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第一幕 ウーカルの日常
⑥-4 御家の掃除は何時も大変 白蟻人族の王国は忘却の彼方に
しおりを挟む―――― 基本案的には、終わっているけど、それが実際に出来るかどうかは別の話。
ウーさん用心深いもんね。 大型の爆裂突撃蟲も、どのくらいの爆発するか、判んないもん。 更に言えば、芋蟲だって、元気かどうかも、知りたいじゃん。
お日様が昇る前にお家に帰り着いたあたしは、装具やら虫取り網やらを片付けてから、みんなの朝御飯を作ったんよ。 ほら、お腹が空いてたら碌な事にならないじゃん。
みんなも、同じだったらしく、珍しく大人数での朝御飯となったよ。 用意するのは、いつもとあんまり代わり映えしないけどね。 今日は朝から、お肉を焼いたんよ。 奮発したよ。 アルとニコラが帰って来てるんだもんね。
ネブ=ドロン大猪の良い所があったからね。 温熱石に魔力を通して、鉄板を熱して、油脂を落として、焼き上げる! イイ感じ!!
葉っぱも果物も一杯出した。 まぁ、健啖家のアルとニコラが居るからね。
――― ☆ ―――
とっても、喜ばれたよ。 旨い旨いって、ガッツいて喰ってくれたんだ。 旨いって云われるのは、あたしも嬉しい。 でもその言葉は、半分くらいに聞かなきゃね。 だってみんな昨日の夜は、なんも食べんかったもんね。 『空腹は最高の調味料』って云うじゃん。 お腹が空いたのも、忘れるくらいの、『大事』だったんだね。
でもさ、空いたお腹じゃ、いい考え浮かばないよ。 喰って寝るのは、心と頭に効くんだから。
―――――
ご飯の片付けしてる最中に、広場から、ドカン、ドカンって音がしてた。 小振りの爆裂突撃蟲で、確認してんだね。
ニコラが居るから、『 囮 』 兼『 威力確認役 』になったんだろうね。 ホント、綺麗な【聖炎】を紡ぐんだもん。 そりゃ、陽が昇っても、爆裂突撃蟲は、突撃するよ。 的は何にしたんだろ? ちょっと興味が在るから、後で聞いてみよ。
朝御飯のお片付けと、アルとニコラの部屋のベットシーツの交換は、あたしの大切なお仕事。 みんなが気持ちよく寛げる様にするのは、あたしがこの家に居る為の大切な理由。 だから、手は抜かないよ? そんなに時間は掛からないから、家事を終えてから直ぐに『 広場 』に、降りたんだ。
―――― 酷い有様に成っとったよ。
『魔法鞄』拾った時に、一緒に拾った斧遣いの女戦士の金属鎧が酷い事に…… アレ…… もう、絶対に修理出来ないじゃん。 バラバラじゃん。 せっかく大事に取っといたのに…… あたしが着れたらいいなぁって…… カッコ良かったんだぞ……
……ちくせう……
こんど、見っけたら、『魔法鞄』の中に入れたままにしとこ。 ほんと、こいつ等、男衆ときたら……
でも、まぁ、爆裂突撃蟲の爆発力も測定出来たって事で。
「カルちゃん。 爆裂突撃蟲には、近づかないでね。 マジもんの危険生物じゃない。 あんなのが生身に当たったら……」
「ニコラ。 大丈夫たよ? 性質しってたら、飛んでこないし、不意打ちされるような【索敵】してないもん。 蟲の群生場所はだいたい知ってるし、近寄る時は特に気を付けてるしさ」
「そ、そうなの? ホントに?」
「アイアイ。 ホント、ホント。 危ないことして、お肉失うのは嫌じゃん。 お家に帰るまでが、『狩り』だからね」
「……ほんと、無茶しないでよ?」
「心配性だなぁ~ ニコラは」
なんだか、ニマニマしちゃうよね。 あんまりお家に居ないニコラだけど、あたしの世話をしてくれた『人族系』の人は、ニコラが一番多いんだ。 最初に森歩きした時の連れはニコラだったし、最初の狩りの同伴もニコラだったなぁ。 ” 兎狩りって云うのもなんだかなぁ~ ” だったけど、この辺りじゃ、角兎くらいしか弱っちいのいないしね。
胸がホコホコと温かくなったよ。
――――
爆裂突撃蟲の威力も判った事だし、後は芋蟲の方。 『魔法鞄』から、一匹取り出して、広場に置くんだ。 良かった、生きてたよ。 いやぁ~ホントに、大人しいよね。 でね、ウーさんが【完全鑑定】をかけるんだ。 ほら、生きの良さとか知らんといけないし、正確にその生き物の生態なんかを知る為にね。 よかった、ちゃんと元気だったよ。 つう事は、蟲は『魔法鞄』の中に入れても大丈夫って事かな?
取り出した芋蟲を見た ウーさんは、難しい顔…… というよりも、ちょっぴり怖れを含んだ表情を浮かべとったよ。
「ウーカル。 コイツの成体…… たしか、幻惑毒蝶だったな」
「アイアイ」
「コイツ…… 【宵闇の魔力】を保持してる」
「?」
「いや…… つまりは、あの『図鑑』の記述は正しいと云う事だ。 普段は魔法草からの微々たる魔力で十分生きて行けるから、そっちしか食べない。 しかし、この芋蟲には、強く、強く、魅かれる『 魔力 』がある。 それが、【宵闇の魔力】だ。 その存在を感知し、保持している生物には、問答無用で襲い掛かる。 白蟻人族もそいつを保持している。 ごく弱くだがな。 アイツ等の独自進化も、多分それが原因だろうな。 【宵闇の魔力】は強く【環境適応変化】を促す力があるんだ…… その上、何世代も、濃密な魔力を保持している『千年聖樹の根』を喰らい続けていたら…… まぁ、そうなるな」
「あぁ、ボボール爺さんの上の枝にある【水球】みたいな?」
「そうだな。 アレもそうなるか。 しかし、あっちには宵闇の魔力は無い。 供給されているボボールの魔力がその状態を引き起こしたって事だ。 羊皮紙に描いた魔方陣ですら影響するのが、千年聖樹の内包魔力だな。 それが、生物に働きかけたとなると…… ホントにヤバいな。 完全に撃滅せんと」
「ふ~ん。 で、どうするの?」
「真正面からじゃ、むりだ。 搦め手からの攻略する」
「数が多いもんね。 やっぱり、あのノーム様の作った穴を使うの?」
「あぁ。 それで、ヤバい蟲達を運ぶのはウーカルお前」
「ヘッ? なんで?」
「お前しか、こいつらを運べない。 お前の『魔法鞄』が良い仕事しすぎだ。 その持ち主がお前。 中身を出し入れできるのは、お前だけだからな。 兵を運ぶ輸送馬車みたいなもんだ。 ……すまんが頼む」
「……アイアイ」
なんだよ、それ。 お役御免かと思ってたんだけど、そうでも無かった。 あそこに一人で行くのは嫌だなぁ~ チラチラと周囲を見渡すと、心得たとばかりに、エリーゼ姉さんとアルが頷く。
いいのか? 特にアル。 あんた、化け烏だろ? 洞穴の中だぞ? 飛べねえぞ?
「いや、俺には【魔眼】がある。 記録して記憶するのには持って来いの奴。 高みからじっくり見て、追加の処置が必要か、後で検討するのに必要だ。 エリーゼの【幻視】【幻燈】だけじゃ、詳細が掴めんからな」
「アイアイ。 エリーゼ姉さんも?」
「そうね、私は案内役 及び、護衛かな? あそこに行ったのは、私とカルちゃんの二人。 だから、私が行くのは当然ね」
「アイアイ。 何時行くの?」
「「直ぐにも行くよ(わ)」」
「アイアイ。 じゃぁ、準備してくる。 万が一って事も有るから、軽装甲付けて来るね」
「あぁ、行ってこい。 お前が傷付けられんように、俺もエリーゼも力を振るうが、万が一もある。 お前が怪我なんぞしたら、ボボールやニコラ、ウーに顔向けできんからな」
「えぇ~~ そっかなぁ~~」
「自己評価が低いのは、どうしようもねえのか? 知らぬは、当事者だけってか?」
「だって、あたし、居候だぞ? 一番弱っちいんだぞ? 力こそ全ての黒の森では、価値無しじゃん! まぁ、せいぜい怪我しない様に、しっかりと固めてきま~す!! 穴の前で待ち合わせね!! そんじゃ、後で!!」
あたしは、急いで『自分のお部屋』に戻り、『装具の点検をして、それを着込んで、荷物の指さし確認をしたんだ。 そんな事をしながら、アルの云った言葉を思い出して、苦笑いが頬に浮かぶんだよ。
―――― 自己評価が低い?
なんだそれ? みんなのお手伝いだけが、居候のあたしが、ボボール爺さんの所に居ていい理由だぞ?
最初はエサ、その次はペット。 最後にやっと、兎人族のお手伝いさんに成ったんだぞ?
自分の事なんて、そんな所だ。 ウーさんにとっても、ボボール爺さんにとっても、そんで、仲間達にとっても、その位の価値しか無いのは、重々承知しているよ。
変な事言うなよ、アル……
装具 良し! 手槍 良し! 魔法 鞄良し!
出発、侵攻!!
――――☆――――☆――――
三人で長い隧道を辿り、一時的に封鎖していた『例の場所』を打通して、白蟻人族の作った坑道を抜けて、小部屋に到着。
空気の臭いは変わってないね。 こっちの扉だ。 そうだ、エリーゼ姉さんが言った通り、白蟻人族の作った坑道の中に有った、結構な量の奴等の死体は、綺麗さっぱり無くなってたよ。 引き摺った後が有ったから、きっと処理したね。 それで、致死性の毒気が噴出したって考えて、一時的にこの場所を封鎖したみたいなんだ。
白蟻人族の警告張り紙がそれを物語っているんだよ。 アルがその文字を読めたからね。 無人の小部屋なんだよ、ココは。 でも時間が経てば、戻って来るよね。 姉さんとアルが急いだのって、そう云う事か。 判った。
――― じゃぁ、始めよっか。
「アル、姉さん。 同時で行く? それとも、時間差?」
「時間差がいいな。 まずは、大型の爆裂突撃蟲。 その次に小型のヤツ。 まだ、朝方だから、陽光は強くないが、現状理想的ともいえる。 大きい方が強い走光性を持っているだろ。 城門の方はそいつらが行く。 小さい方は、近場に突撃するな。 下を見ろ、あの幻視とは違って、城と街が薄暗い。 つまりは眠っているって事だ。 灯りが付いているのは、王城が一番多い。 城門の方は、外の強い光が入っている。 差し込んでいる訳じゃないが、十分に明るく見える。 大型が城門。 小型が王城。 ……いけるか?」
「アイアイ。 その後で芋蟲を投下するの?」
「そいつら、結構な落下耐性有るからな。 ここからでも、王城中央の『中庭』に放り出せる。 まずは白蟻人族の王侯貴族を狙う。 頭が混乱してまともな指示が出ない。 さらに、こいつ等、大喰らいだから、根こそぎいくぞ。 後は宵闇の魔力に酔って、芋蟲達は…… 暴走するな」
「アイアイ。 じゃぁ、始めるね」
あたしは、先の無い扉の縁に立って、『魔法鞄』の中から、大型の爆裂突撃蟲を選択して取り出す。 ほらっ、行け!!
数十匹の蟲達は、暫くその辺りを旋回してから、思った通り城門に向かって突撃して行きよったよ。 アイツ等の走光性は、陽光に対しては効かないんだけど、真っ暗な大空洞の中で飛ぶより、外が良いって考えたのかな?
次いで、小型の爆裂突撃蟲、数百匹。 さぁ、行けッ! ビラーノの虫取り網が良い仕事してくれたよ。 大量確保出来たんだもん。 あぁ、勿論ニコラの光魔法に吸い寄せられたってのが、本当の理由。 狩場近くのあの場所、暫く爆裂突撃蟲は、沸かんね。 良い事だよ。
さてと、芋蟲の準備だよ。 一気に行くか!
目標は、中央の御城の尖塔に囲まれた庭に向かって、投げ出したんだよ。
ホイ ソイ ホレ!!
行ってこ~~い
た~んと、喰え~~
突然、ドカン、ドカンドカン って、爆発音が連続して、色んな所から聞こえた。 大空洞の中にその余波が来る。 グワングワンって大空洞の壁が揺れるんだ。 慌ててバックステップを踏んで小部屋の中に逃げ込むんだ。 はぁ、びっくりした。
飛び退いたあたしに代わって、アルが扉の側に近寄り、下を伺ってたんだ。 エリーゼ姉さんもアルの隣に行って仲良く並んでみてるんよ。 まぁ、あたしの仕事は終わったって事だよ。
「エグイな…… 芋虫が白蟻人族を追いかけまわしとるな。 それと、大型の爆裂突撃蟲が城門を破壊した。 大きく崩れている。 そとの景色が良く見える。 爆発したのは…… 多分八匹位だな。 小さい奴は、外の光が大きくなる前に、中央の城の城壁に突撃したようだ。 あちこちが穴だらけだぜ……」
「控えめに見積もっても、大混乱ね。 後はあの芋虫が何処までやるかね。 ひたすら飽食するらしいから…… でも、時間は掛かるわ」
「出入口は塞いだ。 城門は崩落している。 いくら白蟻人族でも、アレを撤去するには時間が掛かる。 たとえ、こいつらが数万の数が居ても、そうは簡単に外には出れないな。 さらに、混乱が拍車をかける」
「それだけの個体が居れば、人海戦術で、如何にかするんじゃないの?」
「いや…… そうでもない。 アイツ等、見てると、社会構造に上下関係が存在するのは、見て取れるからな。 王侯貴族の白蟻人族は、結構豪華なモノを着ているし、最下層らしき黒頭なんぞ、貫頭衣だぞ? そんな黒頭の数は、かなり少ない。 詰まるところ、この大空洞にいる連中は、奴等の王国では、選ばれし者達ってこった」
「つまり?」
「労働力…… 働きアリは少ねぇって事だよ。 この場所は、白蟻人族の王国の中枢。 言い換えたら、王都ってわけだ。 なまじっかのモノは、入れねぇって感じか? 『階級意識』は、人族のそれよりも、遥かに厳格に強く、徹底されているんだろ。 見ろよ、城門の周り。 黒頭達が途方に暮れてやがる。 城門城塞の中に生活空間が無かった奴等だな。 指揮命令系統は今じゃ瓦礫の下って事。 暫くは動けんよ」
「……まぁ、どっかの人族の国の様」
「まさしくな。 国の上層部を突然失ったら、生き物でも組織でも生きては行けない。 生き物と違って、組織は個々の集まりだから、いずれは回復するが、芋蟲共がその人的基盤を喰い尽くす。 さぁ、どうなるかな。 俺の見た所、一週間。 国としては瓦解している。 外からの助けも当てに成らない」
「あら、なんで?」
「白蟻人族の重要人物たちは、きっとこの王都から出ていない。 外に居るのは卑しい者達…… と、云う所か。 ビラーノの眷属が調べたのを、来る前に訊いといた」
「成程ね。 さて、そろそろ、引き揚げましょう。 見るモノは見たし、聞くモノも聞いたから。 どこまで、個体が減るかは一週間後に観察に来なくちゃね」
「それが良いだろう。 まさか、こんな早くに国が瓦解するとは、ウーでも思わないだろうな。 報告するのが、楽しみだ」
「ええ、そうね。 カルちゃんのお手柄よ」
「あぁ、そうなるな。 天敵か…… 俺たちも気を付けないとな」
「ええ…… そうね」
なんだか、難しいお話をしてたんよ、二人は。 だから、あたしはここらの周りを見張ってたんだ。 下から上がって来る奴が居ないかってね。 後二つある扉の向こう…… 坑道かな? ちょっと興味が在ったんで開いてみたんよ。
でね、やっぱり坑道。 結構きつい坂道に成っている奴。 遥か下の方まで曲がりながら続いていたんだ。 こりゃ、多分、上がって来るなって思って…… 忍ばせておいた爆裂突撃蟲の頭部に『発火の巻物』と、罅の入った”極小魔石”を括りつけて、ポイっと投げといた。
じんわりと漏れ出す魔力が、巻物の魔方陣を満たすと、発動するんよ。 簡単な罠として、何回か使ったけど、発動時間が判んないから、使い勝手は悪い奴。 まぁ、何時でもいいんで、今回は使ったけどさ。 両方の扉を閉めて、二人の元に戻る。 で、今やったことを、ちょろっとお話するんだ。
「……よく考えるな、ウーカルは。 今度、見に来るときは表からって思ってたけど、もう一回ココを使えるかな」
「出来れば、そうしたいわね。 あっち側がどうなっているのか判らないし、ココから観察するんなら、あっちを刺激しないわ」
「「良くやったわ、ウーカル(カルちゃん)」」
えへへへ、褒められたよ。 なんか嬉しいね。
でね、三人して、元来た道を遡って帰って行ったの。 幾つか、途中に罠を仕掛けてね。 帰る際中に大きな爆発音が二回してた。 アレが、発動したって事だね。 城門をぶっ壊した程の奴だから、きっと坑道の下の方はめちゃめちゃに成ってるだろうね。
まぁ、頑張って掘り出してねッ!
広場に帰って来て、階段の周辺に結構デカイ罠を仕掛けといて、今日のお仕事は完了だね。 万が一に備えるのは、やっぱり必要な事だと思うんよ。 結構複雑な罠だしね。 解罠するんは、みんなでも苦労すると思うよ。 ふへへへへ。
―――― だって、あたしは狩人でも、あるんだもんねッ!!
後は、ウーさんに報告して終わり。 なんか疲れちゃったから、今日は早くお風呂に入って寝よう。 そうしよう。 いや、そうさせて貰うんよ。 気疲れって奴ね。 失敗したらどうしようって思ってたんよ。
ドキドキものよね。
少しは…… 役にたったかなぁ…… 薄暗くなって、夜の帳が落ちるんだ。 今日も満天の星空が綺麗だなぁ…… 明日も、いい天気で在りますように。
サクサク足音させて、お家に戻る。
下のデッキまでの跳躍の前。
少し立ち止まって、満天の星空を見上げるんだ。
漆黒の布の上に、白い砂を撒いた様な星空。
スンと澄んだ空気を胸一杯に吸い込んで、今日も『生き残れた事』を、精霊様と神様に感謝するんだ。
ありがとう御座いました!!
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