幕末資料と見解

二色燕𠀋

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新撰組と伊東甲子太郎とは

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そして伊東甲子太郎さん



 この人です。イケメン、というより女顔と記述があり、近年衆道や男色(所謂、同性愛者)だと噂されていますが、そんな記述はないですね。彼は立派に奥さんも子供もいます。

 彼が新撰組に入隊したのは1864年、結成の1年後ですね。
 かの有名な池田屋事件(池田屋という店で新撰組が倒幕の奴らを惨殺した)6月のすぐあと、10月に入隊します。

 池田屋で新撰組は超有名になりましたが、やはり嫌われています。

 しかし全盛期には200人くらい隊士がいて屯所をクソ狭い壬生寺、と、クソ広い西本願寺を使うのですか、内部抗争が激しすぎて人員がめっちゃ減ります。
 なので隊士募集を繰り返します。始めは17人だったのにね。

 近藤一門の一人、藤堂平助とうどうへいすけという若者の紹介により、伊東甲子太郎は何人か友達を連れて入隊してきます。

 伊東甲子太郎はもともと水戸藩出身で、神道無念流という剣術をやってました。
 しかし江戸の北辰一刀流(竜馬と同じ剣術流派)の伊東道場で腕を買われ、養子になります。

 甲子は、甲子の年に上洛したことから改名したらしいです。

 彼はとても口がうまいタイプで、人望がありました。

 新撰組としては彼が入隊時に掲げた『佐幕論』で入隊させます。
 参謀というポストにつき、(新撰組内に何班、というように、隊が10個ありました。それぞれ隊長がいます。隊長は大体の有名どころですね)彼はその隊長を纏める役でした。

 しかし。

 彼、突然、尊皇攘夷とか勤王倒幕とか言い出しちゃいました。あらぁ清川八郎みたいですね。
 あろうことか新撰組の半分くらいをそっちに引っ張り込み、最終的にその手なづけた半分と共に新撰組を離脱します。(清川八郎みたいですね)

 彼は屯所を、本編で出てきました清水寺の下、高台寺こうだいじに構え、高台寺党(御陵衛士ごりょうえじ)と名乗り新撰組と敵対、倒幕に走ります。半分だなんて、如何に口が上手かったかわかりますね。

 この時に近藤一門の盟友、藤堂平助も一緒に脱退しちゃいました、寂しい!

 伊東甲子太郎は離脱させた隊士達に英語を勉強させたりもしました。

 しかし、勿論鉄槌下ります。

 近江屋事件(近江屋で坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺される)の3日後、1867年11月18日に、油小路事件で暗殺されます。

 油小路事件とは、近藤が上手いこと言って御陵衛士を誘いだし飲みに行き、伊東甲子太郎が酔っ払ったところをぶっ殺した事件です。なんて小癪な近藤勇。

 ここで伊東、藤堂は死に、若干残った御陵衛士の残党を誘き出すため高台寺の前に大将、伊東の死体を晒したりします。余程頭に来たんでしょうな新撰組。



 長いことありがとうございました。新撰組と伊東甲子太郎については以上です。
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