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第百四十九話 迷走
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アルメリアは驚いてアドニスに向き直った。
「殿下はお話になられたのですか?」
アドニスはゆっくり首を振った。
「いいえ、はっきりとは申し上げませんでした。けれど、なんとなく遠回しに。そして今、貴女のその反応で確信いたしました」
アルメリアはアウルスのことで動揺していたとはいえやってしまったと思い、自分の迂闊さを呪った。
「貴女を騙すようなことをして、申し訳ありませんでした。ですが、ただの帝国の特使が公爵令嬢とお友達だからといってこんなに大きな顔をできるのもおかしな話ですから、いずれはリアムたちも感づくでしょう」
「そう言われれば、そうかもしれませんわね」
するとアドニスは改めてアルメリアを見つめる。
「ところで、これからどちらへ行かれるところなのですか?」
そう聞かれてはっとする。本来ならアウルスにイーデンの報告書を今渡してしまった方がよいのだろうが、少し気持ちの整理をしてからでないとまともにアウルスと話せる気分ではなかった。
「えっと、執務室へ行くところですわ」
そう言って作り笑顔を見せた。
「では、執務室まで送りましょう」
アドニスが手を差し出したので、アルメリアはその手をつかんだ。
執務室へ着いたところで、アルメリアはアドニスをお茶に誘った。今は誰かと話をしていたい気分だった。
「かまいませんよ、貴女からお茶のお誘いを受けるなんて光栄です」
そう言ってアドニスは、喜んで誘いを受けてくれた。アルメリアはヘンリーがどうしているのか尋ねるつもりでいたが、アドニスがお茶を一口飲んだあと皇帝の話題を持ち出した。
「先ほど皇帝を見ていて思い出したのですが……帝国の婚姻の条件をご存じですか?」
「婚姻の条件ですの? それは他国の王女などの位の高い人物なのではありませんの?」
アルメリアの知る歴史の中で、帝国の皇帝一族は他国の女王や王子と婚姻することによってより一層その地位を磐石としていた。
だが、アドニスは首を振った。
「実は今まではなんの条件もなかったそうですよ、意外ですよね」
「では、今までは皇帝自ら国のことを考えて婚姻相手を選んでいたということですわね」
あの大国を統治するという責任があるのだから、それは当然ともいえた。
「はい。ですが今の皇帝からは条件が付け加えられたそうですよ。貴族か王族、皇族の血筋に連なる女性に限るという条件です。というのも、歴代の皇帝たちが無位のものと婚姻を交わすと、必ずと言ってよいほど争いの火種を生んできたからだそうです」
「知りませんでしたわ。そうなんですのね」
そこで不意にアウルスの弟のルキウスも暗殺されていたことを思い出し、続けていった。
「そういえば、アズルのときも少し継承問題があったようですわね」
「そのようですね。現皇帝の母君はもとは使用人だったそうなのです。そんな経緯で先代の皇帝陛下も色々な考えがあったのでしょう。当時第二皇子の死は暗殺の噂もあったようですしね」
アルメリアは胸が締め付けられた。
そこへリカオンが部屋に入ってくると、不機嫌そうに言った。
「お嬢様失礼いたします。おはようござ……」
そこまで言うと、アドニスに目を止め無言になった。アドニスはリカオンを見ると微笑んで答える。
「私のことはかまわない、アルメリアに何か報告があるのだろう?」
リカオンがアルメリアを見たので、アルメリアは、答える。
「リカオン、報告してちょうだい。なんですの?」
「十一時ごろに帝国の特使の方がこちらに訪問されるそうですがいかがなさいますか?」
「わかりましたわ、了承したと伝えてもらえるかしら?」
「承知しました」
その報告に反応してアドニスが言った。
「そうなのですか、では私はこれで失礼させていただきます。また今度お時間のあるときにゆっくり話したいこともありますし、こちらからお誘い致しますね」
「アドニス慌ただしくてごめんなさい」
「いえ、愛する女性に少しの時間でもお茶に誘われて嫌がるわけがありません。とても楽しい時間でした。では、いずれまた」
そう言ってアドニスはアルメリアの手をとり、指先にキスをすると部屋を去っていった。
愛する……?
そう疑問符を浮かべながらその背中を見送っていると、横でリカオンが呟く。
「アドニスは本当に言うことがキザったらしいんですよね……」
そして、改まってアルメリアに向き直る。
「お嬢様、今のうちに報告書に目を通してしまった方がよろしいのでは?」
「そう……ですわね、ありがとうリカオン」
アルメリアはそう言うと机に戻り報告書を手に取った。だが、先ほどのアウルスの娘の件が引っ掛かり、報告書を呼んでいても報告書の文字を追うだけで内容がまったく頭に入ってこなかった。
そのとき、サイドテーブルにそっとお茶が置かれた。
「お嬢様、まったく仕事に集中できていないようにお見受け致します。暖かいお茶を飲んで、頭をスッキリさせてはどうでしょうか?」
リカオンだった。
「ありがとう。そうね、そうさせてもらいますわ」
するとリカオンはアルメリアに優しく微笑んだ。
「では、なにかあれば呼んでください」
そう言って部屋を出ていった。
リカオンにもわかってしまうほど自分は動揺していたのかと思いながら、とりあえず考えをまとめるためにお茶を口にした。
アズルは嘘をついているのだろうか?
アルメリアはどうしてもあのアウルスが、そんな不誠実なことをするとは思えなかった。
もしも、アズルになにかしらの理由があって今の状況になっているのだとしたら、きっといつかは正直に話してくれるはず。
そう考えなおす。
でも、その真実が私にとって残酷なものだったら……?
そんなとめどもないことを考えていて、不意に以前アウルスがシェフレラについて『会ったら驚く』と言っていたことを思い出した。
もしかして、それはこういうこと?
シェフレラは自分の子を生んでくれた女性と言うこと?
いいえ、まって、アズルはそんな人間ではありませんわ。
そこまで考えて、堂々巡りなことに気づき思わず失笑した。
本人に直接尋ねようかとも考えたが、アウルス本人が今この話をしないと言うことは『今は話すべきときではない』との判断なのだろう。
アルメリアはそう自分に言い聞かせると、ティーカップに残っていたお茶を飲み干して呟いた。
「とにかく感情的になりすぎなんですわ」
「殿下はお話になられたのですか?」
アドニスはゆっくり首を振った。
「いいえ、はっきりとは申し上げませんでした。けれど、なんとなく遠回しに。そして今、貴女のその反応で確信いたしました」
アルメリアはアウルスのことで動揺していたとはいえやってしまったと思い、自分の迂闊さを呪った。
「貴女を騙すようなことをして、申し訳ありませんでした。ですが、ただの帝国の特使が公爵令嬢とお友達だからといってこんなに大きな顔をできるのもおかしな話ですから、いずれはリアムたちも感づくでしょう」
「そう言われれば、そうかもしれませんわね」
するとアドニスは改めてアルメリアを見つめる。
「ところで、これからどちらへ行かれるところなのですか?」
そう聞かれてはっとする。本来ならアウルスにイーデンの報告書を今渡してしまった方がよいのだろうが、少し気持ちの整理をしてからでないとまともにアウルスと話せる気分ではなかった。
「えっと、執務室へ行くところですわ」
そう言って作り笑顔を見せた。
「では、執務室まで送りましょう」
アドニスが手を差し出したので、アルメリアはその手をつかんだ。
執務室へ着いたところで、アルメリアはアドニスをお茶に誘った。今は誰かと話をしていたい気分だった。
「かまいませんよ、貴女からお茶のお誘いを受けるなんて光栄です」
そう言ってアドニスは、喜んで誘いを受けてくれた。アルメリアはヘンリーがどうしているのか尋ねるつもりでいたが、アドニスがお茶を一口飲んだあと皇帝の話題を持ち出した。
「先ほど皇帝を見ていて思い出したのですが……帝国の婚姻の条件をご存じですか?」
「婚姻の条件ですの? それは他国の王女などの位の高い人物なのではありませんの?」
アルメリアの知る歴史の中で、帝国の皇帝一族は他国の女王や王子と婚姻することによってより一層その地位を磐石としていた。
だが、アドニスは首を振った。
「実は今まではなんの条件もなかったそうですよ、意外ですよね」
「では、今までは皇帝自ら国のことを考えて婚姻相手を選んでいたということですわね」
あの大国を統治するという責任があるのだから、それは当然ともいえた。
「はい。ですが今の皇帝からは条件が付け加えられたそうですよ。貴族か王族、皇族の血筋に連なる女性に限るという条件です。というのも、歴代の皇帝たちが無位のものと婚姻を交わすと、必ずと言ってよいほど争いの火種を生んできたからだそうです」
「知りませんでしたわ。そうなんですのね」
そこで不意にアウルスの弟のルキウスも暗殺されていたことを思い出し、続けていった。
「そういえば、アズルのときも少し継承問題があったようですわね」
「そのようですね。現皇帝の母君はもとは使用人だったそうなのです。そんな経緯で先代の皇帝陛下も色々な考えがあったのでしょう。当時第二皇子の死は暗殺の噂もあったようですしね」
アルメリアは胸が締め付けられた。
そこへリカオンが部屋に入ってくると、不機嫌そうに言った。
「お嬢様失礼いたします。おはようござ……」
そこまで言うと、アドニスに目を止め無言になった。アドニスはリカオンを見ると微笑んで答える。
「私のことはかまわない、アルメリアに何か報告があるのだろう?」
リカオンがアルメリアを見たので、アルメリアは、答える。
「リカオン、報告してちょうだい。なんですの?」
「十一時ごろに帝国の特使の方がこちらに訪問されるそうですがいかがなさいますか?」
「わかりましたわ、了承したと伝えてもらえるかしら?」
「承知しました」
その報告に反応してアドニスが言った。
「そうなのですか、では私はこれで失礼させていただきます。また今度お時間のあるときにゆっくり話したいこともありますし、こちらからお誘い致しますね」
「アドニス慌ただしくてごめんなさい」
「いえ、愛する女性に少しの時間でもお茶に誘われて嫌がるわけがありません。とても楽しい時間でした。では、いずれまた」
そう言ってアドニスはアルメリアの手をとり、指先にキスをすると部屋を去っていった。
愛する……?
そう疑問符を浮かべながらその背中を見送っていると、横でリカオンが呟く。
「アドニスは本当に言うことがキザったらしいんですよね……」
そして、改まってアルメリアに向き直る。
「お嬢様、今のうちに報告書に目を通してしまった方がよろしいのでは?」
「そう……ですわね、ありがとうリカオン」
アルメリアはそう言うと机に戻り報告書を手に取った。だが、先ほどのアウルスの娘の件が引っ掛かり、報告書を呼んでいても報告書の文字を追うだけで内容がまったく頭に入ってこなかった。
そのとき、サイドテーブルにそっとお茶が置かれた。
「お嬢様、まったく仕事に集中できていないようにお見受け致します。暖かいお茶を飲んで、頭をスッキリさせてはどうでしょうか?」
リカオンだった。
「ありがとう。そうね、そうさせてもらいますわ」
するとリカオンはアルメリアに優しく微笑んだ。
「では、なにかあれば呼んでください」
そう言って部屋を出ていった。
リカオンにもわかってしまうほど自分は動揺していたのかと思いながら、とりあえず考えをまとめるためにお茶を口にした。
アズルは嘘をついているのだろうか?
アルメリアはどうしてもあのアウルスが、そんな不誠実なことをするとは思えなかった。
もしも、アズルになにかしらの理由があって今の状況になっているのだとしたら、きっといつかは正直に話してくれるはず。
そう考えなおす。
でも、その真実が私にとって残酷なものだったら……?
そんなとめどもないことを考えていて、不意に以前アウルスがシェフレラについて『会ったら驚く』と言っていたことを思い出した。
もしかして、それはこういうこと?
シェフレラは自分の子を生んでくれた女性と言うこと?
いいえ、まって、アズルはそんな人間ではありませんわ。
そこまで考えて、堂々巡りなことに気づき思わず失笑した。
本人に直接尋ねようかとも考えたが、アウルス本人が今この話をしないと言うことは『今は話すべきときではない』との判断なのだろう。
アルメリアはそう自分に言い聞かせると、ティーカップに残っていたお茶を飲み干して呟いた。
「とにかく感情的になりすぎなんですわ」
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