その日の空は蒼かった

龍槍 椀 

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聖女の行進

再会

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 ” 光 ” は、思ったよりも強かったわ。



 えっと、想定していたのよりも、五割増…… なんか、とっても眩しくて、術式の一部を弄って、光量を落とさざるを得なかったくらいね。

 それに、魔法の発動もとっても早いの。 今まで、こんな【灯火】とか、光を扱う魔法は苦手だったの。 私自身が、「 闇 」 属性の魔力の持ち主だからなんだけど、それが、まるで、【暗闇】 の魔法を使うときの様に、あっさり、スッキリ、発動出来ちゃったのよ。


 詠唱したのは、いつも効きが悪いからなのよ。


 他の属性だったら、無詠唱で魔法の発動は出来るし、闇関連の魔法なら、意識せずとも発動可能には成っていたのよ。 今まではね。 


 それが、「光」属性の初級魔法に迄、拡大した感じ?


 とても、とても、不思議な気がしたの。

 だってそうでしょ? 「闇」の属性の持ち主は、相反する「光」の属性の魔法は基本的に行使できないんだもの。 おばば様に色々とご指導頂いて、なんとか、初級魔法は発動できるようには成ったんだけど……

 おばば様は、私が「光」関連の初級魔法を行使出来る事自体が、” 異常 ” な事、だってそう仰っていたわ。 たぶん…… 「精霊の愛し子」だから…… って。 

 そんな私の【灯火】の魔法は十分にお部屋の中を明るくしてくれたわ。ええ、ちょっと、光量を絞った状態でも、御城の「大広間」や「謁見の間」の魔法灯と同等の光量を発してくれたのよ。


 ――― ベッドに座った状態で、魔法の詠唱をしたのは…… 『 私 』


 着ているモノが何もない状態だから、毛布を体に巻き付けてね。 そして、見詰める先は壁に掛かっている一枚の鏡の中に結ばれる私の姿。



 予想はしていたの。



 あれ程、シュトカーナ様が、私が変化しているって、警告してくださって居たんだもの。 髪の色の葉、銀灰色シルバーグレイ。 目の色は、群青色ロイヤルブルー。 そうね、そこは変わっていないわ。 背中の真ん中位まで伸びた髪は、月光を固めた様なサラリとした光沢を放ち、深く澄んだ目の色は、高い高い空の蒼を彷彿させるのは間違いないもの。



 ただね……

 耳がね……

 髪の間から覗く耳がね……


 ピンと横に張り出してて……



 その形は、幼い頃に読んだ、絵本の中に出てくる、森の人エルフの人達にそっくりになっていたのよ。 意識が耳に向かうと、ピリリって感じで耳が震えるの。 ” 辺境に戻ってくるときにつけな ” って、王都ファンダルに向かう前に、おばば様から贈っていただいた、魔除けの ” 月の形 ” を模した 【耳飾り】 が、その度に密やかな音を立てるの。

 えっと…… これは…… 隠せないかな? ティカ様に独特の耳の形って云われたけれど…… それにしても…… 

 それから、身体を良く見てみるの。

 確かに、十五歳の私の身体だったのよ。

 でも、明るい光の下で、鏡に映る私の姿に、若干の変化が伺えるの。

 肌の色のがね…… 今までの私より、さらに白くなっているの。 にもかかわらず、血管が浮かぶような、不健康な青白さじゃ無くて、透き通る様な白なのよ。 大公夫人である、ポエット奥様が夜会にご出席されるときに、念入りに準備された様な、そんな肌なのよ……

 辺境を渡り歩く私だから、既にお肌もそれ相応に荒れ始めていたんだけど、何年も時間を掛けてお手入れしたかのような肌になっているのよ…… それに、御胸のサイズも…… ちょっと…… 大きくなっていて…… さらに、腰回りのお肉が落ちて…… お尻は……よく歩いているから、相応に……


 つ、つまりね……


 巻き付けた毛布の上からでも判るくらいに、身体の起伏が顕著になっているのよ。 はぁぁぁ…… なんなのよ…… これじゃぁ…… まるで、前世の時と同じじゃない。

 美容に細心の注意を向けて、磨きに磨き抜いた時と……

 そんな事、辺境の薬師錬金術士には、必要ない事なのに…… アレほど、努力して、努力して、節制を心がけて、ようやく、何とか手に入れたモノが…… 寝て起きたら手に入っていた? って、どう云う事よッ!



 思わず……



 溜息が漏れてしまったの。 それでね…… 突然気が付いたの。 私の身体の変化は当然、私の身体の内部にも及んでいる筈だってね。 だから、大急ぎで、確認を始めたのよ。 何をって? 当然、魔力回路や、紡ぎ出させる魔方陣。 無詠唱で可能かどうかとか、その強度や……硬度も……

【制限付き鑑定魔法】を紡ぎ出せたときにはホッとしたわ。 その魔方陣を眼に張り付けて、もう一度、鏡を見るの。 いつも通り制限を掛けてね。



 ――― 絶句したわ。


 目の色が変わってないの。 鏡の中の私、深い群青色ロイヤルブルーの瞳が、私を見つめて居るのよ。 なんで、変わらないのッ! 確かに、【制限付き鑑定魔法】の術式は眼に張り付いているの。 だって、目に映るモノの鑑定結果はいつも通り、私の頭の中に流れ込んできているんですもの。 ただ…… 瞳の色が変わっていないの……

 そ、そうだ…… 髪に魔力を、溜めないとッ!



 ――― えっ?


       何故?



 髪に魔力を貯めようと、その経路を開いたと同時に、髪の方から魔力が戻って来るの…… 限度一杯迄、貯まっているって云うの? ど、どう云う事よッ! 瞳の色だけじゃ無く、髪の色まで、変化しないなんて……



 ” まぁ、そうなるでしょうね ”



 左腕の中から、直接【念話】が私に届く。 御言葉を下さったのは、シュトカーナ様。



 ” ど、どう云う事でしょうか? ”

 ” 魔力の 『 質 』 が、変わったのよ。 貴女の内包魔力は、他の六属性を従えた『闇』の属性だけでなく、『 光 』 と 『 聖 』 属性の魔力おも内包してしまったって事。 その結果、属性に依存する、内包魔力に ” 色 ” が無くなり、透明になったの。 それまでは、漆黒だったのにね。 それが、原初の人プリメディアン…… ハイ・エルフの特徴なのよ。 えっとね…… 二大属性の『光』と『闇』を内包しちゃったの。 強く『聖』属性の影響下にもあるわ。 その上、貴女は、『聖』の魔力に相反する、『邪』の魔力もまた、行使できる ”

 ” 『邪』の魔力なんて…… ”

 ” この世界の理を越える法理を持った魔力は、この世界から見ると、『邪』属性と云う事が出来るのよ。 本来、そんなモノがこの世界に入って来る事は無かった筈。 でも、かつて、異世界からの訪問者がこの世界のことわりの隙を突いて、召喚されてね。 その時にこの世界の創造神様が、この世界の均衡を護る為に特別に産出うみだされたのが、『聖』の精霊様。 そして、彼の精霊様にはお名前が無いのよ。 特別で、世界の均衡が崩れた際に御光臨される存在なの。 でもね…… その受け皿となるべき「器」は本当に希少なの ”

 ” わっ、わたくし、存じておりますッ! 『 聖 』 属性を持つ方をッ!”

 ” そうね、わたくしも存じておりますわよ。 貴女と同じものを視る事が出来るのですもの。 そして、貴女をこの様な状態にしてしまった、張本人なんですものね ”

「そんなぁ……」



 思わず、口から洩れた言葉。 でも【念話】は途切れず、私の頭の中に囁き続けるの。 優し気に、気遣うように、そして、大切なお話を話される様に。



 ” リーナ。 貴女の献身は、精霊様方の望みでもありました。 ただ…… リーナが、リーナ自身の魂を差し出す様な事をするとは思っておられなかった。 あの娘が、自爆するとも、思っていらっしゃらなかった。 あの娘の【聖】なる内包魔力が、貴女を焼いてしまったのよ…… 生命の根源たるを残し…… 肉の器の大切な部分を、斑に対消滅させていったのよ…… 知ってる? あの娘の爆発が目の前で引き起こされたせいで、貴女の魔力回復回路は、その大部分が吹き飛んだって…… 無理をして、あの場に御光臨されたノクターナル様がいらっしゃらなかったら、貴女はそのまま…… 遠き時の輪の接する所に逝ってしまっていた筈なのよ ”

 ” それを阻止して下さったのが…… ”

 ” えぇ…… ノクターナル様。 禁忌たる刻の魔法まで、駆使されてね。 でも、貴女の損傷は止められなかった。 だから、貴女を…… 貴女の肉の器を、変化させたの。 原初の人プリメディアンにね。 その代償に貴方の内包魔力の質も又、変化したわ。 貴女の内包魔力は…… もう、どの属性にも属さないの ”



 えっ? そ、それは…… い、意味が判らない。 属性を持たない魔力だなんて…… 聞いた事も無いわ。 困惑が私を捕らえてはなさい。 身体の変化は見た所、最小限度に留まっているの。 色が変わらないだけで、髪も眼も身体も顔も…… ほんの少しの変化で済んでいるわ。 耳だけが横に長く伸びちゃったけど…… でも、それだけ。 体調も気分も…… なんの変化も無いもの。

 気分が悪いとか、シックリこないとか…… 無いんだもの……



 ” 肉の器は安定したわ。 「原初の人プリメディアン」としてね。 貴女の魂が…… 今まで受け入れてきた物が原因で変化した事で、『変質』 した部分も、キチンと受け止められる 『 器 』 に成ったのよ。 だから、リーナは違和感を感じないし、今まで出来た事は何でも出来る筈。 その上、魔力から属性が消えた事によって、『闇』関連の魔法以外の魔法や術式が 『 闇 』魔法並みに行使出来る様になったわ。 ええ、『 光 』 属性魔法はおろか、『 聖 』 属性魔法迄ね。 …………その力は、とても危険なモノとなったの。 よく理解してね ”



 この膨大な魔力と、強大な力…… 行使する事に細心の注意を払いなさいって、そう仰るのね。 でも、私は薬師錬金術士。 人を『 救い 助け 癒す 』モノなのよ。 そう、誓約も立てているわ。 多少の違いは有るのだけれど、私は…… 私なんだもの。



 ” そうね、貴女はエスカリーナ。 辺境の聖女 薬師錬金術士リーナ。 ……なのよね。 他の人なら、きっとこんな事には成らなかったと思うの。 精霊様方も、此処までなさらなかったとね。 でも、あえて、その膨大な魔力と強大な力を、貴女にお与えになったのは…… 『加護』 なのかもしれないわね。 貴女に与えられた 『 使命 』を果たす為に、必要な力…… だったのかもしれないわ。 でもね…… 使命を果たした後…… 貴女はどうするの? 今からでいいわ。 頭の片隅に置いておきなさい。 リーナの力は、この世界の安寧にこそ使われるべき力なの。 人の…… 人族の思惑に引き摺られないでね ”



 ええ…… それは、勿論ですわ、シュトカーナ様。 王都を逃れ、辺境にて庶民と成したのも、” 駒 ” として生きる事を拒否した故ですもの。 再度、巻き付いた頸木と鎖は、出来るだけ断ち切っておりますしね。 私は、辺境の薬師錬金術士リーナとして生きて行くのですもの。


  ――― コクリと頷くの。


 シュトカーナ様のご心配も判るの。 大きすぎる力を持った、” 庶民 ” は何かと問題に成るのは、貴族の世界をよく知る私にとっては、当然の疑念。 制御できない…… 手元に置けない、大きな力を持つ者は、それこそ殺してしまえ…… くらい、考えそうだもの。

 これからの立ち振る舞いには、注意が必要ね。 「使命」を果たした後の世界かぁ…… まだ、そこまで、考えた事、無かった…… 今度こそ、本当に身の振り方を考えなくちゃね。



 ” シュトカーナ様。 御言葉ありがとうございました。 リーナ大変嬉しく思います。 この髪と瞳の色は…… 多分、わたくしが錬成するお薬で、どうにか出来る思いますし、その知識もあります。 成すべきを成した後の事も、深く考えてみます。 御力添え…… 誠に感謝申し上げます ”

 ” 祈りは精霊様に。 特にノクターナル様に。 あの方は、最後まで、貴女ともに在ろうとなさいますから ”

 ” 有難く…… 有難く…… 祈りを捧げ、感謝をお伝え申し上げます ”

 ” そうですね。 リーナらしくて、宜しくてよ。 さぁ、そろそろ、貴女を護ろと動き回っていた者達が此処に遣ってきます。 出迎える心の準備をなさい ”



 すぅぅっと、【念話】の気配が消えるの。 シュトカーナ様の気配が消えゆく中、ベッドの上で結跏趺坐して、精霊様に真摯に祈りを捧げるの。 ノクターナル様…… 遠き時の輪の接する所から引き戻して下さった事、感謝いたします。 私はまだ、成すべきを成し得て居ませんでした。 その機会を頂けたこと、本当に嬉しく思います。

 ベッドに頭を擦り付け、真摯に祈る私の頭をゆっくりと撫でる気配がしたの。

 その御手は、ノクターナル様。 優しさと慈しみがゆっくりと、私の中に沁み込んでいったの。





 ******************




 木の扉が音も無く開いたわ。 沢山のシーツやタオル、そして水桶を持った一団が、お部屋に入って来たの。 魔法灯の輝きに、眼を細め…… ベッドの上で祈りを捧げる私を見て…… その一団は固まったわ。




「リッ、リーナ様‼⁉」

「……どのくらいの刻が経ちましたか? やっと、戻ってこれました……  シルフィー。 心配を掛けました」

「………………リッ、リーナ様ぁぁぁぁ」

「ただいま。 シルフィー。 皆も…… ね」

「「「  リーナ様!!!!  」」」




 手に持ったモノを放り出す様にして、お部屋に入って来た一団が飛びついて来たのよ。 第四〇〇特務隊の女性の面々。 シルフィーが飛びつき抱きしめて…… その上から、獣人族の方々が幾重に折り重なる様にして…… しっかりと抱きしめて下さったの。

 プーイさん、ピールさん…… ウーカルさん……

 皆さん。


 リーナは帰ってきました。


 為すべきを成す為にね。









   ――――― ただいま…… みんな ―――――








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