二色短編集 2019~2020

二色燕𠀋

文字の大きさ
上 下
1 / 16

卒倒

しおりを挟む
 うるさいなぁ、と目を閉じたらそこは黒一色で味気ない。
 醜いなぁ、と耳を塞いだら一本の糸がつんと引っ張るようで。
 寂しいなぁ、と歯を食い縛り息を呑んだら縺れそう。
 苦しいなぁ、と笑った偽善に反吐が出て詰まる。

 11階の窓は水滴、ぼやけた景色が遠く感じて、
 樹海の闇は貧血、ふやけた気持ちが裸になった。

 明日は雨かい、空が灰色
 貴方はどこだい、気持ちに青く

 僕の気持ちは、殺される。
 末梢神経、抹消中。
 くだらないなぁ、傷心自殺。早く帰って就寝しよう。

 いまもどこかで線が切れてる。
 渋滞回路に重態混乱。

 殺してくれよと嘆いた君に、
 晒してやるよと叫んだ僕は、
 ぶちまけたゴミ、ビニール袋を持っていない。

 妥協したって脱線している。
 醜態性に重大性。

うるさいなぁ、幻聴ばかりで、眠れない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

420
現代文学
私のショートショートたち

二色短編集 2017~2019

二色燕𠀋
現代文学
ただただ散文です。大体情緒が不安定。ジャンルもなんかわかんない。 「メクる」「小説家になろう」掲載。

“K”

七部(ななべ)
現代文学
これはとある黒猫と絵描きの話。 黒猫はその見た目から迫害されていました。 ※これは主がBUMP OF CHICKENさん『K』という曲にハマったのでそれを小説風にアレンジしてやろうという思いで制作しました。

余寒

二色燕𠀋
歴史・時代
時は明治─ 残党は何を思い馳せるのか。 ※改稿したものをKindleする予定ですが、進まないので一時公開中

UlysseS ButTerflY NigHt

二色燕𠀋
現代文学
幸せの蝶は、切ない青さを知る。 ※天獄 とご一緒にどうぞ

金魚すくい

二色燕𠀋
現代文学
母と二人で生きていました。きっとまだ生きていくでしょう。 ※書き終わらないかもだし、終わらなかったものです。少し前に書いたお話です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【新作】読切超短編集 1分で読める!!!

Grisly
現代文学
❤️⭐️お願いします。 1分で読める!読切超短編小説 新作短編小説は全てこちらに投稿。 ⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。

処理中です...