幕末資料と見解

活動家、木戸孝允(桂小五郎)と長州について

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この人です。
なんとなく、教科書で見る顔ですね。


尊皇攘夷 長州


　でググると出てくる「長州正義派」。

　長州って、尊皇攘夷も二派に分かれんですけど、伊藤博文(後の総理大臣)だとか、本編軽く姿を見せました高杉晋作、久坂玄瑞や、井上聞多(後の～大臣、井上馨)、大村益次郎など、

如何にも反幕で有名

なやつらが集まった政党ですね。


　長州は尊皇攘夷を掲げていますが、二派分かれた。幕府に恭順しよう、これが長州尊皇攘夷の保守派[/大]、あと改革派

　こちら後に高杉が命名します、保守派を俗論派改革派を正義派と。いかにも高杉っぽいネーミング。

　これだけでも、結果改革が勝ったのだとわかりますね。そう、結果長州は改革思想になるわけですね。
　それに尽力した人物の一人が木戸孝允であります。

　しかし、
　木戸孝允で有名なフレーズを拾ってみましょう。


・岩倉使節団
・逃げの小五郎
・版籍奉還
・廃藩置県


　この辺が教科書やらでやりますかね。

　ちょちょいと説明すると版籍奉還と廃藩置県は、
幕府が大政奉還をしたので藩が土地や人民の籍を朝廷に返上し(版籍奉還)、名の通り藩を廃して県という制度を作った(廃藩置県)。

　木戸孝允は、吉田松陰の門下生でした。吉田松陰、前回でしたかね、泳いで黒船まで行き捕まって処刑されたヤバ気なおっさんです。

　その思想、ばっちり受け継いでます。

逃げの小五郎

　幕府から日本中逃げ回るくらいに渡航、開国意欲が強すぎた方です。ヤバイですね長州。日本をぶっ壊してやる感が凄い。

　結局“幕末”(1867年大政奉還までとする)の間は散々逃げ回っていますが、逃げ回る、しかしこれは彼の営業だったというべきですね。英語学んだり留学したいと頑張ったり。
　結構新政府になりそれが項をなします。彼は生き残ってこそという人物でしたね。

　実は薩長同盟にも一枚噛んでいる木戸さん。うん、言うならば誠実、真面目な日本人らしい日本人。

　生涯人は切らなかったと、龍馬の方が目立ちますが木戸さんも生涯人を切らなかったと言われている人です。

　反対を押しきりまくって1863年八月十八日の政変、蛤御門(禁門)の変にて、もー池田屋だのなんだのに頭来て長州兵を引っさげ暴れまくっちゃった久坂玄瑞くん。

　その裏で木戸さんは因州藩を長州勢に引き込もうとしますが因州藩や天皇さんにぺっぺとされちまい潜伏生活を余儀なくされちゃった。そして長州負けちゃった。

　こっちとら瀕死だわという頃(↑のすぐ後)、完膚なきまでにぶっ潰してやるぞ(第一次長州征伐)と、再び幕府のメンチ切り。

　それまで捕まっていた高杉くん。再びメンチ切られて頭に来ちゃった。

奮起(マジギレ)

　散々8/18と蛤御門でこけにしてくれた薩摩、というか幕府、まだやるかおい。ぶっ殺してやると、そんな時。

　木戸さん、どうやら潜伏しているらしいぜ！

　と察知し木戸さんは仲間に入れてもらいますが、そもそも長州、内乱炸裂中。

　久しぶりだね木戸さん！

　と再会した頃にはみんなげっそりしてる。伊藤さんが「もー日照り。俺たちのように、虹でもみてぇよ、マジ頑張ってくれててさんきゅ…」と、こんな葬式ムード。

　内戦、ここでクーデター軍(正義派、騎兵隊とか)が優勢。
　幕府の腰も折らせます。まず幕府は不安定すぎてここも割れてしまっていた。

　しかしクーデター軍はもうクレイジーです。内戦も勝って幕府も潰してしまえと言う気概。ここは高杉のカリスマ性と勘ですね。
　まず長州整理して完璧にぶっ潰してやれと進軍進軍～！が項をなす。

ここで！

薩長同盟！

　どこまでも寝返る寝返る薩摩藩。ぶっちゃけ俺たち薩摩大っ嫌い！と高杉くん。
　いやぁ、どうどうどう。武器とか買い入れて利用してやろうぜ(若干ここで木戸さんは龍馬に丸め込まれてる感がある)
　…しゃーねぇ。←ここまで尽力した木戸さん。

　さぁさぁ、
　第二回戦、幕府は長州にまた喧嘩吹っ掛けちゃった(第二次長州征伐)。ですが当たり前に圧勝。

　ここで完璧に幕府と決別を図る長州軍。

　ここまでの苦労。

　新政府こんにちは～。
　に至るわけです。

いや、クソ真面目っ。

　だが先へ先へと結果結び付いている。泥水啜った甲斐あり。

　幕末あるある、「殺さない、みたいなやつほど泥水」ですな。苦労をした方ですね。

　最後は西南戦争最中に、「おいおい隆盛くん」と言いながら病死。43年の生涯を終えます。



　以上、「木戸くんの頑張り」でした！