その日の空は蒼かった

龍槍 椀 

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北辺の薬師錬金術士

その場所に、なにが起ころうと……

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 エストは、黙り込む私に、不安気な視線を向け、そっと言葉を吐き出すのよ。


 なにか…… そう、何かを恐れる様にね。 私の中に…… 獣人達と人族の混血児に対する偏見が存在する事が、彼女にとっての ” 恐れ ” に、成るのね。 その気持ちを抱けば、嫌悪感がいずれ拡大して、獣人族への嫌悪感に変わるかもしれない…… 

 なんて事を懸念しているのかしらね。 …………馬鹿げているわ。



「リーナ様の御想像に近いと思って頂いて結構です」

「……ゲルン=マンティカ連合王国の事情ね。 二重王国とは、噂では聞いていたけれど、まさか、その間に存在する ” 人 ” が、居たなんてね。 それも、かなり厳重に秘匿されている……」

「現実です。 混血の者達に、” 嫌悪感 ” を抱かれるのであれば、彼の村に赴く事は…… お勧めは、出来かねます……」


 エストの瞳の中に、恐れと、問い掛けと、そして、なにより、不安が揺らいでいるわ。 暗殺者ギルドの凄腕さんは、決して表情は表に出さないんだけど、” 今 ” の私には、手に取る様に彼女の感情が、この目に映るのよ。 決して、【真実の目】なんて、魔法を使っている訳じゃ無いわ。

 ただ、そう理解できるの。 ええ、見詰めるだけでね。 まだ…… 彼女は私の事をよく知らないのね。 シルフィーや、ラムソンさんなんかは、私達の会話に入る事も無く、既に出発の準備を始めているんだもの。 心を決めて、私の考えを彼女に伝える。

 ええ、伝えるは。 私は、精霊様の「愛し子」であり、辺境の薬師錬金術士。 この世に生きとし生ける者ならば、救いの手を差し伸べる事を誓約した、薬師錬金術士。 種族の違いが、私の行く手を塞ぐことはないわ。 だから、彼女の伝えるの……




「行きます。 何故、私が嫌悪感など抱かねばならぬのですか。 この世に産れ出た奇跡は、精霊様の何よりの御意思なのですッ! 「混じり者」? エスト、二度と私にそのような、ふざけた” 呼称 ” を、私の耳に入れないでッ! 彼等は歴としたゲルン=マンティカ連合王国の民です。 この世に産れた、この世界の大切な命なのです。 忌避する事は、有り得ません。 精霊様に出会いの奇跡を感謝申し上げるべき事柄なのです」




 紅い瞳の眼を大きく見開き…… やがて、瞑る。 安堵の表情が、薄っすらと浮かび上がるわ。 そんなエストの様子を見ていたシルフィーとラムソンさんは、” やれやれ ” って感じで肩をすくめてたの。 この二人は、私が『何者か』って云うのは、語らずとも理解しているから。



「…………仰せのままに。 であるならば、問題は御座いません。 実際…… 気持ちのいい連中ですよ、彼等は。 見た目の違いは有れど、清く、正しく、優しく、強い…… 者達ですから」

「楽しみになりました。 異国の方とお話するのは、とても、とても、意義ある事です。 良く為人を知り、文化を知れば、手を取り合う事も可能なんですもの。 ……難しい事は百も承知よ。 でもね、希望はあるんですもの」

「判りました。 では、ご案内申し上げます」

「宜しくね。 ねぇ、エスト」



 こうべを垂れる彼女に、私は疑問に思う事を伝えるの。 こう云った事は早い方がいいのよ。 あぁ、別に、半獣半人の方々についてでは無いわ。 エストが言っていた、ナゴシ村の設備についてね。 どんな設備があるのか、最初に聞いておいた方が良いと思ったのよ。

 貧しい村に四十人近い私達が突然押しかけても、村の方々にとってご迷惑に成るのなら、なにか別の方法を考えないといけないしね。




「はい、何でございましょう?」

「自給自足って言っていたけど…… 設備って?」

「はい、温泉も御座いますし、大きな集会場が簡易的な宿屋にもなります。 基本的に外部からやって来る者達を拒みませんから。 大所帯だった、商隊でも易々と受け入れて下さりました」

「大所帯…… って?」

「ええ、総数七十五名。 西方辺境域を渡り歩いていた、放浪商人ノマド=マーチャントの一行に紛れておりましたので」



 ちょっとびっくり。 徒歩による商隊って、そんな規模なの? まぁ、荷馬車での行商は、こんな辺境ではかなり難しいわ。 だって、道すら薄っすらしているのよ? ほとんど、道だか何だか判らない処を行かないといけないんだもの。

 ほら、私達は イグバール商会の、” 特別製 ” の馬車を使っているから、なんて事は無いんだけれど、普通の荷馬車だったら…… 行商の商隊がよく使う、大型屋幌付き荷馬車マーチャントワゴンだったら…… 多分…… 一月と持たず、台車がお亡くなりになるわね。 

 でも、商魂逞しい方々は、貴重な物品の仕入れや、商いに、こんな辺境の端までやって来るのよ。 でね、その大部分は、 放浪商人ノマド=マーチャント と云われる自由商人の方々。 ほとんどが獣人族の商人さん。 エストが潜り込むには、もってこいの商隊ね。

 さらに、こんな僻地で動き回る彼等。 荷馬車は使えないから、自然と徒歩移動になるのよ。 自分たちが消費する物資も必要だから、荷物持ちを含め、相当な数の人が商隊に参加するわ…… でも、七十五人とは…… まぁ、引っ付いたり離れたりはするけどね。 多くで動くと、それだけ安全性は増すし、こんな辺境なら尚の事ね。

 更なる疑問が、心の内に湧きあがるのよ。 

 そんな、言ってみれば胡散臭い人達を、ナゴシの村の方々は何故気安く受け入れるの? 隠れ里なら、外部から来る人に対しては、警戒するでしょうに…… それも、ゲルン=マンティカ連合王国の本国からは蔑視されている方々よ? どうして? 



「えっ? でも、ゲルン=マンティカ連合王国の人々からは、疎まれておいででしょ? そんなナゴシの人達が何故、外部の人に親切にされるのかしら?」

「ナゴシ村に滞在した際、村長様は、仰っておいででした。 ” 我らに成された事を、『反面教師』にしている ” と、そう、聞き及んでおります。 ゲルン=マンティカ連合王国の者達と同じ様に、他の種族 他国の民を、する事は、精霊様の御意思に反する…… と。 それに……」

「それに?」

「彼らの父親である獣人族は、とても穏やかな気性の者達が選ばれました。 あちら本国のゲルン王国の貴種でもある、馴鹿王トランダス族の方、綿羊オビアリス族の方、などですね。 流石に罪を犯したとはいえ、娘を 凶暴で名を馳せる、『牙狼フェランリル族』には嫁がせなかったと…… 人族の娘を嫁がせる先は、情け深く、愛情に満ちた方々であったと。 自然と相互に愛情も生まれ…… そして、間に生まれた子供たちの身を、案じたのです。 その情は…… ” 隠れ里に、匿う程に ” と、仰っておいででした。 ゲルン王国にもマンティカ王国には生きる場所は無いが、自分たちの力で開墾した土地は、その者の所有とすると、ゲルン王国、マンティカ王国、双方の王族様方から『認可』も捥ぎ取られたようでありますね。 ひっそりと辺境にて暮らすのであれば、半獣半人の者達を、迫害し、追い詰めたりはしないと……」

「……あちらの国も、一筋縄ではいかない様ね」

「はい…… わたくしもそう感じております」




 ゲルン=マンティカ連合王国の人々も、多分判ってらっしゃる筈ね。 気持ちの上では、コレではいけないと。 ただ、連綿と続く社会の常識と、自分達が何者であるかと云う、” 矜持 ” が、行動を阻害している…… のかもしれないわ。 その証拠に、ナゴシ村は、ゲルン=マンティカ連合王国の王族の方々に、その存在を『黙認」されているんだものね。 


 ^^^^^


 五台の馬車を引き連れて、国境を割るの。 国境線を護るはずの警備隊もこのあたりには、配備されていないわ。 だってね、険しいドラゴンバック山脈を越える事が出来る者なんて、そうは居ないし、その上火山も在るし…… 道を知らずに山に入ると確実に迷うわよ。

 道なんてモノは何処にも存在しないし、これが、イグバール様の馬車で無かったら…… 踏破すら厳しいわ。 エストが商隊に紛れていた時も、この辺りは徒歩での行商だったって言ってたもの。 エストの居た商隊にしても、なにも、” ナゴシ ” を目指していた訳じゃ無かったんだって。

 山で道に迷い、迷い、命を失うかもしれないって状況に成った時、偶然に見つけた村だったんだって。 敵対的かと思うと、そうじゃなくって、疲労困憊していた商隊を手厚く保護してくれたんだって。 

 思うに…… 厳しい土地柄故、互いに助け合わないと、すぐにでも滅んでしまう…… のかな? 生きる希望への渇望をうまく利用したのかもしれないわ。 放逐した「忌むべき者達」が、死滅しても…… あちらの社会的には何ら痛痒を感じないんだものね。

 外部との接触は…… どうなっているのかしら? 西方辺境域の浄化で、魔道具もほとんど使っちゃったし、自前で符呪しようにも、核になる魔石の手持ちすら、少なくなっているから…… 何とかして、イグバール様に繋ぎを付けないと…… きちんと準備しないと、いけないわね。 えぇ、北部領域に入る前にね。




「エスト…… ナゴシ村は、孤立しているんでしょ? 外部との連絡とかはどうしているの?」

「鳩便を使い、御本家の方々とは細々と繋がりを持っておられるご様子でした。 魔力通信線も一本通っております。 ただし、発信は出来ない様に、受信だけに固定されていたようですが……」

「そう…… 魔力通信線……ねぇ。 シルフィー?」



 馬車の中の居るのは、私とシルフィーとエスト。 御者台にはラムソンさん。 なにか問題あるまでは、出来るだけ馬車の中に居ろって、そうラムソンさんが、その配置にしたの。 道の選択とか、目印になるモノとかは、都度、エストがラムソンさんに伝えているわ。 他の皆は後続の馬車に乗って、慎重に後に続くの。

 だから、エストも暫くは、馬車の中に居られるのよ。

 ギュウギュウ詰めだけど、乗り心地は最高な馬車の中。 シルフィーに軽く問いかけるの。 きっと、私が指示出さなくっても、彼女なら何らかの方策を立てている筈だし、用心深いのは持ち前に気性から判っているもの。 案の定、期待していた応えが帰って来たわ。




「リーナ様、魔力線は、今も繋げております。 万が一を鑑み、山に入る前に「防壁魔力網線マジックウエブ」に、接続して、道を間違えた場合でも、間違いなく元の場所に戻れるように処置しております」

「流石ね。 有難う。 ねぇ、エスト」

「はい? ご質問でも?」

「暗殺者ギルドでは、ク・ラーシキンの街中でも、身を隠すために、商人に偽装している方はいらっしゃるのですよね」

「ええ、わたしも含め、相当数が商人、商家を隠れ蓑に紛れております。 小さな商会の、商会長も居ります」

「ねぇ、その筋を使って、南方辺境域、ダクレール領の商会から、『商品物資』を、ナゴシ村とかに…… 送ってもらう事は出来る?」

「可能かと。 商人たちが行く先であれば、何処へでも送る事は可能に御座いましょう。 ギルドの者が関わるならば、途中で紛失する事も在りますまい」

「可能なのね。 それは、すこぶる良い事を聴けたわ。 ならば…… 後は……」


 考え込む私。 そう、受信専用だけど、そこまでは魔力通信が来ているって事でしょ? 通信用の魔道具だって、有る筈。 こんな山の中へ、ゲルン=マンティカ連合王国の本領からの受信ができるのなら、きっと、相当に高度な通信魔道具があるか、大量の魔力を貯め込んでいる魔道具があるかのどちらかね。

 なら…… 私が魔石に符呪で、通信術式を刻み込んだら、きっと、ク・ラーシキンの街経由で、南方辺境域まで、通信が出来ちゃうと思うのよ。 通信室というか、そういった設備…… 使わせてもらえるかな?

 通信には、結構な魔力を使用するから、個人では遥か彼方までは【長距離念話】を飛ばすことは出来ないもの。 介助の手があれば、防壁魔力網線マジックウエブを介して、ク・ラーシキンの街位までなら、届くんじゃないかな?

 それに…… 長らくご連絡申し上げていないし。

 私が何者であるかを御存じの方には、ご連絡をしておきたいもの。 私に起こった出来事も伝えたいし…… 出来れば、おばば様にも…… それに…… 魔道具と魔石の補給をお願いしたいから…… イグバール様であれば…… お願いしても、大丈夫かな? 

 おばば様には…… 怒られるかな?

 ――― ちょっと心配。





 山道は続くの……





 まだ冬のさなか、それもドラゴンバック山脈の険しい山の獣道。

 雪や氷で覆われた岩場は行く手を阻むのよ。

 でも、的確なエストの道案内と、皆さんの馬車の手綱さばき、



 そして、なにより、頑健な馬車のおかげをもって……


 ―――― ついに到着したの。 





 隠れ里 『 ナゴシ村 』 にね。



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