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旅行篇
地域の違いに感じ入る独身女と酒彼氏
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おつかれー酒🍻
「山城へ行こう」、2日目の朝。
友人からの差し入れを食べる独身介護士女、みずきちです。この2日間、朝からめっちゃ鰻食べられているので幸せです。
この鰻は前日、可児市にある「湯の花市場」という場所で買ってもらいました。ビールな酒雄さんは、前日泊まったホテルでもらった旅行券を使用し、コンビニで爆買いしました。合わせて酒雄さんの姉であるポカリ姐さんもお迎えしてます。コンビニって意外と高いことが多いので、文字通り「金に糸目はつけません」なんて買い物できて幸せでした。ビールも進みます。
鰻の甘いタレなら日本酒「鬼ころし」もぴったりだろうと思うのですが、そこまでしている時間はありません。
時刻は、朝7:30。セブンで買ったヨーグルトドリンクを飲んでいたら、友人の車が見えてきました。珍しくノンアルを呑んでいた瞬間だったのに、鬼ころしを呑んでいたと思われてたようです。一体どれだけ飲兵衛だと思われているのか……。後部座席にはもう一人、初対面になる武将隊メンバーの子が乗っていたのですが(未成年)、友人は飲兵衛キャラとして私を紹介していた模様。どういう紹介をしてるんだと思いつつ、買っていたレモンサワーを開封する。
まだ朝ご飯食べていない友人に便乗して、男梅サワーやら鬼ころしやら買い込みながら、会場に向けて再出発。
この時、武将隊の子に対して「男梅サワーはピンク色で女子力高いお酒なんだよ」って教えてたら、「そんなわけない」と友人に全否定されました。悲しみ。
男梅サワーって、若干ごつい名前なのに色は情熱的な赤紫色で、艶っぽい色。口当たりが以外にも軽快で爽やかなので気に入っています。ちなみに酒飲みながら登場したら、他の武将隊から怒られました。てへぺろ☆ でも飲んだものを出すことはできないし、仕方ないですよね。
2日目は昼過ぎには退却しました。帰りの新幹線があったため、致し方ない。実家に郵送する栗きんとんを購入し、金山城に寄って帰路に着きます。中津川の栗きんとん、美味しいんだよなぁ。基本的に実家の母上、あまり物欲が強くないというか、旅行のお土産何がいい? と聞いても「いいからいいから。お土産代で遊んでおいで」と言ってくれる母の鑑のような人なのですが、岐阜方面に行った時だけは別。
「何があっても、栗きんとんを買って来い」
と、鬼武蔵もドン引きな怖い顔で言われます。今回も岐阜に行くんだ、お土産いる? と聞く前に「栗きんとんよろしく」と命ぜられました。
栗きんとんを発送した後は、金山城に。今書いてる小説でもちらっと出てくる、森ブラザーズゆかりのお城です。
こんなに紅葉が綺麗な時期に来たのは、ひょっとしてはじめて、かも?
一説では金山城の天守は犬山城に移築され今に至る――なんて言われていますが、どうなんでしょうね。結構金山城は険しい山の上にあるので、どうやって移築したのかも気になるところですが、その辺の考察は別のブログでやるかもしれないしやらないかもしれない。とりあえず城にのぼったらお酒が飲みたくなったので、レモンサワーをごくりんごくりんと飲み干します。
この時飲んでいるレモンサワー、水筒に移し替えて持ち歩きしやすくしていました。持ち歩きやすさは段違いにいいのですが、炭酸がしゅわっと抜けてしまっているのが悲しいところ。誰かそのうち、炭酸持ち歩き専用のタンブラーを開発してくれませんか? 酒彼氏と片時も離れずに済む未来が来ることを祈ります。(※ちなみにこの後婚約破棄危機が訪れます)
金山城を攻めた後は、餃子の王将にお邪魔しました。
なぜ王将? かというと、名古屋出身の友人曰く、
「王将の焼きそばといえば、醤油が王道だから」
とのこと。
いや、醤油焼きそばは関東にもあるんですよ……? でも、やっぱり焼きそばって言ったらソースじゃないですか……? ただ「焼きそばください」って言ったら、大抵ソースがくる程度には、ソース味が主流だと思っていたのですが、どうやら東海は違うらしい。
ちなみに友人だけでなく、一緒にいた武将隊ガールにも「え、醤油じゃないんですか……?」と言われたので、もしかしたら東日本と西日本とで地域性が出るのかもしれません。あと、ブルドックソースが全国展開されていないなんてことも、私ははじめて知りました。ソースと言ったら、ブルちゃん印のあのソースでは……?
地域性の違いに戸惑う私を慰めてくれる酒彼氏。私がスマホを忘れたので車に取りに行って戻ったら、ちゃっかり座席についていてくれました。ぐびぐび一気に飲みながら、既に2杯目はなにを頼もうかな? と考えはじめる酒カス。友人の奢りということもあり、だいぶ調子に乗っているのが見て分かります。
王将の餃子といえば、やっぱり「よく焼き」がいい。パリッとはじけるような日焼けをした皮と、ジューシーな肉汁がたまらんのです。ジョッキを傾ける手がまったく止まらない。焼き餃子って日本独自のものらしいけれど、開発者はまじで天才だと思うし、ノーベルグルメ賞とかもらった方がいい。国に働き掛けたいレベルの功績です。
メインは醤油味の焼きそば。
焼きそばのいいところは、炭水化物・野菜・肉もまとめて摂れるところ。特に、きくらげがいるのもポイントが高い。
ソースよりも断然あっさりしているけど味付けは思ったよりも濃い。野菜もしゃきしゃきしていて、彩もよきでした。気づいたらビールジョッキがわずかになっていたので、ビールをもう1人注文。本当は紹興酒も飲みたかったけれど、こちらの店舗では扱っていませんでした。
今まで焼きそば=ソースが主流と思っていたけれど、私の中で革命が起きました。
確かにソースも塩もおいしいけれど、王将の焼きそばの場合、醤油味が断然酒彼氏との相性がいいことが発覚したのです。あっさりしていて胃もたれはしないけれど、コクがあって野菜と麺が緩やかに絡み合っている。ソースが学校で1番カッコいいイケメン、塩が委員長タイプなら、醤油はずっと私を想ってくれていた近所に住む幼馴染だったのかもしれない。そして幼馴染ポジは結婚するとなんだかんだで1番幸せになると、創作上は決まっている。
ちなみに私がビールといちゃこらしている間、武将隊がーるはデザートを何にするか悩んでいたのが可愛かったです。そして酒で悩む私と、(未成年とはいえ)デザートどうしようと悩む少女との間にある、女子力という名の越えられない壁を見てしまった気がしました。
「山城へ行こう」、2日目の朝。
友人からの差し入れを食べる独身介護士女、みずきちです。この2日間、朝からめっちゃ鰻食べられているので幸せです。
この鰻は前日、可児市にある「湯の花市場」という場所で買ってもらいました。ビールな酒雄さんは、前日泊まったホテルでもらった旅行券を使用し、コンビニで爆買いしました。合わせて酒雄さんの姉であるポカリ姐さんもお迎えしてます。コンビニって意外と高いことが多いので、文字通り「金に糸目はつけません」なんて買い物できて幸せでした。ビールも進みます。
鰻の甘いタレなら日本酒「鬼ころし」もぴったりだろうと思うのですが、そこまでしている時間はありません。
時刻は、朝7:30。セブンで買ったヨーグルトドリンクを飲んでいたら、友人の車が見えてきました。珍しくノンアルを呑んでいた瞬間だったのに、鬼ころしを呑んでいたと思われてたようです。一体どれだけ飲兵衛だと思われているのか……。後部座席にはもう一人、初対面になる武将隊メンバーの子が乗っていたのですが(未成年)、友人は飲兵衛キャラとして私を紹介していた模様。どういう紹介をしてるんだと思いつつ、買っていたレモンサワーを開封する。
まだ朝ご飯食べていない友人に便乗して、男梅サワーやら鬼ころしやら買い込みながら、会場に向けて再出発。
この時、武将隊の子に対して「男梅サワーはピンク色で女子力高いお酒なんだよ」って教えてたら、「そんなわけない」と友人に全否定されました。悲しみ。
男梅サワーって、若干ごつい名前なのに色は情熱的な赤紫色で、艶っぽい色。口当たりが以外にも軽快で爽やかなので気に入っています。ちなみに酒飲みながら登場したら、他の武将隊から怒られました。てへぺろ☆ でも飲んだものを出すことはできないし、仕方ないですよね。
2日目は昼過ぎには退却しました。帰りの新幹線があったため、致し方ない。実家に郵送する栗きんとんを購入し、金山城に寄って帰路に着きます。中津川の栗きんとん、美味しいんだよなぁ。基本的に実家の母上、あまり物欲が強くないというか、旅行のお土産何がいい? と聞いても「いいからいいから。お土産代で遊んでおいで」と言ってくれる母の鑑のような人なのですが、岐阜方面に行った時だけは別。
「何があっても、栗きんとんを買って来い」
と、鬼武蔵もドン引きな怖い顔で言われます。今回も岐阜に行くんだ、お土産いる? と聞く前に「栗きんとんよろしく」と命ぜられました。
栗きんとんを発送した後は、金山城に。今書いてる小説でもちらっと出てくる、森ブラザーズゆかりのお城です。
こんなに紅葉が綺麗な時期に来たのは、ひょっとしてはじめて、かも?
一説では金山城の天守は犬山城に移築され今に至る――なんて言われていますが、どうなんでしょうね。結構金山城は険しい山の上にあるので、どうやって移築したのかも気になるところですが、その辺の考察は別のブログでやるかもしれないしやらないかもしれない。とりあえず城にのぼったらお酒が飲みたくなったので、レモンサワーをごくりんごくりんと飲み干します。
この時飲んでいるレモンサワー、水筒に移し替えて持ち歩きしやすくしていました。持ち歩きやすさは段違いにいいのですが、炭酸がしゅわっと抜けてしまっているのが悲しいところ。誰かそのうち、炭酸持ち歩き専用のタンブラーを開発してくれませんか? 酒彼氏と片時も離れずに済む未来が来ることを祈ります。(※ちなみにこの後婚約破棄危機が訪れます)
金山城を攻めた後は、餃子の王将にお邪魔しました。
なぜ王将? かというと、名古屋出身の友人曰く、
「王将の焼きそばといえば、醤油が王道だから」
とのこと。
いや、醤油焼きそばは関東にもあるんですよ……? でも、やっぱり焼きそばって言ったらソースじゃないですか……? ただ「焼きそばください」って言ったら、大抵ソースがくる程度には、ソース味が主流だと思っていたのですが、どうやら東海は違うらしい。
ちなみに友人だけでなく、一緒にいた武将隊ガールにも「え、醤油じゃないんですか……?」と言われたので、もしかしたら東日本と西日本とで地域性が出るのかもしれません。あと、ブルドックソースが全国展開されていないなんてことも、私ははじめて知りました。ソースと言ったら、ブルちゃん印のあのソースでは……?
地域性の違いに戸惑う私を慰めてくれる酒彼氏。私がスマホを忘れたので車に取りに行って戻ったら、ちゃっかり座席についていてくれました。ぐびぐび一気に飲みながら、既に2杯目はなにを頼もうかな? と考えはじめる酒カス。友人の奢りということもあり、だいぶ調子に乗っているのが見て分かります。
王将の餃子といえば、やっぱり「よく焼き」がいい。パリッとはじけるような日焼けをした皮と、ジューシーな肉汁がたまらんのです。ジョッキを傾ける手がまったく止まらない。焼き餃子って日本独自のものらしいけれど、開発者はまじで天才だと思うし、ノーベルグルメ賞とかもらった方がいい。国に働き掛けたいレベルの功績です。
メインは醤油味の焼きそば。
焼きそばのいいところは、炭水化物・野菜・肉もまとめて摂れるところ。特に、きくらげがいるのもポイントが高い。
ソースよりも断然あっさりしているけど味付けは思ったよりも濃い。野菜もしゃきしゃきしていて、彩もよきでした。気づいたらビールジョッキがわずかになっていたので、ビールをもう1人注文。本当は紹興酒も飲みたかったけれど、こちらの店舗では扱っていませんでした。
今まで焼きそば=ソースが主流と思っていたけれど、私の中で革命が起きました。
確かにソースも塩もおいしいけれど、王将の焼きそばの場合、醤油味が断然酒彼氏との相性がいいことが発覚したのです。あっさりしていて胃もたれはしないけれど、コクがあって野菜と麺が緩やかに絡み合っている。ソースが学校で1番カッコいいイケメン、塩が委員長タイプなら、醤油はずっと私を想ってくれていた近所に住む幼馴染だったのかもしれない。そして幼馴染ポジは結婚するとなんだかんだで1番幸せになると、創作上は決まっている。
ちなみに私がビールといちゃこらしている間、武将隊がーるはデザートを何にするか悩んでいたのが可愛かったです。そして酒で悩む私と、(未成年とはいえ)デザートどうしようと悩む少女との間にある、女子力という名の越えられない壁を見てしまった気がしました。
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