15 / 27
15
しおりを挟む
ヒロインの名前を聞いた瞬間、勝は
「君は瑛子の友達じゃないよねぇ? 急に言われても、君の分までご飯を用意していないよ」
と、ヒロインの腕をつかんで立たせた。ヒロインが
「何するんですか! 触らないで! セクハラですよ!」
と叫ぶので、勝が手を離すと冴子が
「そう、男性は嫌なのね。じゃあ、私と一緒に先生のところに行きましょうか」
と、冷静に言ってヒロインの腕をつかんで、校舎に向かって歩き始めた。ヒロインは慌てて
「わかったわよ、そんなにしなくたって居なくなればいいんでしょ!?」
と言って、去っていった。冴子は
「本当に、可哀想な子ね。友達になりたいのに、その方法がわからないのよね。さぁ、みんなは気にしないで食事を再開しましょう」
と言った。その後は何事もなかったかのように、みんなで楽しく食事を済ませた。
午後からのプログラムは、男子の組体操がメインで、トリとしてカラー対抗リレーが行われ終了となった。カラー対抗リレーの赤で神成緑がアンカーを勤め、見事一位となる大活躍をした。
最後にフォークダンスがあった。瑛子は青春してるなぁ、やっぱり学校の体育祭と言ったらこれよね。みんなドキドキしながら踊っているのだろう。そんなふうに余裕をぶっこいていたが、次の相手が芦谷先生だと気づき、ドキッとした。そして、少し緊張しながら芦谷先生の手を取ると
「宜しくお願いします」
と言った。瑛子は先ほどの、保健室での一件を思い出していた。先生はなぜハチマキが瑛子自身のものであるか確認したのだろう? 今までは、芦谷先生が何を言っても冗談だと思って流していたが、ハチマキの件は違うと思えた。芦谷先生は突然気まずそうに
「男子生徒が足りなかった」
と言った。瑛子は
「男子生徒が足りなくて、良かったかもです」
と答えると、沈黙が続き芦谷先生は一言
「そうか、私もだ」
と、言った。いつもの冗談なのだろう。だが、瑛子はその返答に口から心臓が飛び出そうになるのを感じた。そして思う、気づかなければ良かった。私先生のこと好きかも、と。こうして体育祭の全種目が終了した。
点数は僅差だったが、最後のリレーの点数加点が大きかったため、優勝は赤だった。瑛子たちのブルーは準優勝だったが『健闘したね』とお互いに讃え合った。
両親は先に帰り、瑛子は体育祭委員だったので、後片付けに追われパイプ椅子を台車に乗せて新館の倉庫に運んだ。瑛子は運ぶだけで、力仕事は男子生徒や男性教諭がほとんどやってくれるので、そこまでの労力ではなかった。
新館には視聴覚室や、ちょっとした集会が出きるぐらいの広い部屋があり、保護者会などに使われていて、ほとんど学生が出入りすることのない建物だった。
新館の入り口に入ると下駄箱があり、入口を入って直ぐのところは、二階と吹き抜けになっている。下駄箱がある場所は段差があるため、瑛子はその場所で、他の生徒がパイプ椅子を中に運び込むのをしばらく待っていた。
すると前方から、芦谷先生が歩いて来るのが見えた。芦谷先生は、急に顔色を変え、瑛子の頭上を見ながら指差している。瑛子は上を見上げた。芦谷先生が
「危ない!」
と叫び、瑛子の腕を思い切り引き寄せた。瑛子は芦谷先生の上に倒れ込むような形になった。
と、同時に背後から何かが割れる音がした。芦谷先生に抱きしめられながら、瑛子は恐る恐る顔をあげて、何かが落ちた音のした場所を見た。そこには砕けた植木鉢が落ちていた。
下駄箱の奥から見ていた、催馬楽学が駆けつけて来て、上を見上げると階段を駆け上がって行く。芦谷先生は
「催馬楽! 危ないから深追いするな!」
と叫んだ。が、催馬楽学は振り向きもせず走って行く。
瑛子は震えが止まらなかった。なぜならそこに明確な殺意を感じたからだ。芦谷先生が
「櫤山、もう大丈夫だ。大丈夫だから」
と瑛子を抱き締めた。瑛子は自分が芦谷先生の上に抱きつくように乗っかっていることに気がつき、慌てて上体を起こすと
「すみません、先生はお怪我はありませんか?」
と言い、催馬楽学がまだ戻って来ないことを心配して
「催馬楽君、大丈夫でしょうか?」
と言うと、芦谷先生が
「櫤山、落ち着け自分のことを考えろ。お前は大丈夫か?」
と、瑛子の両頬を手で挟んで見つめた。瑛子は一瞬パニックになりかけていたが、芦谷先生の声で我に帰り
「はい、大丈夫です」
と答えた。そこに催馬楽学が戻ってきて、息を切らせながら
「二階の旧館に続いている、渡り廊下の扉が開いていて……」
と、悔しそうに言った。芦谷先生は
「催馬楽、犯人と鉢合わせしなくて良かった。無事に戻ってきて安心した」
と言うと、瑛子の手を握り
「立てるか?」
と訊いた。瑛子は頷き立ち上がろうとしたが、足に力が入らず上手く立ち上がれなかった。すると芦谷先生が
「櫤山、少し我慢してくれ」
と、瑛子を抱き上げ
「保健室に行って、警察を呼ぶ。みんな証拠には触るな」
と言って保健室へ向かった。芦谷先生は、改めてその場にいて目撃していた生徒みんなに事情を訊くと、校長や教頭となにか話し警察に通報した。パトカーが数台来て芦谷先生が事情を説明、ただ事ではないと思ったのか、制服警官が応援を呼び私服警官もやって来た。
瑛子はぼんやり、大事になっちゃったなぁ。と、思いながら私服警官に大まかなことのあらましを説明する。私服警官が
「ご両親をお呼びして、調書をとらせてもらいます。先生、警察署まで生徒さんの付き添いお願いできますか?」
と言うお願いにも、芦谷先生は快く承諾し
「私はこの子の担任です。傷ついている生徒を放って置くことはできません。できる限り付き添います」
と言ってくれた。警察署へ行くとすでに警察から連絡をもらった両親が来ており、両親立ち会いのもと、警察署で調書を作り、家に帰された。勝が
「学校大丈夫か? 犯人が捕まるまで休んでもいいぞ? と言うか休んだ方がいい」
と、言ったが、瑛子は休むのは絶対に嫌だと思った。幸いにも、警察の人が生徒たちが動揺しないように、内密に捜査をしてくれると言う事だったので、瑛子は
「学校は絶対に休みたくない」
と言った。それでも勝は、瑛子を止めたが冴子が
「瑛子がここまで言うんですもの、好きにさせましょう。でも明日から一週間は休みなさい。その間にお巡りさんが、調べてくれるかも知れないでしょ?」
と、妥協案を提示した。瑛子は頷きそれを承諾した。
「それと、絶対に一人になったら駄目よ? いいわね?」
と言った。
翌日の月曜日は振り替え休日だったが、そこから一週間、瑛子は療養の名目でお休みすることになった。その間はあまり外には出ないようにして、買い物などは勝と一緒に出掛けるようにしていた。
勝も冴子も瑛子に対して、非常に気を遣っているようだったが、瑛子は、中身はアラフォーと女子高生のミックスである。正直そこまで心配しなくても大丈夫なんだけど、と思っていた。なんとか心の中で、起こった出来事についての整理をつけ、学校へ行ってからのことを考えた。そして、ふと芦谷先生はどうしているかな? と、芦谷先生のことを考える時間が長くなった。
水曜日になり、一度学校から状況報告の連絡があったが、特に進展はないようだった。その日の夕方、読んでいた小説の続編が発売されていることに気づいた瑛子は、勝にお願いして本屋に連れていってもらうことにした。勝も
「危ないからって、閉じ籠ってばかりは良くないからな、好きな本を買いなさい」
と、太っ腹なことを言った。本屋に着くと
「瑛子、すまんお父さんトイレに行ってきていいか? 人が少ないところには行くなよ?」
と言って、トイレに走って行った。勝がトイレに行き、瑛子は好きな作家のコーナーに行くと、続編を探した。しばらく平積みされている本の表紙を眺めていると、後ろから
「ねぇねぇ」
と声をかけられる。振り向くと小学生の低学年ぐらいの女の子が立っている。なんだろう? と思い
「どうしたの?」
と声をかけると
「さっきあっちで、おねえさんがこれ渡してって」
と言ってA4サイズの封筒を差し出した。瑛子が受けとると、女の子は恥ずかしそうにどこかへ走って行った。瑛子はとりあえず、その封筒の中身を覗くと何枚かの書類が入っており、特に危険な物ではなさそうだった。
これを今、お父さんに渡してしまったら、きっと私には中身を見せてもらえないだろう。瑛子はそう思い、適当な雑誌を手に取ると、直ぐにレジに持っていき
「すみません、この封筒も一緒に袋に入れてもらえますか?」
と、お願いして、勝に封筒が変に思われないようにした。勝が戻って来たので
「お父さん、トイレ長過ぎない? 欲しい本、もう買っちゃったよ」
と笑った。勝は
「すまん、大物が出てな」
と苦笑いした。その後自宅に帰ると、瑛子は
「しばらく本を読むから」
と、直ぐに自室に籠り、封筒の中身の書類を見た。その中身は、神成緑と催馬楽学、栗花落要、そして芦谷護宛の四枚の怪文書のような手紙のコピーと、瑛子にあてた手紙が入っていた。
「君は瑛子の友達じゃないよねぇ? 急に言われても、君の分までご飯を用意していないよ」
と、ヒロインの腕をつかんで立たせた。ヒロインが
「何するんですか! 触らないで! セクハラですよ!」
と叫ぶので、勝が手を離すと冴子が
「そう、男性は嫌なのね。じゃあ、私と一緒に先生のところに行きましょうか」
と、冷静に言ってヒロインの腕をつかんで、校舎に向かって歩き始めた。ヒロインは慌てて
「わかったわよ、そんなにしなくたって居なくなればいいんでしょ!?」
と言って、去っていった。冴子は
「本当に、可哀想な子ね。友達になりたいのに、その方法がわからないのよね。さぁ、みんなは気にしないで食事を再開しましょう」
と言った。その後は何事もなかったかのように、みんなで楽しく食事を済ませた。
午後からのプログラムは、男子の組体操がメインで、トリとしてカラー対抗リレーが行われ終了となった。カラー対抗リレーの赤で神成緑がアンカーを勤め、見事一位となる大活躍をした。
最後にフォークダンスがあった。瑛子は青春してるなぁ、やっぱり学校の体育祭と言ったらこれよね。みんなドキドキしながら踊っているのだろう。そんなふうに余裕をぶっこいていたが、次の相手が芦谷先生だと気づき、ドキッとした。そして、少し緊張しながら芦谷先生の手を取ると
「宜しくお願いします」
と言った。瑛子は先ほどの、保健室での一件を思い出していた。先生はなぜハチマキが瑛子自身のものであるか確認したのだろう? 今までは、芦谷先生が何を言っても冗談だと思って流していたが、ハチマキの件は違うと思えた。芦谷先生は突然気まずそうに
「男子生徒が足りなかった」
と言った。瑛子は
「男子生徒が足りなくて、良かったかもです」
と答えると、沈黙が続き芦谷先生は一言
「そうか、私もだ」
と、言った。いつもの冗談なのだろう。だが、瑛子はその返答に口から心臓が飛び出そうになるのを感じた。そして思う、気づかなければ良かった。私先生のこと好きかも、と。こうして体育祭の全種目が終了した。
点数は僅差だったが、最後のリレーの点数加点が大きかったため、優勝は赤だった。瑛子たちのブルーは準優勝だったが『健闘したね』とお互いに讃え合った。
両親は先に帰り、瑛子は体育祭委員だったので、後片付けに追われパイプ椅子を台車に乗せて新館の倉庫に運んだ。瑛子は運ぶだけで、力仕事は男子生徒や男性教諭がほとんどやってくれるので、そこまでの労力ではなかった。
新館には視聴覚室や、ちょっとした集会が出きるぐらいの広い部屋があり、保護者会などに使われていて、ほとんど学生が出入りすることのない建物だった。
新館の入り口に入ると下駄箱があり、入口を入って直ぐのところは、二階と吹き抜けになっている。下駄箱がある場所は段差があるため、瑛子はその場所で、他の生徒がパイプ椅子を中に運び込むのをしばらく待っていた。
すると前方から、芦谷先生が歩いて来るのが見えた。芦谷先生は、急に顔色を変え、瑛子の頭上を見ながら指差している。瑛子は上を見上げた。芦谷先生が
「危ない!」
と叫び、瑛子の腕を思い切り引き寄せた。瑛子は芦谷先生の上に倒れ込むような形になった。
と、同時に背後から何かが割れる音がした。芦谷先生に抱きしめられながら、瑛子は恐る恐る顔をあげて、何かが落ちた音のした場所を見た。そこには砕けた植木鉢が落ちていた。
下駄箱の奥から見ていた、催馬楽学が駆けつけて来て、上を見上げると階段を駆け上がって行く。芦谷先生は
「催馬楽! 危ないから深追いするな!」
と叫んだ。が、催馬楽学は振り向きもせず走って行く。
瑛子は震えが止まらなかった。なぜならそこに明確な殺意を感じたからだ。芦谷先生が
「櫤山、もう大丈夫だ。大丈夫だから」
と瑛子を抱き締めた。瑛子は自分が芦谷先生の上に抱きつくように乗っかっていることに気がつき、慌てて上体を起こすと
「すみません、先生はお怪我はありませんか?」
と言い、催馬楽学がまだ戻って来ないことを心配して
「催馬楽君、大丈夫でしょうか?」
と言うと、芦谷先生が
「櫤山、落ち着け自分のことを考えろ。お前は大丈夫か?」
と、瑛子の両頬を手で挟んで見つめた。瑛子は一瞬パニックになりかけていたが、芦谷先生の声で我に帰り
「はい、大丈夫です」
と答えた。そこに催馬楽学が戻ってきて、息を切らせながら
「二階の旧館に続いている、渡り廊下の扉が開いていて……」
と、悔しそうに言った。芦谷先生は
「催馬楽、犯人と鉢合わせしなくて良かった。無事に戻ってきて安心した」
と言うと、瑛子の手を握り
「立てるか?」
と訊いた。瑛子は頷き立ち上がろうとしたが、足に力が入らず上手く立ち上がれなかった。すると芦谷先生が
「櫤山、少し我慢してくれ」
と、瑛子を抱き上げ
「保健室に行って、警察を呼ぶ。みんな証拠には触るな」
と言って保健室へ向かった。芦谷先生は、改めてその場にいて目撃していた生徒みんなに事情を訊くと、校長や教頭となにか話し警察に通報した。パトカーが数台来て芦谷先生が事情を説明、ただ事ではないと思ったのか、制服警官が応援を呼び私服警官もやって来た。
瑛子はぼんやり、大事になっちゃったなぁ。と、思いながら私服警官に大まかなことのあらましを説明する。私服警官が
「ご両親をお呼びして、調書をとらせてもらいます。先生、警察署まで生徒さんの付き添いお願いできますか?」
と言うお願いにも、芦谷先生は快く承諾し
「私はこの子の担任です。傷ついている生徒を放って置くことはできません。できる限り付き添います」
と言ってくれた。警察署へ行くとすでに警察から連絡をもらった両親が来ており、両親立ち会いのもと、警察署で調書を作り、家に帰された。勝が
「学校大丈夫か? 犯人が捕まるまで休んでもいいぞ? と言うか休んだ方がいい」
と、言ったが、瑛子は休むのは絶対に嫌だと思った。幸いにも、警察の人が生徒たちが動揺しないように、内密に捜査をしてくれると言う事だったので、瑛子は
「学校は絶対に休みたくない」
と言った。それでも勝は、瑛子を止めたが冴子が
「瑛子がここまで言うんですもの、好きにさせましょう。でも明日から一週間は休みなさい。その間にお巡りさんが、調べてくれるかも知れないでしょ?」
と、妥協案を提示した。瑛子は頷きそれを承諾した。
「それと、絶対に一人になったら駄目よ? いいわね?」
と言った。
翌日の月曜日は振り替え休日だったが、そこから一週間、瑛子は療養の名目でお休みすることになった。その間はあまり外には出ないようにして、買い物などは勝と一緒に出掛けるようにしていた。
勝も冴子も瑛子に対して、非常に気を遣っているようだったが、瑛子は、中身はアラフォーと女子高生のミックスである。正直そこまで心配しなくても大丈夫なんだけど、と思っていた。なんとか心の中で、起こった出来事についての整理をつけ、学校へ行ってからのことを考えた。そして、ふと芦谷先生はどうしているかな? と、芦谷先生のことを考える時間が長くなった。
水曜日になり、一度学校から状況報告の連絡があったが、特に進展はないようだった。その日の夕方、読んでいた小説の続編が発売されていることに気づいた瑛子は、勝にお願いして本屋に連れていってもらうことにした。勝も
「危ないからって、閉じ籠ってばかりは良くないからな、好きな本を買いなさい」
と、太っ腹なことを言った。本屋に着くと
「瑛子、すまんお父さんトイレに行ってきていいか? 人が少ないところには行くなよ?」
と言って、トイレに走って行った。勝がトイレに行き、瑛子は好きな作家のコーナーに行くと、続編を探した。しばらく平積みされている本の表紙を眺めていると、後ろから
「ねぇねぇ」
と声をかけられる。振り向くと小学生の低学年ぐらいの女の子が立っている。なんだろう? と思い
「どうしたの?」
と声をかけると
「さっきあっちで、おねえさんがこれ渡してって」
と言ってA4サイズの封筒を差し出した。瑛子が受けとると、女の子は恥ずかしそうにどこかへ走って行った。瑛子はとりあえず、その封筒の中身を覗くと何枚かの書類が入っており、特に危険な物ではなさそうだった。
これを今、お父さんに渡してしまったら、きっと私には中身を見せてもらえないだろう。瑛子はそう思い、適当な雑誌を手に取ると、直ぐにレジに持っていき
「すみません、この封筒も一緒に袋に入れてもらえますか?」
と、お願いして、勝に封筒が変に思われないようにした。勝が戻って来たので
「お父さん、トイレ長過ぎない? 欲しい本、もう買っちゃったよ」
と笑った。勝は
「すまん、大物が出てな」
と苦笑いした。その後自宅に帰ると、瑛子は
「しばらく本を読むから」
と、直ぐに自室に籠り、封筒の中身の書類を見た。その中身は、神成緑と催馬楽学、栗花落要、そして芦谷護宛の四枚の怪文書のような手紙のコピーと、瑛子にあてた手紙が入っていた。
応援ありがとうございます!
31
お気に入りに追加
562
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる