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北辺の薬師錬金術士
懐かしき人達へ 繋がる希望
しおりを挟むクエスト村長様に連れられて、村の通信小屋にやって来たのは、村到着の七日後の事なの。
仕方なかったのよ。 それだけの時間が必要だったんだもの。
ほら、村の皆さんの診察と、使っていらっしゃった薬草の解析、および、各半獣半人の種族の方々に対する効果が発揮できる成分の同定。 そんな事をやっていたら、時間が経ってしまったのよ。
――― 本当に、仕方のない事なだったのよ。
**********
この村には、呪術医見習いすらいらっしゃらない。 なまじ、いらっしゃっても、半獣半人族の方々に対する知識は無い。 半獣半人族の皆さんが罹患する病も、それを治療する根本的な理すら未解明。
呪術医の方々は…… そうね、ウーカルさんも含め、相当に腕の立つ方は存在する。 でも、それは、あくまでも、既存の獣人族の方々に対する知識でしかないわ。 基本的に、獣人族の方々も、異種交配する事は無いって、そう、兎人族のアーギルさんが教えて下さった。
各種族種族で、独立交配をして、純血種としての自分たちを誇っておられるって。 だから、獣人族での種族間交配も、ほぼ例外なくされていないって。 イグリスさんが、仰るには、
” 別な言い方だと、異種族間では番には成れないのです。 そして、交配しても子は生まれません。 そもそも、交配しようにも、持っている生殖器の形状、仕組みが異なりますので、ほぼ懐妊は不可能かと。 万が一孕んだとしても、胎児が育たず、出産まで持ちません ”
思わず、” なんだって ” って、聞き返しそうになったのよ。 だって、ここの人達は…… 皆さん異種間交配で生まれてこられた方々よ? 不思議に思っていたの。 でね…… 思い出した。
この村の人々って、” 人族 ” の『 母 』 と ” 獣人族 ” の 『 父 』 の間に産れてきた人達だったわよね。 つまり…… 獣人族と、人族の間の交配は可能? そうなの?
ウーカルさんが1つの仮説を私に提示してくれたの。
「リーナ様。 獣人族と人族の間のみ、児を成す事は可能です。 それには、訳がございます。 呪術医の間でのみ伝えられた伝承が関係してます。 お聞きになりますか?」
「ええ、お願いしたいわ。 ウーカルさん、いつもみたいに、気安く喋って欲しいな。 でね、きっと貴女のお話は、「村の状況」を理解する上で、必要だとおもうのよ。」
「承知しました。 では…… えっとね、人族の種は多様化しているよね。 でも、大きく見れば、人族は、猿人族の末。 ほぼ、猿人族の因子のみで人族の身体的特徴の全ては説明できるのよ。 猿人族自体は、遠い昔に滅んでしまった種族よ。 と、云うか…… 淘汰された…… もしくは、進化し ” 人族 ” と変化したと…… そう呪術医の、お師匠様からお教え頂いたの」
「……猿人族? 聞かない種族ね。 つまり、” 人族 ” の遠い祖先が、” 猿人族 ” と云う、獣人族の一つであったと?」
そんなお話を、人族の方々には聞かせられないわ。 特に聖堂教会の聖職さんの方々。 もっと言えば、統一聖堂に感化されている方々にはね。 きっと、物凄い勢いで怒りだされてしまって、背信者とか、邪教徒とか言われて、宗教裁定に掛けられちゃうわよ……
でも、此処にはそんな人達は居ないし、私の大切な仲間も、間違っても人族の間でそんな事を口にする事はないわ。 彼等は、知っているんだもの。 人族の国が民が、どんな人達かって事は。 口を噤も事は、生きる事だった事も有るんですもの。
ウーカルさんが、私の疑問に対して言葉を続けるの。
「ええ、全ての種族の者達は ” 原初の人” 達が、知恵と知識を伝播する為に、創造神様が御作りに成られ、” 獣たち ” と、交わられた結果に産れた種族だと…… そう、お師匠様が仰っておいでだったわ。 そこから、考えると…… 人族は「原初の人」の方々の能力の一つである、他種族の種を その身に孕み、他種族の女性を孕ませる事が出来る種族だったのかと、推察されますね」
「…………興味深い…… お話ね」
なんだか、少し…… 胸が痛い感じがするの。
でも、納得も出来るお話よね…… だって、精霊様方が私の魂に刻まれた、” 原初の人 ” に関する知識に、合致するんだもの。 「光」と「聖」の属性を、その身の内に持っていた、「原初の人」達の、精霊様方から託宣された 『 使命 』 とは、この世界に平安と安寧をもたらす為の 『知恵と知識の伝播』 だったんだっけ……
――― その身に宿りし、知恵と知識を、この世界に
この世界に住む全ての人達…… すべての人種は…… 『原初の人』 の魂の記憶を持っている…… って事なのね。
一つの種から、生きとし生ける者達へ。 精霊様方…… いいえ、創造神様からの、贈り物だったのかなぁ。
……でも、その贈り物で在った、『原初の人』の方々の気持ちは…… どうだったんだろう? ちょっと気になったわ。 私の思案気な顔を見ていた、兎人族の方々は、口籠り、もの言いずらそうだったわ。 私の ” お話を促す ” 視線に、渋々答えて、言葉を紡がれるの、ウーカルさんがね。
「リーナ様。 偉大なる精霊様の御意思では御座いましたが、流石にその託宣は非情とも言えます。 肚に子を宿すも育てられず、母体諸共命を落とす方々も多々いたとか…… 私が暮らしていた森の呪術医のお師匠様から、伝承として伺いました。 限りない慈しみを持つ 「原初の人」の方々。 しかし、同族の死を…… 精霊様方の「託宣」の結果、失われる同族の死を…… 受け入れられない方々も居られたと」
「……それが、” 古・エフタル” の方々?」
私がそう答えると、皆さんが一様に頷かれるの。 獣人族の方々、特に呪術医の方々に受け継がれていた伝承のようね。 そうかぁ…… そうだろうなぁ…… 『使命を一命を以て成す』 言葉では簡単な事だけど、実際には、その覚悟を決められた方にも、親御さんも御兄弟も、御姉妹だって、いらっしゃった筈だしね。
そんな決意の元、産れて来た子供達には、” 愛情 ” を、注がれた事は想像に難くないわ。 でも、だから、それが故に…… その使命を全うする行為の途中で、落としてしまう命も沢山あった…… その命を、” 救い出せなかった事 ” が、どうしても納得できない方々も居た。
――― 心情は痛いほど理解できるもの。
イグリスさんが、深く息を吐きながら言葉を紡がれたわ。 そう、本当に『重い言葉』をね。
「人族は…… その身に宿りし特別な ” 能力 ” を、本当の意味で理解しているとは思えません。 猿人族から派生した、種族である事すら…… もう、忘却の彼方。 そして、「原初の人」の方々も又滅んでしまった現在。 その事実を伝える者は、獣人族の中にもわずかしか居りません」
居留地の森の…… 且つての大森林ジュノーの…… 森の民ジュバリアン。 その中の一握りの人達に受け継がれる伝承…… 伝説? 御伽噺? でも、それを信じている人達が居る。 それが紛れも無い事実であり、この世界の人々の由来であると。
そっかぁ…… そんな種に……
私は変容しちゃっていたんだ…………
この村の方々は、人族と獣人族の間に生まれた方々。 人族は、他種族を妊娠したり、させる能力を持つ種族。 つまりは、新しい種族が生まれて来たのよ。 そう、今の様々な種族同様にね。 ただ決定的に「原初の人」と違う事があるわ。
――― 人族は混血を拒絶したのよ。
知識と知恵の伝播を願い、創造神様が御作りに成られ、精霊様が守護されていたのとは違い、人族の都合だけで生み出され、そして、忌避される。 その能力が与えられし ” 意味 ” からは、かけ離れた行動よね。
許せない思いが、ふつふつと湧き上がってきたのよ。 だからね、私は想ったの。
――― 精一杯、この人達がこの世界に生きて行ける手段を見つけようってね。
その一つ目が…… 彼等だけに用意する、お薬やポーション。 私なら出来る。 この【完全鑑定】と、錬成の力。 おばば様や、兎人族さん達、そして、異界のあの方から受け継いだ、知恵と知識をもってすれば…… ね。
そして、それらを全て統合出来るのが…… 「原初の人」である、私。 薬師錬金術士のリーナがするの。 出来る出来ないじゃ無くて、意思を以て ” する ” のよ。 可能性は無限よ。 だって、その道はきっとある筈なんですもの。 そうでなくては、” 人族 ” を含めた、他の種族の方達が、この世界に生きている事なんて……
――― 無かったんですもの。
********
一週間、「集会所」を出られなかったのは、その為。 患者さんを診察し、持ってこられた薬草を精査し、その方に有用な成分の同定と抽出。 さらに、飲みやすいように錠剤にしたり、飲み薬にしたり。 調子の悪い方だけでは無く、この村に住んでおられる、” すべての種族 ” の方々を、診察したの。
ようやく、何とかなったの。
後はウーカルさん達に、量産してもらう手筈になったのよ。 小型の錬金釜は、馬車に乗っているし、それを使わなくても、ウーカルさん達五人が力を合わせれば、どうにでもなるもの。 数枚の役に立つ術式を刻み込んだ羊皮紙をウーカルさんにお渡ししてたの。
補助的な魔術式なのよ。 保管用の瓶を作るモノとか、清潔な紙を生成する術式とかだもの。
皆さん喜んで呉れたわ。 そして、その作業が順調なのを確認してから、私について下さっている侍女さんにお願いしたのよ。
「あの、もし…… もしリタさん! 済みません!」
「はい、何で御座いましょう? なにか、必要なモノが御座いますか?」
「ええ、リタさん。 クエスト村長様には、既に御許可は頂いてはおりますが、あの…… 『通信小屋』に、案内していただけませんか?」
「はい! 勿論、喜んで。 薬師リーナ様のご希望は、何を以てしても成せと、村長に申し付かっております。 どうぞ、此方に」
ニッコニコ顔で、そう云われちゃったよ。 確か…… 御身内の方の診察もしたんだっけ…… お腹を壊しやすいとか、仰ってたわね。 理由は割と簡単に見つかったんだっけ。
この村で栽培されている、根野菜の一つが要因だったわ。 お芋さんなのよ。 人族も、獣人族も、食べても害には成らない、そんなお芋さんなんだけれど、彼等、半綿羊族にとっては、弱毒になる成分が含まれていたのよ。
きっと、お腹の中で、その成分を分解する事が出来ず、彼等にとっては弱毒に成ってしまったんだ。
他の半獣半人の種族では、特にどうと云う事も無く、その成分は分解されてしまうんだけどね。 特に生の状態で食べたら、症状が強くでるのよ。 おトイレが忙しくなるのよね。 でも、その成分は熱によって簡単に無毒化されるから、十分に加熱すればいいだけなのよ。
半綿羊族の方々は数が多いわ。 きっと、皆さん同じような症状を抱えて居られたのよね。 この村は、隔絶された村だから、食べられない食料があったなんて、絶望感しか無いものね。 まして、主食に近い根野菜だもの…… よかったわ。
^^^^^
リタさんに連れられて、村の東の外れにある小屋に到着したの。
小さな小屋よ? でもとても頑丈そうに作ってあったの。 小さな窓が二つあるだけの、ホントに小さな山小屋の様な建物。 石造りの土台に丸太を積み上げて作られた壁と屋根。 頑丈で武骨な扉の前に、何時もの人達と立ったわ。
リタさんが、小屋の扉の鍵を開けてくれたの。
シンと静まり返る、小さな空間。 十人程入れば一杯になるくらいのお部屋の中には、頑丈そうなテーブルと、椅子が一つ。 テーブルの上には、ちょっと大きめの箱が乗っかっていたの。 多分これが魔力通信機。 小さな窓から差し込む光が、舞い上がる埃を照らしていたわ。
長い事…… この小屋には誰も入っていないんじゃない? そんな雰囲気がしたの。
小屋に入る前に見えたモノ。 普通なら見えない筈の、魔力線も今の私には見えるわ。 ぶっとい、魔力線が一本村の外から敷設されて、小屋の中に引き込まれていたのも、ちゃんと見えてたのよ。
小屋の中のテーブルの上に置いてある、「魔力通信機」 に、引き込まれた「魔力線」が、潜り込んでいたのも確認したわ。 ……そして、もう一本、別の線もまた、「魔力通信機」に、潜り込んでいたわ。
わたしが、その魔力通信機に接続されている二本の線を、ジッと見ていると エスト が私だけに聞こえる様に、言葉を紡ぐの。
「リーナ様。 使い方は、私が知っております。 ……やはり、受信専用に固定されていますね。 村長の話は、本当でしたね。 御用命あらば、、魔道具を作動させたり停止させたりは出来ます。 できますが…… 見た所、常時、作動させておられるようです。 でも、ゲルン=マンティカ連合王国の本国からの通信が無いと、動いていないのも同じでしょう。 魔力を消費しつつ、待機状態と言ったところですね」
紅い瞳に光を宿したエストがそう言って呉れたわ。 彼女の言葉に軽く頷くの。 まぁ、その道の専門家だし、たとえ、ゲルン=マンティカ連合王国の『魔力通信機』の使い方であっても…… 知っていてもおかしくは無いものね。
でもね、これを使う訳じゃ無いわ。 だって、この魔道具はゲルン=マンティカ連合王国の方に繋がっているんだもの。 リタさんは、私が落胆したんじゃ無いかって、ちょっと心配そうにしてたの。
「リタさん、この魔道具が受信専用なのは理解しました。 少々、考え事をしたいので、この場に留まらせて頂いても?」
「どうぞ、御存分に。 なにかあれば、及び下されば、すぐに参じますわ」
「ありがとう」
極上の笑みを送り、お礼を云うの。 リタさんも忙しいものね。 もしくは、席を外して下さったのかも? 私が何をするのかは知らないけれど、知っても良くないと、そう判断されたのかもしれないわ。 設備さえ壊さなければ、黙認しよう…… なんて思ってらっしゃるのかしら?
申し訳ない程の御厚意ね。
でも、今は有難くその御厚意を受けるの。 だって、” 欲しかったモノ ” が、有ったんだもの。
―――― ええ、あったのよ。
その受信専用の魔力通信に繋がるもう一つの線。
その線こそが、私が、” 欲しかったモノ ”
この村のあちこちから湧き上がる、強力な魔力を集め、「魔力通信機」に魔力を送る ” 動力線 ” なの。
コレが使えるのなら……
強力な ” この地の魔力 ” が、ほぼ無尽蔵に、使える事を意味するからね。
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