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平穏と不穏と

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 毎日は驚くほど平和に過ぎていた。

「聖都の方に、君の身よりについて問い合わせをしている。君の記憶がない以上、時間はかかるだろうが、国内に家族が居るのなら行方知れずの届などが出ているかもしれないからな」

 うららかなある晴れた日の朝。
 いつも通り教会の掃除をしていた私に司祭様が仰った。
 私はすっかり虚を突かれて多分呆けた顔をしていたのだろう。司祭様は困ったように眉を寄せて、微妙に口角を引きつらせる。

「いらぬ世話、だったかな……。その……記憶も身よりもないままは、なにせ……不安だろう?」
「あっ、……あ! す、すみません、あの、驚いてしまって……。司祭様ったらお忙しいのに。私のためにそんなこと……して下さっているなんて思いもよらなくて」
「忙しいとは言っても、な。聖都には定期報告をあげるついでがある、ただ君の身体的特徴や年頃をまとめて問い合わせを送っただけのこと……」
「身体的……特徴……」
「……! ぁ、いや、違う。違うぞ!? 髪や瞳の色や、およその身長だとかで。決してなにかそういう……そういうのではなく!」

 そういうのとはなんだというのか。相変わらず紳士を通り越してヘタレという方がしっくりくるような慌て方。
 ついいたずら心でからかってしまった私も悪いのだけれど、慌てる司祭様は思った通り可愛らしい。
可愛らしい……? なんだか私の気持ちもよくわからないことになってきている。いかめしい顔の三十路の男を捕まえて可愛らしいなんて感想が真っ先に出てきてしまうなんて。
 
 私が黙り込んでいたからか、司祭様は不安げな様子でこちらを窺っている。なんだか可哀想な気がしてにこりと微笑んでみせると、あからさまにほっとした顔をした。

「わかっています、司祭様。ちょっとからかってみただけですよ。……ふふっ」
「か、からか……な、なぜ……」
「うふふ、秘密です。……ね、今日は良い天気ですし、お昼は外で食べませんか?」

 強引に話を打ち切って話題そのものを変えてしまうと、司祭様はむにゃむにゃと何か言いたげに口をもごつかせた。けれど私に釣られたように空を見上げて眩しげに目を細める。ゆるっと頷き、細めた目のまま私を見て微笑んだ。

「そうだな……うむ、そうしよう。……そういえば、街の案内も、以前したきりだったな。よければ、どう、かな?」
「まぁ、いいんですか! お忙しいのでは? ……でも嬉しい!」

 司祭様がどこかおずおずと窺うような様子で誘ってくれる。ずっとうやむやになっていた街の案内。
 夜のうちにあちこち隅々まで見て回ってだいたいわかっているけれど、司祭様と連れだって歩けるのが純粋に嬉しかった。
 なんせ夜はちっとも連れないし優しくないしそれどころか邪険にされるし。

「では、昼になったらここで。……それまで、もう一仕事励むとしよう」

 司祭様が奥に引っ込んで行く。
 朝一番のお祈りの信徒の方々が居なくなると、日中ほとんど教会はお客さんもなくある意味暇だった。
 私は腕まくりをして、教会の庭の草むしりを敢行することにする。
 昼までまだ少し。張り切る理由ができると仕事は捗るものだった。

―――

 相変わらずサーニャお婆さんが持たせてくれたお弁当を持って、晴れた空の下を司祭様とふたりで歩く。
 街を一望できる高台の方で食べようということで、敷物と飲み物も用意してバスケットに詰めて。

「すまない、気付かなかった。重かろう。私が持とう……」
「え、ぁ、ありがとうございます。そんな……には、重くない、です、けど」

 司祭様がやや不器用な物言いと共に手を出しバスケットを持ってくれる。昼と夜とで本当に大違いだ。優しすぎて妙にドギマギしてしまう。
 けれど。と、私は背の高い司祭様の顔を見上げて思う。

(司祭様が私に優しいのは、私が記憶喪失の可哀想な人間セレミアだから……なのよね……)

 もし。
 私があの悪魔ミーアだと知ったら。司祭様はどう思うのだろう。
 軽蔑するのか、嫌悪するのか、憎悪するのか。その全部か。

(知られるわけには……)

 最初に正体を隠したのは、ただ恐かったから。
 悪魔として払われて、わけもわからないうちに消えてしまうのが嫌だったからだ。バレなかったのをいいことに咄嗟に記憶喪失の人間を装った。記憶がないというのは大きく間違いや嘘ではないけれど。

 でも今は。
 セレミアとして関わり、優しい気遣いや心配りや、紳士的で不器用な司祭様と過ごすことそのものが楽しくて嬉しい。 悪魔の私には決して見せない顔。

「どうした。……私の顔に、また何かついているかな」

 じっと見つめる私の視線が気になったのだろう。困惑と照れをない交ぜにしたような顔で司祭様がこちらを見下ろす。

「いいえ! いいえ。ただ、あの……素敵な横顔だと思って……」
「……っん、む、そ、そうかっ!? お、お世辞でも嬉しいことだ……」

 司祭様の青白い顔にみるみるうちに朱が差して耳どころか首筋まで真っ赤になっていく。
 その反応に私まで照れて顔がカッと熱くなった。別に変な意味はないはずだったのに。いま鏡を見たら私もきっと真っ赤になっている気がする。
 なんだかまるで付き合いたてのうぶな少年少女みたいな微妙な距離感で、丘までの道のりはすっかりお互い無言を貫いてしまった。

―――

 うっかり気恥ずかしい無言の道中も、お弁当を食べる頃には解けて美味しく味わえた。
 人心地ついてお茶を飲みながら、丘から見下ろす街のあちこちを司祭様は指さしながら教えてくれる。
 このあいだ一緒に回った賑わう市場通り。そこからひとつ道を逸れた先にある酒場。街の人たちは仕事を終えるとみんなそこに集まってお酒を飲み交わし、夜が深まりすぎないうちに帰って行くのだという。
 憩いの広場と呼ばれる小さな空き地には、いつの間にか誰かが置いたベンチやテーブルがあって明け方は老人たちが、昼前と夕方頃は主婦のおばさまたちがが集まって噂話などに興じるらしい。いわゆる井戸端会議をするところ、というのだろうか。
 街には三つの公会堂があり、それぞれの地区で自治会の集会が開かれたりもする。

「自治集会とは言っても……飲んでしゃべって終わりなのだが。なにせ、平和な街だからな」

 司祭様はそう言って笑った。
 確かにここ数日、悪魔も獣魔の噂も全く聞こえてこないし気配もない。おかげで夜の私は司祭様と親睦を深める口実もなかなか得られずちょっと欲求不満ですらある。
 
 平和なのは良いことだけれど、それだけでは物足りない。と思うのは、やっぱり私の本性が悪魔だということなのだろうか。

「司祭様は、平和はお好きですか?」

 なんだか聞いてみてから随分と間抜けな質問だと思う。司祭様も困惑の表情を浮かべていた。

「うむ。それはもちろん。平和なのが一番だ。……仕事も忙しくなりすぎず、穏やかで落ち着いて……たまに、こうして君とゆっくり昼を食べられるのは素晴らしいことだと思える」
「……私と?」

 聞き捨てならない。思わず聞き返してしまって。
 また、首筋まで真っ赤になった司祭様の顔を見上げることになった。

「ち、違う……いや、違わないが、違うぞ!? そ、そういう、意味ではなくッ……誤解してくれるな、妙な意味はない! ないから……、し、心配しなくて、いい……」

 激しく狼狽え、焦り、動揺のままに言い訳を連ねるのを黙って見つめる。
 違うのか違わないのか、いまいちよくわからなくてつい首を傾げてしまってからじっと見上げた。
 心配しなくていい、と言った司祭様の顔は至極真面目で、でも少しだけ怯えてもいるような。

「心配……って、なんですか? どういう意味で?」
「私のような、十以上も年の離れた男に……妙な、その、そういう目で見られているとなったら、嫌だろう。妙齢のお嬢さんが……。だから、安心して欲しい。一切の不埒な気持ちは皆無。誓って言う、皆無だ」
「……、……十以上離れているかなんてわからないじゃないですか」

 幾つくらいに見えているのだろう。司祭様から見たらそんなにも幼げなのだろうか。
 というか皆無!? 神に誓って皆無とまで言う!? 思わず拗ねたような口ぶりになってしまう。そこはかとなく傷ついた気分。

「君が幾つかはわからないが、しかし、相当に若くは見える……成人はしているのだろうが、とはいえ若いことには変わりあるまい。……君のことは、そう、年の離れた妹のように、見守りたいと……うむ。そうだ、そういうことだ。そういうこと。うん、それだな。……よし。さて、街を案内しようか」

 ひとり勝手に納得したように呟きなにやら勝手に朗らかに吹っ切れたようにすら見える司祭様に、なんでだか無性に腹が立った。ムカムカする。

「いいです、司祭様の案内なんて必要ありません! 今日の所は、私、突然体調が悪くなったので失礼しますね!」
「……え、な、なんと……そ、それなら送って……」
「ひとりで帰ります。ひとりになりたいの。司祭様はお忙しいんでしょう、さっさと教会に戻ってください!」

 敷物をさっさとたたみお弁当を片付けてバスケットに詰め込む。
 そのまま振り返りもせずに「さよなら!」と言って小走りに丘を降りていく。鈍臭い司祭様はどうせこれでも追いつけないだろう。

「なんなの。なんなの!? 妹!? どういうつもり?? もう、腹立つ!!」

 自分でも何がそんなに腹立たしいのかわからない。ただとにかく腹が立った。 それに傷ついている。
 よっぽど怖い顔をしていたのか、すれ違う人たちが驚いたような顔をしてさっと道を開けてくれて帰り道はとてもスムーズだった。

 部屋に着いたころ、ようやく少し頭が冷える。

「別に、司祭様は悪くない……」

 さすがにちょっと態度が悪すぎたと反省する。
 明日、ちゃんと謝ろう。今日はゆっくり休んで、全部、明日の私に任せよう。
 夜の遊覧飛行できっともっとスッキリするはずだから。

 そう思うと、ベッドに転がって目を閉じた。平和を堪能するには、昼寝が一番。そう、きっと、全部明日の私はうまくやれるはず……。

―――

 夜。
 いつものように遊覧飛行。
 今日は司祭様に会いに行くのはやめよう、と私は気ままにひとり夜空を楽しんでいた。
 月はほっそりと痩せていて少し儚い光を放つ。
 青白い細い三日月は、どことなく司祭様を彷彿とさせる気がする。

 昼間の私、なぜか変に感情的になってしまってきっと司祭様を戸惑わせたに違いない。
 それとも、若い女の子なんてそんなものだと大して気にもしてないかしら?
 女慣れはしてないなりに人の相談にはたくさんのっている司祭様だから、そういうものと割り切っているところももしかしたらあるかもしれない。
 それを望んでいるのかいないのか、私自身よくわからないけれど。

 物思いに耽りながらふわふわと飛んでいた私の目に、ふいに眩しい光が割り込んできた。

 パッと目を焼くそれは。
 見間違いようもない。あれは司祭様の悪魔払いの光だった。
 まさか悪魔が出たの!?

「もうっ! 鈍臭いくせに、またひとりで……!」

 連絡手段も特にない以上、しかたのないことなのだけれど。
 司祭様ひとりでどうにかできるなんて思えなくて、私はひゅんと風を切り急いで光の見えた方へと飛んで行く。

 と。
 
 そこには意外な光景が広がっていた。

 しゅうしゅうと煙を吐き出しながら消え去っていく異形の塊、そして黒詰め襟の司祭様の腕の中に収まった……

「あ、ありがとう、ございます……退魔師様……」
「いや……うむ、間に合って良かった……」

 ふわふわの柔らかい金の髪が印象的な、華奢で可愛らしい女性。

 チリッと妙に嫌な気配を感じて思わず眉をしかめた。
 ことさらゆっくり、それでいてわざと翼をバサッ! とはためかせながら、やけに長々と抱き合い見つめ合う雰囲気のふたりのそばに降り立つ。

「ご機嫌よう司祭様。悪魔退治ついでにナンパぁ? 意外と手が早いのね!」
「きゃ!? あ、あくまっ!?」
「き、貴様……! ……あぁ、いや、心配はご無用ですご婦人。……あれは、まぁ、その……ともかく無害、ゆえ」

 私の姿を見て怯え、司祭様の腕の中にきゅっと縮まるように縋り付く金髪の女。
 チリチリとまた嫌な気分がする。
 じとっと睨むようにふたりを見つめてしまいながら、私はさっと辺りの気配を探った。
 さっき司祭様は悪魔らしきものを焼き払っていたけれど、まだ辺りには微かに悪魔の気配がしていた。残党が居るのかもしれないと警戒は怠らないまま。

「何用だ、夢魔。今宵の悪魔払いは私ひとりで成功したぞ。おまえの出る幕はない。とく去れ」

 司祭様が冷たく厳しい声で言う。

「……なによっ、その言い方! ちょっと美人可愛い子にいいとこ見せられたからって!」
「ば、ばかものっ……そんなことではない……!」
「あ。あの。退魔師様……夢魔だなんて、私、怖いです……」

 私を見ながら、彼女はぎゅうとますます司祭様にしがみつく。司祭様もそれを突き放すでもなく、少しうろたえながらも抱き留めるように肩に手なんかをかけて……。

 不愉快。

 ムカムカしながら辺りをまた探る。
 チリチリとした不快感。ピリピリとした嫌な気配。邪気のようなものはまだ匂う。なのにその出所がわからない。
 ふと。
 私は司祭様の腕の中に縋る彼女を見た。
 なんだか、やけに。

(できすぎてない?)

 あの鈍臭い司祭様が、女の人を守って助けながら悪魔払いを成功させた? たったひとりで? 成功したのに残り続けるこの気配はじゃあなによ。
そんなの、答えはひとつしかないじゃない!

「その女! ……だまされてはダメよ司祭様っ……そいつも、悪魔だわ!」

 私は鋭く言い放ち、すぐさま手の中で練り上げた魔力を矢の形にする。それを間髪入れずにひゅっと飛ばした。司祭様の腕の中に隠れる悪魔めがけて。

「きゃあ!!」
「光よッ……!」

 カッと眩い光が爆ぜた。
 私の魔力の矢を焼き払い、司祭様が怯えるそぶりの女を守る。

「血迷ったか夢魔め……! いや、……やはりそれが、貴様の本性なのか……」
「な、なに言ってるの!? バカなの!? そんな単純なハニトラに引っかかるなんて……そいつ悪魔よ、わからないの!? さっきの異形は……」
「黙れ、おぞましき夢魔め……!」

 司祭様は私の言葉を聞きもせず、かざした手のひらから光の球を浮かべて鋭く放った。眩しい光が私の体を焼いていく。

「っっっ」

 熱い……!

 力をつけた私はこの程度で消え去りはしないけれど。それでも熱くて苦しくて。なにより話も聞かない頭でっかちの司祭様が。ちっとも信じてくれない司祭様が。憎らしかった。

 バサッと翼をはためかせ、光の渦から逃れるように私は飛び立つ。
 司祭様を見返れば、怖い顔で片手をかざしたまま私を睨み付けていて。
 その片腕の中にはまだあの女が抱かれていて……。

 にや、と。
 司祭様の胸元にすり寄りながら、女のその可愛い顔が歪んだように見えた……。
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