その日の空は蒼かった

龍槍 椀 

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引き寄せるのは、未来。 振り払うは、魔の手。

クレアの想い

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 ダイザル子爵様は、何度も何度も、感謝を口にされたわ。 ゆっくりとして下さい、とは云えなかった。 子爵様は、また第四軍司令部に赴かれるんだもの。 重営倉に収監されて、厳しい尋問を繰り返し行われている、子爵様の息子さんを引き取る為にね。

 王城外苑の玄関先まで、お送りしたわ。 だって…… あんまりなんだもの…… 最後にもう一度手を握って、お別れした。 どうか、どうか、ダイザル子爵様、そして、その御家族の未来に光を下さいって、精霊様に祈り、願ったのよ。

 ふと、風が頬を撫でる。

 その風の優しさ。

 きっと…… 見守ってくださる。 ご加護を、頂ける。 そう、感じさせる、そんな優しさに満ちた、微風だったわ。



 ^^^^^^



「クレアさん……」

「……黙って居た事、お許し下さい。 もう、こんな身体では、誇り高い家名を名乗る訳には行きませんもの」

「……では、クレア=セレーノ=ボニータ=スクートム辺境伯令嬢は、闇に沈んだと…… もう、この世には居ないと?」




 沈痛な面持ちのクレアさん。 訥々とつとつと口にする言葉はとても重く、そして 暗い。




「なにも…… なにも無い、御領でした。 でも、わたくしにとっては、何物にも代え難い ” 故郷 ” なのです」

「スフェラさんの事も…… ご存知だったのね」

「幼少の頃より、仲良くさせて頂いて居りました。 別々の方の下へ、表向きは嫁したのですが、まさか、あの山賊共の根城に二人とも運ばれてくるとは…… そして、あの煉獄の様な場所で、女として口に出来ない責苦に晒されるとは…… わたくしも、スフェラも思っても見ませんでした。 一人では耐えられなかった…… でも、良く知る姉妹の様な彼女に、そんな様子を見られるのも、彼女が無残に陵辱される所を見るもの、辛かった…… 早く、殺して欲しいと…… 何度…… 望んだか……」





 震える声。 思い出される、忌まわしの記憶。 記憶に苛まれ、今も夢にうなされている彼女達。 当然よね。 でも…… 生き残ったわ。 私が助け出したの。 もう、帰る場所が無いって、そう口にされたから、帰る場所を作ってあげようとそう思って、事務官に推挙もした。


 だけど…… 


 今も彼女達が帰ってくることを願う人達が居る。 強く、彼女達の無事を祈る方達が居る。 このままで…… 言い訳が無い。 でも、彼女達の心の傷は深く重く暗い。 ……癒えるかどうかも、判らない。 そんな状態で、お家に帰っても、互いに不幸になるかもしれない。 私は…… どうすればいい?




「願わくば…… リーナ様の元に置いてくださいませんか? わたくしも、スフェラも。 家族の者達には顔向けできません。 怨んでしまうかも知れません。 あれほど心を砕いて愛していた御領を、疎むかも知れません。 嫌なのです。 思い出は…… 思い出だけは、綺麗なままにしておきたいのです…… 叶いませんか? それに……」

「それに?」

「わたくしは…… 誓いました。 ずっと、リーナ様のお側に侍ると。 信奉する『大地』の精霊様に。 精霊誓約にございましてよ? その誓約を違えろと、言われるのですか?」




 そうだった! クレアさんは、あの壊れた心を掻き集めるようにして、誓われたんだ!! うっかり、忘れるところだった。 生きる目的を、安寧をと、彼女達を軍属の事務官にした時に、そう…… そう、誓われていたんだ!!




「そうでした。 貴女と、スフェラさんは…… 誓われていたんですよね」

「ええ…… お忘れになっては、嫌ですわよ。 辺境伯令嬢は、煉獄の責苦で死にました。 クレアは、クレアで良い。 何にも縛られず、私の思うとおりに生きても良い。 そう、仰ったのは、誰あろうリーナ様です。 わたくしは、わたくしの意思と、僅かに残った矜持を持って、そう誓ったのです。 ……誓ったのですよ」

「理解しました。 でも…… お願いがあります」




 彼女の ” 想い ” は、良く理解できた。 でも…… でもね、それだけではいけないの。 彼女もまた、ファンダリアの子。 精霊様が幸いあれと、この世に送り出した、「 人 」 なんだもの。




「何で御座いましょうか?」

「御領での思い出を、良き思い出を忘れることなく、未来への希望と成して欲しい。 わたくしには、貴女と同様、違えられぬ精霊様とのお約束があります。 そのお約束を果たせたならば、北の荒野にも安寧が訪れるかもしれません。 その時…… クレアさん。 貴女は貴女の幸せを追ってください。 わたくしに侍るというのは、お心で十分です。 貴女の安寧…… そして、幸せになる事こそ、わたくしの望みなのですから。 わたくしに付き従うばかりが、側に居るという事ではありませんもの。 ね、そうでしょ?」

「お心に沿えと? そう云う事ですか? でも……」

「今は良いのです。 混沌を極める現状では、どうにも…… でも、未来は…… 未来は違います。 お心に留め置いてください。 わたくしの望み。 希望。 願い。 そして、何よりも大切な、精霊様とのお約束ですから」

「…………努力します」

「お願いしますね」




 彼女達の出自については、誰にも云わない。 彼女達が、彼女達自身で決める事なんだもの。 心を一度、完全に壊してしまったスフェラさんにも、同じ事が云えるわ。 今は…… 心を癒して欲しいもの。 気分が変わるなら、髪の色を変えてあげても云い。 目の色だって、いろんなお薬で変える事も出来る。 なんなら、彼女達は使えないけれど、【詳細鑑定】の魔方陣を瞳に貼り付けてあげてもいい。 



 見た目が変われば…… そう、心が護られるのならば、いくらでも力になるわ。



 彼女達の心の拠り所になるのなら、この部隊をお家の様に感じているのならば、私は護り抜くわよ。 今度、相談してみようと思うの。 静かに、彼女を見詰めながら、そう心に決めたの。

 北の状況は予断を許さないわ。 だから、だからこそ…… 成すべきを成し、精霊様と…… おばば様に誓った ” お約束 ” を果たさないとねッ!!




 ^^^^^^



 クレアさんを事務官室に残し、錬金室に戻ったの。 そうプーイさんと一緒にね。 プーイさんはあまり、ファンダリア王国の貴族の事情なんかには興味が無いわ。 だから、口止めも必要ないしね。 それよりも、北の荒地の再生のほうが、気になるみたい。 獣人族の人ならそうでしょうね。

 錬金室では、ウーカルさんが大錬金釜を前に、ウロウロしていたの。 まだ、なにも教えていないから、そうなるのは判っていたわ。 だから、本格的に使い方とかをお教えしていったの。

 流石は呪術医ソーサラー見習い。 薬品類の練成手順なんかは、良くご存知よ。 ただ、それを人力で行っていただけ。 彼女も多少は魔法を使えるから、魔力もあるし、その発動も可能なの。 だから、ちょっとだけ手本を見せるだけで、大錬金釜を ” 使用 ” することは出来るようになったのよ。

 でも、” 使用 ” するだけね。 彼女一人では、この大錬金釜を『起動』する事は出来ない。 要求される、励起魔力が足りないんだもの。 それは、多分、他の魔術師様達や、薬師様達にも同じだろう事はなんとなく理解できた。

 完全に沈黙している錬金釜を起動するのは、とても多くの魔力を必要とするの。 私は、おばば様曰く、非常識な魔力量を体内に保持しているから、個人で『起動』する事が出来たの。 


 これって…… 報告しなきゃ、他の誰もこの大錬金釜を使えなく出来るかも……


 それにね、大錬金釜の基本術式を書き換えているでしょ? そのせいで、起動するのに更に大きな魔力が必要となったのよ。 だから、お仕事終わりに、大錬金釜の魔力を抜いて、未起動状態にまで落とし込んでおけば、そう易々とは使えるものじゃないわ。


 あぁ…… そうだ、ティカ様が居るんだった…… あの方だったら、難なく起動しちゃうかも知れないわ。 


 彼女だけには、きちんと事情を伝えて、この大錬金釜が壊れたままって事にして置かないといけないわね。 直ったとか云ったら、また、聖堂教会の人達が一杯来るかもしれないし…… それは、嫌だもの。 王宮魔導院の人達も、聖堂教会の人の事はあんまり良く思っていないから、きっと…… きっと協力してくれるわ。 


 ティカ様だけでも、そうなって欲しいな。


 そうそう、もう直ぐ、イグバール様から、南方領の魔法草が届く。 ジャンジャン練成して、中級中容量のポーション類とか、傷薬、疾病薬を量産しなきゃね。 第四軍、全師団向けのお薬だけじゃなくて…… そうね、北に展開している、第一軍、第二軍にも、少しは供給できるくらい…… あちらの状況を少しでも良くする為に…… いいよね。

 これは、私一人では、どうする事も出来ないから、主計参謀リフターズ様とか、各師団の輜重幕僚の方々とかと図っていかないといけない事ね。

 第一、第二軍の医薬品の逼迫も、かなり重大事なんだもの。 きっと、何かしらの方策を考えてくださるわ。 だから、医薬品の大量量産を私は目論んでいるのよ。 その為には、この大錬金釜の使用が前提になってくるわ。

 この大錬金釜で、濃縮、抽出とかしてもらえると、私が練成するお薬類の量産速度が上がるんだものね。 それに、結構この大錬金釜、容量が大きいの。 中級低容量のポーション類なら、これでも十分な量産が可能よ。

 ちょっと、精度的にはバラつきが出るけれど、低容量なら問題は無いし、前線で戦う兵士さんには、そっちのほうが使いやすいかもしれないからね。 それにね、ウーカルさんを始め、兎人族の人達って、薬草の事にとっても詳しいの。 だから、組み合わせによっては、今までよりも、もっと効果的なお薬が出来るかもしれないわ。


 いいえ、出来るわよ。


 彼女達が持っている、薬草の知識は私から見れば、底なしよ? ごく微量な薬効まで、網羅しているんだもの。 それを分離抽出するだけで、困った風土病の特効薬とか出来ちゃうんだよ。 獣人族の人達は病気に強い…… って、そう云われているのも、きっと、兎人族さん達の秘薬があってこそだったのかも……

 それを、裏付けるような、薬草、魔法草の知識なんだもの…… 

 教えてもらう事が出来るのは、ほんとに精霊様のお導きと云うほか無いわ。 だって、秘伝とか秘薬まで教えてくれるのよ。 南方領から、魔法草と薬草が届いたら、実際に練成してみるつもり。 実践は必要だもの。 

 大錬金釜と格闘して、その日の業務は終わったわ。 暮れ五刻の鐘がなって、お仕事終了。 錬金釜から、起動限界を下回るくらいまで、魔力を引き抜き、調子よく動いて、チャカポコ、チャカポコって音が消えるの。




「今日は、ココまでとしたいと思います。 皆さん、お疲れ様でした」

「こんなんで、いいのか?」

「ええ、これが業務です。 もう直ぐ、もっと忙しくなりますよ。 南方領から魔法草、薬草が届き始めたら、片っ端から練成しますからね」

「まぁ、力仕事が必要なら、云っておくれ。 歩哨ばっかりじゃ、体が鈍る……」

「まぁ、プーイさんたら。 そうですね、出来上がったお薬の搬出もありますから、その時はどうぞ宜しく」

「あぁ、任せなさいな。 これも、護衛の一環に御座いますです! ってか?」

「アハハ! そうね、私が運んでちゃ、それこそ本末転倒になってしまいますからね。 お願いします」




 雑談も楽しい。 皆の顔が明るく輝く。 錬金室を出て、事務室に向かうと、クレアさんが待っててくれた。 まだ、実働状態じゃないから、事務仕事はそんなに多くない。 早めに終わったら、先に帰ってくれてもいいのよ、って伝えてあったんだけどなぁ……




「御一緒に帰ります。 第十三号棟に」

「早上がりしても良かったのに……」

「スフェラが気を使いますし、わたくしが早く帰っても、するべき仕事はありませんわ。 役割を侵すと、スフェラ、物凄く怒りますもの」

「そう? 何でだろうね?」

「リーナ様に託された仕事を全うしたいと。 手を出すなと。 フフフ、あんなに頑ななスフェラを見るのは、本当に久しぶり。 あの子…… とっても、意地っ張りなんですよ、ご存知でした?」

「……知らなかったわ。 そうなの? あまり気を張り過ぎない様に云わなくてはね」

「お願いします。 スフェラは、リーナ様のお言葉になら、素直に従うと思いますから」

「んんんん? それは? 何故?」

理由それは…… 秘密です」




 薄っすらと微笑むクレアさん。 その瞳には、” 判っているでしょ ” って、浮かんでいるのよ。 ん~~、そうね。 大体はね。 クレアさんも同じだと思うのよ。 そう、『心の拠り所』だから。 まだまだ、先は長いと思う。 



 笑顔のクレアさん。

 まぁ、いいか。 成すべきを見つけた人達だもの。 見守って行かないと、いけないわよね。

 さぁ、お仕事も終わった。

 晩御飯を食べに、いつもの食堂に行こう。

 今日のメニューはなんだろう。


 今日こそ、白いシチュー 食べたいな。


 夕闇迫る第十三号棟への道。

 皆と一緒に帰る道。

 心穏やかに、平穏で安らかな時間。





 精霊様に感謝の祈りを……




 リーナ……    




  ――――  嬉しいです。





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