その日の空は蒼かった

龍槍 椀 

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北辺の薬師錬金術士

ゲルン=マンティカ連合王国の中の闇

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 プーイさん達と落ち合えたのは、西方辺境域と北方辺境域の国境が交わる、ファンダリア王国北西の果て。

 「西方禁忌の森」の北の端。 ドラゴンバック山脈の山裾がすぐそこに迫っている場所。  これで、西方辺境域の護りは固まった事になるのよ。

 第四〇〇特務隊が全員集まったわ。 第一の任務は、遂行完了ね。 目標の「西方禁忌の森」への、異界の魔力による ” 汚染 ” は、防げるようになったわ。 北方辺境域から流れてくる、汚染された「魔物」や「人」は、まだ存在するけど、これから、第二の任務に精励したら、それも押し留める事が出来る。 

うん、よく頑張ったよ、私達ッ!! 




「みんな、お疲れ様。 皆の力を貸してい貰って、今日の日を迎えられました。 ありがとう。 本当に有難うッ!!」

「お、オウッ…… まぁ、私達に掛かっちゃ、朝飯前だけどねッ!」


 プーイさんが、疲れ切った顔でそう言うのよ。 目の周りが真っ黒に成ってたら、全然、説得力無いわよ? 早急に、休養を取らないと…… 本当に疲弊しきってしまうわ。 薬師として絶対に見過ごせないもの。 周囲の皆も、疲れが酷いのは手に取るように判るんだもの。 

 互いに顔を見合わせ、力なく笑いあい、達成した偉業に慶びを表すのと同時に、これからの事を考えてか、少し表情が暗いわ。 猶更、大切な仲間達に英気を養ってもらわないと…… 私に付き合せてしまって、本当に申し訳なく思うし、そんな、仲間に巡り合えて本当に嬉しくも思う。 



 ――― だからね。 何としても探さなきゃなって思うの。 この人々が、十分に休養できる場所をね。



 これから直ぐに国境沿いを、『北東』に向かって、北部辺境域に入るとなると…… 相当厳しいわよ。 だめよ。 一度、ちゃんと休養を取らないと、みんな、精神的に擦り切れてしまうわ。 が正念場であり、『 本番 』なんですもの。



 ――― 最終の目的地は北の荒野。



 かつての大森林ジュノーの有った場所。 長く辛い旅路になるんですものね。 帰還は…… ずっと先。 半壊しているであろう「大召喚魔方陣」に辿り着けるまで、どのくらいの期間が掛かるか…… 推定すらできないものね。

 だから…… 休憩するの。

 大変な毎日だったし、この労に報いてあげたいんですもの。 でも、私にはこんな北西辺境の…… それも、国境近くの場所の ” 土地勘 ” なんて、何もないわ。 足を運んだことも、どんな所かって言う事も、噂ですら聞いた事も無いのよ。 本当に何の情報も持って無かったの。



 ――― それ程、未開の土地なの。 人が住んでいるかも判らない場所よ?



 それにね、直ぐ北側に連なる、ドラゴンバック山脈はとても険しく、人を容易には近寄らせないし、まして、国境線の向こう側ですもの。 そもそも、ゲルン=マンティカ連合王国でも、この辺りには人は住めないって……

 ちょうど、ファンダリア王国の北西部のドラゴンバック山脈を挟んで、反対側には、火を噴く火山が存在するのよ。

 あまり、ファンダリア王国では話題には上らないけれど、あちらの国では、度々噴火して、その上、ドロドロの熱い溶けた岩が流れているらしく、村はおろか、人が住むには適さない場所なのよ。

 ドラゴンバック山脈を越えたファンダリア王国側も険しい山が連なっていてね。 ゲルン=マンティカ連合王国にとっても、ファンダリア王国とっても、旨味など全くない土地だったわ。

 そんなのだから、この辺りに人が住居している…… なんて、聞いたことも無いし、国境警備隊が置かれているとも仄聞した事も無い。 放置された国境なの。

 まぁ、ドラゴンバック山脈自体が自然の国境と成っていたし、緩衝地帯としての役割も果たしていたんじゃないかな。

 歴代のファンダリア王国、国王陛下も版図を広げる際には、躊躇ったと、そう歴史書に記載されているくらいの場所だもの。 だからね、専門家に尋ねる事にしたのよ。 そう…… 情報を集めて回るのが仕事だった人にね。





「ねぇ、エスト。 この辺りって、ドラゴンバック山脈にある火山に近いでしょ? あまり、期待は出来ないんだけれどね…… その、人が住んでいる場所とか…… …… 無いかな?」

「…………難しいですね。 ファンダリア王国の北西最果ての場所ですから……」



 申し訳なさそうに、一度、顔を伏せるエスト。 紅い目が暗いわ。 そうね…… 無理よねぇ…… だったら、何処か、大きめの洞窟とかでも…… 頑張って、休養できるような快適な場所にするし…… ね。

 突然エストが、顔を上げるの。 さっきまで暗かった目の色に光が差し込んでいるかのように、キラリと光るのよ。 えっ、なになに? 何処か、いい処あるの?



「なにか、思い当たる場所とか…… 在るの?」

「リーナ様。 ご質問が……」

「なに?」

「リーナ様が仰る村の場所ですが、ファンダリア王国内に限る…… のですか?」

「ん? どういう事?」

「ゲルン=マンティカ連合王国との国境は閉じられております。 が、この辺りに成ると、国境警備の兵もおりません。 別の言い方ではありますが、国境がかなり曖昧になっている地域でもあります」

「ええ、それで?」

「ゲルン=マンティカ連合王国の山村が一つ…… 在ります。 ” 隠れ里 ” の様な村です。 自給自足の村ですが、それなりの規模で、それなりの設備も整っております。 ただ……」

「ただ?」

「そこに棲む者達なのですが……」



 なんか…… とっても、言い辛そうに言葉を濁すのよ、エストは。 なんだろう? 隠れ里って事は、とっても排他的なのかしら? もしかして……



「攻撃的な人達なの? ゲルン=マンティカ連合王国の方でしょ? だから、ファンダリア王国の者と知れれば、問答無用な…… 感じなの? それとも何か…… 別の訳アリな『村』……なのかな?」

「はい…… 隠し立てするような話では御座いませんので…… ただ、ご気分が悪くなるやもしれないと……」

「????」

「アノ村の名は、” ナゴシ ”。 ナゴシ村と云います。 村長は元ゲルン=マンティカ連合王国、国軍の指揮官であった方。 直接、獅子王陛下と争われた方に、御座います」

「とても、御歳を召して居られるのね…… と、云う事は、私達がファンダリアの者と知れば、問答無用って方かな?」

「いいえ、それは有りません。 というより…… あの戦争の時の事を、深く、深く悔いてらっしゃいます。 あけすけに、私達がファンダリアの民だと申し出ても、なんら問題にもされないでしょう。 と、云うより、温かく迎えてくれるかもしれません」

「???」



 エストの言葉で、疑問が一杯になったのよ。 だってそうでしょう? 獅子王陛下の御代に戦争を吹っ掛けたのは、ファンダリア側なのよ?

 それも、鉱山都市ザードを手中に収めようと『画策した貴族達』に乗せられて、獅子王陛下が始められた侵略戦争。 恨まれる事はあっても、親切にされる理由は無いわ?

 私の不思議そうな顔に、エストは彼女の言葉の意味を説明してくれたの。




「ナゴシの村長様は、異界の魔物を召喚する、部隊に所属していたと…… そう、お話されておられました。 アレはこの世界の者が手を出すべき物では無かったと。 美しい大森林ジュノーをこの手で荒地に変えてしまったと…… そう、申されておられました。 戦争や領土の奪い合いはこの世の常。 軍人と云う縛りの中では、それも仕方のない事であった、と…… 村長様は、” 個人としての考えで有るのだが ” と、前置きされてから、仰いました。 軍人程、いくさを厭う者は居ないと。 自分たちが動けば、民の安寧は破れ、多くの血が大地に流れ出すと。 アレを持ち出したのは、間違いであったと…… そう申されて悔いていらっしゃいました。 現に、西方を渡るファンダリアの商隊にも、ナゴシの者達は親切に接して下さいました。 『野心や暴虐の意思』を、持たぬ者ならば、何処の国の者でも歓迎すると」

「では…… 何を心配するの? 私達が、彼らにとっては、『暴虐の意思を持つ』であろう、国土を脅かす『軍』の部隊の一つだからですか? それとも、なにか別の問題でも?」



 エストはとても言い難そうに、言葉を紡ぐの。 決して、私達が軍の部隊だから、村に入る事を『拒否』されてしまうのではなく、私が彼らを『』するかもしれないと、そう考えているようでもあったわ。 彼女の口調と表情から、それが読み取れるの。 でもねぇ…… 何がそんなに問題に成るのかしら?



「……リーナ様。 ゲルン=マンティカ連合王国でも、あの「大召喚魔方陣」の運用は、当時でもかなり問題視されておりまして…… 故に、その運用部隊には特殊な人員を当てておりました。 くだんの村長もまた、その流れを汲む者に御座います」

「問題点がはっきりしません。 直截的に言って欲しいわ」

「アノ村の者達は、” 混じり者 ” です。 特別な事情を持った、『人族』の母と、『獣人族』の父を持った者達。 『半獣半人デミ』の村です」




 …………エストの言葉を理解したわ。




 成程ね。 それで隠れ里なのか。

 ファンダリア王国程でないにしろ、ゲルン=マンティカ連合王国も結構獣人族には厳しい国だもの。 あの国でも、獣人蔑視の風潮はあるしね。 父親が『人族』ならばまだしも、母親が『人族』というのは、きっと受け入れられないわ。

 元より、家父長制が強いゲルン=マンティカ連合王国。 高貴なお家の血脈は特に大切にされているんだったわ。 王宮教育室でそう習ったもの。

 万が一、人族と獣人族は、愛し合っても、婚姻を結べるような状況では無いわ。 それは、市井の人々であっても、そして、高貴な方々にとっても、社会的に大変な事になりかねないわ。

 エストの云った組み合わせ…… ちょっと、あちらの事情を考慮に入れると、考えられないわ。 たとえ、人族の男性が、獣人族の女性を愛したとしても、正式の婚姻は結ばれてないと聞くわ。 良くて愛妾…… 悪くて…… そうね、言い方は悪いけど、妾。 最悪、玩具扱い…… かしら。

 獣人族の男性が、人族の女性と…… なんて、社会構造的に見ても不可能よ…… 決して周囲が許さないわ。



 ――― でも、その状態があるとすると…… それは、とても大変な事。 普通なら有り得ない組み合わせなのよ。 鑑みるに…… その状況に成るには…… 特別な理由が必要だと思ったのよ。



 人族の家長は、決して自分の娘が獣人族の男性に嫁ぐなんて、認める事はないだろうし…… つまりは…… 何らかの罰則? 罪を犯した、成人女性に対しての? 死罪や追放罪よりも軽く、修道院に収監されるよりも重い刑罰なの?

 ゲルン=マンティカ連合王国は、ファンダリア王国と違って獣人族も正規の国籍を与えるわ。 でも、二級国民って扱いだった。 そんな階層の人々が多く住んでいるのよ、あの国ではね。 国の中に二つの国が存在するようなもの。

 だから…… 『連合王国』なのよ。 獣人族の国『ゲルン』 そして、人族の国 『マンティカ』 領土の厳しさ故、生活圏が重なった不幸な国の立地。 ……だったわね。

 えっ、それじゃぁ、そんな方々の橋渡しになりそうな、混血の子供達なのに?




 その ”ナゴシ” の民は…… 『混じり者』と、謂われない差別を受けて……

 純潔種の親と離され、本当なら、橋渡しと成れるべき存在なのに……

 それなのに…… ゲルン=マンティカ連合王国の本領から離され……

 誰も住んでいない様な、ドラゴンバック山脈の南側にひっそりと……





 長い年月に渡り…… 隠れて住んでいると云うの?






 そんな非道な事ッ!








        ―――― 許されないわ! ――――





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