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変革による庶民への影響
庶民の衣食「住」、改正前の暮らし。
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そもそも、前ページで書いた「版籍奉還」「地租改正」「廃藩置県」「田祖改正議案」「田畑永代売買禁止法」に尽力したのは陸奥宗光という方。
彼は、かの勝海舟の海軍兵学校で坂本龍馬に出会いましたが、出会った頃は若者でした。
彼が田祖改正議案…つまり「案」になっているわけですが尽力している最中、正しく明治4年から6年。
なんと、上司さん達が海外へ回遊しちゃいます。陸奥さん、案だけ渡せたんですかね。
はい、岩倉使節団というものです。
木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通
こちらさん方は「留守政府」なんて揶揄されちゃうんですねー。
そんな中、陸奥さんは動きます。
法の改正というのは、前と規則を変えるということです。
前提として、今私たちは「日本」といえば北海道から沖縄、近くの島という認識だと思います。それら47都道府県ですよね。
日本には「戦国時代」というものがありました。この内戦は領地争いです。
戦国武将は取った領地を「自分の国」と考えたのです。その47人(領主=藩主)くらいの国を束ねることができる人が幕府を開きました。
例えば「中国 歴史」などで調べると、3つくらいに領地が分かれていますよね。こっちから見れば「全部中国じゃん」と思うと思います。それが江戸の頃には47個くらいあったということですね、凄まじい。
しかし、王様は国に1人です。その王様というのが天皇に当たります。
幕府は47人くらいを纏める政治係。なので天皇の下の地位に当たりますが、まぁ、それら47人くらいの猛者たちを動かしているのでトップ、という考えもありきっと井伊直弼は判子を押してしまったのでしょう(井伊直弼のページを見てね!)。特に、江戸幕府は鎖国(海外と接触をしない)をしていました。
それを踏まえて、住まいのお話です。
そもそも感覚がいまの私たちと少しだけ違いました。
よく、江戸の街並みなんかが浮世絵になっていたりしますよね。あれはどういう仕組みなのか。
そもそもに、領主(藩主)→地主→大家 等が庶民には関わってくる単語となります。
47個あまり国はありましたが前述の通り、王様が持っているのが「一国」です。つまりはただ、47個あまりに切り分けただけにすぎません。この辺は現代の私たちの生活そのものですよね。
1国は1人のものです。
ので、どうやって統制を計ったのか。
現在の「地主」といえば、土地を持っている人、ですよね。
江戸時代は少し、今とは意味が若干違います。
システムとしては、国が領主に土地を貸す→領主が地主に土地を貸す→地主が大家に土地を貸す→大家が庶民に土地を貸す
大まかに言うとこんな感じです。
また、地主と呼ばれる人には基準がありました。1000坪ほどだそうで…
表長屋、裏長屋、というのが一般的に江戸の庶民の生活基盤でした。この辺は「うたかたに燃ゆ」で大いにスルーしてしまったので説明を。
この、長ーーい表長屋は、大抵店です。この長ーーい商店街に関するデカーーい土地を持つのが地主。
その中の店を借りて商売をする、店主と言いますか、これが「大家」に該当する感覚です。
掘り下げましょう。
店で働く人を「店子(みせこ・たなこ)」と呼びます。
その店子にはそれぞれ家族がいますし、自給自足です。
それらの世帯にはお家、田畑が必要になってきますよね。店のみんなに家屋や田畑を貸し賃料を貰い纏める。これが「店主(店長)、大家」になってきます。
この辺は現代でもまぁ、わかりますよね。
私も借家です。賃料を払い、管理会社を元に大家さんも「売上」として固定資産税を払って…おおっと、続けます。
それぞれの大家さんはその賃料を地主さんに渡します。
それを地主さんは領主さんに渡しますが、地主さんと大家さんの違いは背負う世帯数だけではありません。
まず、この長屋システム。そもそも自治体のようなものだと考えるとピンとくるかもしれません。地主さんは大家、大家が抱える店や世帯数を把握しておく。
自給自足と申しましたが例えば「うたかたに燃ゆ」の質屋さんなんかは、農民でなく職人なので田畑は誰かを雇わねばなりませんね。
そうして庶民はほとんどが裏長屋に住み、コミュニティを形成していました。
さて、地主と大家さん、まず背負う世帯数や土地の数の違い、更にもうひとつあります。
地主さんはその額に応じ税を払うのです。そう、確定申告係です。
そして領主は国に税を。あの、参勤交代等の所謂「献上」です。
この辺の暮らしはまず、江戸の話しをしています。人口が多いため裏に暮らしていた、というのもあります。ですので、地方によりまた違かったでしょう。
これがまず、江戸時代の暮らしのシステム、改正前になります。(次ページへ)
彼は、かの勝海舟の海軍兵学校で坂本龍馬に出会いましたが、出会った頃は若者でした。
彼が田祖改正議案…つまり「案」になっているわけですが尽力している最中、正しく明治4年から6年。
なんと、上司さん達が海外へ回遊しちゃいます。陸奥さん、案だけ渡せたんですかね。
はい、岩倉使節団というものです。
木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通
こちらさん方は「留守政府」なんて揶揄されちゃうんですねー。
そんな中、陸奥さんは動きます。
法の改正というのは、前と規則を変えるということです。
前提として、今私たちは「日本」といえば北海道から沖縄、近くの島という認識だと思います。それら47都道府県ですよね。
日本には「戦国時代」というものがありました。この内戦は領地争いです。
戦国武将は取った領地を「自分の国」と考えたのです。その47人(領主=藩主)くらいの国を束ねることができる人が幕府を開きました。
例えば「中国 歴史」などで調べると、3つくらいに領地が分かれていますよね。こっちから見れば「全部中国じゃん」と思うと思います。それが江戸の頃には47個くらいあったということですね、凄まじい。
しかし、王様は国に1人です。その王様というのが天皇に当たります。
幕府は47人くらいを纏める政治係。なので天皇の下の地位に当たりますが、まぁ、それら47人くらいの猛者たちを動かしているのでトップ、という考えもありきっと井伊直弼は判子を押してしまったのでしょう(井伊直弼のページを見てね!)。特に、江戸幕府は鎖国(海外と接触をしない)をしていました。
それを踏まえて、住まいのお話です。
そもそも感覚がいまの私たちと少しだけ違いました。
よく、江戸の街並みなんかが浮世絵になっていたりしますよね。あれはどういう仕組みなのか。
そもそもに、領主(藩主)→地主→大家 等が庶民には関わってくる単語となります。
47個あまり国はありましたが前述の通り、王様が持っているのが「一国」です。つまりはただ、47個あまりに切り分けただけにすぎません。この辺は現代の私たちの生活そのものですよね。
1国は1人のものです。
ので、どうやって統制を計ったのか。
現在の「地主」といえば、土地を持っている人、ですよね。
江戸時代は少し、今とは意味が若干違います。
システムとしては、国が領主に土地を貸す→領主が地主に土地を貸す→地主が大家に土地を貸す→大家が庶民に土地を貸す
大まかに言うとこんな感じです。
また、地主と呼ばれる人には基準がありました。1000坪ほどだそうで…
表長屋、裏長屋、というのが一般的に江戸の庶民の生活基盤でした。この辺は「うたかたに燃ゆ」で大いにスルーしてしまったので説明を。
この、長ーーい表長屋は、大抵店です。この長ーーい商店街に関するデカーーい土地を持つのが地主。
その中の店を借りて商売をする、店主と言いますか、これが「大家」に該当する感覚です。
掘り下げましょう。
店で働く人を「店子(みせこ・たなこ)」と呼びます。
その店子にはそれぞれ家族がいますし、自給自足です。
それらの世帯にはお家、田畑が必要になってきますよね。店のみんなに家屋や田畑を貸し賃料を貰い纏める。これが「店主(店長)、大家」になってきます。
この辺は現代でもまぁ、わかりますよね。
私も借家です。賃料を払い、管理会社を元に大家さんも「売上」として固定資産税を払って…おおっと、続けます。
それぞれの大家さんはその賃料を地主さんに渡します。
それを地主さんは領主さんに渡しますが、地主さんと大家さんの違いは背負う世帯数だけではありません。
まず、この長屋システム。そもそも自治体のようなものだと考えるとピンとくるかもしれません。地主さんは大家、大家が抱える店や世帯数を把握しておく。
自給自足と申しましたが例えば「うたかたに燃ゆ」の質屋さんなんかは、農民でなく職人なので田畑は誰かを雇わねばなりませんね。
そうして庶民はほとんどが裏長屋に住み、コミュニティを形成していました。
さて、地主と大家さん、まず背負う世帯数や土地の数の違い、更にもうひとつあります。
地主さんはその額に応じ税を払うのです。そう、確定申告係です。
そして領主は国に税を。あの、参勤交代等の所謂「献上」です。
この辺の暮らしはまず、江戸の話しをしています。人口が多いため裏に暮らしていた、というのもあります。ですので、地方によりまた違かったでしょう。
これがまず、江戸時代の暮らしのシステム、改正前になります。(次ページへ)
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