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幕間 その1 ウーカルの仲間達
第四話 高位闇蜘蛛(エルダー=シュエロブ)族 ビラーノの胸懐
しおりを挟む「フンフンフン」
下のバルコニーからウーカルの鼻歌が聞こえる。 軽やかに、動き回る足音も。 薄暗いこの部屋の中まで、明るくするような響きが、何にも増して心地よい。 家事だと云っては、皆の部屋から汚れ物を持ち出して、洗濯をしてくれている。
ラグマットも、カーテンも…… いや、この『隠れ家』に存在するすべての布製品を、ウーカルは清潔に、美しく保って居てくれる。 これは、感謝すべき事柄だ。
高位闇蜘蛛族の私にとっては、すでに無くては成らない存在となった、兎人族の女性。 かつての惨劇の記憶も、彼女の存在により薄らいでくるのは……
きっと、彼女の存在による『モノ』であることは、疑いの無い事実だ。
記憶の中の姫殿下の姿を、ウーカルの『姿』を、重ねているのかもしれない。 いや、ウーカルは、ウーカルだ。 姫殿下とウーカルは違う。 性格は正反対だし、姫様はあれほど『ガサツ』では無い。
ないのだが…… 私の中では、姫殿下とウーカルは同じ重みと成っているのは、間違いは無い。
頬に、笑みが浮かんだ。
――― ☆ ―――
私はかつて……
まだ、私が其処迄年老いていなかった頃、私はとある獣人族の王国の服飾官として勤めていた。 石造りの城の中、城の基部の一室で、『糸を紡ぎ』、『機を織り』、服を仕立てていた。 仕えていたのは、コボルト族の王家。 浅い森と、豊かな原野が広がる土地だった。 住民たちも皆穏やかで、国主たる陛下は国民に慈愛を与え、国民も又陛下に尊崇の念を抱いていた。
其処に来たのが、東大陸から渡って来た『人族の冒険者達』。 一方的に獣人族を『悪』と決めつけ、いきなり入植してきたかと思うと、持ち前の器用さで作り上げた武器と、農具を持ち出して、豊かな土地と森を開墾し始めた。
気が付いた時には遅く、既に国土の八分の一が、彼等に切り取られてしまった。 半戦争状態と云うべき、憂慮すべき状態に拍車が掛かったのは、冒険者の一団の運航していた、外洋船の船倉に、西大陸では存在していなかった、『小鬼』が、潜んで侵入していた事から始まる。
小賢しくも寄生繁殖力の強い奴ら。 魔力濃度の濃い西大陸に於いて、異常進化を遂げたのは、神の摂理か、暴走か…… そこの所は今も判ってはいない。 が、天敵が少ない状況下において、ある程度の個体数が確保されたゴブリン共は、組織だった動きを見せ始める。
まずは、手近い人族の入植者の村から襲い始める。
強固に固められた洞穴に、村から略奪した物資を溜め込み、さらに、攫った人族の女たちの肚を借りる形で奴らは増殖を始める。 その数は、幾千、幾万であったと、今も覚えている。 コボルトの王は、コレを危険視し、発見し次第討滅する事を全国民に通達。 王国辺縁の場所では、さらに強固にその通達は護れらることに成った。
が、人族の冒険者達は、西大陸の獣人族に付いては満足な知識を有しているモノは少なく、ゴブリンとコボルトを同一視し、両方を狩る対象としていたらしい。 それは、後々、ウーと出逢った時に語られた、なんとも釈然としない、不快な事実であった。
問題なのは、戦線と監視の目を構築していた、コボルトの王国の東部辺境域…… つまりは、人族が勝手に入植した場所に於いてであった。 コボルトの王国は完全に防衛戦闘であったにもかかわらず、ゴブリンとコボルトを同一視した冒険者達により、不正規遭遇戦闘が頻発。 更に、東大陸の人族の国より正規軍が派遣され、戦線を拡大。
彼等の言によれば、人族の領域に獣人族が居ること自体が間違いなのだとか。 コボルトの王国が戦備が人族のソレとは違い、身体能力に重きを置く獣人族は、彼等の鋼の剣や魔法により、散々に追い散らされる。
ゴブリンも又、人族の戦闘力に押され、弱い方に力を向け、侵攻を開始した。
コボルトの国の村々が、人族とゴブリンに襲われ、殺され、略奪され、攫われる。 ゴブリンを追い払ったと勘違いした人族は、その勢力を拡大し、ついには国土の半分を占めるに至った。 森は焼かれ、豊かな原野は畑となり、彼等の主食たる小麦が植えられる。 土地は年々痩せるに任せ、滋味が失われた土地は放棄され、さらに農地は西進する。 乱開墾といえる有様だった。
年々に西大陸に渡ってくる人族も増え続ける。 東大陸で喰えなくなった者達が大半ではあったらしい。 農奴としてやって来たモノさえ居たそうだ。 それが西大陸で大半を占める、人族の姿であった。
さて、西進をするのは、なにも人族だけでは無い。 ゴブリン達も又、人族の圧迫を受け、生存圏を西に動かすのは、誰が考えても当たり前の事であった。 そして、濃密な魔力は彼らに力を与え、深化と進化を繰り返すと、ついには上位種であるボブゴブリン、ソーサラーゴブリン、ビショップゴブリン、ゴブリンナイト、と云う特殊な個体を生み出すに至る。
バラバラな行動はやがて統一され、そして、原始的な生活を好むゴブリンの王国を標的にし始めた。 弱きを蹂躙するのは、なにも人族の専売では無いと云う事だ。 陛下は国民を西へ西へと逃がし、ついには、余り交流の無かった他の獣人族に助けを求めた。
が、良く判らない状況に、他の獣人族も手の出しようが無かったらしい。 一部の者達は、さらに西に向かい、伝説になっている『黒の森』に住まうらしい ” 魔族 ” へ、交渉にすら向かったらしい。 事態が急変するのは、ゴブリンの王…… ゴブリンキングが誕生した事であった。 コボルトの王城は、組織だち強化されたゴブリン達の軍勢に、突如として蹂躙された。
王族を逃す時間すら得られず、王も、王太子も、近衛の戦士も…… 皆…… 黄泉へと旅立った。 悲惨なのは、女性達。 高位、下位を問わず、全てのコボルトの女性がゴブリン達の餌食と成ってしまった。
元来、コボルトという種族は多産であり、そんな種族の肚で寄生繁殖などすれば、個体数の増大は、恐ろしく速くなる。 女性達は逃げられぬ様に、四肢を切断され、ひとところに集められ、ひたすら子を…… ゴブリンの子を孕まされることに成った。
美しく愛らしい、姫殿下もその暴虐にさらされたのは…… 特筆するような事ですら、なくなっていた。
私は…… 私は…… なにも出来なかった。 城の基部で、ひたすら機を織っていた私が異変に築いた時には既に遅く、城内はゴブリンの軍勢に蹂躙されていた。 個体としては大きな体を持つ私。 人化もせず蜘蛛の姿の儘であったことが、彼等の眼を引かなかっただけであった。
高位闇蜘蛛(エルダー=シュエロブ)族は、水と魔力さえあれば、生命を維持する事は出来る。 活動がほぼ停止してしまう事を除いては、紡ぎ出した糸で繭を作りその中に入ってしまえさえすれば…… 過酷な時間が過ぎ去る事を待つことが出来る……
自分自身の防衛反応が、そうさせてしまった。 城に張り巡らせた、糸を伝って様々な『声』が、私の元に届く。 コボルト女性の悲鳴、嗚咽、懇願、慟哭…… ゴブリン達の嘲笑、嗜虐、暴虐……
―――― よく自我を保てたものだと、今でもそう思う。
あれは、まだ、コボルトの王国が健在であった頃、姫殿下は、よく城の基部の私の部屋まで来て、織り上げた布を手にしつつ、にこやかな笑みを頬に浮かべ、褒めて下さった。 布を持った手は、まるで宝物を手にするように、恭しく、押し戴く様に扱われた。
「ビラーノ。 善き布です。 貴方の御手は、このような美しい物を作り出す『神の手』です。 貴方がこの国に居て呉れる事を神に感謝せねばなりませんね」
「勿体なく姫殿下」
「大切に扱いましょう。 あの、ビラーノ」
「如何なさいました、姫殿下?」
「この度、デビュタントが御座いますの。 わたくし…… ついに王族の姫として、皆の前に立つ資格を得ましたの。 そこで…… デビュタントのドレスを、貴方に作って貰いたく思っておりますの。 勿論、陛下にはお願いいたしました。 光り輝く純白のドレスは、貴方のモノが良いと…… 受けて戴けませんか?」
「も、勿体なく!! 誠心誠意、勤めさせていただきます」
「まぁ、嬉しい。 貴方の作ったドレスでデビュタント出来るのならば、わたくしは世界で一番幸せな姫と成る事でしょうね。 こんなご時世ですが…… 最後の我が儘を、陛下にお願いいたしました。 どなたかと成婚し、幾多の子を設け、この国を更に豊かにしたく思いますので、その証に……」
「姫殿下をさらに素敵な淑女と成しましょう。 ええ、わたくしの全力を以てッ!!」
脳裏に蘇る、姫殿下の柔らかな笑顔。 輝くような、若き王族の姫。 糸を紡ぎ、機を織り、ドレスを縫製する…… 力一杯の仕事。 トルソーにようやくその全貌が見え始めた時…… 惨劇が始まったのだ。
私の作るドレスを熱望されていた姫殿下は、ついに私のドレスを纏う事は無く…… 汚い手で散々に汚され、孕まされ、そして…… 命の炎が消えた。 ドレスも又、ゴブリン共がその汚い手でトルソーから剥ぎ取り、散々に切り刻み、腰に巻いたり、羽織ったり…… 原型などどこにもない程、穢された。
姫殿下の最後の言葉が、糸を伝って私に届いた…… 慟哭と嗚咽が途切れ…… 神に祈る姫殿下。 最後に…… 命の炎が燃え尽きるほんの少し手前…… 姫殿下が漏らされた言葉……
”あのドレス…… 着たかったなぁ……”
そこまで…… そこまでの想いが…… 力無き私を許してください…… もう…… もう、二度と、ドレスは作りません…… わたくしが縫製する『ドレス』は、姫殿下のみに捧げます と、そう誓った。 繭の中で慟哭した。 食べるモノも無く、繭の中で仮死状態に陥る私。 何も出来ず、唯々後悔と罪悪感がこの身を焼いた。
―――― 幾年その状態が続いたであろうか。
突然の魔力の増大が、眠れる私を呼び覚ます。 悔恨と罪悪感の為に、憤怒と悲しみに塗れた私が目覚めた。 繭を内側から割り、外に飛び出す。 勿論、人化はせずに。 周囲に転がる焼け爛れたゴブリンを摂取しながら、力を取り戻す。
城は……
城は瓦解していた。 強烈な攻撃魔法により、その大半が吹き飛ばされていて、かつての王広間や高い尖塔などは跡形もなく粉砕されていた。 当然、ゴブリンキングを含むゴブリンの王国の上層部は、瓦礫の下に屍を晒し、強大なゴブリンの軍団も消滅していた。
一体何が起こったのか?
周囲を見渡す四対の眼に、一人の魔人が映り込む。 敵意を見せる様子も無い。 ただ、淡々と、生き残っているゴブリン達を屠っていた。 昏い視線を私に呉れると、その魔人は言葉を紡ぐ。
「誰だ」
「この惨状を作り出したのはお前か」
「この大陸から人族を駆逐した、『暴虐なる魔王』を、打ち滅ぼしただけだ」
「それは…… いや、感謝する」
「なに?」
「コボルトの王国は潰え、陛下は殺され、女性達が蹂躙された。 その仇をお前が討ったと云う事だ」
「幾年前の話をしている」
「どのくらい意識を失っていたのかは知らぬ。 が、事実は事実だ」
「……成程。 理解した」
魔人は、すっと表情を出し、此方を見た。 まるで古い友人に会ったような表情だった。
「他人に『礼』を云われたのは、初めてだ。 成程、コレは…… いいものだな」
「そうか…… それならば、良かった」
「『礼』の対価に、『名』を名乗ろう。 俺は ウルフガング=グランマニエ=エトワール=バララント=デ=プレガーレ というモノだ」
「真名か」
「他にどんな名を伝えればいいのか知らぬ」
「西大陸では、真名は秘匿するモノだ。 ……ウーと呼ぶが良いか」
「あぁ、構わん。 お前は、誰だ」
「高位闇蜘蛛(エルダー=シュエロブ)族 ビラーノ」
「ビラーノ。 そうか。 魔族か?」
「そうだ。 魔族なら殺すか?」
「意思疎通出来るモノを? 有り得んな。 人族の者達が来る前に、此処より西へ向かう事を推奨する。 魔族に対し、人族の偏見は強いからな。 いずれ、また、この地に人族は繰り出して来るだろうしな」
「……そうか。 しかし、人族が私に襲い掛かれば、殺すぞ」
「自衛のための暴力は、認められている。 特に西大陸ではな。 別に構わんよ。 ただ、周囲にその存在を知られれば、人族は徒党を組んで襲い掛かってくる。 せっかく名を交わした相手だ、むざむざ躯を晒させるような事は、したくない」
「そうか…… ならば、皆の…… 姫殿下の魂を弔うために、黒の森へ行こう。 あの場所は獣人達を含め、西大陸の住人の魂の故郷だ」
「そうか…… そうだな、それがいいだろう」
「お前は人族なのか?」
「魔女に作られた、人工生命体よ。 アイツ等のやり口は熟知している。 きっと、俺も排除されるだろうな」
「なら、お前も『黒の森』へ来い。 あの場所は、魔力も瘴気も濃い。 それゆえ、人族の侵入を拒む。 ……機会が有れば、森で逢えるであろうしな」
「……そうだな。 これからどうなるかは判らないが、機会が有ればな」
私達はそれだけの『言葉』を交わすと、互いに反対の方に脚を踏み出した。 きっと、もう、二度と逢う事は無いと思いつつ。
―――――
城の基部の私の作業部屋に残っていた、姫殿下のデビュタントの『ドレスの破片』を胸に、放浪を続け、やがて私は『黒の森』に辿り着いた。 『それ』を、埋葬する場所を探し求めて、広大な黒の森を彷徨った。 姫様の眠りを妨げるようなことの無い場所を求め……
――― そして、奇跡は起こった。
『黒の森』の最深部に聳え立つ『千年聖樹ボボール』の元で、あの魔人ウーと出逢う事となった。 ウーは私の事を憶えていた。 そして、千年聖樹の根元に、姫殿下の墓を作る事を許した。 ボボールも又、私の話を聞き快諾してくれた。 ドレスの端を埋葬できたことを喜ぶべきなのだ。 此処ならば、安らかに姫様が『眠る』事が出来る。
――― 誠意には誠意を ―――
魔族ならば、それは当然の理。 そして、私はボボールが聳え立つ丘の周辺に重防御線を引く事にした。 もう、二度と不意打ちなどと云う無様を晒さぬ様に。 長き旅の果て、深化し進化した私が得た『守りの力』。 存分に振るう事にした。
そんなウーが兎人の赤子を拾ってきた。
小さな小さな女性の赤子。 一目見て、記憶の奥底の大切な扉が軋み、開く。 エリーゼの胸に抱かれる小さな女の子の姿が…… 姫殿下の幼き頃と重なった。
エリーゼとボボールに大切に育てられたその赤子は、スクスクと成長を遂げ少女となった。 心は…… 幼いままではでは有るが、真っ直ぐで気持ちのいい少女と成った。
ある日、姫殿下の鎮魂の年季祈祷の為にボボールの根元の墓で祈っていた時に、その赤子だった兎人の少女…… ウーカルが私に話しかけて来た。
「それ、大事な人のお墓?」
「あぁ、そうだ」
「なんか、寂しいね。 なら、そうだッ! あたし、お花を摘んで来る!! エリーゼ姉さんに云って、素敵なお花を一杯用意するよ!」
「そ、そうか…… しかし、いったい何故?」
「だって、ビラーノの大切な人でしょ? その人のお墓でしょ? 寂しいのは良くないよ。 赤や黄色の色とりどりのお花で飾りましょ! その方がきっと、その人も嬉しいと思うよ?」
「そう……だな……。 姫殿下は花が好きだった」
「でしょ~~ なら、行ってくる!!」
直ぐに戻って来たウーカルの腕の中一杯の花々。 ニコニコと微笑むウーカルの笑顔。 墓の周りに植え、水を遣る姿…… 重なるのだ…… 敬愛し、愛した姫殿下と……
その後も、折を見てウーカルは墓に新しい花を植え付けて行く。 今では、墓の周りは華やかな花畑の様に成っている。 勿論、ウーカルが全てを成した。 そして、其処は、ウーカルが作り上げた、可憐な花々が咲き乱れる、姫様だけの『墓所』と成った。
なんとなくでは有るが、墓石が微笑んでいるような気がした。
ウーカルが成長し、家事を始める。 エリーゼに色々と指導を受けつつも、しっかりと『隠れ家』を快適にする術を身に着け始めた。 そして、私の視線に、作成した布製品を丁寧に丁寧に扱う、ウーカルの姿がそこに在った。
複雑な文様を織り込んだ布を飽きもせず眺めるウーカル……
宝物の様に、紡いだ糸を、織った布を、縫製した衣服を扱う姿……
より一層、重なるのだ。
「ウーカル。 何故そんなに大切に扱う?」
「だって、ビラーノが丹精込めて作ってくれたんだよ? 粗末に扱うのは、なんか嫌だ。 綺麗なモノは、ずっと綺麗なままに使いたいからね!」
ニコニコと…… 笑いながら そう言うウーカル。
ウーカルがウーカルで居て呉れれば……
このままのウーカルで居て呉れれば……
それでいいのだと、そう思えるようになった。
――――☆―――――
「ビラーノお茶にしよう!!」
扉の外でウーカルから、声が掛かる。 薄暗い部屋の中で、人化の術を掛ける。 ゆっくりと扉を開く。
「今日はどんなのがいい? やっぱり黒茶?」
「ウーカルの『お進め』を、頂こうか」
「アイアイ!! いい奴が手に入ったから、淹れたげる!」
リビングに続く階段を軽やかに降りるウーカル。 後ろ姿に従って私もリビングに向かう。 機嫌のよさそうな鼻歌が聞こえる。
心穏やかに暮らせる『隠れ家』は、” 終の棲家 ” に相応しい。
こんな気持ちにさせてくれたウーカルにも感謝だな。 誰かがウーカルを苛み、この子が、泣く様な事が有れば、容赦はしない。 何を以てしても、殲滅する。
きっと……
多分……
『姫様』も、そう望んでおられる気がする。
今度こそ護る様に…… と。
心の奥深くに、ソレを置く。
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