12 / 49
2、初音
六
しおりを挟む
織田家での暮らしは、明晴にとって快適そのものだった。
雨の当たらない屋根の下で過ごせる。
寝るときは穴の開いた筵を体に巻きつけるのではなく、掻巻に身を包んで温かく、心地よく、眠りに着くことができる。
何より、朝晩温かい食事を食べられることが嬉しい。
朝起きた時は、綺麗な井戸水を飲めるし、ネズミを捕まえて生のまま食べる必要もない。
井戸水で顔を洗っていると、人の気配を感じた。顔を上げると、手ぬぐいが差し出されている。
「言いつけていただけましたら、桶を持って行きましたのに……」
初音だった。初音は呆れ半分、と言った表情と青白い頬をしている。
受け取った手ぬぐいからは、甘い匂いがした。顔を拭くと、初音は「夕べも遅くまで起きておられたそうですね」と言った。
「あ、今、陰陽道のことをちゃんと勉強していて……」
聞かれてもいないのに、勝手に答えてしまう。
初音のことだから、「わたしには関係ないことです」と跳ねのけるだろう――と思ったが、意外にも初音はその場にいた。明晴の言葉に耳を澄ますように聞き入っている。
「あ……油」
「油?」
「すみません、夜遅くまで起きてたら、油がもったいないですよね……?」
初音は、はあ、とため息を吐いた。
「織田家は、そこまで貧しくありません。油くらい、好きなだけお使いください」
油が使い放題というのは、かなり豪勢な話である。
初音もそこそこの名家の出のようだし、金に困ったことはないのだろう。羨ましい発言だ――と思っていると、初音は気まずそうに目を伏せた。
「この後、朝餉をお持ちしますので。お部屋でお待ちください」
いつもは、簡単な台詞だけで膳を上げ下げするだけのくせに――そんなことを言ったらいけないのだろうが、初音が明晴にこんなに長く話しかけるのは、初めてのことだった。
「た、楽しみにしています!」
明晴は思わず声を上げた。驚いたように初音が振り返る。
「織田家の飯、すごく美味しいし……泥水じゃなくて、綺麗な水も飲めるし……。いつもお世話してくれる初音さんには、感謝してます!」
「……料理は料理番が作っていますし、そもそも逗留をお許しになったのは御屋形さまですから。わたしに礼を言う必要はございません」
では、と初音は軽く会釈をすると、厨に戻って行った。いつも通り素っ気ない態度に、明晴はほっとした。
だが、初音なりに明晴の礼に思うところはあったのだろうか。その朝持ってきてくれた膳は、いつもより米の量が多かった。
***
「これが普通の暮らしなのかなぁ」
「いや、織田家はかなり上等な暮らしだけどな」
明晴の手を尻尾で撫でつけながら、紅葉が欠伸をする。
「それでも、乱世においても宿なしどころか野ざらしで暮らしてたお前はかなり悲惨な方ではあるが」
「うん……ネズミは美味しくなかったしね」
「食い物かよ、心配は」
「食い物は大事だよ!」
明晴は吠えた。
水を飲んで腹を下す心配はしなくていい。落ち武者狩りに行かなくても必要な品は貰える。黙っていても食事の心配をしなくていい生活。
人間というのは、一度快楽を知ると、もう元には戻れない。
「それに、何より――」
「何より?」
「織田家には、風呂がある」
「風呂かぁ……」
余談だが、この時代の風呂は蒸し風呂である。沸かした湯ではなく、その湯気で体を洗うという仕組みになっている。
最初に話を聞いた時は「どういうこっちゃ」と首を傾げた明晴であったが、いざ体験するとその心地良さが堪らなくなった。もう、川に飛び込んで震えながら垢を落としていた頃には戻れない。
「織田家の生活、満喫してるなぁ」
「食客っていいよねぇ。ちょっと信長さまの話し相手になっていれば、あとは城内好きに歩いていいよーなんて。しかも欲しいものがあればなんでも買ってくれるし」
「だからって引きこもりが酷すぎないか? 最近、ろくに外出てないだろ。勉強もいいが、少しは遊べ。仙千代だって、武芸の稽古はしているんだろ」
「いや、気軽に外出る気になるかよ」
気軽に町に降りるには、あまりにも金華山は険しく、館の立地は悪かった。
「いいか、紅葉。俺の目標は、このまま織田家で信長さまの庇護下でゴロゴロ過ごすことなんだ」
「無職宣言するな、陰陽師」
「だって、安倍晴明の子孫を自称するより、岐阜城で信長さまのお喋りしつつ毎朝運勢占っていた方がいいよ、絶対。ご飯は美味しいし、風呂は使わせてもらえるし、布団は寝心地いいし!」
今の暮らしを保持したい。この暮らしを守るためとあらば、明晴は何だってする。そう誓っていた。
(やれやれ)
紅葉は茵の上で丸くなりながらため息を吐いた。
明晴は、既に護符の作成に向かっている。今朝の運勢を占いに行った時に依頼されたものだろう。だが、気もそぞろなのか、筆は変な曲がり方をしたり、墨の量が多すぎたりしていた。
「あーあ、勿体ない」
「うるさいなっ! 信長さまからはいっぱいもらってるから、紙なんて……」
いいつつも、「あとで文字の練習にしよう……」などと言っている辺り、この世に生を受けてから13年もその身に染みつけて来た貧乏根性は簡単に拭えないらしい。
明晴が気もそぞろになっている理由は分かっている。
初音という娘のことだろう。
初音は、明晴が織田家の食客になってから、毎日身の回りの世話をしてくれている。
最初は明晴に対して敵意を剥き出しにしていた初音だが、最近は若干態度を和らげている。明晴が真面目に勉強している姿に、思うところがあったのだろうか。
「……ふーん」
紅葉は丸い耳をぴるぴると動かしながら、片目を瞑った。
「いつの間にか仲良くなったな」
「は!?」
明晴の頬がカッと赤らむ。
「だ、誰が……!」
「決まってる。仙千代と、だ」
「あ、せ、仙千代?」
明晴と仙千代は、最近では互いを呼び捨てにしあったり、敬語を使わなくなったり、随分と親しくなっていた。
「信長さまからのお言伝とか、よく仙千代が持って来てくれるからだよ。その影響」
「ほーん、なるほどね」
いい傾向であるな、と紅葉は思った。
明晴には、歳の近い友人と呼べる存在がこれまでいなかった。
旅で各地を転々としていたためだが、明晴は警戒心が強い。その明晴に心を開かせるなんて、仙千代の意思疎通能力は卓越している。
「それともなんだ、明晴。お前、初音と仲良くしていると思われたかったのか」
「そんなんじゃないやい!」
明晴は、文鎮を思い切り紅葉に投げつけた。
「いってぇ! 何すんだよ、明晴!」
「うるさいな! 人のことからかいやがって! 尻尾結んじゃうぞ!」
「ぎゃーっ、何するんだよ! バーカ! バカ晴!」
「誰がバカだよっ、お前なんか、お前なんか!」
諍いが激しさを増しているせいで、明晴も紅葉も気が付かなかった。――戸の前に人が来ていることに。
「……あなた達、何しているんですか」
初音である。初音はいつもの気難しい顔に戻っていた。手には、洗濯された衣がある。
初音は衣を定位置に置き直すと、「調度品と御身を壊しませんように」と言いおき、出て行ってしまった。
「……呆れられた」
「あーあ、残念だなぁ、明晴!」
「だからお前のせいだろ!」
せっかく最近仲良くなれそうだったのに――と、明晴は投げ落とした紅葉の上で地団駄を踏んだ。
夕餉の膳を持って来た時に挽回できるだろうか。そんなことを考えていたのだが、その日の膳を片付けに来たのは、初音ではない、別の侍女だった。
明晴の部屋を去って一刻ほどしてから――初音が倒れたのである。
雨の当たらない屋根の下で過ごせる。
寝るときは穴の開いた筵を体に巻きつけるのではなく、掻巻に身を包んで温かく、心地よく、眠りに着くことができる。
何より、朝晩温かい食事を食べられることが嬉しい。
朝起きた時は、綺麗な井戸水を飲めるし、ネズミを捕まえて生のまま食べる必要もない。
井戸水で顔を洗っていると、人の気配を感じた。顔を上げると、手ぬぐいが差し出されている。
「言いつけていただけましたら、桶を持って行きましたのに……」
初音だった。初音は呆れ半分、と言った表情と青白い頬をしている。
受け取った手ぬぐいからは、甘い匂いがした。顔を拭くと、初音は「夕べも遅くまで起きておられたそうですね」と言った。
「あ、今、陰陽道のことをちゃんと勉強していて……」
聞かれてもいないのに、勝手に答えてしまう。
初音のことだから、「わたしには関係ないことです」と跳ねのけるだろう――と思ったが、意外にも初音はその場にいた。明晴の言葉に耳を澄ますように聞き入っている。
「あ……油」
「油?」
「すみません、夜遅くまで起きてたら、油がもったいないですよね……?」
初音は、はあ、とため息を吐いた。
「織田家は、そこまで貧しくありません。油くらい、好きなだけお使いください」
油が使い放題というのは、かなり豪勢な話である。
初音もそこそこの名家の出のようだし、金に困ったことはないのだろう。羨ましい発言だ――と思っていると、初音は気まずそうに目を伏せた。
「この後、朝餉をお持ちしますので。お部屋でお待ちください」
いつもは、簡単な台詞だけで膳を上げ下げするだけのくせに――そんなことを言ったらいけないのだろうが、初音が明晴にこんなに長く話しかけるのは、初めてのことだった。
「た、楽しみにしています!」
明晴は思わず声を上げた。驚いたように初音が振り返る。
「織田家の飯、すごく美味しいし……泥水じゃなくて、綺麗な水も飲めるし……。いつもお世話してくれる初音さんには、感謝してます!」
「……料理は料理番が作っていますし、そもそも逗留をお許しになったのは御屋形さまですから。わたしに礼を言う必要はございません」
では、と初音は軽く会釈をすると、厨に戻って行った。いつも通り素っ気ない態度に、明晴はほっとした。
だが、初音なりに明晴の礼に思うところはあったのだろうか。その朝持ってきてくれた膳は、いつもより米の量が多かった。
***
「これが普通の暮らしなのかなぁ」
「いや、織田家はかなり上等な暮らしだけどな」
明晴の手を尻尾で撫でつけながら、紅葉が欠伸をする。
「それでも、乱世においても宿なしどころか野ざらしで暮らしてたお前はかなり悲惨な方ではあるが」
「うん……ネズミは美味しくなかったしね」
「食い物かよ、心配は」
「食い物は大事だよ!」
明晴は吠えた。
水を飲んで腹を下す心配はしなくていい。落ち武者狩りに行かなくても必要な品は貰える。黙っていても食事の心配をしなくていい生活。
人間というのは、一度快楽を知ると、もう元には戻れない。
「それに、何より――」
「何より?」
「織田家には、風呂がある」
「風呂かぁ……」
余談だが、この時代の風呂は蒸し風呂である。沸かした湯ではなく、その湯気で体を洗うという仕組みになっている。
最初に話を聞いた時は「どういうこっちゃ」と首を傾げた明晴であったが、いざ体験するとその心地良さが堪らなくなった。もう、川に飛び込んで震えながら垢を落としていた頃には戻れない。
「織田家の生活、満喫してるなぁ」
「食客っていいよねぇ。ちょっと信長さまの話し相手になっていれば、あとは城内好きに歩いていいよーなんて。しかも欲しいものがあればなんでも買ってくれるし」
「だからって引きこもりが酷すぎないか? 最近、ろくに外出てないだろ。勉強もいいが、少しは遊べ。仙千代だって、武芸の稽古はしているんだろ」
「いや、気軽に外出る気になるかよ」
気軽に町に降りるには、あまりにも金華山は険しく、館の立地は悪かった。
「いいか、紅葉。俺の目標は、このまま織田家で信長さまの庇護下でゴロゴロ過ごすことなんだ」
「無職宣言するな、陰陽師」
「だって、安倍晴明の子孫を自称するより、岐阜城で信長さまのお喋りしつつ毎朝運勢占っていた方がいいよ、絶対。ご飯は美味しいし、風呂は使わせてもらえるし、布団は寝心地いいし!」
今の暮らしを保持したい。この暮らしを守るためとあらば、明晴は何だってする。そう誓っていた。
(やれやれ)
紅葉は茵の上で丸くなりながらため息を吐いた。
明晴は、既に護符の作成に向かっている。今朝の運勢を占いに行った時に依頼されたものだろう。だが、気もそぞろなのか、筆は変な曲がり方をしたり、墨の量が多すぎたりしていた。
「あーあ、勿体ない」
「うるさいなっ! 信長さまからはいっぱいもらってるから、紙なんて……」
いいつつも、「あとで文字の練習にしよう……」などと言っている辺り、この世に生を受けてから13年もその身に染みつけて来た貧乏根性は簡単に拭えないらしい。
明晴が気もそぞろになっている理由は分かっている。
初音という娘のことだろう。
初音は、明晴が織田家の食客になってから、毎日身の回りの世話をしてくれている。
最初は明晴に対して敵意を剥き出しにしていた初音だが、最近は若干態度を和らげている。明晴が真面目に勉強している姿に、思うところがあったのだろうか。
「……ふーん」
紅葉は丸い耳をぴるぴると動かしながら、片目を瞑った。
「いつの間にか仲良くなったな」
「は!?」
明晴の頬がカッと赤らむ。
「だ、誰が……!」
「決まってる。仙千代と、だ」
「あ、せ、仙千代?」
明晴と仙千代は、最近では互いを呼び捨てにしあったり、敬語を使わなくなったり、随分と親しくなっていた。
「信長さまからのお言伝とか、よく仙千代が持って来てくれるからだよ。その影響」
「ほーん、なるほどね」
いい傾向であるな、と紅葉は思った。
明晴には、歳の近い友人と呼べる存在がこれまでいなかった。
旅で各地を転々としていたためだが、明晴は警戒心が強い。その明晴に心を開かせるなんて、仙千代の意思疎通能力は卓越している。
「それともなんだ、明晴。お前、初音と仲良くしていると思われたかったのか」
「そんなんじゃないやい!」
明晴は、文鎮を思い切り紅葉に投げつけた。
「いってぇ! 何すんだよ、明晴!」
「うるさいな! 人のことからかいやがって! 尻尾結んじゃうぞ!」
「ぎゃーっ、何するんだよ! バーカ! バカ晴!」
「誰がバカだよっ、お前なんか、お前なんか!」
諍いが激しさを増しているせいで、明晴も紅葉も気が付かなかった。――戸の前に人が来ていることに。
「……あなた達、何しているんですか」
初音である。初音はいつもの気難しい顔に戻っていた。手には、洗濯された衣がある。
初音は衣を定位置に置き直すと、「調度品と御身を壊しませんように」と言いおき、出て行ってしまった。
「……呆れられた」
「あーあ、残念だなぁ、明晴!」
「だからお前のせいだろ!」
せっかく最近仲良くなれそうだったのに――と、明晴は投げ落とした紅葉の上で地団駄を踏んだ。
夕餉の膳を持って来た時に挽回できるだろうか。そんなことを考えていたのだが、その日の膳を片付けに来たのは、初音ではない、別の侍女だった。
明晴の部屋を去って一刻ほどしてから――初音が倒れたのである。
1
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
最後に言い残した事は
白羽鳥(扇つくも)
ファンタジー
どうして、こんな事になったんだろう……
断頭台の上で、元王妃リテラシーは呆然と己を罵倒する民衆を見下ろしていた。世界中から尊敬を集めていた宰相である父の暗殺。全てが狂い出したのはそこから……いや、もっと前だったかもしれない。
本日、リテラシーは公開処刑される。家族ぐるみで悪魔崇拝を行っていたという謂れなき罪のために王妃の位を剥奪され、邪悪な魔女として。
「最後に、言い残した事はあるか?」
かつての夫だった若き国王の言葉に、リテラシーは父から教えられていた『呪文』を発する。
※ファンタジーです。ややグロ表現注意。
※「小説家になろう」にも掲載。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
【完結】王太子妃の初恋
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。
王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。
しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。
そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。
★ざまぁはありません。
全話予約投稿済。
携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。
報告ありがとうございます。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる