14 / 48
14
しおりを挟む
そのせいか、翡翠として生まれ変わってからは本を読みふけり、さらには趣味で少し小説を書くこともあった。
サイデュームに戻ってからは、使命を果たすという目的があるためそんなことも忘れていた。
「そうですね、本に興味を持ったのは翡翠になってからなのかもしれません」
「そうか、ならば王宮の図書室を拡充しよう」
なぜ王宮の図書室の拡充を?
そう思ったが、王立図書館が大きくなればその国の知見を広げることにもつながる。それは決して悪いことではない。
「素晴らしいことだと思います」
そう言って微笑んで返した。
カーレルもラファエロも、根本的にジェイドと翡翠は別人格だと理解してくれているようで、監視下に置いているにも関わらず翡翠に気を使ってくれているのがわかった。
そのお陰で、とても心地よい一日を過ごすことができた。
翌日はホークドライの『スタビライズ』を見に行くことになった。
「はぐれないように」
それだけ言うと、カーレルは翡翠の手を引いて街の中心部へ向かっていく。ラファエロは眉根にしわを寄せ周囲を警戒しながら翡翠の後ろに続いた。
そうして『スタビライズ』を管理しているスペランツァ教の教会へ入った。
ジェイドがスペランツァ教と敵対関係にあったので、教会に入ることには抵抗がありフードを深くかぶり直した。
だが、司祭たちは翡翠たちの姿を見つけても静かに頭を下げるのみで干渉してくることはなく、彼らを気にせず教会内を歩くことができた。
もしかしたら、先に話がとおっているのかもしれない。そう思いながら、それでも翡翠は外套のフードの縁をつかんでめくれないように注意した。
教会内部を見ながら、以前と変わりないことに驚きつつ翡翠にとっては十六年ぶりでも、この世界ではジェイドが亡くなってから数ヶ月しかたっていないのだとあらためて実感する。
「この先の渡り廊下をまっすぐ進めば『スタビライズ』がある」
カーレルはそう言って迷いなくまっすぐ進んでいき、翡翠もそれに続いた。
ここにある『スタビライズ』は稼働を停止しているものの、現在も厳重に管理されているようで、渡り廊下の先には門番のような司祭が二人立っており、入ってくるものを検閲していた。
翡翠たちはなんのチェックもなく通され『スタビライズ』の目の前まで来た。
「これが『スタビライズ』なのですね」
翡翠はそう言いながら『スタビライズ』に触れる。そして当時のことを思い出していた。
ここはジェイドが『スタビライズ』を停止しているということをカーレルたちに知られてしまった場所で、翡翠はそのときのことをいまだに鮮明に覚えていた。
ホークドライ区域への侵入は力が覚醒したジェイドにとって、とてもたやすいことだった。
警戒も緩く、教会に入ると管理区域までは誰にも気づかれずに侵入することができた。
そうして、『スタビライズ』を停止した直後に聞きなれた声を聞くことになる。
「ジェイド、まさか『スタビライズ』を停止したわけじゃないだろうな?」
声のする方へ向き直ると、そこにはカーレルが立っていた。
なんてタイミングが悪いんだろう。
そう思いながら、どう言い訳をしたところで信じてもらえず、きっと罵声を浴びるに違いないと思ったジェイドは、諦めて開き直ることにした。
「止めたからってどうなの? なにか問題が? なんにせよ、あなたたちに許可をもらって行動をとる必要はない」
そう吐き捨てるように言った。
カーレルは驚き幻滅したような顔をし、翡翠はそれに少なからずショックを受けたが、それを顔に表さないよう笑うとその場をあとにした。
あのときから、カーレルはジェイドを憎んでいるに違いない。
そんなことを思い出し、そっとフードの下から見上げるとカーレルの優しい眼差しとぶつかり、慌てて視線を逸らした。
あんな裏切りをしたジェイドにどうしてそんなに優しく微笑みかけられるのか?
それは翡翠という人格に対して同情しているとしか考えられなかった。そう考えると、翡翠に対して気を使わせてしまっていることもつらかった。
「ジェイドがこの『スタビライズ』を停止したんですね」
翡翠がそう呟くと、ラファエロがそれに答える。
「そうだな」
「では、みなさんに迷惑をかけたのでは?」
恐る恐るそう尋ねると、カーレルが悲しそうに答えた。
「それがどうだったのか、旅していけばわかるだろう」
この返答を不思議に思いカーレルを見つめていると、ラファエロが翡翠の肩に手を置いて言った。
「俺はお前のことを信頼してた。だから、お前がなにをしていてもそんなことはどうでもいいことだったけどな」
フードで顔を隠し感情を読み取られないようにしながら、明るい声で答える。
「そうなのですね、ありがとうございます」
するとカーレルがなにごとか呟く。
「生きてくれてさえいれば……」
その先はなんと言ったのか聞き取れなかった。翡翠は慌ててカーレルの方を向いて聞き返した。
「殿下? すみません、聞こえませんでした。なんでしょうか?」
「いや、なんでもない」
そうは言ったが、とんでもないことをやらかしたうえに黙って消えてしまったジェイドに思うところがあるのだろう。
だが、今ジェイドに対する気持ちを自分にぶつけられたらそれに耐えられそうになかった。なのでこうして我慢してくれているカーレルには感謝しかなかった。
「じゃあ、次に行きましょうか」
翡翠が明るくそう言うと、カーレルは翡翠を見つめ繋いでいた手をさらに力強く握りしめた。
サイデュームに戻ってからは、使命を果たすという目的があるためそんなことも忘れていた。
「そうですね、本に興味を持ったのは翡翠になってからなのかもしれません」
「そうか、ならば王宮の図書室を拡充しよう」
なぜ王宮の図書室の拡充を?
そう思ったが、王立図書館が大きくなればその国の知見を広げることにもつながる。それは決して悪いことではない。
「素晴らしいことだと思います」
そう言って微笑んで返した。
カーレルもラファエロも、根本的にジェイドと翡翠は別人格だと理解してくれているようで、監視下に置いているにも関わらず翡翠に気を使ってくれているのがわかった。
そのお陰で、とても心地よい一日を過ごすことができた。
翌日はホークドライの『スタビライズ』を見に行くことになった。
「はぐれないように」
それだけ言うと、カーレルは翡翠の手を引いて街の中心部へ向かっていく。ラファエロは眉根にしわを寄せ周囲を警戒しながら翡翠の後ろに続いた。
そうして『スタビライズ』を管理しているスペランツァ教の教会へ入った。
ジェイドがスペランツァ教と敵対関係にあったので、教会に入ることには抵抗がありフードを深くかぶり直した。
だが、司祭たちは翡翠たちの姿を見つけても静かに頭を下げるのみで干渉してくることはなく、彼らを気にせず教会内を歩くことができた。
もしかしたら、先に話がとおっているのかもしれない。そう思いながら、それでも翡翠は外套のフードの縁をつかんでめくれないように注意した。
教会内部を見ながら、以前と変わりないことに驚きつつ翡翠にとっては十六年ぶりでも、この世界ではジェイドが亡くなってから数ヶ月しかたっていないのだとあらためて実感する。
「この先の渡り廊下をまっすぐ進めば『スタビライズ』がある」
カーレルはそう言って迷いなくまっすぐ進んでいき、翡翠もそれに続いた。
ここにある『スタビライズ』は稼働を停止しているものの、現在も厳重に管理されているようで、渡り廊下の先には門番のような司祭が二人立っており、入ってくるものを検閲していた。
翡翠たちはなんのチェックもなく通され『スタビライズ』の目の前まで来た。
「これが『スタビライズ』なのですね」
翡翠はそう言いながら『スタビライズ』に触れる。そして当時のことを思い出していた。
ここはジェイドが『スタビライズ』を停止しているということをカーレルたちに知られてしまった場所で、翡翠はそのときのことをいまだに鮮明に覚えていた。
ホークドライ区域への侵入は力が覚醒したジェイドにとって、とてもたやすいことだった。
警戒も緩く、教会に入ると管理区域までは誰にも気づかれずに侵入することができた。
そうして、『スタビライズ』を停止した直後に聞きなれた声を聞くことになる。
「ジェイド、まさか『スタビライズ』を停止したわけじゃないだろうな?」
声のする方へ向き直ると、そこにはカーレルが立っていた。
なんてタイミングが悪いんだろう。
そう思いながら、どう言い訳をしたところで信じてもらえず、きっと罵声を浴びるに違いないと思ったジェイドは、諦めて開き直ることにした。
「止めたからってどうなの? なにか問題が? なんにせよ、あなたたちに許可をもらって行動をとる必要はない」
そう吐き捨てるように言った。
カーレルは驚き幻滅したような顔をし、翡翠はそれに少なからずショックを受けたが、それを顔に表さないよう笑うとその場をあとにした。
あのときから、カーレルはジェイドを憎んでいるに違いない。
そんなことを思い出し、そっとフードの下から見上げるとカーレルの優しい眼差しとぶつかり、慌てて視線を逸らした。
あんな裏切りをしたジェイドにどうしてそんなに優しく微笑みかけられるのか?
それは翡翠という人格に対して同情しているとしか考えられなかった。そう考えると、翡翠に対して気を使わせてしまっていることもつらかった。
「ジェイドがこの『スタビライズ』を停止したんですね」
翡翠がそう呟くと、ラファエロがそれに答える。
「そうだな」
「では、みなさんに迷惑をかけたのでは?」
恐る恐るそう尋ねると、カーレルが悲しそうに答えた。
「それがどうだったのか、旅していけばわかるだろう」
この返答を不思議に思いカーレルを見つめていると、ラファエロが翡翠の肩に手を置いて言った。
「俺はお前のことを信頼してた。だから、お前がなにをしていてもそんなことはどうでもいいことだったけどな」
フードで顔を隠し感情を読み取られないようにしながら、明るい声で答える。
「そうなのですね、ありがとうございます」
するとカーレルがなにごとか呟く。
「生きてくれてさえいれば……」
その先はなんと言ったのか聞き取れなかった。翡翠は慌ててカーレルの方を向いて聞き返した。
「殿下? すみません、聞こえませんでした。なんでしょうか?」
「いや、なんでもない」
そうは言ったが、とんでもないことをやらかしたうえに黙って消えてしまったジェイドに思うところがあるのだろう。
だが、今ジェイドに対する気持ちを自分にぶつけられたらそれに耐えられそうになかった。なのでこうして我慢してくれているカーレルには感謝しかなかった。
「じゃあ、次に行きましょうか」
翡翠が明るくそう言うと、カーレルは翡翠を見つめ繋いでいた手をさらに力強く握りしめた。
73
お気に入りに追加
559
あなたにおすすめの小説
死んでるはずの私が溺愛され、いつの間にか救国して、聖女をざまぁしてました。
みゅー
恋愛
異世界へ転生していると気づいたアザレアは、このままだと自分が死んでしまう運命だと知った。
同時にチート能力に目覚めたアザレアは、自身の死を回避するために奮闘していた。するとなぜか自分に興味なさそうだった王太子殿下に溺愛され、聖女をざまぁし、チート能力で世界を救うことになり、国民に愛される存在となっていた。
そんなお話です。
以前書いたものを大幅改稿したものです。
フランツファンだった方、フランツフラグはへし折られています。申し訳ありません。
六十話程度あるので改稿しつつできれば一日二話ずつ投稿しようと思います。
また、他シリーズのサイデューム王国とは別次元のお話です。
丹家栞奈は『モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します』に出てくる人物と同一人物です。
写真の花はリアトリスです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
外では氷の騎士なんて呼ばれてる旦那様に今日も溺愛されてます
刻芦葉
恋愛
王国に仕える近衛騎士ユリウスは一切笑顔を見せないことから氷の騎士と呼ばれていた。ただそんな氷の騎士様だけど私の前だけは優しい笑顔を見せてくれる。今日も私は不器用だけど格好いい旦那様に溺愛されています。
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
竜帝に捨てられ病気で死んで転生したのに、生まれ変わっても竜帝に気に入られそうです
みゅー
恋愛
シーディは前世の記憶を持っていた。前世では奉公に出された家で竜帝に気に入られ寵姫となるが、竜帝は豪族と婚約すると噂され同時にシーディの部屋へ通うことが減っていった。そんな時に病気になり、シーディは後宮を出ると一人寂しく息を引き取った。
時は流れ、シーディはある村外れの貧しいながらも優しい両親の元に生まれ変わっていた。そんなある日村に竜帝が訪れ、竜帝に見つかるがシーディの生まれ変わりだと気づかれずにすむ。
数日後、運命の乙女を探すためにの同じ年、同じ日に生まれた数人の乙女たちが後宮に召集され、シーディも後宮に呼ばれてしまう。
自分が運命の乙女ではないとわかっているシーディは、とにかく何事もなく村へ帰ることだけを目標に過ごすが……。
はたして本当にシーディは運命の乙女ではないのか、今度の人生で幸せをつかむことができるのか。
短編:竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
を長編にしたものです。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
甘すぎ旦那様の溺愛の理由(※ただし旦那様は、冷酷陛下です!?)
夕立悠理
恋愛
伯爵令嬢ミレシアは、恐れ多すぎる婚約に震えていた。
父が結んできた婚約の相手は、なんと冷酷と謳われている隣国の皇帝陛下だったのだ。
何かやらかして、殺されてしまう未来しか見えない……。
不安に思いながらも、隣国へ嫁ぐミレシア。
そこで待っていたのは、麗しの冷酷皇帝陛下。
ぞっとするほど美しい顔で、彼はミレシアに言った。
「あなたをずっと待っていました」
「……え?」
「だって、下僕が主を待つのは当然でしょう?」
下僕。誰が、誰の。
「過去も未来も。永久に俺の主はあなただけ」
「!?!?!?!?!?!?」
そういって、本当にミレシアの前では冷酷どころか、甘すぎるふるまいをする皇帝ルクシナード。
果たして、ルクシナードがミレシアを溺愛する理由は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる