182 / 190
第百八十話 話が通じない相手
しおりを挟む
ダチュラは慌てる。
「な、なに言ってるのよ! これは私のドレスですわ!」
「え~! デサインした僕が言ってるのに言い逃れ? だいたい、そのドレスはハマカンザシって花をモチーフにしてるんだよね。わかる?」
「花のモチーフなら、私にぴったりじゃないの、なにがおかしいのよ!」
ファニーは吹き出して笑った。
「ハマカンザシって別名『アルメリア』なんだけど? ってかあんたそれそもそも泥棒だから」
そこでムスカリが口を開く。
「先日、教会が妙な言いがかりをつけてアルメリアの屋敷を捜索した。そのときになぜか君も一緒にアルメリアの屋敷にきたそうだな。そこで強奪したのだろう?」
ダチュラは泣きながら弁明する。
「だって、どう考えてもこのドレスはあたしが着た方が似合うもん。それにあたしが主人公なのになんでこんなに責められなきゃいけないの?」
ファニーが呆れたように言う。
「泥棒したら、そりゃあんた責められるに決まってるでしょ。しかもなんでダチュラが『アルメリア』を着るのさ、ダチュラは『ダチュラ』をモチーフにしたドレス着なよ」
そこへムスカリが畳み掛けるように言った。
「それから今日アルメリアが着ているドレスも、もちろん私がプレゼントしたものだ。令嬢にドレスを堂々と送ることができるのは婚約者の特権であり、その中には色々な意味が含まれるものだ。それを強奪とは、無粋にもほどがある」
「殿下もういいですわ」
「アルメリア、君は優しすぎる」
アルメリアは首を振る。
「今は彼女が言ったことの反証の場ですもの、私は私怨ではなく、まずはしっかり彼女の罪をつまびらかにすることが先決だと思ってますわ」
すると泣いていたはずのダチュラが、顔を上げニヤリと笑った。
「『罪をつまびらかにすることが先決ですわ』って、お花畑ヒロインちゃんってば今までずっと陰で私のこと調べてたの? 私ってば粘着されてる? 凄い執着! こっわーい!」
その言葉に素早くムスカリが反応する。
「貴様!」
それをアルメリアは制した。
「殿下、こういった手合いは相手をすればするだけ本人が喜ぶだけですわ、放っておきましょう」
そう言うとダチュラに向きなおる。
「ダチュラ、今は私の反証の場ですわ、関係のない話は無視させていただきますわね」
そう言って微笑むと話を続ける。
「先ほど貴女は、私が詐欺を指示したような書類を自分で書いて貶められたように見せかけたと言いましたわね。ならば、あの書類を私が証拠として提出しないのはおかしいことではなくて?」
その質問にダチュラは目を逸らしてなにも答えようとしなかった。アルメリアは続ける。
「しかも、あの書類を最初に持ち出したのは他でもない貴女ですわよね?」
ダチュラは一瞬驚くと無言でアルメリアを睨む。
「ルフスから聞きましたの。貴女があの証拠書類を渡してきたと。だからこちらの手元にも同じ書類がありますわ。この証拠書類を『詐欺証拠』と呼びますわね」
リカオンがその書類をダチュラに見せると、ダチュラはその書類を無言で見つめた。
「ところであの詐欺についてですけれど、まだその詳細を知るものは多くありません。ということは、あの書類を書いた人物は詐欺に関与した人間だと言えますわ。ここまでは貴女の意見も一致してますわよね?」
アルメリアが質問しても、ダチュラは不貞腐れたようにそっぽを向いて黙ったままだった。
「返事をしてくれないようですから理解してくれたと考えて話を続けますわ。実は詐欺に関して私も大切な証拠を持ってますの」
そう言うと、ムスカリを見つめた。ムスカリは預かっていた詐欺のマニュアルをアルメリアに手渡した。アルメリアはそれを受けとると続ける。
「これは詐欺組織内部の詐欺のマニュアルですわ。ここには事細かな指示がメモされていますの」
そう言うとあるページを開き掲げた。
「ここにとある重要な書き込みがありますわ『ダチュラお嬢様の指示によると』と。これは他のページにも何ヵ所か書かれていますの」
するとダチュラはそれに素早く反論した。
「騙したわね! そんなものまで作るなんて、信じらんない! そこまでして私を貶めたいの?」
そこで予想だにしない出来事が起こった。スカビオサの背後にいた審問官が突然手を上げ一歩前に出ると言った。
「そこに書かれたことは事実です。そのマニュアルは私がルフスへ渡したものですから、証言できます」
突然の告発に周囲がざわめいた。ダチュラはその審問官を睨んだ。
「どうせあんたもアルメリアに金をもらったんでしょう? 皆さん! 騙されないで下さい!」
アルメリアは見苦しい言い訳を並べるダチュラに向かって冷静に言った。
「まだ話は終わってません。すべて話し終えてからみなさんには判断していただけばよろしいですわ」
「な、なにあんた勝手に決めてんのよ!」
「いいえ、ダチュラ。これは貴女からはじめたことでしょう? でしたら最後までしっかりやりましょう」
そう言って、ムスカリに向きなおる。
「これらのことを総合すると、詐欺を指示したのはダチュラであり詐欺の詳細を知っていたダチュラが『詐欺証拠』を書いたということになりますわよね」
ムスカリは頷くと口を開く。
「確かに、これを書けるのは詐欺を知るものだ。君の言っていることに矛盾はない」
「殿下、ありがとうございます。続いて、お願いしたいことがあります。先ほどダチュラから預かった私が横領していたという証拠書類を読んでいただけるでしょうか」
それを聞いてダチュラは満面の笑みを浮かべる。
「その件に関してはあんたがどう反論しようと無駄よ! その書類だけは本物なんだから!」
アルメリアは内心、かかった! と思った。これだけ嘘偽りの証拠を出してアルメリアを貶めようとするのだ、それらが嘘だと追い詰めたときにこの証拠にすがりつきぼろを出すのではないかと考えていた。だが実際にこれだけ上手くいくとは思いもよらなかった。
「『その書類だけは本物』とは一体どういうことかしら?」
「しらばっくれないでよ、他のことに関しては言い逃れできても、その書類は本物なんだから横領のことだけは言い逃れできないわよ!」
そう叫ぶダチュラを無視して、ムスカリはしばらくその書類を読むと、笑いだした。
「なんだこの書類は、この書類は傑作だ。よく見ると一番大切な部分で名前がアンチョビファウンデーションとグロッキー帝国になっている上、最後に付け足しでこの書類はアンジーファウンデーションとグロリオサ帝国が交わした正式な虚言書類とする。と明記されている」
「はぁ?」
ダチュラはそう言うと、イーデンを見る。
「イーデン、どういうことなの?」
その問いにアルメリアが答えた。
「ごめんなさいね、イーデンはうちの人間なの」
「イーデン? 嘘よね」
「な、なに言ってるのよ! これは私のドレスですわ!」
「え~! デサインした僕が言ってるのに言い逃れ? だいたい、そのドレスはハマカンザシって花をモチーフにしてるんだよね。わかる?」
「花のモチーフなら、私にぴったりじゃないの、なにがおかしいのよ!」
ファニーは吹き出して笑った。
「ハマカンザシって別名『アルメリア』なんだけど? ってかあんたそれそもそも泥棒だから」
そこでムスカリが口を開く。
「先日、教会が妙な言いがかりをつけてアルメリアの屋敷を捜索した。そのときになぜか君も一緒にアルメリアの屋敷にきたそうだな。そこで強奪したのだろう?」
ダチュラは泣きながら弁明する。
「だって、どう考えてもこのドレスはあたしが着た方が似合うもん。それにあたしが主人公なのになんでこんなに責められなきゃいけないの?」
ファニーが呆れたように言う。
「泥棒したら、そりゃあんた責められるに決まってるでしょ。しかもなんでダチュラが『アルメリア』を着るのさ、ダチュラは『ダチュラ』をモチーフにしたドレス着なよ」
そこへムスカリが畳み掛けるように言った。
「それから今日アルメリアが着ているドレスも、もちろん私がプレゼントしたものだ。令嬢にドレスを堂々と送ることができるのは婚約者の特権であり、その中には色々な意味が含まれるものだ。それを強奪とは、無粋にもほどがある」
「殿下もういいですわ」
「アルメリア、君は優しすぎる」
アルメリアは首を振る。
「今は彼女が言ったことの反証の場ですもの、私は私怨ではなく、まずはしっかり彼女の罪をつまびらかにすることが先決だと思ってますわ」
すると泣いていたはずのダチュラが、顔を上げニヤリと笑った。
「『罪をつまびらかにすることが先決ですわ』って、お花畑ヒロインちゃんってば今までずっと陰で私のこと調べてたの? 私ってば粘着されてる? 凄い執着! こっわーい!」
その言葉に素早くムスカリが反応する。
「貴様!」
それをアルメリアは制した。
「殿下、こういった手合いは相手をすればするだけ本人が喜ぶだけですわ、放っておきましょう」
そう言うとダチュラに向きなおる。
「ダチュラ、今は私の反証の場ですわ、関係のない話は無視させていただきますわね」
そう言って微笑むと話を続ける。
「先ほど貴女は、私が詐欺を指示したような書類を自分で書いて貶められたように見せかけたと言いましたわね。ならば、あの書類を私が証拠として提出しないのはおかしいことではなくて?」
その質問にダチュラは目を逸らしてなにも答えようとしなかった。アルメリアは続ける。
「しかも、あの書類を最初に持ち出したのは他でもない貴女ですわよね?」
ダチュラは一瞬驚くと無言でアルメリアを睨む。
「ルフスから聞きましたの。貴女があの証拠書類を渡してきたと。だからこちらの手元にも同じ書類がありますわ。この証拠書類を『詐欺証拠』と呼びますわね」
リカオンがその書類をダチュラに見せると、ダチュラはその書類を無言で見つめた。
「ところであの詐欺についてですけれど、まだその詳細を知るものは多くありません。ということは、あの書類を書いた人物は詐欺に関与した人間だと言えますわ。ここまでは貴女の意見も一致してますわよね?」
アルメリアが質問しても、ダチュラは不貞腐れたようにそっぽを向いて黙ったままだった。
「返事をしてくれないようですから理解してくれたと考えて話を続けますわ。実は詐欺に関して私も大切な証拠を持ってますの」
そう言うと、ムスカリを見つめた。ムスカリは預かっていた詐欺のマニュアルをアルメリアに手渡した。アルメリアはそれを受けとると続ける。
「これは詐欺組織内部の詐欺のマニュアルですわ。ここには事細かな指示がメモされていますの」
そう言うとあるページを開き掲げた。
「ここにとある重要な書き込みがありますわ『ダチュラお嬢様の指示によると』と。これは他のページにも何ヵ所か書かれていますの」
するとダチュラはそれに素早く反論した。
「騙したわね! そんなものまで作るなんて、信じらんない! そこまでして私を貶めたいの?」
そこで予想だにしない出来事が起こった。スカビオサの背後にいた審問官が突然手を上げ一歩前に出ると言った。
「そこに書かれたことは事実です。そのマニュアルは私がルフスへ渡したものですから、証言できます」
突然の告発に周囲がざわめいた。ダチュラはその審問官を睨んだ。
「どうせあんたもアルメリアに金をもらったんでしょう? 皆さん! 騙されないで下さい!」
アルメリアは見苦しい言い訳を並べるダチュラに向かって冷静に言った。
「まだ話は終わってません。すべて話し終えてからみなさんには判断していただけばよろしいですわ」
「な、なにあんた勝手に決めてんのよ!」
「いいえ、ダチュラ。これは貴女からはじめたことでしょう? でしたら最後までしっかりやりましょう」
そう言って、ムスカリに向きなおる。
「これらのことを総合すると、詐欺を指示したのはダチュラであり詐欺の詳細を知っていたダチュラが『詐欺証拠』を書いたということになりますわよね」
ムスカリは頷くと口を開く。
「確かに、これを書けるのは詐欺を知るものだ。君の言っていることに矛盾はない」
「殿下、ありがとうございます。続いて、お願いしたいことがあります。先ほどダチュラから預かった私が横領していたという証拠書類を読んでいただけるでしょうか」
それを聞いてダチュラは満面の笑みを浮かべる。
「その件に関してはあんたがどう反論しようと無駄よ! その書類だけは本物なんだから!」
アルメリアは内心、かかった! と思った。これだけ嘘偽りの証拠を出してアルメリアを貶めようとするのだ、それらが嘘だと追い詰めたときにこの証拠にすがりつきぼろを出すのではないかと考えていた。だが実際にこれだけ上手くいくとは思いもよらなかった。
「『その書類だけは本物』とは一体どういうことかしら?」
「しらばっくれないでよ、他のことに関しては言い逃れできても、その書類は本物なんだから横領のことだけは言い逃れできないわよ!」
そう叫ぶダチュラを無視して、ムスカリはしばらくその書類を読むと、笑いだした。
「なんだこの書類は、この書類は傑作だ。よく見ると一番大切な部分で名前がアンチョビファウンデーションとグロッキー帝国になっている上、最後に付け足しでこの書類はアンジーファウンデーションとグロリオサ帝国が交わした正式な虚言書類とする。と明記されている」
「はぁ?」
ダチュラはそう言うと、イーデンを見る。
「イーデン、どういうことなの?」
その問いにアルメリアが答えた。
「ごめんなさいね、イーデンはうちの人間なの」
「イーデン? 嘘よね」
21
お気に入りに追加
714
あなたにおすすめの小説
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
完結 王族の醜聞がメシウマ過ぎる件
音爽(ネソウ)
恋愛
王太子は言う。
『お前みたいなつまらない女など要らない、だが優秀さはかってやろう。第二妃として存分に働けよ』
『ごめんなさぁい、貴女は私の代わりに公儀をやってねぇ。だってそれしか取り柄がないんだしぃ』
公務のほとんどを丸投げにする宣言をして、正妃になるはずのアンドレイナ・サンドリーニを蹴落とし正妃の座に就いたベネッタ・ルニッチは高笑いした。王太子は彼女を第二妃として迎えると宣言したのである。
もちろん、そんな事は罷りならないと王は反対したのだが、その言葉を退けて彼女は同意をしてしまう。
屈辱的なことを敢えて受け入れたアンドレイナの真意とは……
*表紙絵自作
公爵令嬢の立場を捨てたお姫様
羽衣 狐火
恋愛
公爵令嬢は暇なんてないわ
舞踏会
お茶会
正妃になるための勉強
…何もかもうんざりですわ!もう公爵令嬢の立場なんか捨ててやる!
王子なんか知りませんわ!
田舎でのんびり暮らします!
番と言えばなんでもかなうと思っているんですか
ぐう
恋愛
この大陸一強大なキルンベルガー王国の始祖は竜人だ。
番を求めて異世界からやって来て、番の気配を感じて戦乱の大陸に舞い降りた。
番の人間の乙女を得た始祖は、強大な魔力で魔法を操り、魔物を追払い、戦乱の世を治めて、王国を建立した。
人間と婚姻を結んで、子供を得ても、子孫達に竜人の性質は受け継がれて番を求める。
番を得れば、一生番だけ愛して、浮気もないーーーーーとてもいいことのようだがーーーー本当に?ーーーー
竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
みゅー
恋愛
シーディーは竜帝の寵姫となったが、病気でその人生を終えた。
気づくと、同じ世界に生まれ変わっており、今度は幸せに暮らそうと竜帝に関わらないようにしたが、何故か生まれ変わったことが竜帝にばれ……
すごく短くて、切ない話が書きたくて書きました。
崩壊した物語~アークリアの聖なる乙女~
叶 望
恋愛
生まれ変わり、輪廻転生、それも異世界転生したと気がついたのはいつだったか。せっかくの新しい第二の人生だ。思いのまま、自由に楽しむことにしよう。え、乙女ゲーム、何のこと。物語の主人公も悪役令嬢も転生者だって。まぁ、私には関係ないよね。え、もろ関係者?関わらなければどうでもいいよ。復讐、乙女ゲーム、利用できるものは何でも利用しようじゃないか。私は剣と魔法、魔物や冒険溢れるこの世界で自由に生きる。これは乙女ゲームを崩壊させた少女の物語。
※小説家になろうにも投稿しています
婚約者にフラれたので、復讐しようと思います
紗夏
恋愛
御園咲良28才
同期の彼氏と結婚まであと3か月――
幸せだと思っていたのに、ある日突然、私の幸せは音を立てて崩れた
婚約者の宮本透にフラれたのだ、それも完膚なきまでに
同じオフィスの後輩に寝取られた挙句、デキ婚なんて絶対許さない
これから、彼とあの女に復讐してやろうと思います
けれど…復讐ってどうやればいいんだろう
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる