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深澄
四
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「母さんの事故について?」
電話の向こうの、兄の声だった。
「俺も小さかったからなぁ」
「何か、覚えていない?」
深澄は言った。兄が電話の向こうで、唸るような声を出す音が聞こえた。
「当時の記事では、トラックが歩行者をはねたって」
「なんだ、知っているじゃないか」
「でも、お母さんは私を庇ったんでしょう?」
「トラックが突っ込んでくるんだから、そりゃ庇うだろう」
兄は言った。
「何せお前なんか、一歳十ヶ月だったろ。大人だったら踏みつけそうなくらい小さな子どもだよ。おじさんのところのレイカちゃんだって、ちょこまか動き回るし何でも口に入れるし、俺、可愛いって思うより怖かったからな。人間っていうか、人間以外だよ」
「お兄ちゃん、レイカちゃんはもう、小学生だよ」
それから、兄と少しの間、レイカちゃんや他のいとこたちについて他愛のない話をして、電話を切った。深澄はため息をついて、壁に寄りかかって膝を抱えた。
昼間のことを、思い出していた。
『蘇り』だよ、とヒグラシは言って、意地悪そうにニヤリとした。
「お前の母親の記憶や魂が、他よりも少しだけ、多く混ざったモノだ」
「多く……」
「他よりも、な」
ヒグラシは脇に置いた細長い包みに、無意識のように触れていた。その中に、『蘇り』を斬る為の刀が入っているのだろうか。
「母は」
深澄は、目に見えないものに目を凝らすように、天井を見上げた。くすんだ色をした天井だった。
「母は、私の近くにいたんですね」
記憶にない、写真だけの存在となった母が、淡い空気のようになって、自分の周囲をフワフワと薄い膜のように漂う光景を、深澄は想像していた。
「それをお前の母と呼ぶならな」
ヒグラシは言った。
深澄は、重く、平たいもので押し潰されたような気持ちになった。同時に、母の幻影も遠ざかった。
「お前の母親の記憶だからといって、お前の母親の魂だからといって、それがお前の母親と呼べるか、或いは、お前の母親の幽霊、と呼べるかは分からない」
「どういう意味ですか?」
「記憶とか、魂とかっていうのは、それだけ曖昧なモノだってことだよ」
深澄には、分からなかった。けれどヒグラシは最初から、『蘇り』については分からないことの方が多いと言っていた。ヒグラシにとっても、説明し難いことなのかもしれない。
ヒグラシが口で説明してくれたのは、『蘇り』という現象と、それを斬らなければならない彼の役割についてだった。
「どうして、『蘇り』が起こると災いが引き寄せられるんですか?」
「それについては分からない。『蘇り』がお前たちの考える『死』や『生』という概念に近いからじゃないか……と、考えた奴もいた」
やはりヒグラシは、自分が人間ではないような口の利き方をする。
「あなた以外にも、『蘇り』について知っている人がいたんですか?」
「代々、『蘇り』を斬る役割は長い間受け継がれてきた」
ヒグラシが言うと、黒い切れ長の目が一瞬、悲しそうな色を宿した。おや、と思った次の瞬間には、元の感情の読み取りにくい目の色に戻ったが、今までヒグラシが、深澄の前で感情の揺らぎを見せなかった分、その一瞬の悲しみの色は、強く印象に残った。
「そういう者たちの中に、そう考えた奴もいたってだけさ。俺は、『蘇り』は『死』や『生』とは別のところにあるんじゃないかと考えたりしたこともあったがね」
深澄は、何度か瞬きをして、気を取り直そうとした。
「今まで『蘇り』によって引き起こされた災いって、どんなのがあったんですか?」
「意外と聞きたがるね、お前」
ヒグラシが呆れたような言い方をしたので、深澄は、ヒグラシはこの件については話したくないのだと思った。
「ごめんなさい」
咄嗟に謝ったが、ヒグラシは頓着していない様子で、重ねられた新聞の山を探り、一枚の新聞紙を取り出した。ある、火災事故のことが書かれている。死者や怪我人が多数出た、大きな事故だったらしい。
「この事故で大火傷を負った四十代教師の妻が、『蘇り』だった」
ヒグラシは淡々と言った。
続いて、また別の新聞紙を取り出す。ある小学校で、子どもが倒れてきた本棚に脚を挟まれて、怪我をした小さな記事が載っている。
「この、怪我をしたクラスメイトの父親が『蘇り』だった」
次の新聞記事は、列車事故だった。
深澄は、顔を上げた。
「『蘇り』……?」
ヒグラシは軽く頷いた。
どの新聞紙も、日付も年代もバラバラだった。列車事故の新聞紙は、六十年以上も前のものだった。深澄は、新聞紙を見て、ヒグラシを見た。ヒグラシは、顔を伏せて、新聞紙を眺めているような格好だった。髪の色のせいで、だいぶ歳を取っているようにも見えるが、皺のない肌や喋り方からすると、二十代より上には見えない。
「俺は『蘇り』に関わっている人間に気づく方法を知っている。けれど『蘇った』モノを見抜くことは出来ない。鏡に映すか、『蘇り』に関わっている人物が自ら口を開かない限り……その点に関して言えば、あんたは稀だな」
ヒグラシは言って、ニヤリ、とした。
ヒグラシのこの笑い方を、深澄は明確な嫌悪感を抱くほどではないにしろ、苦手意識を感じていた。唇がめくれて、意地悪そうに見える。細まった目が、狐に似ているようだ。
「思考というか、感情というか、とにかく、柔軟性がある」
褒められているのだろうか、と思った。
「『蘇った』母親も、ストンと受け入れたんだろうな。だから、俺の言うことにも耳を傾けられる」
皮肉だ、と感じた。
「母をそのままにしていたら、私の身にも、災いが起きるということですか?」
「或いは、お前にとって近しい人間に」
広げていた新聞紙を畳んで折り重ね、トントンと高さを揃えながら、ヒグラシはサラリと言った。
「近々、お前の母親というモノを見に行く必要があるだろうな」
「斬るんですか?」
「それが俺の役割だからな」
ヒグラシは言った。
「斬るよ、もちろん」
深澄は、そう言ったヒグラシの目の中に、先ほど一瞬だけ見た、悲しげな色がないかを探ろうとした。
家に帰ると、母は買い物にでも行っているのか、まだ帰ってきていなかった。深澄は冷めた弁当箱を空にして水に浸けると自室でパジャマに着替え、今日勉強するはずだった科目の自習をした。しかし、どうにも胸がザラついているようで、集中しきれていないことを自覚していた。
ヒグラシは、話が終わった後、深澄をバスの停留所まで送ってくれた。思いやりも配慮も欠けていると思っていたが、少しくらいの良心はあったらしい。深澄は、その良心にかける思いで、ヒグラシにある頼み事をしようと考えていた。『蘇った』母を斬らないで、ということではない。『普通でない』ことは、最初から分かっていたのだから。
三時頃になると、玄関の扉が開く音がした。母が帰ってきたと思った。深澄は自室から飛び出すと、買い物袋を提げて驚いた顔をしている母にいきなり飛びついた。
「深澄ちゃん、どうしたの?学校は?」
「早退してきたの」
深澄は、出来るだけ罪悪感を感じないように、ハキハキとした声で答えた。
母は心配そうな顔をして、深澄の首筋に冷たい手を当てた。
「まぁ、具合が悪いの?」
「お弁当は全部食べたよ」
「ちょっと、熱を測らせてね」
「大丈夫だってば」
額に手を当てようとする母の手から逃れて、深澄は買い物袋を持って、台所に向かった。
キムチ鍋はやめて、母は卵とネギの入った雑炊を作ってくれた。深澄はパクパクと、二回も雑炊をおかわりをしたので、母は深澄の食欲の旺盛さに驚いたようだった。深澄はたくさんのことを母に話そうとしたが、話せるような話題が殆どなくて、すぐに口を噤んでしまった。母は、心配そうな、優しげな微笑を浮かべていた。母の作ってくれた雑炊は、泣きたくなるような美味しさだった。
その後、深澄は自室に行き、兄に電話をかけた。
兄との電話を切った後、深いため息をついて、壁に寄りかかって膝を抱えた深澄は、そのまま目を閉じた。目蓋の裏がじんわりと熱くなって、目尻から、涙が一滴零れた。ズクズクと体の節々が疼いて、本当に風邪をひいたようだった。
母に嘘を吐いたことが、痛くて、辛くて、苦しかった。
例えあの母が、深澄の母以外だったとしても。
電話の向こうの、兄の声だった。
「俺も小さかったからなぁ」
「何か、覚えていない?」
深澄は言った。兄が電話の向こうで、唸るような声を出す音が聞こえた。
「当時の記事では、トラックが歩行者をはねたって」
「なんだ、知っているじゃないか」
「でも、お母さんは私を庇ったんでしょう?」
「トラックが突っ込んでくるんだから、そりゃ庇うだろう」
兄は言った。
「何せお前なんか、一歳十ヶ月だったろ。大人だったら踏みつけそうなくらい小さな子どもだよ。おじさんのところのレイカちゃんだって、ちょこまか動き回るし何でも口に入れるし、俺、可愛いって思うより怖かったからな。人間っていうか、人間以外だよ」
「お兄ちゃん、レイカちゃんはもう、小学生だよ」
それから、兄と少しの間、レイカちゃんや他のいとこたちについて他愛のない話をして、電話を切った。深澄はため息をついて、壁に寄りかかって膝を抱えた。
昼間のことを、思い出していた。
『蘇り』だよ、とヒグラシは言って、意地悪そうにニヤリとした。
「お前の母親の記憶や魂が、他よりも少しだけ、多く混ざったモノだ」
「多く……」
「他よりも、な」
ヒグラシは脇に置いた細長い包みに、無意識のように触れていた。その中に、『蘇り』を斬る為の刀が入っているのだろうか。
「母は」
深澄は、目に見えないものに目を凝らすように、天井を見上げた。くすんだ色をした天井だった。
「母は、私の近くにいたんですね」
記憶にない、写真だけの存在となった母が、淡い空気のようになって、自分の周囲をフワフワと薄い膜のように漂う光景を、深澄は想像していた。
「それをお前の母と呼ぶならな」
ヒグラシは言った。
深澄は、重く、平たいもので押し潰されたような気持ちになった。同時に、母の幻影も遠ざかった。
「お前の母親の記憶だからといって、お前の母親の魂だからといって、それがお前の母親と呼べるか、或いは、お前の母親の幽霊、と呼べるかは分からない」
「どういう意味ですか?」
「記憶とか、魂とかっていうのは、それだけ曖昧なモノだってことだよ」
深澄には、分からなかった。けれどヒグラシは最初から、『蘇り』については分からないことの方が多いと言っていた。ヒグラシにとっても、説明し難いことなのかもしれない。
ヒグラシが口で説明してくれたのは、『蘇り』という現象と、それを斬らなければならない彼の役割についてだった。
「どうして、『蘇り』が起こると災いが引き寄せられるんですか?」
「それについては分からない。『蘇り』がお前たちの考える『死』や『生』という概念に近いからじゃないか……と、考えた奴もいた」
やはりヒグラシは、自分が人間ではないような口の利き方をする。
「あなた以外にも、『蘇り』について知っている人がいたんですか?」
「代々、『蘇り』を斬る役割は長い間受け継がれてきた」
ヒグラシが言うと、黒い切れ長の目が一瞬、悲しそうな色を宿した。おや、と思った次の瞬間には、元の感情の読み取りにくい目の色に戻ったが、今までヒグラシが、深澄の前で感情の揺らぎを見せなかった分、その一瞬の悲しみの色は、強く印象に残った。
「そういう者たちの中に、そう考えた奴もいたってだけさ。俺は、『蘇り』は『死』や『生』とは別のところにあるんじゃないかと考えたりしたこともあったがね」
深澄は、何度か瞬きをして、気を取り直そうとした。
「今まで『蘇り』によって引き起こされた災いって、どんなのがあったんですか?」
「意外と聞きたがるね、お前」
ヒグラシが呆れたような言い方をしたので、深澄は、ヒグラシはこの件については話したくないのだと思った。
「ごめんなさい」
咄嗟に謝ったが、ヒグラシは頓着していない様子で、重ねられた新聞の山を探り、一枚の新聞紙を取り出した。ある、火災事故のことが書かれている。死者や怪我人が多数出た、大きな事故だったらしい。
「この事故で大火傷を負った四十代教師の妻が、『蘇り』だった」
ヒグラシは淡々と言った。
続いて、また別の新聞紙を取り出す。ある小学校で、子どもが倒れてきた本棚に脚を挟まれて、怪我をした小さな記事が載っている。
「この、怪我をしたクラスメイトの父親が『蘇り』だった」
次の新聞記事は、列車事故だった。
深澄は、顔を上げた。
「『蘇り』……?」
ヒグラシは軽く頷いた。
どの新聞紙も、日付も年代もバラバラだった。列車事故の新聞紙は、六十年以上も前のものだった。深澄は、新聞紙を見て、ヒグラシを見た。ヒグラシは、顔を伏せて、新聞紙を眺めているような格好だった。髪の色のせいで、だいぶ歳を取っているようにも見えるが、皺のない肌や喋り方からすると、二十代より上には見えない。
「俺は『蘇り』に関わっている人間に気づく方法を知っている。けれど『蘇った』モノを見抜くことは出来ない。鏡に映すか、『蘇り』に関わっている人物が自ら口を開かない限り……その点に関して言えば、あんたは稀だな」
ヒグラシは言って、ニヤリ、とした。
ヒグラシのこの笑い方を、深澄は明確な嫌悪感を抱くほどではないにしろ、苦手意識を感じていた。唇がめくれて、意地悪そうに見える。細まった目が、狐に似ているようだ。
「思考というか、感情というか、とにかく、柔軟性がある」
褒められているのだろうか、と思った。
「『蘇った』母親も、ストンと受け入れたんだろうな。だから、俺の言うことにも耳を傾けられる」
皮肉だ、と感じた。
「母をそのままにしていたら、私の身にも、災いが起きるということですか?」
「或いは、お前にとって近しい人間に」
広げていた新聞紙を畳んで折り重ね、トントンと高さを揃えながら、ヒグラシはサラリと言った。
「近々、お前の母親というモノを見に行く必要があるだろうな」
「斬るんですか?」
「それが俺の役割だからな」
ヒグラシは言った。
「斬るよ、もちろん」
深澄は、そう言ったヒグラシの目の中に、先ほど一瞬だけ見た、悲しげな色がないかを探ろうとした。
家に帰ると、母は買い物にでも行っているのか、まだ帰ってきていなかった。深澄は冷めた弁当箱を空にして水に浸けると自室でパジャマに着替え、今日勉強するはずだった科目の自習をした。しかし、どうにも胸がザラついているようで、集中しきれていないことを自覚していた。
ヒグラシは、話が終わった後、深澄をバスの停留所まで送ってくれた。思いやりも配慮も欠けていると思っていたが、少しくらいの良心はあったらしい。深澄は、その良心にかける思いで、ヒグラシにある頼み事をしようと考えていた。『蘇った』母を斬らないで、ということではない。『普通でない』ことは、最初から分かっていたのだから。
三時頃になると、玄関の扉が開く音がした。母が帰ってきたと思った。深澄は自室から飛び出すと、買い物袋を提げて驚いた顔をしている母にいきなり飛びついた。
「深澄ちゃん、どうしたの?学校は?」
「早退してきたの」
深澄は、出来るだけ罪悪感を感じないように、ハキハキとした声で答えた。
母は心配そうな顔をして、深澄の首筋に冷たい手を当てた。
「まぁ、具合が悪いの?」
「お弁当は全部食べたよ」
「ちょっと、熱を測らせてね」
「大丈夫だってば」
額に手を当てようとする母の手から逃れて、深澄は買い物袋を持って、台所に向かった。
キムチ鍋はやめて、母は卵とネギの入った雑炊を作ってくれた。深澄はパクパクと、二回も雑炊をおかわりをしたので、母は深澄の食欲の旺盛さに驚いたようだった。深澄はたくさんのことを母に話そうとしたが、話せるような話題が殆どなくて、すぐに口を噤んでしまった。母は、心配そうな、優しげな微笑を浮かべていた。母の作ってくれた雑炊は、泣きたくなるような美味しさだった。
その後、深澄は自室に行き、兄に電話をかけた。
兄との電話を切った後、深いため息をついて、壁に寄りかかって膝を抱えた深澄は、そのまま目を閉じた。目蓋の裏がじんわりと熱くなって、目尻から、涙が一滴零れた。ズクズクと体の節々が疼いて、本当に風邪をひいたようだった。
母に嘘を吐いたことが、痛くて、辛くて、苦しかった。
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