光景が見えた。一年生から三年生まで色々な輩が居て、そんな不良共のリーダーがその中央に鎮座している。俺もそこへ混ざるべく、喧騒へ足を踏み入れた。
「天野、やっと来たか」
「うぃっす」
俺が嫌で嫌で仕方のない、渡来賢吾。リンチ、強姦、窃盗、なんだってする。ここらの族の副リーダーだってやっているし、悪い意味で影響力が大きい先輩だ。極道や裏社会の奴らとの黒い噂を聞かないのが救いと言える。それと、現番長が入学するまでは、渡来先輩が番長だった。
俺なんかが逆らえる相手じゃない。
「全員来たな?」
「そろってんよー」
「よし、お前ら聞け。俺の弟があのクソハーフにやられたのは知ってんな?今日はソイツをどう始末するか作戦立てるぞ。田中、お前何かあるか」
渡来先輩の後ろで楽しそうに見ているのは、渡来先輩の腰巾着だ。名前は知らないが、いつも楽しそうに渡来先輩の悪行を見物している。
渡来先輩の行動に歯止めがかからないのはコイツも一因じゃないだろうか。渡来先輩と同じ三年生であるということが学年章で分かる。
三年生は渡来先輩とコイツだけじゃない。今この場には四十人程の柳高生が居る。一年も二年も三年も混ざっているが、二年は少なく、三年の割合が多い。
中央柳高校の現番長、元い氷川涼は二年の頭でもある。三年生を率いる渡来先輩は番長と対立しているから、三年と二年は大体仲が悪い。やりたい放題でのさばっていた渡来先輩を伸したのが今の番長。渡来先輩にやきもきしている奴らは多かったから、番長を支持する奴は多い。
だが番長は…俗に言うヤクザの一人息子だ。親の七光り、家の権力にものを言わせている、そう考えて反発する奴らもいる。
だがそれも、冬だったか、最近の出来事で一変した。裏番と呼ばれている紅陵零王が、渡来先輩を文字通り一撃で沈めた。噂では、氷川と渡来は激しい攻防の末に氷川が勝ったと言われているから、紅陵の化け物具合がよく分かるというものだ。
そして裏番は番長と仲がいい。となれば反発する二年生は益々肩身が狭くなる。
そんなわけで今渡来側は劣勢だ。今や自分からついている奴より、俺のように渡来が恐ろしくて抜けるに抜けられない奴の方が多いんじゃないかと俺は思う。
だが、裏番と番長は強いが、お人好しではない。結局俺達は機会を窺うしかないのだ、この横暴で諦めの悪いリーダーから離れられる、そんな好機を。
「天野、テメェはどうだ」
「へっ、あ、俺スか!?」
やばい、ぼーっとしてて何も考えてなかった。多分裏番を伸す作戦についての意見だろう。
「さてはお前…話聞いてなかったな?」
「いやっ、サーセン、サーセン、昨日徹夜で遊んでて…」
「まあまあ渡来、謝ってるじゃん。そ、れ、に。ソイツ、今夢中になってるものがあるみたいだから、寝不足も仕方ないんじゃないかな」
迫り来る渡来先輩に焦っていると、助け舟が出された。渡来先輩の腰巾着だ。ありがたいけどコイツマジで誰だよ。
それより、俺はこいつのことを知らないのに、あっちは知っている様子なのが不気味だ。
俺が夢中になっているもの?
何があるっていうんだ。
…一つ、心当たりがある。この世のものとは思えない儚い美貌、脳裏に焼き付いたその光景が頭を過る。いや、まさかな。
「…そうなのか、天野」
「え?いや、知らないっすよ、何の話ですか」
「まーたまた、とぼけちゃって。見たよ?昨日モールで鬼ごっこしてたでしょ。負けたみたいだけど、まあその熱烈なこと。いやー青春だね」
背筋を冷や汗が伝う。やべ、バレてた。
「……どういうことだ?」
「だーかーら、すっごく可愛い子を追いかけてたんだって。名前呼びながら待ってーって感じで」
「…………天野、お前可愛い奴居なかったって言ってたよな」
「いや、マジで知らないっす、んなことした覚えはないです!」
「でも僕確かに見たよ?」
「いやいやいや見間違いですって」
リンさんのことを渡来先輩に知られるわけにはいかない。あんな絶世の美人を見たら絶対に放っておかないだろう。昨日怖がらせたのに、これ以上リンさんに酷いことをするわけにはいかない。…リンという名前が合っているかは怪しくなったけれど。
知らぬ存ぜぬで通すしかないだろう。だが、否定する度に、渡来先輩の腰巾着の顔が曇っていく。
「…何、僕の言うことが間違ってるって?」
「いや、そういうわけじゃ…」
「あ?天野…テメェ俺に嘘つこうってか?」
二人の先輩に詰め寄られた。渡来先輩はその体躯からくる威圧感が凄いし、腰巾着の奴はなんてことの無い顔をしている癖にどこか恐怖を感じる。渡来先輩は何かを確かめるように拳を握って開いてと繰り返している。俺の殴り具合ですか、止めてくれませんかね。
そして、そんな先輩達を止めるような奴らがこの場に居るはずもなく、このままでは俺が叩きのめされるだろうというのは一目瞭然だった。
「あー、……サーセン、あの、あのですね…リン、っていう…」
俺、マジで情けねぇ。
自分可愛さで大事な人を売るなんて。
愛想笑いで口端を引き攣らせながら話した。
リンさんというとんでもない美人に助けられたこと。同じ高校の一年生で、必死に探しているが見つからないこと。モールであったけれど逃げられてしまったこと。
色恋沙汰に興味の無かったはずの俺が美人を追いかけ回したと知り、周りが沸いた。もっとも、渡来先輩は俺が色恋沙汰に興味が無いことさえ覚えていなかったが。
俺が話し終える頃には、渡来先輩の顔がきらきらと輝いていた。クソ、そのやる気別のところに出せよ、裏番とか。
「成程なァ…そりゃあ探す価値があるな。よし、俺も探す。天野、お前付き合え」
「なっ、何で俺が」
「お前しか顔知らねぇだろうが」
「そりゃそうですけど…」
「文句あんのか」
「いや、あの、裏番のことはいいんですか?」
「まだ情報収集の段階だ。俺がやる必要はねぇ。最近真央と別れてよ、それで溜まってんだ。その美人とやらを捕まえて…なァ?そうだ、当然俺が一番だが、今回の奴は…二番目は天野にしてやるよ」
「賢吾君太っ腹~」
「これで美人じゃなかったらウケる」
「はは、童貞卒業させてもらえよ」
「童貞じゃないっス…」
俺がぼそりと呟いた一言はもう先輩方に届いていなかった。
クソ、クソクソクソ、俺が悪い、俺が、悪い。
だけど、どうにもやりきれない。胸に薄暗い物が立ち込める。
先輩や同級生の声が聞こえてきた。
どんな奴だろうな。
天野が一目惚れなんて相当だぞ。
俺小柄な子がいいな。
賢吾くんより先に見つけたら俺らヤれんじゃね?
バカ、天野も誘ってやれよ。
煩い、マジで煩い。放っておいてくれ。
自分のやってしまったことへの嫌悪と後悔、その他色々な負の感情が俺にのしかかってくる。
あー、俺マジで情けない。
根暗野郎のことをヘタレだと言っていたが、この有様だ。
だが、まだ諦めない。リンさんのことは絶対守り抜いてみせる。でも今の先輩にビビるような俺に出来るだろうか。こんな情けない俺ではリンさんも呆れるというものだ。せめて、せめて、もしもの時くらいは男気を見せなければ。…何だか目標が後ろへ後ろへとズレている気がする。最終的に『リンさんを死なせない』とかになりそうだ。
ともかく、リンさんにこの危険を知らせたい。それで、謝って、守りますって言う。いや、俺が会ってしまったら、渡来先輩にリンさんのことを知らせてしまうことになるのか?
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