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本編
15話
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なぜ逃げないんだ!?
リンは兵士から逃げるどころか戦おうとしていた。
「舐められたもんだね。お嬢ちゃんは俺に勝てると言うのかい?」
兵士が挑発する。
「挑発に乗るな!俺を置いて今すぐ逃げるんだ!」
そう言うが、リンは剣を構え続ける。
俺は倒れた体に力を入れるがまだ立てない。
「ゼルさん、大丈夫ですよ。私もゼルさんの役に立ってみせます」
そのリンからは気迫が感じられた。
「お嬢ちゃんだろうが手加減はできねぇぜ」
兵士がリンに攻撃を仕掛けたが、リンは瞬く間に兵士の後ろに回っていた。
「俺の攻撃が当たらなかったのか?いや、そんなはずは……」
兵士が後ろを振り向く前に、リンが高速で剣撃を与えた。
だが、強化された鎧の硬さには敵わず、兵士は無傷だ。
兵士も余裕の笑みを浮かべる。
しかし、リンの攻撃の勢いがあまりにも強く、鎧を通して伝わった大きい振動に酔い体勢を崩す。
「視界が回る……」
フラつく兵士の隙を突きリンが斬りかかると、地面に倒れた。
俺はやっと立ち上がれるようになり、リンのもとへ行く。
「あの速さは何だったんだ?」
リンに聞く。
「あれはスキル《敏捷》を使ったんですよ」
「そんなスキルを持っていたのか。助かったよ」
「お役に立てて良かったです!」
リンは満面の笑みで言う。
いつかいい飯でも一緒に食べに行くか。
「おい、なんで教会を封鎖した?」
倒れている兵士に問う。
「俺は王の命に従っただけだ。目的など知らん」
胸ぐらを掴み目的についてもう一度聞いたが、本当に何も知らないらしい。
「今は上級聖水を届けるのが先だ」
俺達は街の人に上級聖水を届けに向かった。
リンは兵士から逃げるどころか戦おうとしていた。
「舐められたもんだね。お嬢ちゃんは俺に勝てると言うのかい?」
兵士が挑発する。
「挑発に乗るな!俺を置いて今すぐ逃げるんだ!」
そう言うが、リンは剣を構え続ける。
俺は倒れた体に力を入れるがまだ立てない。
「ゼルさん、大丈夫ですよ。私もゼルさんの役に立ってみせます」
そのリンからは気迫が感じられた。
「お嬢ちゃんだろうが手加減はできねぇぜ」
兵士がリンに攻撃を仕掛けたが、リンは瞬く間に兵士の後ろに回っていた。
「俺の攻撃が当たらなかったのか?いや、そんなはずは……」
兵士が後ろを振り向く前に、リンが高速で剣撃を与えた。
だが、強化された鎧の硬さには敵わず、兵士は無傷だ。
兵士も余裕の笑みを浮かべる。
しかし、リンの攻撃の勢いがあまりにも強く、鎧を通して伝わった大きい振動に酔い体勢を崩す。
「視界が回る……」
フラつく兵士の隙を突きリンが斬りかかると、地面に倒れた。
俺はやっと立ち上がれるようになり、リンのもとへ行く。
「あの速さは何だったんだ?」
リンに聞く。
「あれはスキル《敏捷》を使ったんですよ」
「そんなスキルを持っていたのか。助かったよ」
「お役に立てて良かったです!」
リンは満面の笑みで言う。
いつかいい飯でも一緒に食べに行くか。
「おい、なんで教会を封鎖した?」
倒れている兵士に問う。
「俺は王の命に従っただけだ。目的など知らん」
胸ぐらを掴み目的についてもう一度聞いたが、本当に何も知らないらしい。
「今は上級聖水を届けるのが先だ」
俺達は街の人に上級聖水を届けに向かった。
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