殻は開かず

二色燕𠀋

文字の大きさ
上 下
1 / 6

辞世の句

しおりを挟む
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

余寒

二色燕𠀋
歴史・時代
時は明治─ 残党は何を思い馳せるのか。 ※改稿したものをKindleする予定ですが、進まないので一時公開中

けふ、須古銀次に會ひました。

蒼乃悠生
歴史・時代
 一九四四年。戦時中。まだ特別攻撃隊があらわれる前のこと。  海軍の航空隊がある基地に、須古銀次(すこぎんじ)という男がいた。その者は、身長が高く、白髪で、白鬼と呼ばれる。  彼が個室の部屋で書類に鉛筆を走らせていると、二人の男達がやって来た——憲兵だ。  彼らはその部屋に逃げ込んだ二人組を引き渡せと言う。詳しい事情を語らない憲兵達に、須古は口を開いた。 「それは、正義な(正しい)のか」  言い返された憲兵達は部屋を後にする。  すると、机下に隠れていた、彼杵(そのぎ)と馬見(うまみ)が出てきた。だが、須古はすぐに用事があるのか、彼らに「〝目を閉じ、耳を塞ぎ、決して口を開くな〟」と言って隠れるように促す。  須古が部屋を出て行ってすぐに憲兵達は戻ってきた。 ※当作品はフィクションです。 作中の登場人物、時代、事情、全てにおいて事実とは全く関係ありません。

空蝉

横山美香
歴史・時代
薩摩藩島津家の分家の娘として生まれながら、将軍家御台所となった天璋院篤姫。孝明天皇の妹という高貴な生まれから、第十四代将軍・徳川家定の妻となった和宮親子内親王。 二人の女性と二組の夫婦の恋と人生の物語です。

ある日のセピア

二色燕𠀋
現代文学
朝方の衝動です

紅花の煙

戸沢一平
歴史・時代
 江戸期、紅花の商いで大儲けした、実在の紅花商人の豪快な逸話を元にした物語である。  出羽尾花沢で「島田屋」の看板を掲げて紅花商をしている鈴木七右衛門は、地元で紅花を仕入れて江戸や京で売り利益を得ていた。七右衛門には心を寄せる女がいた。吉原の遊女で、高尾太夫を襲名したたかである。  花を仕入れて江戸に来た七右衛門は、競を行ったが問屋は一人も来なかった。  七右衛門が吉原で遊ぶことを快く思わない問屋達が嫌がらせをして、示し合わせて行かなかったのだ。  事情を知った七右衛門は怒り、持って来た紅花を品川の海岸で燃やすと宣言する。  

父(とと)さん 母(かか)さん 求めたし

佐倉 蘭
歴史・時代
★第10回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★ ある日、丑丸(うしまる)の父親が流行病でこの世を去った。 貧乏裏店(長屋)暮らしゆえ、家守(大家)のツケでなんとか弔いを終えたと思いきや…… 脱藩浪人だった父親が江戸に出てきてから知り合い夫婦(めおと)となった母親が、裏店の連中がなけなしの金を叩いて出し合った線香代(香典)をすべて持って夜逃げした。 齢八つにして丑丸はたった一人、無一文で残された—— ※「今宵は遣らずの雨」 「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。

彩~いろどり~

すーたん
歴史・時代
これは歴史に残ることのなかった将軍家の姫と農民の少年との物語。 農民の少年。一彦(いちひこ)は幼い頃から体が弱く力仕事が出来なかった。母親と妹の二人で農作業をし、一彦は家事などしか出来なくて、貧しい暮らしをしていた。医者に診てもらう金もなく一彦の体はどんどん弱くなっていく。 将軍家の姫。一宮椿(いちみやつばき)は幼い頃に母を亡くし、父 春彦(はるひこ)に大事に育てられた。母を亡くしてすぐに剣を握り武力を鍛えいつしか軍の中で一番強い剣士となる。

天狗斬りの乙女

真弓創
歴史・時代
剣豪・柳生宗厳がかつて天狗と一戦交えたとき、刀で巨岩を両断したという。その神業に憧れ、姉の仇討ちのために天狗斬りを会得したいと願う少女がいた。 ※なろう、カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+の各サイトに同作を掲載しています。

処理中です...