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ジャック・ザ・リッパー
二人組に会う前に
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イールバランから話を聞き、屋敷を調査したが他に孤児はいなかった。事件に関与していたのであろう証拠として俺が戦った相手、スーが使用していたであろう薬物が見つかった。イールバランたちは身柄を拘束させてもらった、しかし話が本当であった場合、情状酌量で多少だが罪は軽くなると思われる。薬物に関してだが今ばでに見たことのない種類のものだったのでそういったことを中心に研究している研究室に回された。解析には時間がかかるだろう。
さて、俺たちがやることだ。とりあえず今まで起こったことはギルドに報告する必要があるだろう。すでに知っている可能性は高いと思われるが、もう一つ目的はある。
「おい、ディオン、お前例の二人組やるきか?」
「まだ、情報が不確定だからな。話が通じるならいいんだが、もし話が通じないならその時はやるしかない。」
「まじかよ、相手は付与ができるんだぞ。付与っつたら魔術錬金を相当極めないとできないやつだぞ。」
今のまま戦ったらどうなるかわからない。どうしたらいいのか。相手が魔術錬金使うということは、魔術に特化したやつらなのだろうか。しかし、二人なんだよなぁ。これで片方が近接戦闘に特化してたら詰みなんだよなぁ。
「まぁ、付与は無生物にしか掛けれねぇから、近接の素手格闘に持ち込んだら可能性はあるかもな。」
ん?待てよ、俺が二人を一度に相手にする必要はない。魔術を使うほうはマッスルさんにやってもらえば、一対一なら勝てるかもしれない。
「マッスルさん、勝てるかもしれません。」
「は?まじか!お前いけるのか!」
「いや、マッスルさんにも戦ってもらうつもりですが。」
「お前、俺に死ねってことか?」
「いや、あんた身体能力だけなら化け物並みなんだから、魔術使うほうとなら戦えるでしょ、たぶん。」
「いや、付与使ってくるんだぞ。無理だろ。」
つまり魔術自体使えないようにすれば良いのでは?ハイル、これって可能かな?
『……可能かと思われます。可能です!』
どうすればいい?
『マジックフロウと呼ばれる症状があります。魔力が勝手に流れ出てしまう症状のことなのですが、その症状を防ぐための術式があります。それを相手に刻み込めれば相手は魔術が使えなくなります。ただし、刻み込んだ場合、相手の魔力量に比例して刻みこむための魔力消費量は高くなります。』
なるほど、だが悪くない案だ。
「マッスルさん、マジックフロウを防ぐ術式を使えば可能では?」
「おいおい、その術式は消費魔力がバカ高いやつだぞ。」
「僕ならできると思うんですよ。」
「そうか、……できるな!だけどよ、お前どうやって刻むんだよ。」
そういや、術式の使い方知らないや。こういう時は、OKハイル!
『何か御用でしょうか?』
術式の使い方
『基本、魔法陣が書かれた紙を用いて行われます。魔法陣が書かれた紙を相手の体の一部(素肌)に貼り魔力を流すことで完成します。服の上からでも可能ですが失敗する可能性が非常に高まります。』
なるほど、一瞬の隙をつくしかなさそうだ。
「何とか一瞬の隙をつきます。」
「なるほど、考えがないってことは理解した。だけどよ、まじで頼むぞ、俺はまだ死にたかねぇからよ。」
「わかってますって、ほらギルドに行きましょう!準備もありますから。」
「わかったよ。こりゃ別途で報酬を頂かなきゃな。」
ギルドに戻り報告を済ませ、もし戦うことになった場合の準備をする。二人組の居場所を知るために見かけた情報を片っ端から集め潜んでいそうな場所を見つけることに成功した。なんとか、話をするだけで済めばいいのだが……。
さて、俺たちがやることだ。とりあえず今まで起こったことはギルドに報告する必要があるだろう。すでに知っている可能性は高いと思われるが、もう一つ目的はある。
「おい、ディオン、お前例の二人組やるきか?」
「まだ、情報が不確定だからな。話が通じるならいいんだが、もし話が通じないならその時はやるしかない。」
「まじかよ、相手は付与ができるんだぞ。付与っつたら魔術錬金を相当極めないとできないやつだぞ。」
今のまま戦ったらどうなるかわからない。どうしたらいいのか。相手が魔術錬金使うということは、魔術に特化したやつらなのだろうか。しかし、二人なんだよなぁ。これで片方が近接戦闘に特化してたら詰みなんだよなぁ。
「まぁ、付与は無生物にしか掛けれねぇから、近接の素手格闘に持ち込んだら可能性はあるかもな。」
ん?待てよ、俺が二人を一度に相手にする必要はない。魔術を使うほうはマッスルさんにやってもらえば、一対一なら勝てるかもしれない。
「マッスルさん、勝てるかもしれません。」
「は?まじか!お前いけるのか!」
「いや、マッスルさんにも戦ってもらうつもりですが。」
「お前、俺に死ねってことか?」
「いや、あんた身体能力だけなら化け物並みなんだから、魔術使うほうとなら戦えるでしょ、たぶん。」
「いや、付与使ってくるんだぞ。無理だろ。」
つまり魔術自体使えないようにすれば良いのでは?ハイル、これって可能かな?
『……可能かと思われます。可能です!』
どうすればいい?
『マジックフロウと呼ばれる症状があります。魔力が勝手に流れ出てしまう症状のことなのですが、その症状を防ぐための術式があります。それを相手に刻み込めれば相手は魔術が使えなくなります。ただし、刻み込んだ場合、相手の魔力量に比例して刻みこむための魔力消費量は高くなります。』
なるほど、だが悪くない案だ。
「マッスルさん、マジックフロウを防ぐ術式を使えば可能では?」
「おいおい、その術式は消費魔力がバカ高いやつだぞ。」
「僕ならできると思うんですよ。」
「そうか、……できるな!だけどよ、お前どうやって刻むんだよ。」
そういや、術式の使い方知らないや。こういう時は、OKハイル!
『何か御用でしょうか?』
術式の使い方
『基本、魔法陣が書かれた紙を用いて行われます。魔法陣が書かれた紙を相手の体の一部(素肌)に貼り魔力を流すことで完成します。服の上からでも可能ですが失敗する可能性が非常に高まります。』
なるほど、一瞬の隙をつくしかなさそうだ。
「何とか一瞬の隙をつきます。」
「なるほど、考えがないってことは理解した。だけどよ、まじで頼むぞ、俺はまだ死にたかねぇからよ。」
「わかってますって、ほらギルドに行きましょう!準備もありますから。」
「わかったよ。こりゃ別途で報酬を頂かなきゃな。」
ギルドに戻り報告を済ませ、もし戦うことになった場合の準備をする。二人組の居場所を知るために見かけた情報を片っ端から集め潜んでいそうな場所を見つけることに成功した。なんとか、話をするだけで済めばいいのだが……。
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