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The 18th episode
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「射殺どころか手榴弾でぶっ殺してやるからな。いいか、その学者、死んだとなったら…二度目はないからな、諒斗」
そう言うと。
どうやらあの、自殺した学者を思い出したようで。
「…若輩者の同僚のケツはてめえに任せた」
恭太を、思い出す。
「…はい、すんません。
着替えたらそっち行っていいっすか」
「好きにしろ。それはちゃんと吉川を信頼してからだな、お前が」
「はい」
交渉成立。
「潤」
正直。
潤がいなければこの事態の終息、俺に出来たんだろうか。だが一言言いたい。
「なんだ、悪かっ」
「ぶっ殺すぞてめえ」
無茶苦茶やりやがって。
潤はふと笑い、「うるせぇよ単細胞」と憎まれ口を叩いた。
「辻井くん。
互いに気持ちは同じだ。わかるか?」
「はぁ」
「だから俺は君にあいつらを託さない。君は部長に会うべきだ」
「…なるほどね」
「わかったらついて来い」
それしかいまの俺には言えない。
「…人質ってやつっすね」
「そうだ」
なんと言われようが、君らはまだ若い。しかしならば、現場に向かうべきだ。
上司、同僚の裏切りの果ては目に見える。一度その道を通ればどんな結末を迎えるか、俺は…。
「あんた冷たいな」
多分、そうだ。
「いや、流星はクソほどつまんないくらいにお人好しだよ」
潤がそういえば辻井くんは黙った。
まだ、まだだ。
『俺がフィリピン土産であげたんだよ。デカくて持ちにくいから知人にあげたって言ってたけど』
『じゃぁ君に託そうか。樹実のことは』
結局。
『恐らくは…彼の狂気はどこからだったんだろうな、いま思うと。俺には多分、見えてこないんだよ壽美田くん。だから君が交渉役だ。現場監督は荒川くんに任せた。白澤くんは指揮を取れ。星川くんも、熱海の話を聞いてきなさい』
何もまだ見えていない。
辻井をちらっと見る。
あの、悲劇がそこに浮かぶようで。
「辻井くん」
「…なんすか」
「…俺も昔、仲間を死なせた。あれから何も見えてない」
「…は、」
動揺していた。
俺が何を言いたいかわかる日は、君には来るべきではないと信じたい。
「俺だって、仲間の死は、そりゃぁ…」
「その先が出口です」
学者が言って話は途切れた。
階段の突き当たり。地下の黒煙がここにも登っているのが見える。
「通る際には息を止めろよ~、慣れててもキツいからな」
潤のふざけ口調が聞こえる。
確かに、そうだな。
「多分、見えなければ連鎖は止まらないんだよ、辻井くん」
「…流星、悪いけどお前、そのドア開けて。俺多分無理だ」
後ろから潤が言った。
振り向けば、冷や汗なのかなんなのか。だが潤が俺を睨む目付きは、昔のままだ。
「そうだな、お前の傷が開くなこれ。
その学者、瞬、抱えといてやれ」
仕方なく肩を回して扉を回そうとするも、まずノブが回らない。
仕方ない。銃で鍵をぶっ壊そうと思って掴んだのが、たまたまデザートイーグルで。
…胸クソ悪ぃな。
一発撃って衝撃。肩に負荷がある。
慣れたが、やはりそれも胸クソ悪い。
ノブを少し回して蹴っ飛ばした。あっさり開いて、俺は扉を押さえて全員外に出した。
全員出たところで振り向いてみた。最早大学内は煙で見えない。
漸く浴びた酸素に詰まる息はまだ、黒煙が逃げて、太陽があって。
扉を閉めた。医者は俺の指示通り、潤ではなく瞬が抱えていて。
潤がふと、「ぷはっ、」と、両膝に両手をついて息をした。全員、漸く日の目を見たような顔つきだった。
「全員酸素不足か?」
ふざけた口調で聞いてみた。
「喋れてんなら問題ねぇか。潤、腹から煙出てんぞ」
漸くタバコを取りだし、火をつける。
「てめえだよバカ!」
元気そうでなにより。
裏口に、優秀なことに車が配置されていた。どうやらその車には見覚えがある。
助手席に霞が乗っていた。
後部座席が開き、伊緒が「流星さん!」と出てきた。
運転席には原田部長。
「おまたせ」
「愛蘭さんから連絡があって、みんな連絡が取れないって、」
「あ、忘れてたな。電源オフってんだ」
取り敢えずは原田さんの方へ行き事情を話す。
要求は車一台、護送用。
すぐに無線を飛ばしてくれた。
「…ご苦労様です」
「政宗一人が残ってるんですね」
「あぁ」
「こちらから一人は向かわせました。まぁ道すがら事情を話します。
結果、里中氏は死亡しました」
「…な、」
「共謀罪でパクろうかと思いましたが、敵方に目の前で」
「あいつ…」
ふと、後ろを見返す。
不服、というか悔しそうな辻井やら、恐縮した吉川。
少し顔色が悪い潤に、びしゃびしゃな諒斗、同じくびしゃびしゃな容疑者を抱えた瞬。
俺にもあんたにも仲間はいる。
「…取り敢えず帝都までお願いします。道すがらちゃんとお話ししますが今は彼らを」
「…わかりました」
帝都に向かう辻井と潤を手招きし、護送車が来るまで取り敢えずタバコを吸おうかと思ったが、近くに待機していたらしい。帝都に引っ張ったマトリの部下(確か上條)が運転していた。
促せば学者を引っ張る瞬と、吉川と諒斗がその車へ向かった。
「流星さん」
「ん?」
振り返り、瞬が言った。
「健闘を祈ります」
「ブレッグアレッグ」
諒斗も便乗してそう言う。
「…ありがとう」
思わずにやけた。が、
「気持ち悪ぃな鉄面皮」
「うるせぇ」
潤のいつも通りな軽口に、タバコを揉み消し、後部車両に乗り込んだ。
そう言うと。
どうやらあの、自殺した学者を思い出したようで。
「…若輩者の同僚のケツはてめえに任せた」
恭太を、思い出す。
「…はい、すんません。
着替えたらそっち行っていいっすか」
「好きにしろ。それはちゃんと吉川を信頼してからだな、お前が」
「はい」
交渉成立。
「潤」
正直。
潤がいなければこの事態の終息、俺に出来たんだろうか。だが一言言いたい。
「なんだ、悪かっ」
「ぶっ殺すぞてめえ」
無茶苦茶やりやがって。
潤はふと笑い、「うるせぇよ単細胞」と憎まれ口を叩いた。
「辻井くん。
互いに気持ちは同じだ。わかるか?」
「はぁ」
「だから俺は君にあいつらを託さない。君は部長に会うべきだ」
「…なるほどね」
「わかったらついて来い」
それしかいまの俺には言えない。
「…人質ってやつっすね」
「そうだ」
なんと言われようが、君らはまだ若い。しかしならば、現場に向かうべきだ。
上司、同僚の裏切りの果ては目に見える。一度その道を通ればどんな結末を迎えるか、俺は…。
「あんた冷たいな」
多分、そうだ。
「いや、流星はクソほどつまんないくらいにお人好しだよ」
潤がそういえば辻井くんは黙った。
まだ、まだだ。
『俺がフィリピン土産であげたんだよ。デカくて持ちにくいから知人にあげたって言ってたけど』
『じゃぁ君に託そうか。樹実のことは』
結局。
『恐らくは…彼の狂気はどこからだったんだろうな、いま思うと。俺には多分、見えてこないんだよ壽美田くん。だから君が交渉役だ。現場監督は荒川くんに任せた。白澤くんは指揮を取れ。星川くんも、熱海の話を聞いてきなさい』
何もまだ見えていない。
辻井をちらっと見る。
あの、悲劇がそこに浮かぶようで。
「辻井くん」
「…なんすか」
「…俺も昔、仲間を死なせた。あれから何も見えてない」
「…は、」
動揺していた。
俺が何を言いたいかわかる日は、君には来るべきではないと信じたい。
「俺だって、仲間の死は、そりゃぁ…」
「その先が出口です」
学者が言って話は途切れた。
階段の突き当たり。地下の黒煙がここにも登っているのが見える。
「通る際には息を止めろよ~、慣れててもキツいからな」
潤のふざけ口調が聞こえる。
確かに、そうだな。
「多分、見えなければ連鎖は止まらないんだよ、辻井くん」
「…流星、悪いけどお前、そのドア開けて。俺多分無理だ」
後ろから潤が言った。
振り向けば、冷や汗なのかなんなのか。だが潤が俺を睨む目付きは、昔のままだ。
「そうだな、お前の傷が開くなこれ。
その学者、瞬、抱えといてやれ」
仕方なく肩を回して扉を回そうとするも、まずノブが回らない。
仕方ない。銃で鍵をぶっ壊そうと思って掴んだのが、たまたまデザートイーグルで。
…胸クソ悪ぃな。
一発撃って衝撃。肩に負荷がある。
慣れたが、やはりそれも胸クソ悪い。
ノブを少し回して蹴っ飛ばした。あっさり開いて、俺は扉を押さえて全員外に出した。
全員出たところで振り向いてみた。最早大学内は煙で見えない。
漸く浴びた酸素に詰まる息はまだ、黒煙が逃げて、太陽があって。
扉を閉めた。医者は俺の指示通り、潤ではなく瞬が抱えていて。
潤がふと、「ぷはっ、」と、両膝に両手をついて息をした。全員、漸く日の目を見たような顔つきだった。
「全員酸素不足か?」
ふざけた口調で聞いてみた。
「喋れてんなら問題ねぇか。潤、腹から煙出てんぞ」
漸くタバコを取りだし、火をつける。
「てめえだよバカ!」
元気そうでなにより。
裏口に、優秀なことに車が配置されていた。どうやらその車には見覚えがある。
助手席に霞が乗っていた。
後部座席が開き、伊緒が「流星さん!」と出てきた。
運転席には原田部長。
「おまたせ」
「愛蘭さんから連絡があって、みんな連絡が取れないって、」
「あ、忘れてたな。電源オフってんだ」
取り敢えずは原田さんの方へ行き事情を話す。
要求は車一台、護送用。
すぐに無線を飛ばしてくれた。
「…ご苦労様です」
「政宗一人が残ってるんですね」
「あぁ」
「こちらから一人は向かわせました。まぁ道すがら事情を話します。
結果、里中氏は死亡しました」
「…な、」
「共謀罪でパクろうかと思いましたが、敵方に目の前で」
「あいつ…」
ふと、後ろを見返す。
不服、というか悔しそうな辻井やら、恐縮した吉川。
少し顔色が悪い潤に、びしゃびしゃな諒斗、同じくびしゃびしゃな容疑者を抱えた瞬。
俺にもあんたにも仲間はいる。
「…取り敢えず帝都までお願いします。道すがらちゃんとお話ししますが今は彼らを」
「…わかりました」
帝都に向かう辻井と潤を手招きし、護送車が来るまで取り敢えずタバコを吸おうかと思ったが、近くに待機していたらしい。帝都に引っ張ったマトリの部下(確か上條)が運転していた。
促せば学者を引っ張る瞬と、吉川と諒斗がその車へ向かった。
「流星さん」
「ん?」
振り返り、瞬が言った。
「健闘を祈ります」
「ブレッグアレッグ」
諒斗も便乗してそう言う。
「…ありがとう」
思わずにやけた。が、
「気持ち悪ぃな鉄面皮」
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