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黒の帳 『一つ目の帳』
ランチタイム
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「……ぁ…!!」
「っだと………ぅ…」
誰かが話している。
その話し声は穏やかではない。双方とも、随分気が立っているみたいだ。
「…けんか……だめぇ………」
「お、鈴。起きたか」
ゆったりと目を開けると、クリミツの顔が見えた。クリミツの後ろは空色でいっぱいだ。
私は、上を見ている?
屋上で龍牙に抱きしめられて、宥められているうちに、そのまま寝てしまったのか。周りを少し確認する。どうやら私はクリミツの膝に頭を預けていたらしい。
クリミツの膝から起き上がり、思い切り伸びをした。
「…ごめんね…くりみつぅ…」
「全然?お前軽いからな」
「だからっ、今日は真っ直ぐ家に帰る!俺らが送って行くっすよ!」
「気分転換は大事だ、だからゲーセン。本屋でもいい。どっか行くぞ。あんなんで家に帰せるかよ」
先程から言い争いが聞こえる。声の聞こえる方に目をやれば、龍牙と紅陵さんが張り合っていた。
「鈴は今日疲れてるんすよ!?今だってすやすや…あれ?」
「お、クロちゃんおはよう」
起きた私に二人が気づき、言い争いを止める。
先程の話は放課後のことだろうか。ゲーセンか。黒宮君も行くって言ってたな。いいなあ。
「なあなあ鈴、お前もう疲れたから家に帰るよな。無理しなくていいぞ?今から送って行くから」
「いやいやクロちゃん、あんなことがあったら、家で一人は嫌だよな。深夜まで遊び尽くす勢いでゲーセン行こうぜ。晩メシも上手いとこ知ってるし、な?」
「えっとね…」
でも、私にはそれより大事なことがある。
私の体の一部が、いや、全身が、それを渇望しているんだ。今すぐやらなければ。
「…お弁当食べたい」
「「……」」
「……ほらよ。裏番が持ってた。あ、あとスリッパな」
空腹には耐えられないからね。腕時計を見れば、六時間目が終わっていた。そりゃあお腹も空く…待って、完璧に不良だ、私。
クリミツが笑いを堪えながら、私の弁当箱と、常備されている学校のスリッパを差し出してくれた。笑うでない。私、そういえばクロッケスを置いてきたんだった。紅陵さんはあの空き教室で会った時に、クロッケスを持ってきてくれたのかな。
もしそうならお礼を言わなくては、と紅陵さんを見ると、言い合う気を削がれたのか、のそのそと私の左隣へ座りに来た。それを見た龍牙が私の右へ座る。そんな二人を見たクリミツはとうとう失笑し、龍牙の右へ移った。
睨み合う二人を余所に、私はちょっと遅い昼食をとり始めた。三人とも先にお昼は済ませたみたいで、私が食べ終わるのを待っていてくれる。
「こ、答えは?」
「結局どっちだ…」
「ゲームセンターがいいなあ、あんまり行ったことないから」
「はぁい俺の勝ちです片桐ちゃん」
「うっさいです。あ、鈴、唐揚げちょうだい」
「いいよ。はい、あーん」
小学生の時もよくこうしていたな。龍牙は唐揚げが大好きだったから、給食に唐揚げが出た時はいつも一つあげていた。宝物を見つけたかのように目を輝かせ、美味しそうに咀嚼する小動物らしいその姿は、何度見ても飽きないし、すごく可愛い。龍牙は美味しい物が大好きなんだ、特にお肉!
だけど、私が箸を差し出すと、龍牙は固まってしまった。
唐揚げに虫でもついてたかな。でも唐揚げは何ともない。
あ、そうだ。揚げ物は苦手だけど、今日は調子が良かったのか衣が美しい黄金色だ。味見もちゃんとした。本当に美味しかったから、是非食べて欲しいなあ。
期待を込めて龍牙を見つめると、固まっていた龍牙がおずおずと口を開ける。口を開けて待つその姿はまるで雛鳥のようだ。
私が唐揚げをその口に入れると、龍牙はゆっくりと咀嚼し始める。何か似たような草食動物が居た気がする。何だったかな。
「ふふ、変な龍牙」
「……うんま」
「へっ、冷凍唐揚げ如きで何を…」
紅陵さんがそっぽを向き、ブツブツと文句を言っている。龍牙は得意げにその背中を見ていた。
そんな二人を見て、クリミツが私に質問した。
「なあ鈴、もしかしてだけど、手作り?」
「え、そうだよ、クリミツは知ってるでしょ?早起きして作るんだ。今日はね、昨日仕込んだ鶏肉を揚げ」
「まじかよっクロちゃん俺にも唐揚げっ!!」
私の弁当は手作りの物でいっぱいだ。冷凍のものを使うのは楽だけど、やっぱり自分で作るのも楽しい。後片付けに時間がかかるから早起きしなきゃいけないけど、料理は楽しい。時間が無ければ前日の晩御飯の残りを使ってもいい。自分の好みの物ばかり詰めたお弁当は、食べていて幸せになれる。ちゃんと栄養バランスも考えているので完璧だ!
唐揚げが私の手作りだと聞いた途端、紅陵さんが弾かれたように顔をこちらに向け、唐揚げを催促してくる。しかしもう唐揚げは無い。お弁当には二つしか唐揚げを入れていなかった。一つは私が、一つは龍牙が食べたから、もう無い。
「…すみません、もう無いんですよ」
「そんな……ぁ、くっそ、マジ片桐羨ま…」
「はぁい俺の勝ちです紅陵先輩」
「ムカつくわァ、そもそも片桐…ん?」
「…ひっ、ひひっ……はァ…っ…」
再び始まった二人の言い合いに耐えきれなかったのか、クリミツが引き笑いを始めた。
クリミツは余程面白いことがない限り、この笑い方はしない。何故なら周りにドン引きされるからだ。この笑いが出るということは、周りを気にしていられないほど面白かったということ。
本人はこの声を気にしているが、私は嫌いじゃない。まあ、確かに声は変だけど、顔はすごく楽しそうだから。普段は無表情でいることが多いから、感情を表に出しているのを見られるのは嬉しい。
クリミツは顔が真っ赤だ。呼吸はちゃんとできているだろうか?
紅陵さんを見ると、苦い顔でクリミツを見ていた。龍牙は、またかよ、と呆れている。
紅陵さんの、これでもかというしかめっ面に、クリミツはトドメを刺されたみたいだ。クリミツの笑いが度を超え、噎せ出した。慌てた私はクリミツの背中をさすりにいった。
「ヒィーッ、はっ、ひひっ、ひ!へっ、ゲほっ、ゲホッ、うぇっ」
「クリミツっ、クリミツ落ち着いて!そんなに面白くないよ!」
「笑いすぎだ。お前のツボやっぱり変だよなあ」
「笑い声キモ…いや個性的すぎるだろ」
さすっても、トントン叩いても、クリミツの笑いは収まらない。どうしよう、何か死にそうなんだけど。首まで赤くしてゲラゲラと笑っている。
どうしようどうしようと心配していたら、龍牙の悲鳴が聞こえた。どうしたんだろうと振り向くと、紅陵さんが口をもぐもぐとさせている。口いっぱいに入れる龍牙とは違って、お行儀がいいなあ。
…じゃなくて!
もしかして、食べてるのって、
「紅陵先輩っ、どこまで食ったんすか!?」
「えっ、私のお弁当…」
「ワリぃな。美味しそうだったから」
「ひっひぃ…、あれ、裏番、全部食ったんすか」
「おう」
へへ、と紅陵さんが申し訳なさそうに笑った。その手にある弁当箱は空っぽになっている。
私、最後の卵焼き二つ食べたかったのに、何たる暴挙だ!
食べ物の恨みは恐ろしいんだぞ…。
恨みを込めて睨んでも、紅陵さんは悠々としていて全く相手にしてくれない。それどころか、嬉しそうにスマホをスイスイと操作し始める。
人の、人の楽しみにしていた、大きめの、美味しい卵焼きを略奪して、何て態度だろうか…!!
「…紅陵さん、今、私怒って」
「小腹空くよね、空いたよね。…これ、行かない?」
憤慨する私を遮り、目の前にスマホの画面を見せてくる。
『柳駅前ミオンショッピングモール
Cafe・Fmesh 期間限定!サンミオコラボ♡
シナノンパフェ
マイメモショートケーキetc…
ご来店頂いた方には全員にコースターのプレゼント!』
…成程、私を物で釣ろうと言うわけか。
「行きます」
是非、行かせてください。
「っだと………ぅ…」
誰かが話している。
その話し声は穏やかではない。双方とも、随分気が立っているみたいだ。
「…けんか……だめぇ………」
「お、鈴。起きたか」
ゆったりと目を開けると、クリミツの顔が見えた。クリミツの後ろは空色でいっぱいだ。
私は、上を見ている?
屋上で龍牙に抱きしめられて、宥められているうちに、そのまま寝てしまったのか。周りを少し確認する。どうやら私はクリミツの膝に頭を預けていたらしい。
クリミツの膝から起き上がり、思い切り伸びをした。
「…ごめんね…くりみつぅ…」
「全然?お前軽いからな」
「だからっ、今日は真っ直ぐ家に帰る!俺らが送って行くっすよ!」
「気分転換は大事だ、だからゲーセン。本屋でもいい。どっか行くぞ。あんなんで家に帰せるかよ」
先程から言い争いが聞こえる。声の聞こえる方に目をやれば、龍牙と紅陵さんが張り合っていた。
「鈴は今日疲れてるんすよ!?今だってすやすや…あれ?」
「お、クロちゃんおはよう」
起きた私に二人が気づき、言い争いを止める。
先程の話は放課後のことだろうか。ゲーセンか。黒宮君も行くって言ってたな。いいなあ。
「なあなあ鈴、お前もう疲れたから家に帰るよな。無理しなくていいぞ?今から送って行くから」
「いやいやクロちゃん、あんなことがあったら、家で一人は嫌だよな。深夜まで遊び尽くす勢いでゲーセン行こうぜ。晩メシも上手いとこ知ってるし、な?」
「えっとね…」
でも、私にはそれより大事なことがある。
私の体の一部が、いや、全身が、それを渇望しているんだ。今すぐやらなければ。
「…お弁当食べたい」
「「……」」
「……ほらよ。裏番が持ってた。あ、あとスリッパな」
空腹には耐えられないからね。腕時計を見れば、六時間目が終わっていた。そりゃあお腹も空く…待って、完璧に不良だ、私。
クリミツが笑いを堪えながら、私の弁当箱と、常備されている学校のスリッパを差し出してくれた。笑うでない。私、そういえばクロッケスを置いてきたんだった。紅陵さんはあの空き教室で会った時に、クロッケスを持ってきてくれたのかな。
もしそうならお礼を言わなくては、と紅陵さんを見ると、言い合う気を削がれたのか、のそのそと私の左隣へ座りに来た。それを見た龍牙が私の右へ座る。そんな二人を見たクリミツはとうとう失笑し、龍牙の右へ移った。
睨み合う二人を余所に、私はちょっと遅い昼食をとり始めた。三人とも先にお昼は済ませたみたいで、私が食べ終わるのを待っていてくれる。
「こ、答えは?」
「結局どっちだ…」
「ゲームセンターがいいなあ、あんまり行ったことないから」
「はぁい俺の勝ちです片桐ちゃん」
「うっさいです。あ、鈴、唐揚げちょうだい」
「いいよ。はい、あーん」
小学生の時もよくこうしていたな。龍牙は唐揚げが大好きだったから、給食に唐揚げが出た時はいつも一つあげていた。宝物を見つけたかのように目を輝かせ、美味しそうに咀嚼する小動物らしいその姿は、何度見ても飽きないし、すごく可愛い。龍牙は美味しい物が大好きなんだ、特にお肉!
だけど、私が箸を差し出すと、龍牙は固まってしまった。
唐揚げに虫でもついてたかな。でも唐揚げは何ともない。
あ、そうだ。揚げ物は苦手だけど、今日は調子が良かったのか衣が美しい黄金色だ。味見もちゃんとした。本当に美味しかったから、是非食べて欲しいなあ。
期待を込めて龍牙を見つめると、固まっていた龍牙がおずおずと口を開ける。口を開けて待つその姿はまるで雛鳥のようだ。
私が唐揚げをその口に入れると、龍牙はゆっくりと咀嚼し始める。何か似たような草食動物が居た気がする。何だったかな。
「ふふ、変な龍牙」
「……うんま」
「へっ、冷凍唐揚げ如きで何を…」
紅陵さんがそっぽを向き、ブツブツと文句を言っている。龍牙は得意げにその背中を見ていた。
そんな二人を見て、クリミツが私に質問した。
「なあ鈴、もしかしてだけど、手作り?」
「え、そうだよ、クリミツは知ってるでしょ?早起きして作るんだ。今日はね、昨日仕込んだ鶏肉を揚げ」
「まじかよっクロちゃん俺にも唐揚げっ!!」
私の弁当は手作りの物でいっぱいだ。冷凍のものを使うのは楽だけど、やっぱり自分で作るのも楽しい。後片付けに時間がかかるから早起きしなきゃいけないけど、料理は楽しい。時間が無ければ前日の晩御飯の残りを使ってもいい。自分の好みの物ばかり詰めたお弁当は、食べていて幸せになれる。ちゃんと栄養バランスも考えているので完璧だ!
唐揚げが私の手作りだと聞いた途端、紅陵さんが弾かれたように顔をこちらに向け、唐揚げを催促してくる。しかしもう唐揚げは無い。お弁当には二つしか唐揚げを入れていなかった。一つは私が、一つは龍牙が食べたから、もう無い。
「…すみません、もう無いんですよ」
「そんな……ぁ、くっそ、マジ片桐羨ま…」
「はぁい俺の勝ちです紅陵先輩」
「ムカつくわァ、そもそも片桐…ん?」
「…ひっ、ひひっ……はァ…っ…」
再び始まった二人の言い合いに耐えきれなかったのか、クリミツが引き笑いを始めた。
クリミツは余程面白いことがない限り、この笑い方はしない。何故なら周りにドン引きされるからだ。この笑いが出るということは、周りを気にしていられないほど面白かったということ。
本人はこの声を気にしているが、私は嫌いじゃない。まあ、確かに声は変だけど、顔はすごく楽しそうだから。普段は無表情でいることが多いから、感情を表に出しているのを見られるのは嬉しい。
クリミツは顔が真っ赤だ。呼吸はちゃんとできているだろうか?
紅陵さんを見ると、苦い顔でクリミツを見ていた。龍牙は、またかよ、と呆れている。
紅陵さんの、これでもかというしかめっ面に、クリミツはトドメを刺されたみたいだ。クリミツの笑いが度を超え、噎せ出した。慌てた私はクリミツの背中をさすりにいった。
「ヒィーッ、はっ、ひひっ、ひ!へっ、ゲほっ、ゲホッ、うぇっ」
「クリミツっ、クリミツ落ち着いて!そんなに面白くないよ!」
「笑いすぎだ。お前のツボやっぱり変だよなあ」
「笑い声キモ…いや個性的すぎるだろ」
さすっても、トントン叩いても、クリミツの笑いは収まらない。どうしよう、何か死にそうなんだけど。首まで赤くしてゲラゲラと笑っている。
どうしようどうしようと心配していたら、龍牙の悲鳴が聞こえた。どうしたんだろうと振り向くと、紅陵さんが口をもぐもぐとさせている。口いっぱいに入れる龍牙とは違って、お行儀がいいなあ。
…じゃなくて!
もしかして、食べてるのって、
「紅陵先輩っ、どこまで食ったんすか!?」
「えっ、私のお弁当…」
「ワリぃな。美味しそうだったから」
「ひっひぃ…、あれ、裏番、全部食ったんすか」
「おう」
へへ、と紅陵さんが申し訳なさそうに笑った。その手にある弁当箱は空っぽになっている。
私、最後の卵焼き二つ食べたかったのに、何たる暴挙だ!
食べ物の恨みは恐ろしいんだぞ…。
恨みを込めて睨んでも、紅陵さんは悠々としていて全く相手にしてくれない。それどころか、嬉しそうにスマホをスイスイと操作し始める。
人の、人の楽しみにしていた、大きめの、美味しい卵焼きを略奪して、何て態度だろうか…!!
「…紅陵さん、今、私怒って」
「小腹空くよね、空いたよね。…これ、行かない?」
憤慨する私を遮り、目の前にスマホの画面を見せてくる。
『柳駅前ミオンショッピングモール
Cafe・Fmesh 期間限定!サンミオコラボ♡
シナノンパフェ
マイメモショートケーキetc…
ご来店頂いた方には全員にコースターのプレゼント!』
…成程、私を物で釣ろうと言うわけか。
「行きます」
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