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天狗党とは?
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はい、どうもこんにちは。
今回は「天狗の軌跡」にて、天狗党について。
上野、下総あたりで流行った政党ですね。
後の「尊皇攘夷派」の原点です。First本編(1860年)より少し遡り、水戸藩(茨城)で作られた政党、というか内乱というか。
水戸藩の藩主を誰にするか問題が起き、形をなしていきます。
「尊皇攘夷」思考に繋がる思考、改政(なんとなく幕府にたてついているんだろう、くらいの雰囲気ですよね)なわけで、ちょっと膨大な話。
本編で一度出てきましたが「水戸派」「紀州派」。結局全体像を見れば同じようなもんなんですがそもそもなぜ「~派」と言うのか。
色々政治的な関係で「誰を将軍、藩主にするか」という派閥なんですよね、大体は。
藩主になればちょっとだけ将軍になれる可能性UPだし、将軍になれなくても目を掛けてもらえる。日本はこの時代、一つの藩(県)が「国」の感覚だったんで、そりゃぁ誰が国のトップに立つかは重要です。
誰を立てるか、これはその藩主の考え方ももちろんですが、関東あたりになってくると、「将軍の血筋」なども関係してくるわけですね。血筋があり一番将軍に楯突くことがなさそうな、
もしくは「こいつを藩主にして後に将軍にしちまえば、藩主の思考ゆえ日本国はこのように動くだろう」と言う考え等で決めていくわけですね。
これは関東近郊での藩主の代替え思考なわけですね。
何故こうなったかと言えば初代の「徳川家康」が天下を取った際、イエスマンで自分を守ってくれそうなやつらは近間に置いておく、危険そうなやつらはすぐに自分を殺しに来れないように遠くに飛ばしちゃうという国の配置にしたからです。
さて、それを頭に置き、関東近郊の“天狗党”。
こちらは本当に「天皇を尊び、攘夷活動(外国船打払令だの、とにかく天皇に仇なすものを排除する)」の思考まんまで藩主やら将軍に、「こいつは将軍に役立つぜ、こいつはだめだい!」と口出ししまくった党なんですな。
再三書きますが江戸幕府と天皇は仲良しと言うことになってます。
実際に国を動かせるのは江戸幕府でも、日本国の王様は天皇さんです。権力で言ったら体裁では「天皇さんが一番偉いよ」と江戸幕府は言っているわけです。
なので「一番天皇さんが偉い」と、言ってくれる将軍を立てるのも筋なわけです。
天狗党の功績は案外幕府には有利になるもので、党のやつらは出世していくわけですね。
「天狗」
高飛車なイメージでよく使われますね。本当にその通りなやつら、と皮肉って呼ばれますが、
「いや、天狗って忠誠心マジすげぇから」
と、この政党のお陰で逆風から水戸藩主にのしあがれた徳川斉昭は評しています。
そして徳川斉昭、後の15代将軍の慶喜のパパ上であります。この辺でまずは「天狗党」の雰囲気を掴めましたかね。
14代将軍のときにも慶喜、推して貰えるんだけど病弱家茂くんが就き、結局慶喜は15代将軍になるのですがこれはまた後の話としましょう。
これが所謂「誰を推したか、紀州派?水戸派?」とか、「一橋(慶喜の旧名)派」になってくるんです。
お家騒動じゃん。
というのには早い。
尊皇攘夷にもたくさんの思考がある、という話を再三してきたと思うんですが、
天狗党にも「鎮派」「激派」とどんどん別れていきます。激派にもまた「筑波勢」「潮来勢」と分離しちゃって、最終的には「上京した(京に登った)やつら」をひとまとめにして「天狗党」と称します。
ほら、この辺の雰囲気がもうすでに尊皇攘夷(笑)
「鎮派」は、井伊直弼さんの時の、「日米修好通商条約」で
「速やかに朝廷へその勅書を返しなさーい」
と言っていたんですが、激派は
「いやーだね!幕府がしてやったんだもんね!」
と抵抗していた訳です。つまり井伊さん寄り、というかなぁ。
結局その勅書は返されたので、井伊直弼さようなら、安政の大獄さようなら、になるわけですが、要するに初めは天狗党、結局逆境だったわけですね。
そこで分離していき、最終的には15代将軍は慶喜になり(水戸藩のパパ上はいるけど一橋派)大政奉還(すべての権利を天皇に返上)をする、で江戸幕府は終了しますが。
簡単に言っちまえば江戸幕府と共に歩んで共倒れした犬畜生ですね。
しかし、その最初の思考から派生していったので「尊皇攘夷」「勤王」「佐幕」「攘夷派」「海国派」「倒幕派」etc…
となっていくんですが、尊皇攘夷論の原点、お母さん的な政党なので。
しかし、幕府派である。まぁ天皇がお飾りになってたからね。
これは何を意味するか、結局日本人は様々な方面で国を考えたというわけです。結局天狗党は内輪揉めしても幕府には歯向かっていない。幕府が良いようにと、
なんか、当時の日本の原点でもありますよね。
例えば坂本くんやら高杉くんはこれが「幕府」でなく「日本」だった、という話ですね。
「いや出世めぐって内輪揉めしてる間に見るがよ!天皇とか幕府とか、てか幕府内で揉めてる場合ちゃう!アメリカそこにおるぜよ、攻められちゃうけど勝てないからまず外国技術を見るぜよ!(海国論)」
「あー話通じねぇ、マジあいつら国のトップとか調子こいて出世しか頭にねー、はい倒幕(倒幕論)」
となるわけで。
ちっぽけな政党と私は評しますが、政権を握っていたのは事実ですし、日本で起きた最大クーデター「倒幕」。何かの下について上をよくしましょう、ダメならトップにたって下と共に生きていきましょう。
というのがわかりやすく見える政党です。ざっくり説明しました。ホントはもっと天狗党って事をやってのけてますが、要約すると、
「幕府を旗に立てて頑張った政党」
です。もちろん分裂しまくってるんで、中には反幕にいっちゃった「~派」「~論」はあったでしょうけどね。
と、ここまでですかね。本気で調べるとこの内部分裂の構造で「何故こうなったか」は見えてきますが、はっきり言って行きすぎた趣味の範囲です。新撰組内部分裂よりも政治話なので、細かいっす(泣)
何の話だっけ?になるくらい細分化するので資料としてはここまで!
今回は「天狗の軌跡」にて、天狗党について。
上野、下総あたりで流行った政党ですね。
後の「尊皇攘夷派」の原点です。First本編(1860年)より少し遡り、水戸藩(茨城)で作られた政党、というか内乱というか。
水戸藩の藩主を誰にするか問題が起き、形をなしていきます。
「尊皇攘夷」思考に繋がる思考、改政(なんとなく幕府にたてついているんだろう、くらいの雰囲気ですよね)なわけで、ちょっと膨大な話。
本編で一度出てきましたが「水戸派」「紀州派」。結局全体像を見れば同じようなもんなんですがそもそもなぜ「~派」と言うのか。
色々政治的な関係で「誰を将軍、藩主にするか」という派閥なんですよね、大体は。
藩主になればちょっとだけ将軍になれる可能性UPだし、将軍になれなくても目を掛けてもらえる。日本はこの時代、一つの藩(県)が「国」の感覚だったんで、そりゃぁ誰が国のトップに立つかは重要です。
誰を立てるか、これはその藩主の考え方ももちろんですが、関東あたりになってくると、「将軍の血筋」なども関係してくるわけですね。血筋があり一番将軍に楯突くことがなさそうな、
もしくは「こいつを藩主にして後に将軍にしちまえば、藩主の思考ゆえ日本国はこのように動くだろう」と言う考え等で決めていくわけですね。
これは関東近郊での藩主の代替え思考なわけですね。
何故こうなったかと言えば初代の「徳川家康」が天下を取った際、イエスマンで自分を守ってくれそうなやつらは近間に置いておく、危険そうなやつらはすぐに自分を殺しに来れないように遠くに飛ばしちゃうという国の配置にしたからです。
さて、それを頭に置き、関東近郊の“天狗党”。
こちらは本当に「天皇を尊び、攘夷活動(外国船打払令だの、とにかく天皇に仇なすものを排除する)」の思考まんまで藩主やら将軍に、「こいつは将軍に役立つぜ、こいつはだめだい!」と口出ししまくった党なんですな。
再三書きますが江戸幕府と天皇は仲良しと言うことになってます。
実際に国を動かせるのは江戸幕府でも、日本国の王様は天皇さんです。権力で言ったら体裁では「天皇さんが一番偉いよ」と江戸幕府は言っているわけです。
なので「一番天皇さんが偉い」と、言ってくれる将軍を立てるのも筋なわけです。
天狗党の功績は案外幕府には有利になるもので、党のやつらは出世していくわけですね。
「天狗」
高飛車なイメージでよく使われますね。本当にその通りなやつら、と皮肉って呼ばれますが、
「いや、天狗って忠誠心マジすげぇから」
と、この政党のお陰で逆風から水戸藩主にのしあがれた徳川斉昭は評しています。
そして徳川斉昭、後の15代将軍の慶喜のパパ上であります。この辺でまずは「天狗党」の雰囲気を掴めましたかね。
14代将軍のときにも慶喜、推して貰えるんだけど病弱家茂くんが就き、結局慶喜は15代将軍になるのですがこれはまた後の話としましょう。
これが所謂「誰を推したか、紀州派?水戸派?」とか、「一橋(慶喜の旧名)派」になってくるんです。
お家騒動じゃん。
というのには早い。
尊皇攘夷にもたくさんの思考がある、という話を再三してきたと思うんですが、
天狗党にも「鎮派」「激派」とどんどん別れていきます。激派にもまた「筑波勢」「潮来勢」と分離しちゃって、最終的には「上京した(京に登った)やつら」をひとまとめにして「天狗党」と称します。
ほら、この辺の雰囲気がもうすでに尊皇攘夷(笑)
「鎮派」は、井伊直弼さんの時の、「日米修好通商条約」で
「速やかに朝廷へその勅書を返しなさーい」
と言っていたんですが、激派は
「いやーだね!幕府がしてやったんだもんね!」
と抵抗していた訳です。つまり井伊さん寄り、というかなぁ。
結局その勅書は返されたので、井伊直弼さようなら、安政の大獄さようなら、になるわけですが、要するに初めは天狗党、結局逆境だったわけですね。
そこで分離していき、最終的には15代将軍は慶喜になり(水戸藩のパパ上はいるけど一橋派)大政奉還(すべての権利を天皇に返上)をする、で江戸幕府は終了しますが。
簡単に言っちまえば江戸幕府と共に歩んで共倒れした犬畜生ですね。
しかし、その最初の思考から派生していったので「尊皇攘夷」「勤王」「佐幕」「攘夷派」「海国派」「倒幕派」etc…
となっていくんですが、尊皇攘夷論の原点、お母さん的な政党なので。
しかし、幕府派である。まぁ天皇がお飾りになってたからね。
これは何を意味するか、結局日本人は様々な方面で国を考えたというわけです。結局天狗党は内輪揉めしても幕府には歯向かっていない。幕府が良いようにと、
なんか、当時の日本の原点でもありますよね。
例えば坂本くんやら高杉くんはこれが「幕府」でなく「日本」だった、という話ですね。
「いや出世めぐって内輪揉めしてる間に見るがよ!天皇とか幕府とか、てか幕府内で揉めてる場合ちゃう!アメリカそこにおるぜよ、攻められちゃうけど勝てないからまず外国技術を見るぜよ!(海国論)」
「あー話通じねぇ、マジあいつら国のトップとか調子こいて出世しか頭にねー、はい倒幕(倒幕論)」
となるわけで。
ちっぽけな政党と私は評しますが、政権を握っていたのは事実ですし、日本で起きた最大クーデター「倒幕」。何かの下について上をよくしましょう、ダメならトップにたって下と共に生きていきましょう。
というのがわかりやすく見える政党です。ざっくり説明しました。ホントはもっと天狗党って事をやってのけてますが、要約すると、
「幕府を旗に立てて頑張った政党」
です。もちろん分裂しまくってるんで、中には反幕にいっちゃった「~派」「~論」はあったでしょうけどね。
と、ここまでですかね。本気で調べるとこの内部分裂の構造で「何故こうなったか」は見えてきますが、はっきり言って行きすぎた趣味の範囲です。新撰組内部分裂よりも政治話なので、細かいっす(泣)
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