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アメリは少し残念なような、ほっとしたような複雑な気持ちになりながら笑顔で言った。
「シメオン様がわかって下さってよかったです。私もご一緒しますが、裏でフィリップと一緒に行動させていただきますね」
「いや、今日の同行者は君なんだからそれは困るな。ちょっと失礼する」
そう言ってアメリを縦抱きにした。
「シメオン様?!」
「君は私がそんな噂ごときでつぶれるような人間だとでも? とにかく、君が自身をただのメイドと言い張るのなら、主人の言うことは聞くものだ」
そう言うと、無理やり馬車に乗せた。アメリは馬車の奥へつめながら思わず反発する。
「もう、シメオン様は横暴です!」
どんな気持ちでシメオン様を送り出そうと頑張ったと思っているの?! 本当にシメオン様には振り回されっぱなしだわ。
そう心のなかで呟くと少しむくれた。シメオンはそんなアメリを見て、微笑むとアメリの頬をつついて言った。
「アメリ、可愛いね」
「そんなことを仰っても、私は誤魔化されませんからね!」
そう答えてそっぽを向いた。
「いいよ、誤魔化されなくても。私は君のそんなところも好きなんだから」
アメリはため息を付くと振り返って答える。
「シメオン様、そういうところです。私は騙されません」
「手強いな」
そう言って笑うと、シメオンは御者に合図し間もなく馬車は走り出した。
アメリは馬車に揺られながら、オペラを後ろで聞けることを少し嬉しく思ったが、シメオンが目の前で他の女性と過ごしているのを見ていられるか不安になった。
だが、これはバロー家のメイドになると決めた時から覚悟していたことでもある。少しずつ慣らしていかねばならないのだから、これも必要なことだったのだろうと考え直した。
シメオンはじっとアメリを見つめていたかと思うと、残念そうに言った。
「ついさっきまでは、昔の君の顔だったのに今はメイドとしてのアメリの顔に戻ってしまったね」
アメリはシメオンを見上げて答える。
「そもそも、今はメイドの仕事中ですからそれが正しいと思いますが?」
「そうか、今はメイドだったね」
そう答えて悲しそうに微笑むと、シメオンは正面を向いた。
シメオンが自分のことを、妹として扱いたいと言う気持ちは十分に理解しているつもりだが、アメリは本当にシメオンの父親であるコーム・フォン・バロー辺境伯の娘かもしれないのだ。
いずれそのことを知ったとき裏切られた気持ちになり、シメオンはアメリに優しくしていたことをひどく後悔することになるかもしれない。
シメオンを見つめながら、アメリはそんなことを考えていた。
劇場へ到着すると、先に降りたシメオンがアメリをエスコートしようとするので、それを無視し一人で降りようとした。そんなアメリをシメオンは抱きかかえて馬車から降ろした。
「もう、シメオン様!」
「これぐらいかまわないだろう。さぁ行こう」
そう言って手を取ると歩き始める。
アメリは振り払うわけにもいかず、周囲の目を気にしながらシメオンに手を引かれて歩いた。
劇場へ入るとエントランスで劇場の支配人が出迎えた。彼はシメオンがメイドと手をつないでいても、まったく意に介していないようでアメリはお客様として丁重にもてなされた。
二階のボックス席に案内されると、そこにはソファーが置かれていた。
シメオンはソファーに腰かけると、当然のようにアメリに横へ座らせオペラグラスを渡した。
「あの、シメオン様お相手の令嬢は?」
シメオンは不思議そうに答える。
「相手の令嬢? なに言っているの? 今日は君が同行者だと言っているだろう?」
アメリは驚いて答える。
「は? 私がシメオン様とオペラ鑑賞?! とんでもないことでございます!! なにを仰っているのですか?!」
シメオンは苦笑した。
「このオペラ、見たかったんだろう?」
アメリは驚いて答える。
「なぜそれを?!」
シメオンにそのことを話したことはなかった。一度屋敷に劇場の者が宣伝にやってきたときに、裏で『素敵、見てみたいわ』と呟いたことがあったのみだった。
シメオンは満面の笑みを浮かべた。
「好きな女性のことなんだから、知っていて当然だろう」
「ですが、私はこのことを誰にも言ったことがありません」
「誰にも言わなくとも、誰かが聞いていたかもしれないよ? さぁ、とにかくせっかくなのだから鑑賞を楽しんで」
アメリは戸惑いながら答える。
「でもここまでしていただくわけにはいきません!」
すると、シメオンは少し考えてから言った。
「ならば、そのお礼に私は君に膝枕をしてもらうとする」
そう言うと、ソファーに寝転がりアメリの膝に頭を乗せた。
「シメオン様?!」
シメオンは自分の唇に指を立てる。
「シー! うるさくして他の者たちに迷惑をかけてはいけない。静かにしなくてはね。それにここなら隠れているから、周囲から私の姿は見えないよ」
そう言われ、アメリは黙った。こうでもしないと、アメリがシメオンに我が儘やお願いごとを言うことがないので、わざとこんな強引な手段に出たのだろう。
だが、アメリはシメオンのそんな優しさがつらいと思った。
しばらくすると、シメオンが寝息をたて始めたのでアメリは諦めてオペラグラスを覗き込む。そして、すぐにオペラの世界に魅了され夢中になって鑑賞した。
そうして楽しい時間はあっという間にすぎ、終わったあともアメリはぼんやりと舞台の上を見つめ余韻に浸っていた。
「素敵だった……」
そう呟くと、シメオンが言った。
「君がオペラを楽しんでくれたのはいいが、私のことも忘れて夢中になられると少しオペラ歌手に嫉妬するね」
アメリは、はっとして下を向きシメオンを見た。
「申し訳ありません!」
シメオンは微笑む。
「本当にね、君がオペラを鑑賞中、もしかしたら君と甘い時間を過ごせるのではないかと少しは期待していたというのに。君ときたら、私のことなどすっかり忘れてオペラに夢中だったね」
「も、申し訳ありません」
「そう思うなら、オペラに負けたこの哀れな男を慰めてくれないか?」
「はい?!」
「ほら、アメリの思う方法でかまわないから」
アメリは困惑した。
またそうやって私をからかって楽しんでいる。
アメリは少し恨めしく思いながら、思案したのちシメオンの頭を撫でた。
「うん、気持ちいいね。でも私は君のキスを期待したんだが……」
言われた瞬間、アメリはシメオンの髪をかきあげ額を剥き出しにすると、ピシャリと額を叩いた。
「いい加減になさいませ! 度が過ぎますよ」
シメオンは叩かれた額を両手で押さえると不満そうに言った。
「こんなことをして、あとでお返しをしてもらわないとね」
「ご自分が悪いんですよ、私をそうやってからかうから……」
そう言ったあと少し考えると続ける。
「でも、今日は連れてきて下さって本当にありがとうございました。とても楽しかったです。夢のような時間でした」
すると、シメオンはてを伸ばしアメリの後れ毛を指先でもてあそびながら、アメリを熱っぽく見つめる。
「そうか、よかった。私も君のその顔が見たかったんだから」
そう言うと上半身を起こして、大きく伸びをした。
「それに膝枕をしてもらえたしね。最高な時間だった」
「私の膝でよろしければいつでも。ですが、人前では絶対にしませんよ?」
「シメオン様がわかって下さってよかったです。私もご一緒しますが、裏でフィリップと一緒に行動させていただきますね」
「いや、今日の同行者は君なんだからそれは困るな。ちょっと失礼する」
そう言ってアメリを縦抱きにした。
「シメオン様?!」
「君は私がそんな噂ごときでつぶれるような人間だとでも? とにかく、君が自身をただのメイドと言い張るのなら、主人の言うことは聞くものだ」
そう言うと、無理やり馬車に乗せた。アメリは馬車の奥へつめながら思わず反発する。
「もう、シメオン様は横暴です!」
どんな気持ちでシメオン様を送り出そうと頑張ったと思っているの?! 本当にシメオン様には振り回されっぱなしだわ。
そう心のなかで呟くと少しむくれた。シメオンはそんなアメリを見て、微笑むとアメリの頬をつついて言った。
「アメリ、可愛いね」
「そんなことを仰っても、私は誤魔化されませんからね!」
そう答えてそっぽを向いた。
「いいよ、誤魔化されなくても。私は君のそんなところも好きなんだから」
アメリはため息を付くと振り返って答える。
「シメオン様、そういうところです。私は騙されません」
「手強いな」
そう言って笑うと、シメオンは御者に合図し間もなく馬車は走り出した。
アメリは馬車に揺られながら、オペラを後ろで聞けることを少し嬉しく思ったが、シメオンが目の前で他の女性と過ごしているのを見ていられるか不安になった。
だが、これはバロー家のメイドになると決めた時から覚悟していたことでもある。少しずつ慣らしていかねばならないのだから、これも必要なことだったのだろうと考え直した。
シメオンはじっとアメリを見つめていたかと思うと、残念そうに言った。
「ついさっきまでは、昔の君の顔だったのに今はメイドとしてのアメリの顔に戻ってしまったね」
アメリはシメオンを見上げて答える。
「そもそも、今はメイドの仕事中ですからそれが正しいと思いますが?」
「そうか、今はメイドだったね」
そう答えて悲しそうに微笑むと、シメオンは正面を向いた。
シメオンが自分のことを、妹として扱いたいと言う気持ちは十分に理解しているつもりだが、アメリは本当にシメオンの父親であるコーム・フォン・バロー辺境伯の娘かもしれないのだ。
いずれそのことを知ったとき裏切られた気持ちになり、シメオンはアメリに優しくしていたことをひどく後悔することになるかもしれない。
シメオンを見つめながら、アメリはそんなことを考えていた。
劇場へ到着すると、先に降りたシメオンがアメリをエスコートしようとするので、それを無視し一人で降りようとした。そんなアメリをシメオンは抱きかかえて馬車から降ろした。
「もう、シメオン様!」
「これぐらいかまわないだろう。さぁ行こう」
そう言って手を取ると歩き始める。
アメリは振り払うわけにもいかず、周囲の目を気にしながらシメオンに手を引かれて歩いた。
劇場へ入るとエントランスで劇場の支配人が出迎えた。彼はシメオンがメイドと手をつないでいても、まったく意に介していないようでアメリはお客様として丁重にもてなされた。
二階のボックス席に案内されると、そこにはソファーが置かれていた。
シメオンはソファーに腰かけると、当然のようにアメリに横へ座らせオペラグラスを渡した。
「あの、シメオン様お相手の令嬢は?」
シメオンは不思議そうに答える。
「相手の令嬢? なに言っているの? 今日は君が同行者だと言っているだろう?」
アメリは驚いて答える。
「は? 私がシメオン様とオペラ鑑賞?! とんでもないことでございます!! なにを仰っているのですか?!」
シメオンは苦笑した。
「このオペラ、見たかったんだろう?」
アメリは驚いて答える。
「なぜそれを?!」
シメオンにそのことを話したことはなかった。一度屋敷に劇場の者が宣伝にやってきたときに、裏で『素敵、見てみたいわ』と呟いたことがあったのみだった。
シメオンは満面の笑みを浮かべた。
「好きな女性のことなんだから、知っていて当然だろう」
「ですが、私はこのことを誰にも言ったことがありません」
「誰にも言わなくとも、誰かが聞いていたかもしれないよ? さぁ、とにかくせっかくなのだから鑑賞を楽しんで」
アメリは戸惑いながら答える。
「でもここまでしていただくわけにはいきません!」
すると、シメオンは少し考えてから言った。
「ならば、そのお礼に私は君に膝枕をしてもらうとする」
そう言うと、ソファーに寝転がりアメリの膝に頭を乗せた。
「シメオン様?!」
シメオンは自分の唇に指を立てる。
「シー! うるさくして他の者たちに迷惑をかけてはいけない。静かにしなくてはね。それにここなら隠れているから、周囲から私の姿は見えないよ」
そう言われ、アメリは黙った。こうでもしないと、アメリがシメオンに我が儘やお願いごとを言うことがないので、わざとこんな強引な手段に出たのだろう。
だが、アメリはシメオンのそんな優しさがつらいと思った。
しばらくすると、シメオンが寝息をたて始めたのでアメリは諦めてオペラグラスを覗き込む。そして、すぐにオペラの世界に魅了され夢中になって鑑賞した。
そうして楽しい時間はあっという間にすぎ、終わったあともアメリはぼんやりと舞台の上を見つめ余韻に浸っていた。
「素敵だった……」
そう呟くと、シメオンが言った。
「君がオペラを楽しんでくれたのはいいが、私のことも忘れて夢中になられると少しオペラ歌手に嫉妬するね」
アメリは、はっとして下を向きシメオンを見た。
「申し訳ありません!」
シメオンは微笑む。
「本当にね、君がオペラを鑑賞中、もしかしたら君と甘い時間を過ごせるのではないかと少しは期待していたというのに。君ときたら、私のことなどすっかり忘れてオペラに夢中だったね」
「も、申し訳ありません」
「そう思うなら、オペラに負けたこの哀れな男を慰めてくれないか?」
「はい?!」
「ほら、アメリの思う方法でかまわないから」
アメリは困惑した。
またそうやって私をからかって楽しんでいる。
アメリは少し恨めしく思いながら、思案したのちシメオンの頭を撫でた。
「うん、気持ちいいね。でも私は君のキスを期待したんだが……」
言われた瞬間、アメリはシメオンの髪をかきあげ額を剥き出しにすると、ピシャリと額を叩いた。
「いい加減になさいませ! 度が過ぎますよ」
シメオンは叩かれた額を両手で押さえると不満そうに言った。
「こんなことをして、あとでお返しをしてもらわないとね」
「ご自分が悪いんですよ、私をそうやってからかうから……」
そう言ったあと少し考えると続ける。
「でも、今日は連れてきて下さって本当にありがとうございました。とても楽しかったです。夢のような時間でした」
すると、シメオンはてを伸ばしアメリの後れ毛を指先でもてあそびながら、アメリを熱っぽく見つめる。
「そうか、よかった。私も君のその顔が見たかったんだから」
そう言うと上半身を起こして、大きく伸びをした。
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