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変革による庶民への影響
陸奥宗光による改正
しおりを挟むこの人が前ページにて、1年くらいで頑張って「庶民の生活基盤」を変えた方です。
「版籍奉還」「地租改正」「廃藩置県」「田祖改正議案」「田畑永代売買禁止法」…その他徴兵令などもありますが、今回は「」でゆきましょう。
というのも、流れが分かれば簡単なのです。
少々時系列で行きますと、これは「うたかたに燃ゆ」の次話あたりで出てきます、田畑永代売買禁止法です。
これは1600年代、やはり文明が開花するあたり、つまり市民が豊かになったのかそこから不景気に至るのかあたりで法というのは出てくるもんですね。
この法律は現在も少しありますね、調整区域なんかでは。要するに「農民は田畑を売るんじゃねぇ!」という法律です。
私の場合はまぁ、調整区域ですが農業経験者ではないので逆でしたね。農業経験者以外に田畑を売るんじゃねぇ!とのお達し(笑)法律的には別に誰に売っても問題は無いですが、それなら田畑以外に登記を変えろと言われていますがこれは自治体に言われているだけなので今じゃあまり効力はないかも。じゃぁ田畑以外に変えさせてくれるか自治体→調整区域だからダメー!と難癖を付けられています(笑)
はい、私事になってしまいましたが、1600年代は文化が広がった分、まぁ将軍も変わってしまったり色々ありまして質屋に土地を流す、てことがありぐちゃぐちゃだった訳です。
教科書でも出てきたでしょう、廃藩置県ですが、読んで字のごとく、藩を廃し県を置こう、という法案です。
藩、という考えはまぁ、幕府あっての事なので自然です。こうして「日本国」とする目論見です。
一部キレる領主もいますわね、今までは地主だの農民だの商人だのから湧いて出てきたお金です。しかし幕府が潰れればもう、領主は黙るしかありません。
田畑永代売買禁止法と廃藩置県がぶつかればようやっと、誰かが誰かに借料を~という他責な考えが無くなったのですが…。
あれ?領主が国にまとめて税金払ってなかったっけ?
そうなんです。税金を払う義務がある人が居なくなりました。
そこで地租改正、田祖改正議案に繋がってゆきますがその前に「版籍奉還」。
何も領主は金だけではありません。
領地と、籍、つまりは人を国に奉還させました。それが版籍奉還です。
これで、領主もいなくなり地主もいなくなりましたね。やっと皆自立です。
地租改正。土地全般の話しです。
これを成し遂げた陸奥宗光は最初の「租税頭」となりました。留守政府が帰ってきて漸く大蔵省入りしたのです。
租税…はい、そう税金になります。
版籍奉還にて、土地と人を把握した。それは、農地であろうとそれを手伝う穢多非人等もいたと思います。
版籍奉還でやっと身分制度もなくなっていますので、ははぁ、これを1年でやり遂げたのはかなりやり手ですよね。
身分は平等になったので皆土地が持てます、等しく。
確かに、これは税金を払う人が増えましたね。
地租改正ではきちんと、無茶な税率だとかなんだとか吹っかけていた大名、いや、地主が多かったでしょう。そうして富裕してくやつはいなくなり不均一も緩和しました。
しかし、今まで大抵の人が「誰かにお金を払えば租税なんて気にしなくても法に触れないし」でした。だからこそ富裕層はやりたい放題だった、とも言えるわけですが…。
なにより、払い方がわからなぁい、え?ソゼイって何?美味しい?え?強制的に取られるやつなん?え?お金で!?米とか工芸品とかじゃなくて!?
となった人が割と多いでしょう。そりゃそうでしょうね。
田畑から回ったのはそれでしょうね。自給自足なんで、食える分作るかーで、販売して金銭を得てたかと言えば…という話ですよ。農民には商売している方もいたでしょうが要は「食」がメインです。裏庭家庭菜園方式の江戸が、地味にいちばんキツそう…と個人的には思います。
なので、統制も難しかったのでしょう。いまでも「借地権」は残ってますし。所有権のハードルを低くした、ということかな。農家さんも表に出て売ろう、ともできる訳だし。
陸奥さんは欧州、つまりヨーロッパあたりにも留学したそうですが、こりゃぁまるで社会主義のソビエ……とまぁ、農耕民族は大抵この考えが根幹にあるでしょう。
皆平等。
少し経済学に触れますがまぁね、頑張っても頑張らなくても皆同じだけ貰えるよ?となれば人間楽な方に向かいます。社会主義、確かに一見良く見えますけどね。頑張りすぎてる方にゃたまったもんじゃねぇ。あれ、今の日本って…あれ、そっか民主主義か…。
なんてね。
この時代にしたらそれでも豊かになったのでしょう。そして現在があるわけで。
社会主義も悪くないですがね、日本も半分そんな感じだし。ただ、まぁ今の時代だったら陸奥さんがどう動いてくれたか分かりませんが今のところ野党に行きそうな気がします。カミソリ大臣って呼ばれたらしいし(by Wikipedia)まぁまぁ、個人的には、というか私的には好きじゃない人です(笑)
変な方に向かいましたが、充分掘り下げられた気はするのでここまで!
ではでは、小説でお会いしましょう!
追記:実は前ページ、ここまでくるのに2回飛びましたが、こうして〆られました。2回頭真っ白になったので思わず言いたくなった。
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