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3.It’s not the love you make. It’s the love you give.
第三十八話
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レンガの街並み。アルター国の南部に位置するカゼノ街。
数多の小川がレンガ道の横を流れ、心地よい自然のせせらぎが響き渡らせている。小川には水車が敷かれており、カラカラと音をたてていた。すぐ傍らには大自然の森林が広がっており、田畑の様子も伺える。
大自然が豊かな街だなというのが、ユリウスが初めてこの街に訪れた感想だ。
「にしても、本当にアルター国に入ったのかこれは」
ロンが困惑したように言う。
「ああ。実際にはまだ国境は超えてない。あそこから入国するはずだ」
ユリウスは一点を指さした。水車の更に奥。延々と二メートル程度の黒い柵が張られた向こう側。レンガ造りの建物と向こうへ通じる鉄製のドア。
更に柵の向こうには人々が住むと思われる居住区が見えている。
「それじゃ、ゲートはあっちだな」
「ああ」
少し進めば、レンガ造りの建物が見える。
入国審査待ちの男性二人がおり、何やらアルター国へ進むためのゲートで護衛騎士ともめているようだった。
「なんで通らせてくれないんだよ!」
「さっさと開けろ!」
「ですから、規則でして……」
「早くしろよ!」
ユリウスはちらっとアレクセイを見つめる。彼がこくりと頷いて、中に割り込もうとした時だ。
アレクセイとユリウスの肩にぽんっと手が置かれた。ロンだ。彼は任せろと言わんばかりに微笑んでみせた。呆気に取られる二人を追い抜かして、彼は声を荒げる二人の仲に割って入った。
「おいおい、そんな昼間から喧嘩してどうしたんだ?」
「なんだよ、てめぇ!」
「殺されたいのか!?」
「怖いなあ。お前たち、通行書持ってきてないのか?」
「失くしたんだよ!」
ふーんとロンが呟き、ちらっと扉の護衛騎士を彼は困惑した顔で三人の様子を伺っていた。
「どこで失くしたんだ?」
「なんだ、お前さっきから!」
「どこで失くしたんだよ?」
二人の男性がたじろく。ロンの鋭い眼光に男性二人がずるずると下がっていく。
「そこで……」
「そこで失くしたんだよ!」
「おいおい、ここで油売っている暇があんならさっさと探してこいよ。俺が中にいる騎士たちに二人が通行書落としたみたいだって話しておいてやるよ。すぐに飛んで来るぜ?」
二人の男性がさぁっと顔を青ざめさせた。そして、一歩一歩と二人が下がっていき、逃げるように森の中へ消えていった。
「不法入国ってところか」
呆気ないな、とロンが笑った。そして、ユリウスとアレクセイを見てほほ笑んだ。
「ほら、行くぞ」
「ああ……すまない」
ロン、ローウェンとユリウスは呟く。その隣にいたアレクセイはユリウスを気遣いながら、ゆっくりと進む。
お礼を言われているロン。彼は「なんでもねぇって」と笑っていた。そして、彼は海上治安部隊の勲章を護衛騎士に見せた。すると、扉があっという間に開き、四人は通される。
「な? なんとかなっただろ?」
「海上治安部隊の勲章、パスにもなるんですね」
ユリウスが驚いたようにロンが掲げている勲章をまじまじと眺めた。ナートン国の文字が掘られており、魔力を帯びているのも良くわかった。何よりも勲章に掘られた王冠の刻印がとても美しい。
「ああ。ある意味、身分証明書みたいなもんだからな」
「それにしても、さっきの方々が気になりますね。後で騎士たちに話をしておきましょう」
「アレクセイ、俺も行きたい。気になることが」
「えっと、ユリウスさんは目立たずにお願いします。貴方はこの国では有名人ですから」
やろうとしたことがばれたらしい。
釘をさされれば、動くこともできない。目の前に解決方法があるのにと肩を落としたユリウスの肩をメアリが叩く。
「ユリウスは私の買い物を手伝っておくれ」
「はい……」
「メアリさん、ユリウスさんをお願いします」
「ああ。任せておきな」
ロンとアレクセイが自然溢れた風景とレンガの街中へ消えていく。思わずその背中へ手を伸ばす。しかし、彼を止める術はない。そっと手を戻せば、メアリがぽんっとユリウスの頭に手を乗せた。
「アレクセイがいないと不安かい?」
メアリが子供扱いするように頭を撫でてくる。正直、親などに頭を撫でられた記憶はほとんどない。
だから、いつも困惑してばかりだ。
「俺はおかしいんだろうか? 年上で俺がしっかりしなければいけないのに。よくわからなくなる」
「それが正しいんだよ。好きな人が傍にいなければ、人は必然と寂しくなるよ。アレクセイもそうだろうさ」
メアリの言葉にユリウスはぼんやりと彼の背中を眺める。すると、彼がちらっと振り返る。こちらの様子を確認して、少しだけほほ笑むとまた前を向いて歩き出した。
「ほら、私たちのやることをやって早く合流しよう」
メアリがユリウスの背中を軽く叩いた。ユリウスは小さく頷く。
「メアリさんも、好きな人が傍にいないと悲しいのか?」
「おっと……予想外な質問だねぇ。そうだよ。私も旦那や子供に会いたいのさ」
メアリは優しく笑う。ユリウスは目を大きく開き、彼女を見つめる。珍しく照れた様子のメアリ。
「まあ、あっちは私の存在なんて忘れてるかもしれないけどねぇ」
「それは」
「あんたは可愛げあるよ。そんなに必死に見つめて。こっちが恥ずかしくなってしまうよ」
頭を優しく撫でられ、「さあ、行くよ」とメアリは歩き出した。ユリウスは慌てて彼女の後を追う。
彼女との買い物は楽しかった。
自分で買い物をしたことがないことに気が付き、メアリに倣うように買い歩く。彼女は楽しそうに笑っていた。
「現金で買い物したのは初めてだ」
「やっぱりね。あんた、領収書切ろうとしてたもんね」
楽しそうに笑うメアリ。ユリウスは小さく頷いた。
「たくさんのことを勉強したと思っていたが、まだまだ俺もわからないことがいっぱいだ」
「あんたは王族育ちだからね。知らなくて当然だよ。戦場で生きてきたんだろう」
ユリウスは小さく頷く。激戦地には通貨はなかった。あるもの全てを使う。時には敵から奪ったものも使う。お金など、戦場では何の役にもたたない。必要なのは食料と武器。一歩戦場から離れた供給ルートでは必要なのかもしれない。
まれにコインを使って爆薬も作ることもあるが、用途も限られてくる。小さく息をつき、ユリウスは楽しそうに生活する人々を見つめる。
まるで、自分だけが外れた世界にいるように感じてしまう。
「ほら、ユリウス。おいで」
「ん?」
メアリに呼ばれてそちらに向かえば、花売りをしている女の子がいた。驚くユリウスに対し、女の子は赤い花飾りを一つユリウスへ渡してきた。代金はすでにメアリが払っていたらしい。
「お兄ちゃん、ありがとう」
彼女はお礼一つすると、街の中に紛れて消えた。茫然と赤い花を見つめるユリウスにメアリが笑っている。
「あんた、花好きだろう?」
「なんで」
「子供たちが持ってきた花さ。治療中に大事にしている姿を見たからね。こいつは幸福の花だよ。ほら、こっちにおいで」
帽子に花が止められる。優しい花の香りはとても心が安らぐ。
「カゼノ街の特産物だったか」
思い出したとユリウスは呟く。赤い花から作られるジャム。幸運のジャム。魔力が込められていた花は春から夏の間、折られても形を保ち持ち主を一度だけ守るとも言われている。
「物知りだねぇ」
「昔、取引をした時に……ジャムと魔石を交換したことがある」
きゅっと口を結ぶユリウス。メアリは優しい眼差しでユリウスを見つめていた。
やがて、アレクセイとロンも合流を果たし、再び馬車での移動が始まる。向かうのはアルター国の首都だ。そして、ユリウスが嫌いな兄や母親がいる土地。そして、そこを越えれば、目的地であるユリウスの領地がある。
今回の目的地ガリュアス領までもう少し。
ユリウスは傍らのアレクセイを見た。彼はすぐにユリウスの視線に気が付いてくれた。
「どうしました?」
「いや、なんでもない……」
「花を買ったんですね。とても綺麗でお似合いですね」
アレクセイは目を細め、優しい眼差しで見つめてくる。
ふと、小さな子供を思い出した。
きらきらとした目で告白をしにきた馬鹿な子供。
金髪の髪に青い瞳。グスタン国から来るために黒い綺麗な髪を隠して、わざわざ、戦場の仇花や狂人なんか呼ばれている男に会いに来たこと。そして、人生を大損させる選択をして、自分と一緒にいてくれる男の事を思う。
「アレクセイ」
そして、ここまでついてきてくれた。
お礼はまだ早いとユリウスは思う。だからこそ、そっと彼の袖を引いた。
「護衛、しっかり頼むぞ」
「ええ。私は貴方の騎士ですから」
そう笑う男はとてもかっこよかった。
数多の小川がレンガ道の横を流れ、心地よい自然のせせらぎが響き渡らせている。小川には水車が敷かれており、カラカラと音をたてていた。すぐ傍らには大自然の森林が広がっており、田畑の様子も伺える。
大自然が豊かな街だなというのが、ユリウスが初めてこの街に訪れた感想だ。
「にしても、本当にアルター国に入ったのかこれは」
ロンが困惑したように言う。
「ああ。実際にはまだ国境は超えてない。あそこから入国するはずだ」
ユリウスは一点を指さした。水車の更に奥。延々と二メートル程度の黒い柵が張られた向こう側。レンガ造りの建物と向こうへ通じる鉄製のドア。
更に柵の向こうには人々が住むと思われる居住区が見えている。
「それじゃ、ゲートはあっちだな」
「ああ」
少し進めば、レンガ造りの建物が見える。
入国審査待ちの男性二人がおり、何やらアルター国へ進むためのゲートで護衛騎士ともめているようだった。
「なんで通らせてくれないんだよ!」
「さっさと開けろ!」
「ですから、規則でして……」
「早くしろよ!」
ユリウスはちらっとアレクセイを見つめる。彼がこくりと頷いて、中に割り込もうとした時だ。
アレクセイとユリウスの肩にぽんっと手が置かれた。ロンだ。彼は任せろと言わんばかりに微笑んでみせた。呆気に取られる二人を追い抜かして、彼は声を荒げる二人の仲に割って入った。
「おいおい、そんな昼間から喧嘩してどうしたんだ?」
「なんだよ、てめぇ!」
「殺されたいのか!?」
「怖いなあ。お前たち、通行書持ってきてないのか?」
「失くしたんだよ!」
ふーんとロンが呟き、ちらっと扉の護衛騎士を彼は困惑した顔で三人の様子を伺っていた。
「どこで失くしたんだ?」
「なんだ、お前さっきから!」
「どこで失くしたんだよ?」
二人の男性がたじろく。ロンの鋭い眼光に男性二人がずるずると下がっていく。
「そこで……」
「そこで失くしたんだよ!」
「おいおい、ここで油売っている暇があんならさっさと探してこいよ。俺が中にいる騎士たちに二人が通行書落としたみたいだって話しておいてやるよ。すぐに飛んで来るぜ?」
二人の男性がさぁっと顔を青ざめさせた。そして、一歩一歩と二人が下がっていき、逃げるように森の中へ消えていった。
「不法入国ってところか」
呆気ないな、とロンが笑った。そして、ユリウスとアレクセイを見てほほ笑んだ。
「ほら、行くぞ」
「ああ……すまない」
ロン、ローウェンとユリウスは呟く。その隣にいたアレクセイはユリウスを気遣いながら、ゆっくりと進む。
お礼を言われているロン。彼は「なんでもねぇって」と笑っていた。そして、彼は海上治安部隊の勲章を護衛騎士に見せた。すると、扉があっという間に開き、四人は通される。
「な? なんとかなっただろ?」
「海上治安部隊の勲章、パスにもなるんですね」
ユリウスが驚いたようにロンが掲げている勲章をまじまじと眺めた。ナートン国の文字が掘られており、魔力を帯びているのも良くわかった。何よりも勲章に掘られた王冠の刻印がとても美しい。
「ああ。ある意味、身分証明書みたいなもんだからな」
「それにしても、さっきの方々が気になりますね。後で騎士たちに話をしておきましょう」
「アレクセイ、俺も行きたい。気になることが」
「えっと、ユリウスさんは目立たずにお願いします。貴方はこの国では有名人ですから」
やろうとしたことがばれたらしい。
釘をさされれば、動くこともできない。目の前に解決方法があるのにと肩を落としたユリウスの肩をメアリが叩く。
「ユリウスは私の買い物を手伝っておくれ」
「はい……」
「メアリさん、ユリウスさんをお願いします」
「ああ。任せておきな」
ロンとアレクセイが自然溢れた風景とレンガの街中へ消えていく。思わずその背中へ手を伸ばす。しかし、彼を止める術はない。そっと手を戻せば、メアリがぽんっとユリウスの頭に手を乗せた。
「アレクセイがいないと不安かい?」
メアリが子供扱いするように頭を撫でてくる。正直、親などに頭を撫でられた記憶はほとんどない。
だから、いつも困惑してばかりだ。
「俺はおかしいんだろうか? 年上で俺がしっかりしなければいけないのに。よくわからなくなる」
「それが正しいんだよ。好きな人が傍にいなければ、人は必然と寂しくなるよ。アレクセイもそうだろうさ」
メアリの言葉にユリウスはぼんやりと彼の背中を眺める。すると、彼がちらっと振り返る。こちらの様子を確認して、少しだけほほ笑むとまた前を向いて歩き出した。
「ほら、私たちのやることをやって早く合流しよう」
メアリがユリウスの背中を軽く叩いた。ユリウスは小さく頷く。
「メアリさんも、好きな人が傍にいないと悲しいのか?」
「おっと……予想外な質問だねぇ。そうだよ。私も旦那や子供に会いたいのさ」
メアリは優しく笑う。ユリウスは目を大きく開き、彼女を見つめる。珍しく照れた様子のメアリ。
「まあ、あっちは私の存在なんて忘れてるかもしれないけどねぇ」
「それは」
「あんたは可愛げあるよ。そんなに必死に見つめて。こっちが恥ずかしくなってしまうよ」
頭を優しく撫でられ、「さあ、行くよ」とメアリは歩き出した。ユリウスは慌てて彼女の後を追う。
彼女との買い物は楽しかった。
自分で買い物をしたことがないことに気が付き、メアリに倣うように買い歩く。彼女は楽しそうに笑っていた。
「現金で買い物したのは初めてだ」
「やっぱりね。あんた、領収書切ろうとしてたもんね」
楽しそうに笑うメアリ。ユリウスは小さく頷いた。
「たくさんのことを勉強したと思っていたが、まだまだ俺もわからないことがいっぱいだ」
「あんたは王族育ちだからね。知らなくて当然だよ。戦場で生きてきたんだろう」
ユリウスは小さく頷く。激戦地には通貨はなかった。あるもの全てを使う。時には敵から奪ったものも使う。お金など、戦場では何の役にもたたない。必要なのは食料と武器。一歩戦場から離れた供給ルートでは必要なのかもしれない。
まれにコインを使って爆薬も作ることもあるが、用途も限られてくる。小さく息をつき、ユリウスは楽しそうに生活する人々を見つめる。
まるで、自分だけが外れた世界にいるように感じてしまう。
「ほら、ユリウス。おいで」
「ん?」
メアリに呼ばれてそちらに向かえば、花売りをしている女の子がいた。驚くユリウスに対し、女の子は赤い花飾りを一つユリウスへ渡してきた。代金はすでにメアリが払っていたらしい。
「お兄ちゃん、ありがとう」
彼女はお礼一つすると、街の中に紛れて消えた。茫然と赤い花を見つめるユリウスにメアリが笑っている。
「あんた、花好きだろう?」
「なんで」
「子供たちが持ってきた花さ。治療中に大事にしている姿を見たからね。こいつは幸福の花だよ。ほら、こっちにおいで」
帽子に花が止められる。優しい花の香りはとても心が安らぐ。
「カゼノ街の特産物だったか」
思い出したとユリウスは呟く。赤い花から作られるジャム。幸運のジャム。魔力が込められていた花は春から夏の間、折られても形を保ち持ち主を一度だけ守るとも言われている。
「物知りだねぇ」
「昔、取引をした時に……ジャムと魔石を交換したことがある」
きゅっと口を結ぶユリウス。メアリは優しい眼差しでユリウスを見つめていた。
やがて、アレクセイとロンも合流を果たし、再び馬車での移動が始まる。向かうのはアルター国の首都だ。そして、ユリウスが嫌いな兄や母親がいる土地。そして、そこを越えれば、目的地であるユリウスの領地がある。
今回の目的地ガリュアス領までもう少し。
ユリウスは傍らのアレクセイを見た。彼はすぐにユリウスの視線に気が付いてくれた。
「どうしました?」
「いや、なんでもない……」
「花を買ったんですね。とても綺麗でお似合いですね」
アレクセイは目を細め、優しい眼差しで見つめてくる。
ふと、小さな子供を思い出した。
きらきらとした目で告白をしにきた馬鹿な子供。
金髪の髪に青い瞳。グスタン国から来るために黒い綺麗な髪を隠して、わざわざ、戦場の仇花や狂人なんか呼ばれている男に会いに来たこと。そして、人生を大損させる選択をして、自分と一緒にいてくれる男の事を思う。
「アレクセイ」
そして、ここまでついてきてくれた。
お礼はまだ早いとユリウスは思う。だからこそ、そっと彼の袖を引いた。
「護衛、しっかり頼むぞ」
「ええ。私は貴方の騎士ですから」
そう笑う男はとてもかっこよかった。
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