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新しく始まる日常と……

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 朝が来た。清々しい目覚めだった。

 司祭様が紹介してくれた老婦人サーニャさん。彼女が貸してくれた部屋は、司祭様の私室と同じくらい簡素なものだった。

 質素な一人用のベッド、クローゼット、小さな書き物机。それから小ぶりのドレッサー。
 クローゼットに入れるべき着替えも、身を飾る化粧品もなにひとつ持っていない私には、これでも十分過ぎる部屋ではあるのだけれど。

 ドレッサーの前に座って、鏡に映る自分を見てみる。

 薄い栗色の髪と同色の瞳。
 綺麗な色合いではあるけれどとても地味だ。
 目は垂れ気味で眉も下がり気味。なんだか頼りない顔立ち。
 肌は白いけれど日に焼けてかそばかすが浮かんでいる。
 ぺたぺたと頬を触ってみながらしげしげと鏡に映る自分を見ていると、なんとも不思議な気持ちになってくる。
 自分が自分ではないような……。

「うん。考えていても仕方ない」

 敢えて声に出して言うことで、気持ちをぱちっと切り替える。
 栗色のふわふわしたくせっ毛を後ろでひとつにまとめてから、私は部屋を出て行った。

「おはようセレミア。よく眠れたかしら?」

 階段を降りて行くと、すでに身支度を終えていたサーニャお婆さんが穏やかに声をかけてくれた。
 優しげな顔と声音に、私は知らずほっと安堵のような息を吐き出していた。気付かないうちに緊張していたのかもしれない。

「朝ご飯……簡単なもので悪いけれど、用意しておいたの。教会に行く前に食べていきなさいな。それとお弁当……司祭様の分も用意したから、一緒に持って行ってちょうだい」
「あ、ありがとうございます……ごめんなさい、腰が悪いのになにからなにまで。私ったら、寝坊して……!」
「あらあら……いいのよ、気にしないで。司祭様もね、ずっと座りっぱなしじゃもっと腰を悪くするから、適度な運動はしなさいって仰っていたし。……貴女はまだ来たばかりだもの、少しずつ慣れていってちょうだい」

 サーニャお婆さんは相変わらず穏やかににこにこと微笑みながら、私をテーブルにつかせてくれる。
 薄切りのトーストにゆで卵、焼いたハム。ミルクで煮出した甘いお茶。それがサーニャお婆さんのいつもの朝ご飯なのだそう。
 どれもすっかり美味しく平らげてしまうと、教会の鐘の音が聞こえてきた。

「やだ、いけない! ゆっくりしすぎちゃった。サーニャさん、ありがとうございます、とっても美味しかったわ」

 朝ご飯のお礼もそこそこに用意してもらったお弁当のバスケットを手にして、私は慌てて教会へと向かった。

 朝の街の雰囲気は、夜のそれとは大違いだった。

 石畳の上をガラガラと、あのウマとシカとアルパカを足したみたいな生き物がゆっくりと引いていくのとすれ違う。おそらく市場に行くのだろう大量のミルクの瓶が荷台に並んでいる。
 これから仕事に向かうらしい人々とすれ違い、きっと学校に行くのだろう子どもたちを見送って、私は教会へとやってきた。
 朝の明るい時間に見る教会は、こちらも雰囲気が違ってみえる。
 白い壁、開かれた門と両開きの木の扉。中に入ると、並ぶ簡素な木製のベンチにはちらほら人の影がある。
 手を組みこうべを垂れて祈る人。たびたび懐中時計を見てはそわそわと落ち着かない人。聖書だろうか、本を読む人。

 明るい光の下で、思い思いに過ごす人たちを、神様を象った像は優しそうな顔で微笑んで見下ろしている。

 女神様なのか……。
 昨日は気付かなかったけれど、なんとなくモヤッとするものを感じる。

「セレミア。良く来た……ここに来るのに、迷ったりはしなかったかね? サーニャの様子はどうだ、腰の具合は良さそうかね」

 奥の扉を開けて教会に入ってきた司祭様が、私を見つけて声をかけてくれる。
 相変わらず青白い顔で頬はやつれぎみ、けれど目の下の隈は少し薄らいだようにも見える。
 あの後よく寝られたのかしら。

「ンッ……ごほん。……セレミア。私の顔に、何かついているかね……」

 まじまじと司祭様の顔を見つめてしまっていた私に、居心地悪そうな司祭様の咳払いで窘められた。
 ベンチに座っていた人たちも、何事だろうかとこちらに視線が一斉に向けられる。
 なるほど、確かにこれは居心地が悪い、と身をもって知った。

「ご、ごめんなさい……なんでもありません……」
「うむ……なら良いが……。ああ、紹介しよう、この娘はセレミア。今日から、サーニャに代わって教会の掃除や細々とした雑用をしてもらう。皆も是非良くしてやってほしい……」
「せ、セレミアと申します! よ、よろしくお願いします……!」

 司祭様の紹介に続いて、こちらを興味津々に見つめてくる教会の信徒の方々に挨拶をした。

「サーニャさんの後釜にしちゃ随分と若いねぇ」
「司祭様ったら、とうとう嫁さんをもらう気になったのかね」
「ありゃちょっと年の差がありすぎるんじゃないか?」

 好き勝手なことを言い合う様子に、司祭様は呆れたような渋面を作ってまた咳払いをする。

「馬鹿な噂話はよすのだ。……セレミア、教会の案内と仕事内容の説明をするが……いや、少し待っていてくれ。先にあちらを片付けよう」

 司祭様は私をベンチのひとつに座るよう促すと、祭壇の方へと歩いて行く。
 心なしか足取りが不自然なような……。
 まだお尻が痛むのかしら。可哀想な司祭様。

 昨夜の痴態がうそのように、司祭様の仕事ぶりは素敵だった。
 頭が痛いと訴えてくる人に手をかざして癒やしの光を注ぎながら薬を渡す。
 お腹が痛いとやってきた人に同じように手をかざしながら虫下しの薬を飲ませる。
 戦いごっこの最中に棒きれで怪我をしたという子どもたちの傷をテキパキと洗って消毒し、包帯を巻いて治療する。
 一週間の食事の献立に悩む主婦に旬の食材と調理法を教え、結婚式を控えた娘を持つ父親のよそ行きの一張羅の虫食いの修繕方法を伝授する。
 その合間に日報のようなものを書き付け、足りなくなった薬の調合と補充を行い、昼が来たころ祭壇で神に祈りを捧げる。
 午前中はそうしてめまぐるしく過ぎ去っていった。

 私はその様子を見ながら、結局案内されず仕舞いの教会を勝手に見て回り掃除用具を見つけ出し埃の気になる所を入念に綺麗にした。

 お昼を知らせる鐘が鳴り渡る。正午。

「す、すまない……! やけにバタバタして、……おお、綺麗に……なっている……」

 司祭様は、鐘の音でようやく私を待たせ続けていたことを思い出したらしく、慌てて私の方へ駆け寄ってきた。
 すっかり掃除仕事を終えたそこを見て、切れ長の目が丸く見開く。
 夜明け前の空のような菫色の瞳が私を見て、いかめしい顔がふいに柔らかく微笑んだ。

「案内も何もできなかったというのに……完璧な仕事ぶりだ……。ありがとうセレミア」
「い、いえ……司祭様も、お忙しそうでしたし……それより、勝手にあちこち見て回ってしまってごめんなさい」
「うむ……それは構わぬとも。……教会は開かれた場所、見られて困るようなものは置いてない。……さて、となると、あー……街を案内でも、しようか?」

 司祭様のお誘いは、とても魅力的なものだった。

「本当ですか? 嬉しい! ぜひお願いします、司祭様!」

 思わず細い体に抱きついて感謝と感激の気持ちを表すと、司祭様はあからさまに動揺してベリッと音がしそうな勢いで引き剥がされた。

「嫁入り前の年頃の娘が……慎みを持ちなさい! ……と、ま。そうと決まれば、昼食をとってから街に出るとしよう」

―――

 サーニャお婆さんが持たせてくれたお弁当を二人で仲良く食べた後、私たちは街の中心地を目指して連れ立って歩いていた。

 行く人行く人みんなすれ違うときに司祭様に丁寧に挨拶をしていき、たまに悩み相談などをされて足が止まる。
 背高のっぽの司祭様はそれだけでもよく目立つ上、街のたったひとつの教会のただひとりの司祭ということもあって、とにかく頼りにされ尊敬されているのがよくわかった。

「やぁ、すまんな。案内すると言っておきながら……」
「いいえ、ちっとも。司祭様は頼りにされていらっしゃるのね……」
「う、む……。ま、まぁな。なにせこの街は聖都から遠く離れ、ともすれば何事も後回しにされがちでな。あの教会も、私が赴任するまで数年ほど無人で、随分と荒れ放題になっていたものだ。……辺鄙な田舎の方にはなかなか誰も行きたがらない」
「では……司祭様はどうして?」

 プライドの高そうな司祭様が、どうして辺鄙な田舎の教会の司祭に甘んじているのか。
 今の口ぶりでは不思議に思える。
 鈍臭すぎてしくじって左遷されたのかもしれない、とも思うけれど。事実はどうあれ、司祭様は口ごもり言いたくなさそうに見えた。

「あ、司祭様……! あれはなんですか? 美味しそうな甘い匂い」
「ん……? あぁ、あれはカパルのミルクで練り上げた菓子だが……」

 私が話を無理矢理変えると、司祭様もあからさまにほっとしたような顔をした。
 市場にさしかかり、最初に鼻孔をくすぐるほのかに甘くて優しい香りに私の興味も移っていったのでちょうどよかった。
 カパルのミルク。
 はて、と小首を傾げていると、司祭様は困ったような労るような眼差しを向けてくる。

「本当に記憶がないのだなぁ……。カパルも知らぬとは……。昨日見たろう、荷車を引いていた動物。あれがカパルだ。ミルクは滋味深く、毛は刈れば衣類や毛布などの素材になる。気性穏やかで力持ちゆえ、家畜として広く利用されているのだが……」
「へ、へぇ……。……本当になにも、思い出せなくて……ごめんなさい……」

 なにせ気付いたらここに居て、しかもその正体は司祭様が憎む悪魔なのだ。
 司祭様が言ったとおり、私は生まれたばかりの悪魔で、自分のこともこの国……世界そのもののことも知らないことだらけだった。
 本能でわかったこと、観察してなんとなく知れたこともあるけれど。なんとなく、私が知っている常識や物事とは異なるものばかりがここにはあるような気がしてならなかった。

「いや、謝るようなことではないとも。……どれ、ならばひとつ買ってみよう。気に入ると良いが」

 司祭様はお菓子売りの屋台に向かい、串に刺さったやや黄色みの強い乳白色のお菓子を買って戻って来る。
 差し出されたそれは、濃厚なミルクの強い香りがした。
 見た目はふわふわと柔らかそうで、そっと触ってみるとやや弾力のあるふにふにとした手触り。思い切ってかじってみれば、ほんのりとした優しい甘さと深いコクがぎゅっと詰まって不思議な味と感触をもたらした。
 もきゅもきゅと三口ほどで食べ終える。

「……不思議な味。香りのインパクトほどには甘くないけど、じわっと口の中に広がって……なんとなくクセになりそうな……」
「うむ……。ミルクと蜂蜜のみの素朴な味わいだ。日持ちする上ひとつでなかなか腹にたまるから、遠出する時などにまとめて買っていく者も多い。使う蜜の種類などで少しずつ味わいが違うというが、そこまでの微妙な差は私にはわからんなぁ、はは」

 司祭様はそう言って笑うと、賑わう市場の中をゆっくりと先導してくれる。
 市場には野菜や果物、食肉、パンやチーズなどの様々なお店が出ていて、ちょうど夕食の買い出しや一仕事終えた休憩の人などで意外と混雑していた。
 綺麗な染め織物や、木彫りの細工の店もある。どれもこれも見たことないものばかりで、歩いているだけでワクワクした。

「ごらん、セレミア。ちょうどカパルの引く荷車があそこに停まっている」

 司祭様が立ち止まり、手で示す先に。あのウマとシカとアルパカを混ぜたような角とふさふさの毛皮の生き物がいた。
 荷車には樽や木箱がたくさん積まれていてとても重そうだ。なるほど力持ち、と納得する。

「そういえば、昨日私を助けてくれたお爺さんたち……改めてお礼をしたいのですけれど、どちらにお住まいなのでしょう。ご存じですか、司祭様?」
「ん……あぁ、彼らはハジノ村……この街から西の方に半日ほどの距離の村に住んでおる。週に二度ほど街に作物などを納めに来るから、その時に運がよければ会えるだろうが……」
「半日……」

 結構な道のりだ。週に二度。
 もし昨日あのお爺さんたちが通りがかってくれなかったら、私はどうなっていたのかしら。
 考えるとぞっとする。
 野生の肉食獣に食べられたり、悪いひとたちに連れ去られたりしていたかもしれない。思わず自分の体を抱きしめるようにして冷えた体を擦ってしまう。

「さぞ恐い思いをしたのだろうな……。彼らもよく教会に顔を出してくれるから、次に街に来たときにはきっと礼を言うこともできるだろう」

 司祭様が、労りと慰めのこもった声でそう言って、軽く私の肩に手を触れる。
 大きな筋張った手は温かく、自分がとても小さくて華奢でか弱い女の子になってしまったような心地がする。
 見上げると、その瞳も慈しむような優しさがあった。ほっとする。この司祭様が街のひとに頼られ尊敬されているのは、立場や身分だけのことではないのだと心から思えた。
 こんな素敵な司祭様に、私ったらあんな酷いことをして……。
 だいぶ申し訳ない気持ちにもなってしまう。

「セレミア。まだまだ案内したりないところばかりだが、あまり長々と教会をあけてもおけん。そろそろ戻るとしようか」
「は、はい。司祭様……お忙しいのに、私のためにお時間を割いて頂いて、ごめんなさい。ありがとうございます!」
「……あぁ、良いのだ。私も良い息抜きになったし……」

 そう言う司祭様の背中はなんとなく疲れているように見える。それはいくらかは私のせいかもしれないけれど。

―――

 連れだって教会に戻って来ると、祭壇の前を行ったり来たりしていた男の人が慌てたように司祭様に駆け寄ってきた。

「あぁ、司祭様! よかった……。大変なんです、実は……ハジノ村に獣魔が出て……!」
「……! なんだと……それはまことか……!」
「は、はい、間違いありません。昨日今日と家畜がやられて、あちこち作物も枯れてきて……」

 じゅーま?

 深刻な様子で話し合う司祭様と、ハジノ村から来たらしい男の人の会話をわからないなりに聞いている。
 大変なことが起きているらしいことはわかる。それにハジノ村って、さっき聞いたばかりの名前。

「わかった。急ぎ支度して村に向かおう。……一刻も早く対策せねば。……あぁ、セレミア、すまないが今日はもう帰って良い。サーニャによろしく伝えてくれ。忙しなくてすまぬな」

 男の人が教会の外に出て行く。
 司祭様は言うなり奥の部屋へと行ってしまった。
 ひとり取り残された私は。

 きっと司祭様には私の力が必要になる。
 そんな確信があった。

 今はまだ日も明るく、私にはなんの力もない。
 だからおとなしく自分の部屋に戻り、じっと夜を待つことにした。
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