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実家帰省篇
道の駅でまったり過ごす歴ヲタ娘と活字中毒母の休日
しおりを挟むおつかれー酒🍻
実家帰省のいいところは、黙っていてもご飯が上げ膳据え膳であること。お茶のみたいな……と思ったタイミングで「お茶淹れたよ」と出してもらえることだと思います。
ちなみに母いわく、こういうサービス精神を発揮するのは、「帰省がたまにだから」とのこと。
毎日やってもらって当然になったらしばくしどつくし蹴とばす、とのことです。恐ろしい母です。とはいえ考えていることがまったく同じ、私の性格は母親と瓜二つ。一緒に暮らすようになったら、喧嘩になること間違いなし、なのでたとえ地元に戻ったとしても同居はやめておこうね、という誓いを立てているほど。離れているからこそ仲良くできる、という典型的礼なのです。
さて、実家帰省したからといって家に閉じこもっているのは性に合わない私、みずきちです。外は秋晴れ、程よいお出かけ日和。普段自分だと運転しない(できない)けれど、今日は母というドライバーもいる……。ということで、「どこか連れてけ!」と昨日から駄々を捏ねていました。城! と最初は騒いでいたのだけれど、意外と実家近所にいい感じのお城がないんですよね……。
仙台城があるやん、って言われるけど、絶妙に行きにくいのがめちゃくちゃ玉に瑕。
そうしていたら、母が提案したのが「道の駅行かない?」と。
そんなわけで、道に迷いつつ母が車をかっ飛ばしてくれました。およそ一時間ちょっと。迷子にならなかったから、帰りは一時間くらいで帰れました。
道の駅はその土地の野菜や郷土料理を扱っていたり、日帰り温泉施設があったりするので結構好きです。お弁当とかも、買わなくても見ているだけでわくわくしますね。
寒がりな私がタイツを着込んでいたので備え付けの足湯に入ることはできませんでした😿 次回は足湯目的にタイツにします。
腹が減った私は、フードコートに直行。母もお腹は空いていたらしく、異論はありませんでした。
早速ビール彼氏を呼んだら、「なぜ?????? 昼間ぞ???????」と、異論がありましたが、頼んでしまったものを突き返すのはお店に対する失礼に当たりますし、既に開栓した状態。押し問答しても仕方がないよね、ということでビールはごくりごくりと飲み干します。お通しのきんぴら? も、とても美味しかったです。
ビールを飲んでいたら、注文していた料理が完成。取りに行きます。
金華鯖の漬け丼と、金華鯖ラーメンのセットを注文。
金華鯖に限らず、生の鯖ってレアなんですよ。鯖はめちゃくちゃ痛みやすいです。なので、よほど新鮮かつ状態がいい鯖でない限り、生でいただくのは難しい。しめさばにするのもお店では生鯖を仕入れるのが難しい、って、学生時代バイトしていた寿司屋の店主が言っていた気がする。
金華鯖丼は漬けにした鯖のお刺身がたっぷり乗ってる。脂身が乗っていて、それでいて胃もたれがしない。青魚のいいところが全力で丁寧な仕事を、お客のために披露してくれる。「いい仕事をする職人」ってよく言われますが、職人は人だけでは成りえないのかもしれません。食べ物でも、それ以外でも、職人が相手にするのはお客と、素材なのだろう――そう感じました。
金華鯖ラーメンも、鯖のお出汁が効いていて美味しかった。おつゆや麺もだけど、個人的には上にチャーシューの代わり? に乗っていたつみれが印象深いです。食べ終わった後、母と一緒に道の駅内で探したけれど売っていなくて残念でした。また次回、いただくほかありませんね✨ 楽しみです。
ただ、量が尋常でなく多かった。いわゆる田舎盛り、というやつ。カフェ飯のような愛らしい盛り付けではありませんでした。セットって麺類か丼かが基本的に「ミニ」になるはずなのに、全然ミニじゃなかったです。そういうところも「どっさり食べ!」という田舎のおばちゃんの愛情を感じられて、なんだかいいなぁ……と思えました。
デザートには、トマトソフトをいただきました。
母はコーヒーソフト食べてました。
トマトは私にとって幼馴染と言える関係性。小さい頃は、じいちゃんの家に行く度に畑でもいでおやつに齧っていました。川遊びしに行くときには好きなトマトをもいで、川の水で冷やして食べるのが楽しみだったことを思い出す。もう何年も帰れていないけど、幼馴染の君は今、どうしているだろう。もう私のことなんて忘れちゃった? それとも、常に考えるほどではないけれど、ふとした瞬間に「あの子は元気かな」と、君も私と同じように思い出してくれるんだろうか。
そんな懐かしい気持ちを思い出す、まだ小学生だったころの自分。あなたと一緒に駆けまわった日々が、懐かしい。
◇◆◇おまけ◇◆◇
時間が少しあるとのことで、岩切城の前を通らせる。ここは北畠顕家公の居城説もありますね。
とはいえ顕家公の居城は、当時ここではないところにあった岩切城という説もあり、はっきりとはしていません(看板には書いてなかったし……)
歴史の謎というのは、いろいろ掘り起こすまでいかなくても、「こうだったのかな」と想像するのが楽しい。それだけでお酒が進みます。
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