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幼年期

幼児期第3話

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次の日、今日は朝からなぜか病院にいます。
経緯を説明すると、

 魔術使った。→魔力切れ起こした。
 気絶し、発見された。
しかし、母さん達は謎の病気かと疑う。
 何故ならば、魔法が使えるのは早くて5歳普通は7~8歳で魔法学校に入り覚えるらしいからだ。
 こう考えると、俺はとんでもないことをしてしまった。今度からはばれないようにしないと。
 なんとか病気ではないと証明した。まぁ勝手に解釈してくれただけだが。
 ゆりかごから転落し頭を強打、そのまま気絶し、漏らしてしまった。そこを発見されたということになった。漏らしてはないのだが、ここは言わないでおこう。


 
 ようやく帰ってこれた。だが今回は外を見ることができた。時代背景は中世ヨーロッパだが、狩りをして生活をしているものもかなりいる。この町はそこまで大きいわけではないみたいだ。王都なら少しは文明が発達してるかもしれない。
 一人で黙々と考えていると、
 
 「ディオン様、頭大丈夫ですか?」 
  
 なんだいきなり、人の頭がいかれてるみたいなこと言うのは。俺は別にいかれた野郎じゃないぞ。
 
 「エリーゼ様どうしましょう。ディオン様喋りません。」
 「そうね。あの医者なんともないとかいってたけど、適当に言ったのなら。」
 「エリーゼ様落ち着いて。」
 
 あぁ、そういうことか。物理的な頭のほうだったのか。それよりも母さんの気迫がヤバイ。なんとかしないと。
 
 「あのやぶ医者。ブッ殺してy 」
 「マァ~ァ~。」
 
 おっ言葉が少し話せるようになってる。
ハッ。
 少し顔を上げるとそこには。
 
 「アァー。今、今ママって言ったー。ママって言ったわよ~。キャーー。」
 
 やってしまった、まあまあと言おうとしたが赤ん坊だから。もう、感極まって泣いてるよ。
 
 「エリーゼ様だけずるいですぅ。ディオン様シアンです。シ・ア・ン。」
 
 しかたない。
 
 「シャァ~ン。」
 「言ったー。エリーゼ様、シアンって呼んでくれました。ヤ ァ~。かわいいですぅ。」
 
 ちょろいな。この姿ならなにしても許される気がする。
 
 家に帰った後も二人は余韻に浸っていたが、俺はその間にいろいろと考えたのだ。できるかはわからないが…。
 とりあえずヘルプさん起動。
 なんでしょうか。
 
 あの魔法を自動制御できるスキルって取れます?
 
 『解、取ることは可能です。そしてマスターはすでに取得済みです。』
 
 えっと、どのスキル?
 
 『解、スキルではなく特典です。チラッ』
 
 あのわかないんだけども。
 
 『解、………チラッ。』
 
 壊れたのか?
 
 『解、いいえ、壊れておりません。チラッチラチラ。』
 
 なんかすごい視線をかんじるな。どの特典か教えてください。
 
 『解、ハァー。私です。』
 
 まじで、ヘルプさんマジ使える。ため息は気のせいだよね…。質問なんだけど、身体強化魔法とかある?
 
 『解、あります。身体強化にも部分的、または全体の補助、硬化、力量を高めることが可能です。』
 
 へー。そうだ、一つ思ったんだけど。ヘルプさんって意思とか感情みたいなのってあるの?
 
 『解、あります。そんじゃそこらの人工知能と一緒にしないでください。』
 
 ごめん。でもそれならもう少し感情を出して喋ってもいいんじゃないかな。
 
 『わかりました、マスターがそうおっしゃるならそう致しましょう。』
 
 それじゃ、身体強化の魔法を使ってMP 稼ぎしたいので、一番効率的な方法でお願いするね。
 
 『はいっ。頑張って最強にしてあげます。ちなみにですが、身体強化後は筋力が増加します。まぁ子供のうちだけですけど。』
 
 そうなのか。ありがとういいこと聞いたよ。
 
 『はいっ。お役に立ててうれしいです。』
 
 それじゃ。寝ている間もよろしくたのむわ。
 
 『仰せ使いました。』
 
 「ディオン、なにボーッとしてるの。早く寝なさい。」
 
 外は既に夕暮れか。病院まではけっこう遠かったんだなぁ。言われたとおり早く寝るか。だらだら過ごすだけでいいとは至高の贅沢だな。後はヘルプさん頼んだ。
 俺はそのままゆっくりと意識を闇に沈めた。



作者の時間
今回はヘルプちゃんをかわいくしてみようと思いいろいろ入れてみました。後はディオン君が喋れるようになりました。まぁ普通の赤ん坊はこんなに早く喋りません。いいですか、これはフィクションなのです。では、さようなら。
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