独身女と酒彼氏の同棲日記

水城真以

文字の大きさ

大中小

23 / 40

実家帰省篇

彼氏の中身は、思ったよりも大変だった件。

しおりを挟む

   おつかれー酒しゅ

   今日から実家に帰省なうなみずきちです。
   いつも通り上野駅経由で帰宅中、ふと立ち止まったガチャポンコーナー。いつもならそれほど気にならないところに手招きしてきたのは酒雄さんでした。

2種類のお酒のガチャポン。ガチャポンなんていつ以来だろう──価格の高騰に震え上がりながらも、お酒に関するものを素通りするなんて酒カスの名が廃ると想い、400円×2を課金しました。

その後父上と待ち合わせて酒を飲み、新幹線に乗って実家へ戻る。だいぶ酔っ払っていた上にろくに仮眠もしない夜勤明けだったので結構疲れてました。爆睡です。夢の中では、もちろん酒雄さんとのデートを思い起こしていましたよ。

帰宅後に現れた中身にお目目が落ちました。急いでたせいできちんと確認してなかったから、てっきりストラップとかだと思ってたら違いました。

   組立式の家具みたいな置物みたいなオブジェみたいなものでした。面倒くさがりという持病を持っているので一瞬怯みましたが、せっせと組みたてます。
   好きだけどめんどくさい。
   きっと一般的に恋愛経験の有無って、そういうめんどくさいをクリアできたか否かなのだと思います。私と酒雄さんみたいに、出会った時から一目惚れでトントン拍子に交際に至るってスーパーレアなのだと思います。